◇ バスもタクシーもどんどん減る = 日本バス協会によると、全国のバス運転手はいま約11万6000人。この10年間で1万3000人以上も減少した。来年4月からの残業規制で8000人分が不足する。さらに30年度には9万3000人まで減って、3万6000人が不足する見通しだという。このため路線バスの廃止や減便、あるいは値上げなどが相次いでいるのが現状。トラック業界との運転手の奪い合いも激しくなっている。
国土交通省の統計によると、全国の路線バスは10年度―21年度の間に総計1万5332キロも縮小した。また値上げは21年度には1件だったものが、ことしは1-6月間で20件に達している。やはり労働条件が悪く、若い人や女性が入ってこない。厚労省によると、22年の年間収入は平均399万円、全産業平均を98万円も下回っている。バス会社によっては、外国人の採用を検討しているところもあるという。
タクシー会社も、運転手不足に悩まされている。業界団体によると、21年度の法人タクシー運転手は22万人。10年度比で12万人減少した。コロナの流行で、高齢者が一斉に退職したことが響いている。自民党内では菅元首相が中心となって、ライドシェア制度の実現を目指しているそうだ。ライドシェアと言えばカッコいいが、要は白タクの容認。タクシー不足は、そこまで来ているということだろう。
トラックの不足は、物流に大きな支障をもたらす。一方、バスやタクシーの不足は、国民の生活を脅かす。特に過疎地域に住む高齢者は、買い物や病院への行き来が困難になってしまう。地方自治体もいろいろ対策を考えているようだが、状況は改善しない。こうした交通関係の運転手不足は、政治的にも大問題になることは必至。岸田首相は、このことに気付いているのだろうか。
(続きは来週の予定)
≪6日の日経平均 = 下げ -80.69円≫
【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】
国土交通省の統計によると、全国の路線バスは10年度―21年度の間に総計1万5332キロも縮小した。また値上げは21年度には1件だったものが、ことしは1-6月間で20件に達している。やはり労働条件が悪く、若い人や女性が入ってこない。厚労省によると、22年の年間収入は平均399万円、全産業平均を98万円も下回っている。バス会社によっては、外国人の採用を検討しているところもあるという。
タクシー会社も、運転手不足に悩まされている。業界団体によると、21年度の法人タクシー運転手は22万人。10年度比で12万人減少した。コロナの流行で、高齢者が一斉に退職したことが響いている。自民党内では菅元首相が中心となって、ライドシェア制度の実現を目指しているそうだ。ライドシェアと言えばカッコいいが、要は白タクの容認。タクシー不足は、そこまで来ているということだろう。
トラックの不足は、物流に大きな支障をもたらす。一方、バスやタクシーの不足は、国民の生活を脅かす。特に過疎地域に住む高齢者は、買い物や病院への行き来が困難になってしまう。地方自治体もいろいろ対策を考えているようだが、状況は改善しない。こうした交通関係の運転手不足は、政治的にも大問題になることは必至。岸田首相は、このことに気付いているのだろうか。
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