魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

架け橋のワイン

2007年12月20日 | ワイン ~2019年
映画「硫黄島からの手紙」を見ました。

悲惨、壮絶な硫黄島での戦いを舞台にし、話題になった戦争映画です。

実は描かれている人間模様は、たいがいとおり一辺倒の、いろんな
物語や映画で見たような、残酷だけれどありふれたものです。

正直「名作」と言うにはちょっと弱かったです。

硫黄島で生き残った方の証言や当時の記録をもとに作られたTVの
ドキュメンタリー番組を見たので、そちらの方に軍配が上がります。

実際はもっと悲惨で、もっと生々しく、陰惨、枯渇、絶望、意志、
本能、人間の愚かさ、そして生きる力を感じるものでした。

あれから60年以上経って日米は本当に平和に、仲良くなったのでしょうか。
そして人を狂わせるほどの争いはなくなったとでも言うのでしょうか?


さて、今宵のワインは

2005 ベリンジャー リースリング
   (USA、リースリング種、白)

クリーンで揮発性の香り。エステル、白い岩、白い花、ミネラリーです。

味わいは多少甘さはありますが、クリーンで酸も乗っているので、
さわやかさを保ちつつきれいです。美味しいです。
甘味な白い花が口の中で咲くようなイメージです。
ベリンジャーは優れた有名ワイナリーです。

実はこのワインはとあるアメリカの方より頂いたワインです。
日米友好、親善の証しとしてのひとつの形なのかもしれません。

こうして美味しいUSA、カリフォルニアのワインを心から味わえる日が
来ようとは、戦争当時は想像もしなかったでしょうね。

心から感謝です。


コメント
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