紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

コロラド川下り・9

2005-11-28 14:27:10 | 8・山と旅の思い出
朝、5時半頃になると、“Everybody wake up !”というリバーランナーの元気のいい声で目がさめる。
起きるとすぐに、モーニングコーヒー。
それから、フレンチトーストやパンケーキなどの朝食が準備される。

朝食後、また荷物を全てボートに積み込み、出発する。この積み込みに、かなり時間がかかった。
最後に、積み込まれるのが、簡易トイレ。
谷では、生態系をこわすので、トイレも持ち込みとなっている。小の方は、川の中で自然にする。
トイレには、DUKE(公爵)という、うやうやしい名前がつけられていた。

実は、このトイレが、この川下りツアーでは一番の難関だったかもしれない。
朝テントをたたんだり、自分の荷物を片づけている間に、隙を見てトイレに行かなくてはならない。
朝行きそびれると、夕方テント場に設置するまで、行けない。
もし万が一、途中で行きたくなったら、ボートをどこかにつけてもらい、簡易トイレを陸におろしてということになる。しかも、おろせる場所も、そうたくさんはない。

朝、最後にトイレに行った人を、ボートは、ずっと待ってくれる。けど、なるべく最後の人にはなりたくないと、誰もが思っていた。あんな風に待たれていたんじゃね。

そして、無事にトイレを積み込むと、また川を下って行く。

■ラピッド

なんといっても、コロラド川下りの醍醐味は、ラピッド(速瀬)。
白く泡立つ瀬が見えてくると、わくわくする。
ボートの中も、興奮でみなぎる。

ラピッドでは、前の席に座れば、まずザブンとバケツで数杯ほどの水を頭からかぶる。
けど、前にいる方が、迫力があって、絶対におもしろい。

早朝に通り過ぎるラピッドでは、まだ気温が低いので、ぬれると震えてしまう。
一度、早朝のラピッドで、一人川に転落した。
つかんでいた荷物がロープからはずれていて、その荷物ごと川に落ちてしまったのだ。

いつも川を下りながら、こんな急流で流されたら、えらいことだと思っていた。
が、リバーランナーは、すごい早業で、一瞬の後には、その女性をボートの上に引き上げていた。

ラピッドは、しじゅう出てくるけど、中でも有名なのがラバホールラピッド。
落差が大きい、ラピッドである。
この時に、一度上にあがって、どこを通るかリバーランナーがルートを調べた。

ラピッドでは、カメラがぬれるので、インスタントのカメラで撮ったが、それも、ボートから落ちないように何かをつかんで手がふさがるため、ほとんど撮れなくて残っていないのが残念。
ようやく撮ったのが、この写真。場所は定かではない。

■ラピッドに近づいていく。




■うまく前の席をゲットした娘と息子。




■ラピッドの中につっこむ。



◆コロラド川下り ・9・1011