紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

命日

2014-01-08 07:15:15 | 18・家族のことなど
一年前の今日、母は亡くなった。
寒いなあと思った頃から、母が亡くなる前の1ヶ月間の日々を思い出すようになった。

毎日病院に通い、ほとんど反応のない母に付き添って過ごした。
今はまだ、母のことを思い出そうとすると、その頃のことを思い出して、辛い気持ちになる。

そこへゆくと、10年ほど前に亡くなった父は、元気な頃を思い出す。
昨日も、お墓参りをしていると、父の元気な姿が思い浮かんだ。
いっている言葉まで聞こえた気がした。

「もう、お前たちは、ほんとうにいいかげんなんだから。」

今日の命日に先立って、お寺で母の一周忌の法要をして頂いた。
最近は、お経を読むのが心地いいと感じるようになった。とにかく声を出して、心を込めて読む。
信じていようと信じていまいと、精一杯その時間は、お経を読むことに集中する。
そうすると、心の中が澄んでいくような気持ちになる。

それから、お墓参りをした。
その間の、失敗、忘れ物の数々。我ながらあきれるが、新年早々、ここには書くのはやめとこう。
そういう時に、元気な父の叱責が飛んでくるような気がする。

母も、元気な頃の姿が思い浮かぶようになるといいなあと思うが、きっとそれには時間が必要なのだろう。

いつ来ても、気持ちのいい景色が広がっている。カメラを忘れたので、携帯で撮った。




ランチは、近くのミューゲブランで。今回は、フランス懐石コース。
相変わらず、静かな雰囲気で、お料理もとてもおいしい。(写真はトントンより提供)