◇ 親切・丁寧すぎ vs 独善・メンツ第一 = 「金融引き締めを緩める時期は、いずれやって来る。来月かもしれないし、再来月かもしれない。それは経済データしだい」「金利の最終的な高さは、これまでの予想より高くなりそうだ」--FRBのパウエル議長は先週2日、政策金利の0.75%引き上げを決めたあとの記者会見でこう解説。前段はハト派的、後段はタカ派的な発言で、市場は戸惑った。
だがよく聞いてみると、パウエル議長の発言は全く論理的。金利の上げ幅は縮小するが、金利の水準そのものは従来の予想よりは高くなる。こう言っているだけだ。ただパウエル議長は、ほかにも細かい事象を取り上げて延々と説明する。だから聞く人によっては、ハト派にもタカ派にも聞こえることがある。それだけ自分の考えを親切、丁寧に知らせようとしているわけだ。
「いまの金融緩和政策を継続する」「すぐに金利の引き上げや緩和政策の出口が来るとは考えていない」--パウエル会見より12時間ほど前、日本銀行の黒田総裁も記者会見で発言していた。アメリカが金利を上げ、日本はゼロ金利に固執。金利差が開いて、円安への圧力が増大する。しかし円安については「経済にマイナスであり、望ましくない」と言うにとどまった。
FRBは一貫して「インフレの撲滅が最優先」の姿勢を鮮明にしている。では日銀は、いったい何を最優先としているのだろう。それが判然としない。円安の行き過ぎで物価が上昇、国民の生活は苦しくなっている。それなのに為替介入という小手先でごまかし、基本的な手は打たない。少なくとも円安のメリットとデメリットを計量的に比較するぐらいは、やったらどうなのか。説明がなさすぎるから、独善的でメンツ第一主義だと思われてしまう。
≪7日の日経平均 = 上げ +327.90円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
だがよく聞いてみると、パウエル議長の発言は全く論理的。金利の上げ幅は縮小するが、金利の水準そのものは従来の予想よりは高くなる。こう言っているだけだ。ただパウエル議長は、ほかにも細かい事象を取り上げて延々と説明する。だから聞く人によっては、ハト派にもタカ派にも聞こえることがある。それだけ自分の考えを親切、丁寧に知らせようとしているわけだ。
「いまの金融緩和政策を継続する」「すぐに金利の引き上げや緩和政策の出口が来るとは考えていない」--パウエル会見より12時間ほど前、日本銀行の黒田総裁も記者会見で発言していた。アメリカが金利を上げ、日本はゼロ金利に固執。金利差が開いて、円安への圧力が増大する。しかし円安については「経済にマイナスであり、望ましくない」と言うにとどまった。
FRBは一貫して「インフレの撲滅が最優先」の姿勢を鮮明にしている。では日銀は、いったい何を最優先としているのだろう。それが判然としない。円安の行き過ぎで物価が上昇、国民の生活は苦しくなっている。それなのに為替介入という小手先でごまかし、基本的な手は打たない。少なくとも円安のメリットとデメリットを計量的に比較するぐらいは、やったらどうなのか。説明がなさすぎるから、独善的でメンツ第一主義だと思われてしまう。
≪7日の日経平均 = 上げ +327.90円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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