昨日のランチの会では、日本の古代史に関連した話題が沸騰した後、園芸の話に移り、
ナスやトマトの接ぎ木苗を自分で作ってみたという人がいて、その大変さが語られていました。
まず、なんといっても個人でそんなことをする人が少ないらしく、タネの通販カタログを見ても、
台木のための種が1000個とかそんな単位の業者向け大量数しか扱っていなく、
ネットで探してようやく小口販売しているところを見つけたそうです。
で、台木の種を蒔いて、3日ほど遅れて穂木(目的の種)の種を蒔く。
いいところで接ぎ木をするが、いちいち炎消毒しながら丁寧にやってもそのままうまく育つのが約半数ほどで、
これを地植えした後に完全に成長するのがまた半分ほどというから、なかなか骨が折れるという。
こんな、苦労話を聞いている時に、タネの話から、花が咲いて実がなる・・その種をまた蒔いて次の実が出来る・・・
そのとき、誰かが、“ジャガイモには花が咲くが、収穫するのは、花からできた実ではなく地下の根だよね。
花は何のためにあるのだろうか? 種は出来るのか?”
そんなことを言っていたら、“サツマイモは花がないのではないか?” “サトイモはどうか?”
つまらないといえばつまらない話に飛んでしまったのですが、この際キチット見極めておきたいと思い、
ネットで調べながら整理しました。
「ジャガイモの花は星形で黄色い花心と5枚の花弁をもち、色は品種によって異なり赤・白・紫と様々である。
受粉能力は低いが、品種や条件によっては受粉してミニトマトに似た小型の実をつける。
実は熟するにしたがい緑から黄色、さらに赤へと変化するが、落果しやすく完熟に至るものは極希である。
果実の中には種子があり、これを発芽させて生長させることも可能である。
ジャガイモの交配はこの種子を利用して行われるが、種芋から育だてていないため生長しても全体的に小柄である。
これを親株と同様の大きさ程度にまで育てるには、3年(3代)程度かかるため草本性植物としては
交配に時間のかかる植物と言える。」
(ネットから)
ジャガイモは普通、種イモから栽培するが、この“いも”は、塊根(かいこん)と呼ばれ、
水や栄養素を貯め込んで大きくなった根であり、栄養生殖器官としても作用する。
イモや球根と呼ばれるもは主にこの塊根である・・という。
サツマイモの花は、あるのか? については、あまり見たことがない・・花は咲かないのではないか・・?
などで、話は終わっていたのですが、帰宅後早速、調べた人がいてメールにて教えていただきました。
花は咲くのだそうです。
サツマイモの花
(ネットから)
ヒルガオ科の植物なので、アサガオに似たピンク色の花を咲かせるのですが、鈍感な短日性であるため
本州などの温帯地域では開花しにくく、品種や栽培条件によってまれに開花する程度だという。
また、数が少なく受粉しにくい上に、受粉後の寒さで枯れてしまう事が多いのだそうです。
食用部分のサツマイモは塊根であり、春先に植える苗は、この種イモから発芽した茎を切って
植えつけるのですね。 サツマイモの花は咲くのだ・・。
そういえばサトイモの花はどうなっているのだろうか?
蓼科農園でも毎年育成しているがあまり見たことがない。普通栽培時に購入するのは、“種イモ”ですから、
これも花からできる“種”ではない。
でもサトイモも花があるのです。
(ネット大阪交野のHPから)
サツマイモやジャガイモと同様にもっぱら親株から分離した種芋を土中に埋める、いわゆる植付によって行われ、
種子繁殖は品種改良等の交配目的以外で行われることはほとんどない。
実生苗が親株(成体)と比較して相当小さく、生育させるためにかなりの手間を要するためである。
また、ジャガイモは側枝がのびて先端が肥大して塊茎になるが、サトイモでは側枝はすぐ塊茎になるので、
親イモに子イモがつく。ここの仕組みがジャガイモと違っているのですね。
レンコンはどうか? れんこん(蓮根、Lotus root)とは、ハスの地下茎が肥大した物で、食用に栽培される。
こちらは、きれいな良く知られた花が咲きますね。
(ネットから)
だから、当然“種”も出来ます。 古代ハスなどといって、300年も前の種から見事育成出来た実績がありますね。
ハスの花は4日目で散るのだそうですが、その後にジョロの様な花托に厚い皮を被った種子が出来
それを蒔けばまた育成できるが、時間や手間がかかるため通常は地下茎のいわゆる“れんこん”を植えて栽培する。
芋ばかりで失礼しました。