peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

束稲山頂上のテンニンソウ(天人草)&アカタテハ(蝶)

2010年09月27日 | 植物図鑑

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2010年9月26日(日)、束稲山(たばしねやま・標高596m)の頂上部の山裾に群生しているテンニンソウ(天人草)が、沢山花を咲かせていました。また、平坦な草むらに群生したノハラアザミ(野原薊)の花にタテハチョウ科のアカタテハが数匹吸蜜に訪れていました。

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テンニンソウ(天人草) シソ科 テンニンソウ属 Leucosceptrum japonicum

山地の落葉樹林の中や森の縁に生える多年草で、群生することも多い。高さ50~100㎝。茎は四角形で、基部は木質化する。葉は対生し、長さ10~25㎝、幅3~9㎝の長楕円形で、先は鋭く尖る。基部はくさび状。9~10月、淡黄色の小さな唇形花がびっしりと集まった花穂をつける。花穂の長さは5~10㎝で、花は下の方から咲いていく。花は筒形。上側は2裂、下側は3裂。ガクも筒形で、浅く5裂。花粉のついた4本の雄しべと花柱(雌しべ)は、花の筒から突き出るのでよく目立つ。花柱の先は2裂。花のそばに大きな包(ほう)があり、開花すると落ちる。和名は、穂状の蕾は、人間の顔とは異なり、この世の者でない顔のように見えることから、”天人”に見立てた。分布:北海道~九州。

仲間にミカエリソウ(見返草)L.stellipilumがある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓名前図鑑・野草の名前(秋冬)」より]

アカタテハ タテハチョウ科 Vanessa indica indica (Herbst,1794)

前翅長30㎜。雄と雌は外見ではほとんど差がない。ほぼ日本全土に分布。多化性、本州中部では5月下旬頃~11月上旬に発生。八重山では一年中見られる。越冬態は主に成虫。冬期でも暖かい日には活動する。低地から山地の林縁の陽地、路傍などで見られ、普遍的だが個体数は余り多くない。移動性も強く、発生地から遠く離れた高山帯や、潮岬の南方500kmの太平洋上の南方観測船でも度々記録される。長めの滑空をしながら敏速に飛ぶ。雄は日没前、林に囲まれた空間で旋回しながら占有行動をする。訪花性は強く、樹液や腐果も好んで吸汁する。稀に吸水する。食草はイラクサ科カラムシ、ヤブマオなど各種、ニレ科のケヤキなど。[PHP研究所発行「カラー・ハンドブック 地球博物館No.1 蝶」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%C6%A5%F3%A5%CB%A5%F3%A5%BD%A5%A6[peaの植物図鑑:一関市室根山のテンニンソウ(天人草)


束稲山頂上のノハラアザミ(野原薊)&クジャクチョウ(孔雀蝶)

2010年09月27日 | 植物図鑑

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2010年9月26日(日)、朝から雲ひとつないような晴天だったので、久しぶりに束稲山(たばしねやま):標高596mの頂上に登りました。テレビアンテナなどが林立する頂上部の平らな草原に群生したノハラアザミ(野原薊)が花を咲かせていました。また、この花の蜜を吸いに数匹の蝶チョウがやってきていました。タテハチョウ科のクジャクチョウ(孔雀蝶)アカタテハでした。

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ノハラアザミ(野原薊) キク科 アザミ属 Cirsium tanakae

人里に近い草地や畑の土手、林の縁などに生える多年草。高さは40~100㎝になる。根生葉は大きくて長さ30㎝ほどあり、長楕円状披針形で、羽状に深く切れ込み、裂片に欠刻と刺があり、中央の葉脈は紅紫色を帯びることが多い。茎につく葉は上部のものほど小さくなり、基部は茎を抱く。葉の縁には刺がある。花期は8~10月。枝先に紅紫色の頭花が上向きに2~3個ずつつく。総苞は幅1.5~2㎝の鐘球形で、クモ毛がある。花の頃も根生葉が残り、総苞は粘らない。分布:本州(中部地方以北)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]

クジャクチョウ(孔雀蝶) タテハチョウ科 Inachis io geisha(Stichel,1908)

前翅長27㎜。メスはやや大型、翅形が丸みを帯びるが、性差は微妙。個体の大きさは変化に富む。蛹化直後に低温になると眼状紋が流失した異常型となる。北海道から中部地方まで分布。通常2回、中部地方では7~8月と8月下旬~9月。高標高地では年1回の発生。秋から休眠し、翌年春に産卵する。越冬態は成虫。本州では低山地から山地、北海道では低地から低山地に多産する。移動性が強く、発生地から離れた高原地帯で訪花する。翅を開いて路上によく止まり、訪花性は非常に強い。動物の排泄物で吸汁、吸水も見られる。食草はクワ科カラハナソウ、ホップ、イラクサ科ホソバイラクサなど。[PHP研究所発行「カラーハンドブック・地球博物館No.1 蝶」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32515740&blog_id=82331[peaの植物図鑑:青森県東通村のノハラアザミ(野原薊)]


宮城県白石城武家屋敷周辺のナツメ(棗)

2010年09月26日 | 植物図鑑

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2010年9月25日(土)、NPO法人一関文化会議所主催の「現地探訪・仙台支藩一関藩の誕生と伊達騒動にまつわる旅」が行われたので、妻と共に参加しました。最後の見学地になった片倉家中武家屋敷は、「白石城から徒歩10分」というので行ってみました。沢端川沿いの「武家屋敷通り」を歩いて旧小関家を見てきました。バスが駐車している所まで歩いて戻ったのですが、途中の道路沿いにある民家の庭に植えられているナツメ(棗)が熟した実を沢山つけていました。

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宮城県指定文化財 片倉家中武家屋敷・旧小関家旧小関家の建つ後小路は、白石城北、三の丸外堀に当たる沢端川に面した街並みで、中級武士の屋敷があったところで、現在も静かな住宅地です。この屋敷は、宝暦11年(1761)の白石城下絵図に「小関右衛門七」とあり、鬱蒼とした庭樹でおおわれ、前面、側面を清冽な水流が巡り、景観にも優れたものがあります。平成3年(1991)に母屋・門・塀が小関家から白石市に寄贈されたのを機に全面的に修復されました。解体時に発見された「享保15年2月12日」(1730)の墨書によって260余年前の古建築であることが明らかになりました。[入場時にいただいたパンフレットより]

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屋敷内の庭でヒガンバナ(彼岸花)が花を咲かせていました。

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ナツメ(棗) クロウメモドキ科 ナツメ属 Zizyphus juiuba var.inermis

中国北部原産の落葉小高木。中国では重要な果樹のひとつだが、日本では果樹としては普及しなかった。高さは普通3~5m、大きいものは10mにもなる。葉は互生し、長さ2~5㎝の楕円形または卵状楕円形で光沢があり、3本の脈が目立つ。縁には浅い鈍鋸歯がある。6月頃、葉のつけ根に黄緑色の小さな花が数個ずつつく。花弁、雄しべ、萼片はともに5個。雌しべは1個。果実は長さ2~3㎝の楕円形で、秋に暗赤褐色に熟す。生で食べたり、乾燥して菓子用にするほか、薬用にも利用される。和名は、芽の出るのが初夏なので「夏芽」という。「棗」は中国名。母種のサネプトナツメには托葉の変化した刺が多い。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32391697&blog_id=82331[peaの植物図鑑:秋田県横手市のナツメ(棗/夏芽)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/5d6946a50b870b8bd64242cd3b012718[peaの植物図鑑:一関市のナツメ(棗/夏芽)の果実]


宮城県白石城武家屋敷周辺のキンモクセイ(金木犀)

2010年09月25日 | 植物図鑑

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2010年9月25日(土)、NPO法人一関文化会議所(事業委員会)主催の「現地探訪・仙台支藩一関藩の誕生と伊達騒動にまつわる旅」が実施されましたので、妻と共に参加しました。最終見学地である白石城を見学した後、10分ほど歩いて武家屋敷を見学しました。武家屋敷からの帰り道、民家の前に植えられた5mほどもあるキンモクセイ(金木犀)が沢山花を咲かせていて、辺り一面に芳香を漂わせていました。

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キンモクセイ(金木犀) モクセイ科 モクセイ属 Osmanthus fragrans var.aurantiacus

中国原産の常緑小高木。香りのよい花が咲くので、庭や公園などに広く植えられている。高さは5~8mになる。葉は対生し、長さ6~12㎝の広披針形または長楕円形で、縁はほとんど全縁。花期は9~10月。葉のつけ根に橙黄色の小さな花が束になって多数つく。花は直径5㎜ほど。雌雄別株だが、日本には雄株しかなく、雄株の雌しべは不完全なので、実はつかない。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32534109&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のキンモクセイ(金木犀)]


一関遊水地記念緑地公園のシキザクラ(四季桜)

2010年09月24日 | 植物図鑑

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2010年9月24日(木)、一関遊水地記念緑地公園(一関市中里)に久しぶりに行きました。数日前の「岩手日報」に、大船渡市で、この時期サクラが咲いているので、不思議に思った人が、「狂い咲きではないか?」と博物館に通報したという記事が掲載されたからです。この公園には、桜の見本市と言えるほど多くの桜が植えられており、北出入り口に近いせせらぎ広場付近には、春と秋に咲く「四季桜」や「十月桜」などもあるので、咲いているかもしれないと思ったからです。少しだけでしたが、「四季桜&十月桜」と思われる桜が花を咲かせていました。

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ジュウガツザクラ(十月桜) バラ科 サクラ属 Prunus×subhirtella cv.Autumnalis

落葉低木~落葉小高木。コヒガンザクラ(小彼岸桜)/別名:ヒガンザクラ)の園芸品種で、4月上旬と10~12月の2回花が咲く。(コヒガンザクラはエドヒガン(江戸彼岸)とマメザクラ(豆桜)の雑種と思われる。)

樹皮は暗灰褐色。若枝、成葉、葉柄などに毛がある。葉は互生し、長さ4~10cmの倒披針形で質はやや厚い。先端は長く鋭く尖り、基部はくさび形で、縁には先端が芒状の重鋸歯がある。葉身の下部に2個の腺点がある。花は白色のものが多いが、淡紅色、濃紅色などもあり、3~5個が散形状または散房状に咲く。花は直径1.5~3.5㎝。花弁は楕円形または卵円形で5~15個、時に16~18個のものもある。雄しべは50~60個。雌しべは1個で雄しべよりやや長い。萼筒は長さ7~8㎜で膨らみ、無毛または少し毛がある。冬に咲く花は小形で小花柄が短く、春咲く花はやや大形で小花柄も長い。果実はまれにつく。用途:庭木、公園樹、鉢植え、盆栽、花材。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32890982&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:シキザクラ(四季桜)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32890575&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:ジュウガツザクラ(十月桜)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32891450&blog_id=82331[peaの植物図鑑:フユザクラ(冬桜)]