意志のなかにいる

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新春企画「すばらしき駄ニメの世界」

2008-01-04 05:32:44 | アニメ感想(07・08・09年)
まあ読んで字の如く「駄ニメ」ってのは
「駄目アニメ」の略のことで、いっそのこと
周りの皆さんのようにアニメアォーズよろしく
「駄ニメアォーズ」でも若さにまかせて
やってみようともチラリと考えましたが
自己完結程度が相応しいかと考え直したという
次第で。




07年度駄ニメ展望


06年度は「MUSASHI」「だっぼん
キャベツ」などの歴史に名を残すような
駄ニメが続々と輩出されましたが
今年度は一見して駄ニメ魂をふるわせるような
怪作はなかった、といっていいのでは
ないでしょうか。
これは、制作サイドがとりあえず最低ラインは
維持できる体制が整いつつあるということ
ある種の「誤魔化し方」に熟練してきたこと
などが要因にあると思われます。




「萎え要素」で見る07年度駄ニメ


邪気眼→Venus Versus Virus
~ヴィーナス ヴァーサス ヴァライアス
など


某小説新人賞の下読みの段階でこれが
出てきただけではねてしまう人もいるという
もっぱらウワサの設定。
ただしコードギアスのように効果的に
使われている例もあり、監督・脚本の腕が
大きく影響するというまさしく「諸刃の剣」
ということなのかと。現在放送中のアニメ
だと「レンタルマギカ」などが該当しますね。



忍者→ひまわりっ!!
ガイジン大好き「ニンジャ」
最近は自己主張の激しい奴が多いですよね
なにか矛盾していると感じるのは私だけ
なんでありんすか。



CGを多用してかつ説明過多→キスダム


別名GONZO病。
CGは寸を稼ぐのにも有効で、そのことを
全面否定するつもりは無いけれど
安易な表現の多用によって生じる説明不足を
キャラクタに説明させようとしてそのキャラの
個性を発揮する機会が減るという悪循環。
現在放送中のアニメだと「ドラゴノーツ」




異世界に飛ばされる→Shining Tears X Wind


現代最狂設定が「邪気眼」なら一昔前は
こちらがそれに該当。
アニメーションてのはもうそれだけで
「異世界」なわけで、それをくどくどと
押しつけようとするのが何ともほほえましい。
キスダムは最終話付近で主人公が精神世界
よろしくなところに飛ばされていて、流石は
07年度最高の駄ニメはツボを押さえていると
思います。



カンフー→獣神演武 -HERO TALES-


カンフー映画というのは「人間の挙動美」って
いうのを追求したジャンルだと個人的には
理解していて、アニメーションでそれを表現
するには膨大な手間暇が必要になるわけで
それができていたのは「カウボーイビバップ」
ぐらいかなと思っています。
駄ニメはカンフー映画の「はりぼての設定」
だけが残ってしまい見るに耐えないものに
なりがちに、それはあの北斗の拳の続編で
ある「蒼天の拳」でさえ克服することが
できなかったと思う。





とまあ悪口雑言を並べてきたわけですが
「神曲奏界ポリフォニカ」などのように
制作の要の人に不幸があったり
キスダムのように監督が逃げ出したとか
といったこともあるわけで
何でも実地にモノを作っている人達が
いちばん苦労しているという極めて
当たり前の感想がひしと感じられました。
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