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ものすごい夢みた。
以下、脚色は一切なく、全部見たままでございます。
記録として。
子供の頃、お友達だったよし君(仮名)が死んじゃった。
よし君とは、ちょっとだけLOVEな関係だったことがある。
でも、そんなことさえも忘れていた。
よし君が亡くなったと聞いたのは、もう、お葬式の日で、その時間、私はどうしても抜けられない用事があった。
お葬式が終わるまでに用事を急いですませて、ひと目会って、お別れを言おう…
私は、Takに、代理で先にお香典を持っていってもらうように頼んだ。
用事が終わって、告別式に駆けつけたところ、会場は広い畳敷きの部屋だった。
そこで、お棺の蓋が閉じられようとしているところだった。
「ちょっとまって~~!!」ってな感じで、急いでよし君にお別れを言いに、棺のところに行った。
そしたら、私のいつも使っている黄色のタオルケットと、枕の上に敷くオレンジ色のバスタオルが、よし君の下に敷いてあった。
どういうわけか、Takが持ってきたようだった。
なんでじゃ! 私の大好きなタオルケットを…と思った。
よし君の顔に触ろうとしたとき、急に死体のよし君が飛び上がった。
みんな、もちろん私も、「うわあぁぁぁ!!!」とびっくりして、腰を抜かしそうになりながらあとずさりした。
よし君は、着物を着てなくて、上からまっ白いさらさらの布をかけられているだけだったので、飛び上がって、また元の態勢に戻ったとき、ハダカになってしまった。
みんなものすごく怖がってるんだけど、私も怖いんだけど、
癌の闘病で、とっても痩せてしまった身体があらわになって、これじゃあかわいそうなので、もう一度白い布をかぶせてあげようとして近づいたら、
またもう一度飛び上がって、なんだか暴れはじめた。
もう、会場は大パニックになってしまった。
「生き返ったのか!?」
いや、どうやらそうじゃないような気がする。
何故か私は、ちょっと冷静になった。
「よし君、せっかくだから、ちょっとお話をしようよ。ね、あっちのソファーへいこう。」
まるでおねーさんのように、私はよし君をなだめて、私の黄色のタオルケットを肩からかけて、よし君を隣の部屋のソファーに連れていった。
よし君はおとなしく従った。
そこでよし君と話をしたんだけど、よし君はやっぱり生き返ったんじゃないようだ。
よし君の体は明らかに「死体」なのだと私にはわかる。
「今までどこに行ってたの?」
「空」
「へぇ~…空はどんな色だった?」
「普通の空の色」
「そこには、誰かいた?」
神さま…とかそんな返事かなあ…と思っていたら、、
「○○○○」(めっちゃ古い、すっかり忘れていた女優さんの名前、忘れたけど、たとえば、杉村春子さんとか、そんな感じ)
「TAKAMIちゃんもいたよ」
「へぇ~。私も?!何してた?」
「飛んでた」
「え~っ、私、羽生えてた?」
「生えてない」
「そっかー。私、時々夢で空を飛ぶんだけど、羽がないから、いつも落っこちそうなんだよね。きっと、そーゆう夢のときは、ほんとに飛んでるんだね。」
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「TAKAMIちゃん、ブラジャーしてる?」
「えーっ!!してるよ。」
「なんで?」
「なんでったって、、だって…してなかったらぺったんこだからさ、寄せて上げるヤツだよ」
ここで、私は、なんでよし君はこんなことを聞くのだろう、死んでるのに「ブラジャー」なんていってるんだから、やっぱ、きっと現世に未練があるに違いないと、冷静。
しかし、私のおっぱいやブラジャーを、よし君に触らせたくないなあ。
心の底では、私は正直、今のよし君を「異形のもの」と思っているのだ。
でっ、私はよし君をタオルケットごと抱っこして、よし君の唇のところにほっぺたを近づけて、チューさせてあげた。
よし君は、話をしながらだんだんおとなしくなってきていて、もう「チュー」の頃には、殆ど動かなくなっていた。
そうなると、ソファーに、手足を折ってうずくまるようにしている死体のよし君は、居心地が悪そうだった。
「よし君、こんなとこでうずくまってちゃ窮屈だから、お棺に戻ろうね」
よし君はもう何も答えなかった。
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そこで、納棺の係りの人がやってきて、よし君を棺に戻そうとするんだけど、そのとき、私は、黄色のタオルケットごと戻そうとしている納棺係りの人に、「コレは私のですから、敷かないで、返してください」って言った。
私はほんとにこのタオルケットがお気に入りなのだ。
「死んだ人の下敷きになったタオルケットって、しかも、異形のものとなったよし君にかけてあげたりしたし、ちょっとコワイけど、まあ洗濯して、お天気のいい日に干せばいいや!」
とか考えている。
そんなところで、目が覚めたのでありました、、、