紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

連句遊び

2013-02-01 16:00:42 | 7・連句・俳句・短歌
今日から2月。
今年の1月は、ほんとうになにがなんだかわからないままに、過ぎ去った。
だからといって、短い感じがしたかといえば、そうではなく、元日のことはもうずっと昔のことのような気がしている。

月も変わったことだし、そろそろふつうの生活にもどしたい。
ということで、今日から連句を始めた。
今回参加する、連句好きの6人から発句を募集したところ、次の句が集まった。

再生の 萌しあふるる 初明り

冬木立 空飛ぶ鳥が 入り乱れ

元日や にぎる手と手の あたたかさ

初富士や 拝む姿も 凛として

つなぐ手の 無きに輪となり 福達磨

初買の 手繰り寄せたる 年の運

旅立ちへ 祈り短し 寒卵

澄みわたる 冬空のもと 旅立ちぬ

鮮やかに 水面に映える 寒夕日

売約の 札こそよけれ 寒の鰤(ぶり)

初御空 愁いも夢も ひと心


そして、一番票を集めたのが(といっても2票)、

   元日や にぎる手と手の あたたかさ   紅蓮


めずらしく私の句なのだった。今回も、せっかち歌仙で、早く回していく。

   せっかち歌仙・その22「にぎる手と手の巻」

もともと連句というのは、一堂に会して、どんどん前の句につけて詠んでゆくものだ。
いっぺんにいくつもの句が提出されたら、宗匠が、その中からいいと思う句を選び、また次の句も、みんなで詠む。
その正統派の連句というのは、まだ1度もしたことがないが、泊まりがけではないと巻き終わらないようである。
すごくおもしろいのか、けっこう疲れるものなのか、どうなんでしょうか。
こわいもの見たさで、やってみたい気もするが・・。