魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ワイン病の治療その1

2009年07月22日 | ワイン ~2020年
私のワイン病の症状があまりに重度となってきたので、
一度思い切って治療をすることになりました。


さる県の名医により、なんでも写真の給水塔とライオンという貴重な
薬を投与し、経過を見るという一泊の入院治療をしていただくことと
なったのです。



ちなみにここが入院した病室です。





さて、荷物を置き、入院準備の後、治療室へと向かいます。





どうやらホテルの一室です。

薬品台を見ますと・・・・・!!!





どれも有名で効き目の強い劇薬が並んでいます。
これは取り扱い注意でしょうか。


1 1997 キスラー ソノマ シャルドネ(USA)
濃厚です。蜜やバタースカッチの風味がムンムンとしてきます。
さすが10年選手のシャルドネです。


2 1959 Ch.ラトゥール
元気な香りがします。井戸のコケ、シガー、スグリやスモモのまろ
やかなフルーツです。酸もタンニンもまだまだ元気、さすがです。
穏やかな味わいですが、やはりそれでも50年。素晴らしい。







3 1999 ニュイ・サン・ジョルジュ オーポワレ(ジャイエ・ジル)
若く張りのある、元気一杯のブルゴーニュ。ハッカやミント、スグリ、
コーヒーなど。まだ現時点では樽の風味は強めだが、十分な熟成が
期待できるポテンシャル。


4 1994 Ch.シュヴァル・ブラン
これが実にしっくりときて、心憎いばかりの落ち着きを見せてくれました。
落ち葉や腐葉土、ダシのような旨さが味わい深くたなびきます。
メチャ良い感じです。


5 1995 アロウホ アイズリー・ヴィンヤード CS(USA)
こちらはゴージャス、賑やかな若いワイン。クリアで鮮やかです。
パワフルな果実味、その中に埋もれた旨味の要素が“まだまだだよ”
と見え隠れ。それでも鮮烈に襲いかかります。



これだけ素晴らしい治療を受けると、もう普通のワインでは
物足りなくなるので、飲まなくなるのではないか?という
荒々しい逆療法のようです。


夜は更けていきますが・・・・・、
その後、第二のお楽しみが。


                        つづく

コメント
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