紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

7・ホースライディング

2004-09-19 11:31:59 | 5・旅の日記
以前に二回行ったことがある、セコイア・キングスキャニオン国立公園の巨木の森は、すごく心引かれる場所の1つである。あの巨大な木と対峙していると、ドキドキするような気持ちになって、どうしても木に向かって何か話しかけずにはいられない。ヨセミテと同じくシェラネバダ山中にあって、ヨセミテとは隣りどおしの国立公園である。

ヨセミテにも、マリポサグローブという巨木の森があるけど、ヨセミテバレーからは、車で1時間半ほど離れている。行こうかどうしようか迷っていたら、巨木の森を馬で歩くツアーがあるのがわかった。娘もホースライディングをしたいと希望していたので、一緒に参加することにした。
12時から5時半までのコース。旅の最終日で、その日はヨセミテ公園のすぐ外のモーテルに泊まり、翌朝早く空港目指して走れば、なんとかなるだろうということになった。

私が乗った馬はセマイ。よくしつけられていて、ちゃんということをきく馬だった。きっと厩の人にかわいがられているのだろう。アメリカの国立公園やニュージーランドなど、外国に行くたび、ホースライディングをするけど、全然いうことをきかない馬も多い。あまり馬になれてない人だと、馬もわかって、適当に手を抜くのである。でも、セマイは全然そんなことなくて、かわいい馬であった。
(写真は娘とDJという馬)

ローラさんというインストラクターに連れられ、5人で馬に乗ってでかけた。乗って1時間もしたら、足(多分あぶみがうまく合っていなかった)やお尻が痛くなって、これは5時間半も乗るとなると、かなり大変だなあと思った。
ところが、2時間乗り、マリポサグローブ(巨木の森)に着くと、ここで2時間休憩するので、好きに森を歩いてきていいという。5時間半乗り続けているのかと思っていたら、ちがっていたのだ。そんなこと最初にいわれたっけ、と疑問ではあったが、ぶっ通しで乗るのに耐える自信もなかったので、素直におりると、See you といって、森に行った。

巨木の森を2時間歩いた。たったの2時間なので、結論を出してはいけないかもしれない。
でも、セコイア・キングスキャニオンの森とは、あまりにちがっていた。
セコイアの森にいった時、私は樹齢2500年という木をみて、巨木のとりこになった。からだの中を電流のようなものが走って、そこは地球の奇跡の場所だと思った。
ところが、同じ山域のマリポサでは、人の手が入りすぎていた。2000年以上生きてきた木に、なんということをしたのだろう。あまりに痛々しく、無惨な気がして、見ていられない気持ちになった。



(トンネルツリーの前で、木に穴があけられ、人が通れるようになっている)

ヨセミテが国立公園になってからは、手厚く保護されているというが、それまでに相当痛めつけられてしまったようだ。

(ヨセミテ報告・おわり)

★ヨセミテの旅のBlog
1・I made it to the top !!
2・ハーフドーム登頂記
3・ヨセミテの宿
4・ヨセミテの谷
5・ヨセミテの星
6・川下り
7・ホースライディング

6・川下り

2004-09-18 09:22:28 | 5・旅の日記
ヨセミテに行くと決めた時、娘はホースライディング(馬乗り)とラフティング(川下り)はぜひしたいといった。
それで、ラフティングのことを調べたら、9月には、ツオルム川には水がなく、ヨセミテ国立公園周辺ではできないのがわかった。実際にヨセミテ滝やミラーレイクがからからなのを見た時に、納得した。

では、どこならできるか。サンフランシスコのだいぶ東、サウスフォーク・オブ・アメリカリバーまで行けばできるという。最初の3日間は、ヨセミテバレーに宿がとれなかったので、ちょうどいい。片道4時間ドライブして、「MARIAH WILDERNESS EXPEDITIONS」 のラフティングに参加することにした。

9月3日にヨセミテの近くのマリポサのモーテルに泊まり、翌日、娘と交代で運転して、コロマという村までいった。そして、4日の日曜日、8時半から2時頃まで、ラフティングを楽しんだ。
メンバーは6人。かなり年輩の、経験のありそうなリバーランナーが一人ついて、その人のいう通りに、オールをこぐ。右に座っていた私は、「ターンレフト」といわれると、まっすぐに漕ぎ、「ターンライト」といわれれば、バックで漕ぐ。
ホワイトウォーターの所は、ボートが傾いて、スリル満点。頭から水を浴び、今にも落ちそうになりながら、ずぶぬれになりなって、漕いだ。メリル・ストリープが主演した映画「激流」の世界である。

けれど、アフリカのナイル川上流で、ラフティングをしたことがある娘にいわせると、そのくらいは大したことないそうだ。ナイル川では、大変なところでは、必ずボートは転覆、川に投げ出されるのだという。

そうして、一日川下りを楽しんで、まだ4時間ドライブして、ヨセミテの近くまでもどった。

ボートに乗っている間は、デジカメを持っていないので、写真が撮れなかった。インスタントカメラで、わずかに何枚か写したものをアップします。

★ヨセミテの旅のBlog
1・I made it to the top !!
2・ハーフドーム登頂記
3・ヨセミテの宿
4・ヨセミテの谷
5・ヨセミテの星
6・川下り
7・ホースライディング

5・ヨセミテの星

2004-09-17 05:34:44 | 5・旅の日記
ヨセミテの 谷より見ゆる 星月夜
(Kenさんの「BLOG STATION」ブログ句会・1に投稿したもの)

星月夜という言葉がある。俳句で秋の季語である。よく晴れた秋の夜、星空が明るくて、まるで月夜のように思えるのをいうそうだ。
ヨセミテでは、夜、谷間はほんとうに真っ暗で、見上げると、岩壁で切り取られた空が、星あかりで白っぽい。不思議に明るい空だった。これを星月夜というのだ、と思った。天の川がくっきりと見えた。
降るような星だけど、悲しいかな、そんなに星座の名前を知らない。いつも思うけど、星座板を持ってくればよかった。北斗七星、白鳥座、カシオペア座、オリオン座くらいか。わかったのは。

それで、夜「スターリングスカイ」というナイト・ツアーに参加することにした。8時半集合。レインジャーが案内してくれて、メドウ(草原)に行き、ビニールシートの上に座って、説明を聞いた。全部で、30人くらいの人が参加していた。

最初は座っていたけれど、空を見るのに、寝ころんだ方が見やすい。みなシートに横になった。説明は、かなりわからなかったけれど、強力なライトを持っていて、レインジャーは、それを、1つ1つの星に向けて、星座のことを説明してくれるので、多少わかることもあった。あの明かりの威力はすごかった。まるで星まで届きそうに見えるほど。夏のトライアングル(大三角)ベガ、アルタイル、イーグル、ドルフィン、ドラゴン・・。
気持ちのいい時間で、このまま眠ったら、野宿しているみたいだ、などと思っていた。実際にちょっと眠っちゃったのだけど。
ミリオン以上の単位を知らないが、宇宙だから遠いんですね。ビリオン、トリリオンという言葉も出ていた。調べてみなくちゃ。

(写真はヨセミテバレーの日没)

★ヨセミテの旅のBlog
1・I made it to the top !!
2・ハーフドーム登頂記
3・ヨセミテの宿
4・ヨセミテの谷
5・ヨセミテの星
6・川下り
7・ホースライディング

4・ヨセミテの谷

2004-09-16 06:56:05 | 5・旅の日記
ヨセミテの谷は深い。1000メートルの岩壁に両側をはさまれているのだから。そのため、午前中は、なかなか太陽にお目にかかれない。
ハーフドームに登った翌日、一日自転車を借りて、谷間を走った。自然の中では、そのくらいのスピードが、ちょうどいい。心地よい風を体に感じながら、あっちの滝、こっちのメドウ(草原)、ヨセミテビレッヂのストア、とぐるぐる回った。途中で、きれいなビーチがある川を見つけると、自転車を止めて、泳いだ。水はすごく冷たい。

残念だったのは、世界で第二番目の滝(739m)に、全く水がなかったこと。そうなると、ただの岩壁である。雪解け水が流れ落ちているので、夏もおそくなると、なくなってしまうそうだ。いつか、とうとうと流れ落ちる滝を見てみたい。

エルキャピタンという世界最大の一枚岩が、ヨセミテにはある。標高差1095m。とてもこんな所を登れるとは思えないが、双眼鏡で見てみると人が登っているのだ。すごいものだ。肉眼では、ゴマ粒のようにしか見えない。


(双眼鏡でロッククライミングする人を見る)

その自転車であるが、ハンドルブレーキではないのだ。ペタルをこぐのと反対に回すと止まる。慣れるまでは、木にぶつかりそうになったりした。乗りこなすのに、しばらく時間がかかった。ちなみに、自転車も右側通行。

★ヨセミテの旅のBlog
1・I made it to the top !!
2・ハーフドーム登頂記
3・ヨセミテの宿
4・ヨセミテの谷
5・ヨセミテの星
6・川下り
7・ホースライディング

3・ヨセミテの宿

2004-09-15 12:39:18 | 5・旅の日記
きのうのBlogに、「ヨセミテ国立公園大好き!」 のにしむらさんから嬉しいコメントを頂いた。
念願だった「ハーフドーム・ハイカーズ・クラブ」に仲間入りさせて頂くことができたのだ。早速、私の文章もそこにのせてくれました。ヤッター!

ところで、今回の旅で、ヨセミテバレーには4泊した。旅に行くことは5月頃決めたのだけど、バス付きのキャビンはその時点で、平日の4泊しかとれなかった。(右上の写真)いろいろ調べてみると、1年前からの予約が必要ということである。人気がある国立公園なんですね。4泊とれただけでもラッキーだったようで、これはひとえにインターネットで予約できたおかげだと思っている。

テントキャビン(テント地で出来た小屋)はとれたのだが、バスなしだし(外にシャワールーム棟がある)、9月というと、そろそろ寒くもなりそうで、できれば木でできたキャビンに泊まれるとよいと思った。それで、残り4泊は、モーテル泊まりになった。ヨセミテの外の4つの村のモーテルに泊まったが、それぞれ個性的で、楽しめた。


(夕暮れ時のメドウ(草原))

26歳の時に、初めてアメリカに行った時から、手つかずの自然が保たれている国立公園が好きになった。後に、子どもたちが小学生の頃、セコイア・キングスキャニオン国立公園にいって「神様の木」という本を書いた。その2年後にグランドティトン、イェローストーン、グレイシャー国立公園をまわって「地平線に向かって」を書いた。
ほかには、グランドキャニオン国立公園。そして、今回のヨセミテである。まだ、あと何カ所かいってみたい国立公園があるので、いつか行けるのを楽しみにしている。

★ヨセミテの旅のBlog
1・I made it to the top !!
2・ハーフドーム登頂記
3・ヨセミテの宿
4・ヨセミテの谷
5・ヨセミテの星
6・川下り
7・ホースライディング


2・ハーフドーム登頂記

2004-09-14 05:42:08 | 5・旅の日記
9月7日(火)娘と二人で、ヨセミテのハーフドームに登った。

前日にヨセミテ・カレービレッジ入りして、当日の食料買い出しと、登り口のハッピーアイルの場所を確かめた。
これは、正解だった。早朝、行動開始した時は、全くの暗闇で、車道でさえ、どの道がどちらの方角に行くのが、わからなくなってしまうほどなのだ。
前夜は、カネゴンさんの「ハーフドーム登頂記」のホームページをコピーしたものをもう一度読んだ。ほかにも、参考になるホームページはいくつかあったが、いくつも持っていけないので、カネゴンさん1本にしぼって、参考にさせてもらった。(カネゴンさん、ありがとうございました)

当日は、4時起床。
娘はタコス、私はホットドッグのパンに、チーズとキュウリをはさんだものと、ジャムをはさんだものを、朝食、昼食にする。
その用意をしつつ、牛乳、ジュースを飲みながら、朝ごはんを半分を食べる。
その他に準備した食料は、日本から持ってきたウィダ・イン・ゼリー1パック。トマト2個。プラム2個。バナナ1本。水は、3.5リットル。

宿を出たのが、5時少し前。車で駐車場までいき、真っ暗闇の中、ハッピーアイルまで歩く。

5時半、ハッピーアイルを出発。歩きながら、滝の横についたミストトレイルと、ジョン=ミュアトレイルのどちらのコースにしようか考えたが、知らぬ間に、ジョン=ミュアトレイルの方に入っていた。


結果的に、こちらの方が、距離は1.6マイル長いが、なだらかな登りなので、体力を温存するのに、よかったと思う。暗いので、懐中電灯の明かりを頼りに歩く。


6時半頃、朝ご飯の残り半分を食べる。これから後、昼ごはんは、暑いのと疲れたのとで、パンはのどを通らなかったので、まともな食事はここが最後になった。
その頃、後ろから何人かが追いついてきて、登る仲間と出会い、ほっとした。日本人3人(女性1人、男性2人)もいて、抜きつ抜かれつ、同じルートを目指した。

7時40分。ネバタ滝の上に着く。そこからかなり大きくハーフドームが見えた。が、まだ行程は三分の一くらいか。道は、ドームを回り込んでついているので、そこからが長い道のりだった。


最後のトイレのあるリトルヨセミテを通り過ぎ、8時45分、ハーフドームトレイルに入る。カネゴンさんの記録にも書いてあったが、このトレイルは、ドームが見えない森の中をえんえんと続いていて、精神的にも肉体的にも、くたびれる所だ。
あまりに疲れた上、水もそんなには飲まずにきたので、途中で、1リットル捨てて、荷を軽くした。

そして、ようやく10時15分。ショルダーの下に着いた。もう最後の岩場は目と鼻の先。
のっぺりした岩に、小さく人が張り付いているのが見えた。あんなところを登るのかと、ちょっとゾクッとした。



私が疲れて、ペースが落ちたのを見て、娘が、そこに荷物をおいていくようにといった。私は水だけ持ち、食料は娘が持っていってくれることになった。ウィダインゼリーを飲んで、エネルギー補給。
娘も、最低限の水と食料だけリュックに詰めて、登り始めた。
娘は岩場を見ると、がぜん張り切りだして、私を置いてさっさと登っていく。山は私の方が登っているが、体力がちがうなと思う。
ショルダーも、けっこう急な岩場なので、私はマイペースで行く。

11時、最後の岩壁の下に着いた。1メートルほどの間隔で、2本のワイヤーが張ってあり、両手でそれをつかみ、登っていく。途中、ずっと3メートルくらいのところに、鉄の棒が打ってあり、そこに横木がわたしてあるので、木に足をかけて、滑り落ちる心配がなく休むことができる。一気に鉄の棒まで登り、横木に足を置いて休み、また一気に次の鉄の棒まで登る。それを繰り返して登る。



(写真は下りの時の)

ワイヤーが、鎖とはちがって、滑るような感じがした。山道具屋さんで買った、手のひらにゴムのイボイボがついている手袋をはめていたが、どことなく心もとない。
上から人がおりてくると、先に通してあげて、前の人が、次の棒のところにいないのを確かめつつ、少しずつ登っていった。
下を見ると、人が豆粒のようだ。こわいので、なるべく前方上だけを見るようにした。
途中、日本人がおりてきたので、挨拶すると、ハーフドームの岩登りをしてきた帰りということであった。その人からみたら、ワイヤーが張ってある岩など、らくらくだろう。

最後の岩場では、腕の力も相当使った。日の光をさえぎるものもなく、急なので、息が切れた。
そうして、11時30分。ついに登頂。
頂上は、すごく広いのでビックリ。かけっこもできそうなほどだ。が、ゆだん大敵。端はすっぱりと切れ落ちた岩壁である。
ハイシェラの山々が、遠くまで続いているのが見える。空は広く、山のてっぺんにいるというのは、なんという気持ちのよさ。登ってよかった、と思う瞬間である。



昼ご飯を食べることにしたが、疲れ切って、食欲はない。のどを通ったのは、バナナとプラム、トマト。チップムンクというリス(ネズミの一種か?)が、食べ物をねだって、近寄ってくる。でも、自然の中で生きるものに、食べ物をあげてはいけないということである。

1時間ほどそこにいて、12時30分、下ることにした。あの急な岩壁を下るのはどんなだろうと思ったが、いざ下ってみると、登りほど大変でもなく、さほど怖くもなかった。行きは下を見ると、かなり怖かったので、高度になれたのだろう。するすると、下におりていった。
下で、また少し食べる。が、パンはやはり、のどを通らなかった。こういう時おむすびならなあ、と思うけど、外国では無理な話し。

1時半。ハーフドームトレイルを下り始めたが、何がどうしたのか、道を間違えてしまった。アメリカ人のカップルと一緒に、森の中の踏み後をたどっていったが、どうもあたりに見覚えがないような感じがしていた。それでも、もう一組いるのに安心して、そのまま下っていった。カップルは、途中から急ぎ始め、そのうち、見えなくなってしまった。
気がつくと、ほかには登って来る人も、下る人も、誰もいない。おかしい。かなり下った後なので、いやだあと思ったし、娘が、そのまま行けば道に出るよと楽観的なことをいうが、全く初めてのコースなので、もどることにした。

再び、ショルダーの下あたりに着いたのは、2時半。1時間もロスしたことになる。くたびれていたところに、打撃であった。でも、道に迷ったと思ったら、元に戻るのが一番の早道。
下りの森の道、ハーフドームトレイルは、行きにも増して、くたびれた。
足取りも重く、ネバタ滝の上に着いたのは、もう4時15分。30分まで、川のほとりで過ごす。

ところが、ミストトレイル(滝の横の道)に行こうとして、またもや、下りすぎていたのがわかった。滝の上まで下らずに、トイレのところで、道に入らなくてはならなかった。

もう一度登って、ミストトレイルに入る。すごく急な道なので、どうかなと思ったが、滝が見られたり変化に富んだコースで、帰りそちらのルートにしたのは正解だった。疲れているので、石段から足を踏み外さないよう、慎重にくだる。


ようやく、ハッピーアイルに着いたのは、6時15分。13時間近くかかったことになる。長い1日だった。
翌日、足はだいじょうぶだったが、腕が筋肉痛になった。

◆Yosemite National Park/ヨセミテ国立公園大好き! の
  HDバーチャルハイキング (当日歩いた地図がのっています)
  Halfdome Hikers Club にトラックバック

★ヨセミテの旅のBlog
1・I made it to the top !!
2・ハーフドーム登頂記
3・ヨセミテの宿
4・ヨセミテの谷
5・ヨセミテの星
6・川下り
7・ホースライディング


1・I made it to the top !!

2004-09-13 05:22:46 | 5・旅の日記
登ってきました! アメリカのヨセミテ国立公園にあるハーフドームに。(写真右は、バレーから見たハーフドーム)
岩場も険しかったが、岩にとりつくまでが、とにかく長い道のりだった。ドームの姿がどこからでも見えるだけに、余計に長く感じられた。

topに立って、ぐるりと歩きながらあたりを見わたすと、目がくらみそうなほど、はるか下の谷底にはヨテミテの谷が地図のように見え、目を上に向けると、遠くハイシェラの山々がどこまでも連なっている。谷の向かい側にあるグレーシャーポイントはすぐ近くに見え、すばらしい景観。
ヤッターーーーー!

 
(岩のふちに腰かける娘)

5時半出発。頂上11時半。ふもとに帰り着いたのは6時15分。(詳細は後日。時間を整理して、「ヨセミテ国立公園大好き!」 の「ハーフドーム・ハイカーズ・クラブ」に登録しようと思う)

最後のつるつるの岩場、標高差、百数十メートルには、ワイヤーが張られていたけれど、傾斜は60度以上あると思われる。そこを腕の力で登っていくのだけど、だんだんと高度があがるにつれて、下にいる人が豆粒のようにしか見えなくなり、こわい。けど、登ってゆくしかない。



(岩場をおりてきたところ。登りは写真を撮る余裕がなかった)

娘は「おもしろい」といいながら、さっさと登っていってしまう。
私も「もうコワッ。」といいつつ、後からついていこうとするが、すぐに引き離されてしまった。
「とにかく、どんなことがあっても、ワイヤーから手を離さなければだいじょうぶだから。」といいおいて、娘はさっさと頂上へ。
登り着いた時は、ヘトヘト。でも、何ともいえない爽快感、達成感。
登れてよかったです。
昨日の夜、帰ってきました。

★ヨセミテの旅のBlog
1・I made it to the top !!
2・ハーフドーム登頂記
3・ヨセミテの宿
4・ヨセミテの谷
5・ヨセミテの星
6・川下り
7・ホースライディング



俳句のすすめ・連句の楽しみ

2004-09-02 08:26:19 | 7・連句・俳句・短歌
私は、この10年ほど仲間と連句をしている。(ブックマーク「連句の部屋」参照。)
連句の発句が、独立して後に俳句になったということである。

ヨセミテから帰ったら、連句のせっかち歌仙・秋の巻を始めるので、みなで発句を考えている最中である。
みんなで持ち寄った発句を、名前を伏せて発表し、一番いいと思う句をそれぞれが選んで、一番多く票が入ったのを、毎回発句にしている。

そこで、発句を考えなくちゃいけないのだけど、Kenさんの「BLOG STATION」でブログ句会・1を企画したので、それにのりつつ考えようと思っているところです。

★ 登頂せり 穂高あおいで 新酒開く
★ 涸沢や カール見下ろす いわし雲
★ 秋ぐみを ほおばる子らの 口赤し (お玉さんの河童姉弟から連想) 
★ 秋蝶を 探して歩く 山路かな (Kenさんの蝶の道より連想)

句は、また付け足してゆこうと思います。

Blogをしていない人も、もし句が詠めたら、Kenさんのところにいって、俳句を残してくださいね。

【トラックバック】
Kenさんの「BLOG STATION」ブログ句会・1 
カッパ師匠の日々の感想・朝顔の俳句 

明日からヨセミテ国立公園

2004-09-02 07:39:13 | 5・旅の日記
今年の4月から言語聴覚士として働き始めた娘の夏休みが、明日から始まる。一緒にどこかに行こうかということになり、12日までの10日間、アメリカのヨセミテ国立公園にいくことにした。
ヨセミテで一番したいのは、ハーフドームの登頂。
往復16.4マイル(26.4km)、高度差1443mと、なかなかに厳しい道のりだけど、そこに登るために、今年の夏はトレーニングもしてきた。

最近しじゅう、Yosemite National Park/ヨセミテ国立公園大好き!を訪れて、見ている。

そこにハーフドームのことものっている。

果たして登れるかなあ。
ずっとヨセミテだけにいるので、あとは、ハイキングしたり、川下りしたり、馬に乗ったりします。
また、帰ってきたら、報告します。

それに帰ってきたら、脇目もふらずに仕事をしよう。

穂高に咲く花

2004-09-01 07:33:16 | 3・山の日記
8月末の山は、あまり人の賑わいもなく、静かな山歩きが楽しめる。ただ、ちょっと残念なのは、あまり高山の花に出会えないこと。
すでに、木々の葉も黄葉していて、もう山はすっかり秋ですね。

いくつか花の写真を撮ってきたのでアップします。
これはサラシナショーマです。きのうの河童伝説の写真と同じ花ですが、山麓に、一面にぼよんぼよんと咲いていました。



赤い実がかわいい。夏は白い花をつけていた、これはゴゼンタチバナです。夏には夏の、秋には秋のあじわいのある草花だなあと思いました。


これはトリカブトだけど、種類は不明。おそらく「ヤマトリカブト」「ミヤマトリカブト」「ホソバトリカブト」のいずれかであると思われる。
今度はもうちょっと葉っぱがわかるように撮ってこなくっちゃ。


ほかに、山の上の方ではイワギキョウ(毛のない)を見たけど、登るのに精一杯で写真はとれませんでした。

★もぐもぐさんのmogutrekker 山遊記 「たずね花」のTB集
★bakobaさんの 自然満喫☆みちくさ日記♪
★guonbさんの■高嶺の花にくびったけ!!シロウマアカバナ?
にトラックバックさせてもらいました。
みなさま、ご協力ありがとうございました。