紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

連句のたのしみ

2009-02-20 17:47:28 | 7・連句・俳句・短歌
エマノン歌仙・その15が巻き終わり、3月に入ったら反省会をする予定である。
その間、少し時間があるので、せっかち歌仙・その20を巻くことにした。

ちょうど、立春をまたがって発句を募集したので、冬の句と春の句が集まった。

雪代に 和する水車の 子守歌

雪の原 はるかに望む 白き峰

夕空に 羽衣纏う 寒の月

朧夜や 剣士の剣の 皆かしぐ

鯛飯や 名山百を 褒めちぎる

剃刀の 切れ甘き夜 恋の猫

春日差し 心踊りて 庭手入れ

わくわくと 海見にゆかむ 春立つ日

口笛の 風に乗る道 黄水仙

白れんの 大きな空と 出会ひけり


この中からいいと思う句を投票してもらったところ、

発句  雪代に 和する水車の 子守歌
      

が4票集めて、発句が決まり、「雪代の巻」がスタートした。

これから1-2ヶ月かけて巻いて行く。

連句というのは、いろいろ約束事はあるけれど、基本は、前の句につけつつ、5・7・5の長句と、7・7の短句を交互に詠んでいくものである。
何がたのしいかといえば、決まった字数で、前の句から連想したことを自分の言葉であらわすことかなと思う。ぴたっと決まると、とても嬉しいのである。

それと、最近新しい言葉など、めったに頭の中に入らないのだけど、連句で詠まれる言葉は、ちゃんと調べるから、覚える。多少でも、語彙が増えると嬉しいのである。
たとえば、「雪代」という言葉を今回知った。これって、みんなは知っていた言葉かしら?

来週私が留守の間は、良流娯さんが句をアップしてくれることになっている。