◇ 本当はもっと上がっている? = 総務省は20日、8月の消費者物価を発表した。それによると、総合指数は前年比3.0%の上昇。変動の激しい生鮮食料品を除いた総合指数は2.8%の上昇。ともに1991年の秋以来ほぼ31年ぶりの高い上昇率となっている。5か月連続で2%を超え、522品目中372品目が値上がりした。値下がりしたのは110品目にとどまっている。
項目別にみると、電気代が21.5%の上昇、都市ガスは26.4%の上昇。エネルギー関連の上昇率が突出して大きい。食料品は4.7%の上昇で、生鮮食料品を除くと4.1%の上昇だった。食パンが15.0%、チョコレートが9.3%、食用油は38.3%値上がりしている。世界的にインフレが進行、アメリカは8.3%、ユーロ圏は9.1%の上昇だった。これらに比べれば、日本の物価上昇率は極端に低い。
その理由は日本の場合、小売り段階での消費需要が弱く、価格転嫁が遅れているからだと説明されている。たとえば8月の企業物価は、前年比9.0%も上昇した。つまり卸売り段階では欧米並みに物価が上昇しているのに、小売り段階への価格転嫁がなかなか進まない。このため消費者物価は3%程度の上昇にとどまっているという説明だ。
この説明は、決して間違ってはいない。しかし消費者の実感からすると、物価はもっと上がっているように思われる。そこで疑問なのは、物価指数を構成する品目のウエート付け。たとえば電気代が全品目に占めるウエートは3.41%、食料品は26.26%となっているが、感覚的には低すぎる。仮にこの2品目のウエートがもっと高ければ、消費者物価指数はもっと上がる。
≪22日の日経平均 = 下げ -159.30円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝0敗】
項目別にみると、電気代が21.5%の上昇、都市ガスは26.4%の上昇。エネルギー関連の上昇率が突出して大きい。食料品は4.7%の上昇で、生鮮食料品を除くと4.1%の上昇だった。食パンが15.0%、チョコレートが9.3%、食用油は38.3%値上がりしている。世界的にインフレが進行、アメリカは8.3%、ユーロ圏は9.1%の上昇だった。これらに比べれば、日本の物価上昇率は極端に低い。
その理由は日本の場合、小売り段階での消費需要が弱く、価格転嫁が遅れているからだと説明されている。たとえば8月の企業物価は、前年比9.0%も上昇した。つまり卸売り段階では欧米並みに物価が上昇しているのに、小売り段階への価格転嫁がなかなか進まない。このため消費者物価は3%程度の上昇にとどまっているという説明だ。
この説明は、決して間違ってはいない。しかし消費者の実感からすると、物価はもっと上がっているように思われる。そこで疑問なのは、物価指数を構成する品目のウエート付け。たとえば電気代が全品目に占めるウエートは3.41%、食料品は26.26%となっているが、感覚的には低すぎる。仮にこの2品目のウエートがもっと高ければ、消費者物価指数はもっと上がる。
≪22日の日経平均 = 下げ -159.30円≫
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