◇ 行き場所を探し求める膨大なおカネ = ダウ平均は先週364ドルの値上がり。ことしに入ってから3週間で2073ドル下落したあと、2週間で824ドル上昇した。約4割を取り戻したことになる。FRBによる金融引き締めの前倒しと、原油の高騰によるインフレの加速が下落の原因。下げ過ぎの訂正という形で下値を拾う買い物が、反発の原因だ。しかし市場には「下げ相場は終了した」という感じはない。
日経平均は先週723円の値上がり。ことしに入ってから4週間で2074円の下落、そのあと先週は5週間ぶりに上昇した。約35%反発したことになる。ニューヨーク市場の低迷に引きずられたほか、オミクロンの急激な拡大が下げの要因となった。先週はその反発。ただ先行きを警戒する売り物も多く、売買代金は売り買いの交錯で連日3兆円を超えている。
通常なら「下げ相場は終わった」という楽観論が出始めてもおかしくない。しかし今回は、金融引き締めが目前に迫っている。だから積極的には買えない。だが半面、膨大な投資資金を持って行く場所がない。そこで下がれば、買いに行かざるをえない。そうしたなかでも、投資家は割高な銘柄は敬遠し、割安株に狙いを定めている。こうした傾向は、まだ当分続きそうだ。
今週は7日に、12月の景気動向指数。8日に、12月の毎月勤労統計、家計調査、1月の景気ウオッチャー調査。10日に、1月の企業物価。アメリカでは8日に、12月の貿易統計。10日に、1月の消費者物価。11日に、2月のミシガン大学・消費者信頼感指数が発表される。
≪7日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週723円の値上がり。ことしに入ってから4週間で2074円の下落、そのあと先週は5週間ぶりに上昇した。約35%反発したことになる。ニューヨーク市場の低迷に引きずられたほか、オミクロンの急激な拡大が下げの要因となった。先週はその反発。ただ先行きを警戒する売り物も多く、売買代金は売り買いの交錯で連日3兆円を超えている。
通常なら「下げ相場は終わった」という楽観論が出始めてもおかしくない。しかし今回は、金融引き締めが目前に迫っている。だから積極的には買えない。だが半面、膨大な投資資金を持って行く場所がない。そこで下がれば、買いに行かざるをえない。そうしたなかでも、投資家は割高な銘柄は敬遠し、割安株に狙いを定めている。こうした傾向は、まだ当分続きそうだ。
今週は7日に、12月の景気動向指数。8日に、12月の毎月勤労統計、家計調査、1月の景気ウオッチャー調査。10日に、1月の企業物価。アメリカでは8日に、12月の貿易統計。10日に、1月の消費者物価。11日に、2月のミシガン大学・消費者信頼感指数が発表される。
≪7日の日経平均は? 予想 = 下げ≫