魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

お蔵出し

2009年05月14日 | ワイン ~2020年
当店の定番だったのですが、リリース後、風味がまとまりに欠け、
本来の味わいではなかったので、お蔵入り
なっていたワインです。

が、そろそろいけてるんじゃないかと・・・
恐る恐る、久しぶりに開けてみました。


さて半年以上経ってどう変わっているのでしょう。

アヒルの子は白鳥になるのでしょうか???



2006 クライン エンシャント・ヴァインズ ムルヴェードル
 (USA、ムルヴェードル種、赤、2千円台)


濃いですね。香りはプラム、カシス、ブラックチェリー、いろんな
赤~黒系果実の要素が混在しています。そしてアーシーといいますか、
土中のミネラル、キノコ、赤土、黒土、いろんな香りも充満しています。
石油系のクリーニング香や樽からくるバニリンなど香ってきます。


味わいは、やはり濃くしっかりと樽、スパイス、タンニンの乗った
フルーツがグッと来て、ウェイト感もあり、充実しています。

やはりこれは「待ったことによる勝利」でしょう。


とてもいけています。とても美味しいです。


ちょっと前までは本領発揮は2日目で、開栓の1日目は、南仏の
ムルヴェードルを思わせ、暗く、閉じぎみで華がなく、面白く
なかったのでした。

しかしもう大丈夫。もともと地力があるし、ポテンシャルが
高いワインですので問題はありません。


しかーし、別の問題が。


実はこの2006年はうちにも数本しかなく、輸入元ではもうすでに
新ヴィンテージに変わっているのです。

あんまりですよねー。


こうなればすねてやるー。明日はラーメンだー!


コメント
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