WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「クレーム」

2007-04-14 | よしなしごと
めっちゃムッとした。

病み上がりのTak用にビデオ屋でDVDを2本借りてきた。サンダーバード。
ところが、そのうち1本は、英語と日本語の音声切り替えがなんだかヘンで、日本語にしても途中から英語になるのだ。
交換してもらおうと思ってビデオ屋にいった。

カウンターで、ヒマそうにチラシを折っていたにーちゃん…
「このDVD今日借りたんですけど、日本語と英語の音声の切り替えが…」
ここまで言ったとき、
「ちょっとすみません」
…と、カウンターに広げられたチラシの上に置いた私の腕を邪魔そうに「どけ」と言わんばかり。
チラシを片付け、、渡したDVDのケースから中身を取り出して、傷がないか確認。
人の話を最後まで聞けよヽ(`Δ´)ノ
私、まだ言いたいこといってないんですけど…
にーちゃんは、無言でブツを持って立ち去り、上司らしきオッサンが来た。
「これは、当店に1本しかないので、交換はできないので、無料券とのお引き換えになります」

私は、音声切り替えについて確認して欲しかった、もし不良品ならサンダーバードの別のヤツとでもいいからその場で交換してほしかったんだけど、会員証を持っていってなかったので、会員証がないと貸出しできないと言われ、無料券での対応と言い張るので、100円の無料券欲しさに来たんじゃないわ、「では、結構です」と、DVDを返却しただけで、憮然として帰ってきました( ̄‥ ̄)=3

実はこの店、以前にも、古き名作を借りたら、音声が英語しかなかったってのが2度ほどあった。私が確認しなかったのがいけないんですけど、ふつー子供のコーナーにあれば、当然日本語吹き替えありだと思い込んで当然と思うんですけど…
もちろんTak用に借りたんで、英語じゃどーにもならん。
そのときも「無料券」といわれた。
かなりアヤシイ店だ。
お客からクレームがきたら、簡単に「無料券」で対応しているのではないのだろうかと思いたくもなるってもんです。


あ~~申し訳ございません。
ここまでが前置きですm(_ _)m 
まだまだ先は長いですm(_ _)mぺこぺこ


ところで私は今、カタログショッピングの受注業務をやっているのですが、3ヶ月ほどのあいだにたくさんのクレームを受けました。
そりゃ~ヒドイわ、大変申し訳ございませんでしたっていうものから、アンタそこまでワガママゆーんですか!?とあきれるものまで、いろいろなのよ。いろんな人がいます。
しかし、精一杯お客様の立場で対応させていただいております。

そんな中で、最近とっても印象に残った、考えさせられたクレームってのがあります。
これもまー情報漏洩ギリギリのところで書かせていただきますが、、、

あるお客さまからのクレームで、
「注文したはずのスカートが入っていなかった。」
というもの。
それは、10Lサイズのミニスカートでした。(ちなみに10LはMAX)
お調べしたら、それは、受注時点で「売切れ」になっていた。
でも、オペレーターは、在庫ありと言ったとのこと。
これは…実は、在庫残り1点の争奪戦のときにまれにある現象なのです。受注画面はシビアにリアルタイムで在庫数が変動するのですが、タッチの差で在庫残り1点をゲットし損なうことが…
その場合、コンピューターは「売り切れ」ということで処理してしまうので、お客様への「売り切れ」のお知らせもなにも届かないということになってしまう。

ここで、このような事情をご説明したら、たいていのお客様は「あっちゃ~そんじゃしょうがないわね…と、ご自分の不運をシブシブご納得下さいます。
しかし、このお客様は納得されなかった。20代の方です。
「私はデブなのよ。自分に合うサイズでかわいい服ってなかなかないの。おたくのカタログの、このミニスカートは、とっても気に入って、ほんとに嬉しくて、すごく楽しみにしていたんです。なんとかしてください!!」
タッチの差で、ありますよと言われたものが手に入れられなかった悔しさって、私、わかるわ~~~
諦めきれない気持ちも…ものすごくわかる(T_T)

けれど、10Lは、もう完全売り切れで、どうしようもないのです。
8Lなら在庫がございます、、、これも在庫僅かですが、、、
「8Lはウェストは何cm?」
さて、ここでまた問題が… 商品詳細を調べていると、ウェストの表記のところの
「ヌードサイズ」よりも、商品の仕上がりサイズのほうが15cmも小さく表記されているではないか! どーゆーことなんだこりゃ~!? 逆じゃないのか?間違いじゃないの!?
緊急で商品問い合わせの部署へ連絡して、返答を待つこと2時間( ̄_ ̄|||)

結局間違いではなくこれは、カットソーでウェストがゴムのためと判明。しかし、こういう商品、他にもいろいろあるはずなんだけど、これまではそこまでシビアな問い合わせを受けたことがないので、立ち上がったばかりで全員が新人のこのセンター内、誰もその場で即わかる人がいなかったのです。
もしやそうなのでは…と思っても、いい加減なご案内はできません。
お客様からは2時間の間に、「調べる」といって何も言ってこないというクレームの電話が入ってくるし、、、、
ようやく、ウェストサイズのナゾが判明した時点で、まだ売り切れていなかった。
お客様に「今度こそお願いしますよ!」と念を押され、特急便で8Lをお届けすることで、一件落着。
しっかし、2サイズも下のスカートでだいじょうぶなのかしらん…と心配になっちゃう私。
このお客様の気持ちは私、ほんとによくわかるのだ。
私は通販で服は殆ど買わないけど、80年代DCブランド時代、1店に1~2着しかないような服が、タッチの差で売れてしまってたりするとショックで、全国のお店に手配をかけて捜して貰ったことも(^_^;)
特に、大きいサイズっていうのは、絶対数も少ないし、かわいい服は確かにさらに少ないもんね。

大きいサイズってのは、ただ、標準的なサイズの服を大きくしただけじゃ、いくら流行とはいえ、似合わないっつーか、あんまりかっこよくもかわいくもないと思います。
実は私、コレには思うところあり、ほんとにふくよかな人にしか似合わないスタイルってあると思うんだ。南国の太陽や、大きな花や葉、灼熱のアフリカ、大草原や、サバンナの樹、宇宙の進化をイメージした服… 私なんかが着たのでは貧相なだけの服が、私の倍以上のサイズの人たちには、ものすごく似合うと思う。
でも、そういう服を着ているのは、スタイリストさんがついている芸能人だけです。

実は、大きなサイズのユーザーさんからの問い合わせや、クレームはとっても多いです。それだけ、世の中には、大きいサイズの素敵な服の種類が少ないってことだと思います。「クレーム」って、受けるたびに、いろいろ考えさせられるものです。
それから、ついでですけど、大きいサイズの服のカタログのモデルさんは、ふくよかな人にするべき! カタログに限らず、店頭の人形もです!!

生まれたときは、殆ど同じ体型の赤ちゃんが、何十年もの積み重ねで、それぞれ個性ある体型になっていっていいじゃないの。
ダイエットより、美味しいものを食べる幸せを選んだって、それなりに稼いできてくれるダンナ様と子供達に囲まれて楽しく生きてきた人生の積み重ねで、ふっくらと幸せが膨らみました…ってなもんよ。その人の幸せを表現する服は、標準サイズでデザインされたヤツの横だけ拡大バージョンでは断じてないわよ。そんなの大変シツレイだわ( ̄‥ ̄)=3 フン

こんなことを書いているのも、一件の「クレーム」から考えたことです。
「クレーム」は力なり。


  画像は20年の荒波を乗り越えた JUNIOR GAULTIER 
Comments (13)
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