経済なんでも研究会

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輸入物価上昇の半分は 円安の影響

2022-09-14 07:31:10 | 物価
◇ 8月の企業物価は前年比9.0%の上昇 = 日銀が13日発表した8月の国内企業物価は、前年比で9.0%の上昇だった。7月と同じ上昇率。これで18か月連続の前年比プラスになった。物価の水準は過去最高。ウクライナ戦争などの影響でエネルギー・資源・食料品の国際価格が高騰、それに円安の影響が加わった。小売り段階での値上げラッシュも止まりそうにない。

調査の対象になった515品目のうち、約8割の431品目が上昇した。品目別にみると、電力・都市ガス・水道が33.4%、鉱産物が26.6%、鉄鋼が26.1%値上がりした。また飲食料品は5.6%、木材・木製品は20.2%の上昇だった。やはりエネルギー関連の上昇率が大きい。一方、値下がりしたのは農林水産物とスクラップ類の2品目だけだった。

このうち輸入品の物価だけを取り出してみると、全体では前年比42.5%の上昇。7月の49.1%上昇から、やや上昇幅が縮小した。品目別では、飲食料品が27.9%上昇している。注目されるのは、契約通貨ベースでみた輸入物価は21.7%の上昇にとどまっていること。要するに輸入物価の上昇率の約半分は円安の影響だったことが判る。

企業物価は企業の間で取引されるモノの値段。いわば卸売り段階の価格と言っていい。通常ならこの段階で価格が上がると、すぐに小売り段階に転嫁される。ところが現在は消費需要が弱いために転嫁が遅れ、たとえば7月の消費者物価は前年比2.6%の上昇にとどまっている。しかし転嫁は少しずつでも進むから、小売り段階での値上げラッシュは止まらない。

        ≪13日の日経平均 = 上げ +72.52円≫

        ≪14日の日経平均は? 予想 = 下げ≫


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