ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【食】モリエール [洋食@札幌]

2008年03月26日 22時07分05秒 | 外食記録2008
モリエール [洋食@札幌][HomePage][食べログ.com]
2008.3.9(日)11:30入店(初)
注文 ランチコース(6400円・3600円)+ 飲み物 1050円 + サービス料5%

★ホワイトデー企画第二弾! 今回はB様と、札幌円山でフレンチのランチです。
 
・円山の北一通り沿い。北海道神宮の正面入口の向かい側あたりにある、三階建てのマンションの1階です。時々通る道ですが、こんな店があったとは気がつきませんでした。あまり目立たない店です。
・マンションの側面に地下駐車場への入口があり、三台駐車可能。

・お店には一番乗り。窓際の丸テーブルの席へ案内される。
・こちらのお店は、系列店が真狩村のマッカリーナのほか札幌を中心に5店ほどあり、その中心的な店で、札幌ではそこそこ有名なお店のようです。

・店内はほどほどの広さ。座席数は30席くらいでしょうか。
・BGMは得体の知れないクラシックっぽいピアノ曲。

・ソレイユ(シャンパン&パイナップル):食前酒。普段なら "水" となるところですが、ブログのネタということでB様に無理矢理注文してもらいました。大人味の飲み物。
 
・グリンピースのスープ:はじめにカップだけが用意されていたので、これはいったい何だろう?? と思っていたら、店員さんが急須のような容器を持ってきて、このスープを注いでくれました。なるほど、そういうことか。とっても優しい味でした。とにかくその色彩が美しい。
 
・パンとバター:パンは焼き立てで、しばらくプチプチと音がしていました。バターのこのマークはどこかで見たことあるような…… たしか、エルム楽器のロゴがこんな感じ??
 
・冬に美味しい野菜の取り合わせ 生ハムとエルブの香り:各野菜について説明してもらいましたが、食べたことも無いような野菜がいくつか。とても全部覚えきれません。説明によると、できるだけ道産の食材を使うよう心掛けているが、今の季節はどうしても道外産の物も使わざるを得ないとのことです。夏になると道内産の食材が増えるそうです。
 
・真狩産じゃが芋のニョッキ バジルのブイヨン(3600円コース):バジルのソースの香りがふわっとふくらむ。
 
・マスを使った料理(6400円コース、※メニュー変更):刺身と焼魚の中間の、なんとも絶妙な火の通り加減で不思議な食感。ミクロン単位の精度の火加減で、まさに職人技。

・口直しのレモンと紅茶のシャーベット。炭酸系の食感。すっぱーい!
・ホールのスタッフは三名で、どの方もとっても感じの良い方でした。テーブルの会話の切れ目にさりげなく現れ、食材についての話を聞かせてくれたり、料理の写真を撮っていたら「お撮りしましょうか」と記念写真を撮ってくれたりと、客とのコミュニケーションを非常に大切にしていました。接客サービスとはこういうものだ、というお手本を見た気がします。
・ふと気がつくと、周囲は客でいっぱいで店内ほぼ満席になっていました。人気の店なので予約必須。
 
・肉料理(3600円コース、※メニュー変更):見た目と味からたぶん豚肉です。店員さんの説明は右から左に抜けてしまいました。黄色いソースはマスタード。付け合せはタマネギ、ニンニク、ジャガイモ。このタマネギが甘くてとろけて、なんとも美味。たまらーん。
  
・美瑛産牛ヒレのポワレ お芋のギャレットとビーツのロースト ソースマデラ(6400円コース):骨付き肉。付け合せは、パリっとしたナゾの物体でマッシュポテト(?)を包んであるもので、泡立っているのはチーズです。

・ジャガイモのグラタン:小さな鉄皿に乗って登場し、半分ずつ店員さんが取り分けてくれました。これを口にしたときの舌触りには感動。舌で触れただけで、固形だったのが粒子状になってしまう未体験の食感。角砂糖がさらさらのグラニュー糖になるような、と言っても読んでる人にはさっぱり伝わらなさそうですが、これは実際食べてみないことには。。。ジャガイモにまだこんな引出しがあったとは。それを引き出す料理人の腕もまた素晴らしいと思います。
 
・デザート六種:テーブルのそばにこれをドーンと置かれたときは、思わず「うわぁ~~!」と声をあげてしまいました。店には一番乗りだったので、まだ誰も手をつけていない完全な状態です。う~ん、どれにしようかなぁ~ そこで、恐る恐る聞いてみました。
「選べるのは、一種類だけですよね……?」
「いいえ。見た目に寂しくなってしまうので最低二つは選んでいただきたいのですが」
「ええっ!? それじゃあ、二人で合わせて六品全部ってのもありですか!?」
「もちろん! よろこんで!」
ヽ(*´∀`*)ノ ワーイ!!
  
・取り分けられたデザート。オマケの焼き菓子つき。三枚目の写真は、さらにオマケのヨーグルトのようなチーズ(名前失念)。

・濃い目のコーヒー。おかわり自由。
・ここまでわりと淡々と書いてきましたが、どれもこれも、おいしいぃぃぃーーー!!! くて大満足の料理でした。ただ、野菜が多くヘルシー路線という印象なので女性向けかもしれません。脂っこい "御馳走" を望む人には少々物足りなく感じてしまうかも。また、今回頼んだ二種のコースは三千円ほど(大きく)値段が違うのですが、料理の方には値段ほどの差は感じられませんでした。よって、3600円のコースの方がよりお得に感じられるかもしれません。
・もし、北海道を生まれて初めて訪れる人がいたとして、自分ならどの店を薦めるだろう、なんてことを考えたりします。ラーメン、スープカレー、ジンギスカン、カニをはじめとする魚介類などなど名物料理は数あれど、どれももう一つ決め手に欠ける。そんな中、料理の美味しさにはまず間違いが無いし、『記憶に残る』という点からも、かえってこのような店の方が良いのではないかという考えになりました。

と、いう訳でこちら、『外食記録 2008年 また食べに行きたい店』 暫定第2位 です。

   
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【本】テーブルマナー・ブック

2008年03月26日 08時00分43秒 | 読書記録2008
テーブルマナー・ブック, (編)辻ホテルスクール, 新潮文庫 ん-20-41(4216), 1988年
・あちこちいろいろな店に食べに行くようになったので、多少知識をつけておいたほうがいいかな、と手に取った本。西洋料理のマナーについて、あまり詳しいところまでは触れずに主要な点のみをまとめてあり、「このくらいだったら、まだどうにかなりそう」という程度のレベルです。写真が豊富に載っているのですが、文庫本なのにもかかわらずオールカラーの贅沢な作りです。
・「実は、マナーとは、人のふりを見て、それこそごく自然に身につけていくものなのだ。身のこなしというのは、食卓においてだけ優雅になるものでもない。  食べている風景が恰好よくよその人の目に映るというのは、いうなれば、その人の人格の総決算そのものなのである。」p.10
・「本書は、テーブルマナーの本ではあるが、単なる食べる側の作法とか「べからず集」をまとめたものではなく、これぐらい覚えておけば、あとは普通にやって下さいという限度を示したものといえよう。」p.12
・「レストランの魅力は料理だけではなく、その雰囲気にもあります。雰囲気には「人」がかもし出す雰囲気(アンビアンス)と「物(建物やインテリア)」がかもし出す雰囲気(キャードル)があります。」p.14
・「メニューはレストランの顔のようなものです。メニューを見れば、その店の性格がだいたいわかります。一流レストランのメニューは装丁が美しく、綴り字も正確で、料理にはシンプルでわかりやすい名前がつけられているものです。」p.18
・「一般に、客を入口で出迎えてテーブルまで案内し、メニューを渡し、注文をとる人がメートル・ドテルです。メートル・ドテルはサーヴィスマンのチーフで、ダイニング・ルーム全体の責任者です。」p.19
・「食事が終わったら、ナプキンはたたまないでテーブルの上に置きます。たたまないナプキンは「美味しい食事でした。また来ます」という無言のメッセージになります。」p.33
・「テーブルに置かれたワインの瓶から、自分で自分のグラスに注いではいけません。また、同席する他の人達にも注いであげたりしてはいけません。サーヴィスはすべてサーヴィスマンに任せます。」p.38
・「定食コースの際、ナイフ、フォークを間違って使ってしまうこともありがちです。そんな時はそのまま使ってかまいません。」p.41
・「料理を切ったら、ナイフは一旦皿の縁に休ませておきます。ナイフを持ち上げたまま、フォークでものを食べてはいけません。」p.42
・「ナイフにソースなどがついても、パンや皿の縁にこすりつけて拭いてはいけません。もちろん、決して口の中に入れてなめてはいけません。」p.43
・「料理をスプーンやフォークに山盛りにすくって、何回にもわけて食べてはいけません。少量すくって、一口で食べます。」p.43
・「銀器を落としても自分で拾ってはいけません。サーヴィスマンに頼んで別のを持ってきてもらいます。」p.43
・「銀器の柄が汚れても、テーブル・クロスやナプキンで拭いてはいけません。」p.43
・「パンをスープに浸して食べてはいけません。またパンで料理のソースを拭うのも感心しません。」p.45
・「パンは食事が終わるまでに食べてしまいます。残さず全部食べるのがよいマナーです。」p.46
・「アスパラガスは柔らかい先半分しか食べません。固い芯の部分はそのまま皿の上に残します。」p.60
・「スープが残り少なく、すくいにくくなったら、スープ皿の手前を少し持ち上げてすくいます。」p.76
・「西欧では網焼きの魚以外ほとんど皮を食べることはありません」p.78
・「(肉料理を)最初に全部切ってしまい、そのあとでフォークを右手に持ちかえて食べるのはよくありません。美味しい肉汁が一度に出てしまいますし、料理も冷めやすくなるからです。」p.93
・「米料理はナイフ、フォークをそれぞれ右手、左手に持ち、フォークですくうようにして食べます。」p.103
・「料理を盛った皿には、付け合せのほか、パセリ、クレソン、飾り切りをした野菜(トマト、ニンジン、カブなど)が添えられることがあります。これらは本来、飾りとして置かれているものなので、食べずに残すのが普通です。」p.105
・「チーズの美味しさがわかるようになれば、食卓の楽しみもグンと拡がります。」p.106
・「1 バナナを手にとり、軸の部分からナイフを入れて皮をむきます。  2 皮をむいたバナナを皿に置き、ナイフとフォークを使って一口大の輪切りにして食べます。かじって食べてはいけません。」p.113
・「(サクランボ) 軸を手で持って食べます。種は手を筒状にして握りこぶしをつくり、その中に出します。」p.117
・「シャンパンという呼び名は、フランスのシャンパーニュ地方で収穫されたブドウを原料に、その地方独自の製法でつくられたスパークリング・ワインに限って使われます。シャンパンは、この種のワインのうちでは、質、および値段共に最高級です。」p.136
・「煙草を吸うのは、チーズ(チーズを食べない時はデザート)以後にします。それ以前に吸うのは、行儀が悪いばかりでなく、せっかくの料理の味もかえてしまいます。」p.142
・「隣の人の皿の料理を食べたり、料理のやりとりをしてはいけません。」p.147
・「料理を食べ終えても、皿を向こうに押してはいけません。そのままサーヴィスマンが片付けに来るのを待ちます。」p.148
・「料理を食べ終えても、椅子の背にもたれかかってはいけません。」p.148
・「たとえ一人で食事をしている時でも、テーブルで本や新聞を広げて読んではいけません。」p.148
・「会話に笑いはつきものですが、大笑いはいけません。特にレストランで、他のテーブルの人達がびっくるするような大声で笑うのは御法度です。」p.168
・「これら3つの話題(政治、宗教、哲学)は特に西欧ではタブーとされます。こうした私達の生き方に密接に関係している事柄を、育った環境からすべて異なった人々のなかで軽々しく論じたりすると、勢い深刻な問題に発展してしまうでしょう。」p.168
・「結婚指輪以外は、男性がアクセサリーで身を飾ることはあまりよく思われません。」p.170
・「テーブルで髪の毛に触ってはいけません。」p.171
・「爪楊枝がテーブルに置かれていても、食卓についたままで使うのは感心しません。さりげなく席を立ち、洗面所などで使うべきです。」p.171
・「レストランやホテルに入る時は、いつも男性が女性の先に立ちます。メートル・ドテルなどに案内されてテーブルまで行く時、食事を終えてテーブルを離れる時は逆に女性が先になります。」p.173
・「男性は女性を車の危険から守るために、必ず車道から離れている側を女性に譲り、自分は車道に近いほうを歩きます。」p.175
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