(↑幻想的な夕方の空。ウォーキングにはうってつけの雰囲気)
わたしが子供の頃の話。
今から考えたら不思議なのですけど、
わたしの実家は弟がいたにも関わらず、
鯉のぼりは一切あげていませんでした。
けれど、
周囲の男の子のいる家の庭先にはどこも数メートル以上のポールが立てられ、
各家が競うように大きな鯉のぼりが何匹も泳いでいる風景をよくみました。
これ、本当にいい光景でした。
でも最近は、
そんな大きな鯉のぼりが空にはためく姿はあまり見ることができません。
これは、今自分が街中に住んでいるからかもしれませんね。
息子が小さい時も、
駄菓子屋で売ってそうなくらいのサイズの鯉のぼりを庭先に立てておくくらい。
まーさんが息子用に作ってくれた、
鯉のぼりのタペストリーが端午の節句の唯一の飾りでした。
そんなですから、
もうわたしの中で、すっかり鯉のぼりの存在は消えていました。
ところが、夕方、
息子に誘われて散歩をしていると、
本当に久しぶりに大きめの鯉のぼりを見つけることができました。
カラフルな吹流しとともに、
空に泳ぐ鯉のぼり。
見上げていると、まさに空の青さの中で、
水の中を泳いでいるような錯覚さえ覚えます。
夕方になり、空がだんだん橙色に染まってきて、
ますますいい雰囲気に。
鯉のぼりは、風を受ければ受けるほど元気に泳ぎますね。
見ていると、自分にも力がみなぎってきそう〜〜。
その時、
ふと、子供の頃によく歌った歌が口をついて出てきました。
「屋根より高い〜」の「こいのぼり」ではなく、
「甍の波と・・・」の「鯉のぼり」でもなく・・・・。
さつきはこいのふき流し、
なんてまがいいんでしょうじきじいさん、
ポチつれてきは
幾万あるとてももから生まれた
かあかあカラスのはとぽっぽ、
ポポーポポーととんであそべらぼう目のこんちきしょうでやっつけろ
こんな感じだったかな〜。
これ、エンドレスな歌なんです。
わたしくらいの年代の人は、
もしかしたらよくご存知かも(夫は知りませんでしたが)。
当時、どこから教えてもらったのか、今では全く思い出せませんけど、
よく歌ってたのでしょうね。
50年ほど経っていても口をついで出てきます。
東京が緊急事態宣言再出で、
にわかに近郊に住むわたしたちも身が引き締まる昨今。
アルバイトも無しになり、
大学も対面授業がなくなった息子と
夕方散歩をしながら、
子供の頃からの様々な話を掘り返していました。
息子の口からは、
奨学金返済などの借金をせずに卒業できるありがたさを感謝され、
ようやく親の苦労を理解したかと、感慨深い思いになったわたし。
そんな息子、いいおっさんになり、
鯉のぼりや五月人形とは全く不釣り合いになりましたが、
我が家にも21年目の端午の節句がやってきます。
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