紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

本棚より 「日本の風土を描く」

2006-03-23 11:16:06 | 13・本・映画・演劇・音楽など
この本は画集である。絵を描いた小笠原先生は、私が高校1年生の時の担任で、英語の専科の先生だった。
残念なことに、癌を患い1997年3月27日に永眠された。

小笠原先生が、型染という技法によって、このようにたくさんの絵を残されたのは知ったのは、私が高校を卒業してから28年もたってからだった。
ある日、NHKの「関東甲信越小さな旅」を見ていて、闘病中の先生と、たくさんの絵が紹介され驚いた。
同時に、放映の2週間ほど前に永眠されたのを知った。


それから、NHKに勤める高校時代の友人に連絡して、その時のビデオを入手して、高校時代のクラスメートに回した。ちょうどその年、銀座で遺作展が開かれるということで、その日にあてて、小笠原先生が担任をした2クラスで、クラス会も開き、なつかしい再会を果たした。

その時に、この画集を買い求めた。先生が日本中を歩き、その人柄のままに優しい色調で描いた四季折々の風景画がたくさん収められている。

あれから、9年の月日が流れた。
今年、最後の展覧会が3月25日~30日まで、杉並区久我山の画廊で開かれるそうである。
私は25日から28日まで留守するので、ぎりぎりの30日には、ぜひ見に行きたいと思っている。

■小笠原賢雄・手彩色型絵展

「Garally 藍」
 
杉並区久我山4-50-1 TEL 03(3247)1730

2006年3月25日(土)~30日(水)

11:00~7:00(最終日は4:00まで)

◆詳しくはこちらをご覧下さい。