◇ 調整期に入る日米の株価 = ダウ平均は先週918ドルの値上がり。全米50州でコロナ規制が緩和されたことを好感し、26-27日の2日間だけで1000ドル以上も高騰した。3月の安値からは6800ドルも値を上げている。FRBが「景気の回復ペースは悲観的な見方が多い」という地区連銀の報告を発表、また米中関係の悪化が進むと株価は下落した。しかし、その下げ幅はきわめて小さかった。市場は異常なほどに強い。
日経平均も先週は1490円の値上がり。やはり行動規制の解除と第2次補正予算の編成が、上昇の原動力となった。日本の場合、コロナ対策としての緊急事態宣言は4月7日から5月25日まで。この間に日経平均は1800円上げ、さらに解除で1500円ほど上昇したことになる。先週末の水準は、3月の安値に比べると5300円の値上がりとなっている。
日米ともに、株価の上昇は速すぎる。規制の緩和や財政・金融政策も、ほぼ織り込んでしまった。周囲を見渡すと、これから焦点となりそうなのは、コロナ第2波の襲来と米中関係の緊迫化だけ。景気の回復はV字型にはなりそうになく、企業収益の悪化も続きそうだ。したがって常識的に見れば、株価はいったん調整せざるをえないだろう。
今週は1日に、1-3月期の法人企業統計、5月の新車販売。5日に、4月の家計調査と景気動向指数。アメリカでは1日に、5月のISM製造業景況指数。3日に、5月の非製造業景況指数。4日に、4月の貿易統計。5日に、5月の雇用統計が発表される。
≪1日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均も先週は1490円の値上がり。やはり行動規制の解除と第2次補正予算の編成が、上昇の原動力となった。日本の場合、コロナ対策としての緊急事態宣言は4月7日から5月25日まで。この間に日経平均は1800円上げ、さらに解除で1500円ほど上昇したことになる。先週末の水準は、3月の安値に比べると5300円の値上がりとなっている。
日米ともに、株価の上昇は速すぎる。規制の緩和や財政・金融政策も、ほぼ織り込んでしまった。周囲を見渡すと、これから焦点となりそうなのは、コロナ第2波の襲来と米中関係の緊迫化だけ。景気の回復はV字型にはなりそうになく、企業収益の悪化も続きそうだ。したがって常識的に見れば、株価はいったん調整せざるをえないだろう。
今週は1日に、1-3月期の法人企業統計、5月の新車販売。5日に、4月の家計調査と景気動向指数。アメリカでは1日に、5月のISM製造業景況指数。3日に、5月の非製造業景況指数。4日に、4月の貿易統計。5日に、5月の雇用統計が発表される。
≪1日の日経平均は? 予想 = 下げ≫