◇ 想定外の結果なら大混乱 = イギリスの総選挙が来週8日、実施される。世論調査ではメイ首相の率いる与党・保守党が圧勝する見通しだが、EU離脱を決めた昨年の国民投票の例もある。仮に保守党が負ければもちろん、議席を伸ばせなければヨーロッパは再び大混乱に陥ることが避けられない。この選挙は、テリーザ・メイ女史の大ばくちでもある。
通常ならイギリスの総選挙は20年までないはずだった。それをメイ首相が繰り上げて実施することを決断した。本格化するEUとの離脱交渉に備えて、政権の基盤を強化したいと考えたためである。イギリスの下院は定数が650。いま保守党は330議席で、過半数を5議席上回るだけ。メイ首相が目指すEUからの完全離脱に反対する議員も少なくない。
世論調査では保守党が44%、野党の労働党は23%と振るわない。そこで一気に与党の議席を増やそうと、解散・総選挙に踏み切ったわけだ。選挙の焦点はEU離脱問題。保守党は完全な離脱と移民の受け入れ規制。労働党は関税ゼロなどは残す緩やかな離脱と移民の規制なし。そして国民の間には、EU離脱に反対する人も多い。
万が一、保守党が過半数を割ると事態は収拾がつかなくなる。また票数が伸びないと、メイ内閣の威信は地に落ちるだろう。EUに対して毅然とした交渉が出来なくなるだけではない。EU残留を強く望んでいるスコットランドが、独立の是非を問う住民投票を強行する可能性がきわめて強くなる。世論調査通りならいいが、英語のメイには「かもしれない」の意味もある。
≪1日の日経平均 = 上げ +209.46円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
通常ならイギリスの総選挙は20年までないはずだった。それをメイ首相が繰り上げて実施することを決断した。本格化するEUとの離脱交渉に備えて、政権の基盤を強化したいと考えたためである。イギリスの下院は定数が650。いま保守党は330議席で、過半数を5議席上回るだけ。メイ首相が目指すEUからの完全離脱に反対する議員も少なくない。
世論調査では保守党が44%、野党の労働党は23%と振るわない。そこで一気に与党の議席を増やそうと、解散・総選挙に踏み切ったわけだ。選挙の焦点はEU離脱問題。保守党は完全な離脱と移民の受け入れ規制。労働党は関税ゼロなどは残す緩やかな離脱と移民の規制なし。そして国民の間には、EU離脱に反対する人も多い。
万が一、保守党が過半数を割ると事態は収拾がつかなくなる。また票数が伸びないと、メイ内閣の威信は地に落ちるだろう。EUに対して毅然とした交渉が出来なくなるだけではない。EU残留を強く望んでいるスコットランドが、独立の是非を問う住民投票を強行する可能性がきわめて強くなる。世論調査通りならいいが、英語のメイには「かもしれない」の意味もある。
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