◇ ついに“独り勝ち”の状態に = 20年5月の日経新聞は「GAFAMの時価総額が東証1部全体の時価総額を上回った」と報じている。GAFAMというのは、グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフトの頭文字。いずれもAI(人工知能)を駆使するアメリカの巨大企業だ。ニューヨーク株式市場に君臨して、相場を引き上げる原動力となっていた。それに昨年はEVのテスラとエヌビディアが加わって、MAG7(壮大な7社)に。ところが現在は、なんとエヌビディアだけが急成長を続けている。
ことし4月、ニューヨーク市場はFRBによる利下げが遠のいたことから、大幅に売り込まれた。MAG7の株価も急落、エヌビディアも10%下げている。ここからIT関連株は、全体として足踏み状態に陥った。ところがエヌビディアはだけは株価を上げ続け、世界一の時価総額を達成する。その原因は、エヌビディアが発表した恐るべき決算内容だった。
エヌビディアが発表したことし2-4月期の決算内容は、市場関係者に大きな衝撃を与えた。売上高は前年同期の3.6倍、純利益は7.3倍というとてつもない成績。市場の事前予測をはるかに上回った。このためダウ平均やナスダックの株価が下がっても、エヌビディアの株価は上昇。それでも利益が大幅に増加したため、PER(株価収益率)は40倍程度にとどまっている。アナリストの多くはまだ買い推奨の姿勢を崩していない。
いまエヌビディアが直面するリスクの一つは、アメリカ司法省が反トラスト法違反の疑いで調査の準備に入ったこと。実際に調査が始まれば、株価にとっても大きなマイナス材料になるだろう。もう1つは、やはりバブルの疑問。3か月で利益が何倍にもなる快進撃は、どこかで止まるだろう。止まれば、株価は大きく売られるかもしれない。5-7月期の決算発表は、8月下旬に予定されている。
≪27日の日経平均 = 下げ -325.53円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ことし4月、ニューヨーク市場はFRBによる利下げが遠のいたことから、大幅に売り込まれた。MAG7の株価も急落、エヌビディアも10%下げている。ここからIT関連株は、全体として足踏み状態に陥った。ところがエヌビディアはだけは株価を上げ続け、世界一の時価総額を達成する。その原因は、エヌビディアが発表した恐るべき決算内容だった。
エヌビディアが発表したことし2-4月期の決算内容は、市場関係者に大きな衝撃を与えた。売上高は前年同期の3.6倍、純利益は7.3倍というとてつもない成績。市場の事前予測をはるかに上回った。このためダウ平均やナスダックの株価が下がっても、エヌビディアの株価は上昇。それでも利益が大幅に増加したため、PER(株価収益率)は40倍程度にとどまっている。アナリストの多くはまだ買い推奨の姿勢を崩していない。
いまエヌビディアが直面するリスクの一つは、アメリカ司法省が反トラスト法違反の疑いで調査の準備に入ったこと。実際に調査が始まれば、株価にとっても大きなマイナス材料になるだろう。もう1つは、やはりバブルの疑問。3か月で利益が何倍にもなる快進撃は、どこかで止まるだろう。止まれば、株価は大きく売られるかもしれない。5-7月期の決算発表は、8月下旬に予定されている。
≪27日の日経平均 = 下げ -325.53円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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