オリンピックはどんどん進んで、うれしい金メダルに沸いています。 昨日時点で、
日本はトップに輝いています。
一方、新型コロナ新規感染者は急増して、昨夜のニュースで東京3177、埼玉870、
神奈川1051、千葉577人で過去最高となっています。 3県の知事は、3県連名で緊急
事態宣言を政府に要請すると決定したと力を入れて言っていました。 が、何だか
どこか空しく間がズレているように感じました。この時点で「緊急」を力んで宣言
してみても何がどう変化するのか? 飲食店等の時短強化や、補償のための財政が
違うのかもしれませんが、それは自治体の問題であって。感染急拡大を抑え込む効
果にどれだけ貢献するのでしょうか?
急拡大となった原因、つまり問題の本質はどこにあるのでしょうか? 50歳代以下
が95%を占め、東京で3000人を超えたわけですから、この世代が急増しているのです。
五輪などで浮かれて人流が増加した? 三密? 変異型? いったいどうしよう
としているのでしょうか? 宣言、宣言といっているだけでは何ともやるせない思
いですね。
夏はまだまだ元気で、日中の気温は相変わらず猛暑を呈しているところが多く、
旭川で最高気温が連日36℃を超えています。
さてそんな中、不思議な日本語も15回目となりました。例によって、思いつく
まま選んでいますので、順不同です。では・・
・にべもない は、いったい何がないのでしょうか? そうなんです!
「にべ」という魚がないというんですね。本当なんですか?
「にべもない」の意味は「愛想がなくそっけない」ということです。 言葉に心
がこもっていなかったり、相手に対して思いやりや暖かさがなく、とりつきようが
ない様子を言い表した慣用句です。 漢字で書くと「鰾膠も無い」で、この「にべ」
は、スズキ目ニベ科の魚の名前なんですね。 そしてこの「にべ」の浮き袋には、
強い粘着力があり、昔は「膠(にかわ)」という接着剤の原材料として使われてい
たそうです。
にべ(魚)
(ネット画像より)
にべという魚は、近海でも獲れる食用魚です。「イシモチ」「グチ」などの魚に
似ていて、ほとんど間違われているとあります。煮つけや塩焼きなどで食べられて
います。
で、この「にべ」の浮き袋 は膠になるほどの粘着力が強く、にべ=粘着力が強い・
くっつく というイメージが定着したというんですね。このことから、にべもない
=くっつくことがない の意味となり、これを人間関係に当てはめて、「親密さが
ない」⇒「愛想がない、そっけない」という意味に転じてきたとあります。
「にべもなく断られた」・・魚の浮袋だったんですね。
・タメ口 昔はあまり聞かなかった言葉です。 goo辞書によれば『年下の者が
年長者に対等の話し方をすること。ためくち。「ため口をきく」「ため口をたたく」』
とあります。日本では上司など目上の人には敬語を使うことが多いですが、同僚や
部下など目下の人にはタメ口で話すことが多く、タメ口は対等な関係において使う
もののようです。
もともと、「タメ」という言葉は、賭博のサイコロに由来し、サイコロのゾロ目
を意味していたそうです。「同じ目=ドウメ→トウメ→タメ」と使うようになった
というのです。
これが、1960年代に不良少年の隠語として始まり、相手に対して対等な立場、つ
まり五分五分という意味から同級生や同学年を意味するとも考えられていたそうで、
それが1980年代以降一般に広まったのだそうです。
同年代の人でも、初対面とかそれほど親しくない間柄ではいわゆる「よそ行きの
言葉」(丁寧語)で話すことが多いですが、親しくなってくると普通「タメ口」で
話しますね。親しくなっても、よそ行き言葉だと「しらじらしい」感じになって場
にふさわしくないですね。しかし、この間柄の距離感が難しいこともあるかも?
不良少年?あるいは、突っ張っている若者などで、初対面からタメ口で突っかか
る人がいますが、これは「強がって」いるのでしょうね。
・弁当 私は、社会人になるまで「おべんとう」のお世話になりました。中学、
高校では、アルマイトの弁当箱で、食事時には、蓋にお茶を入れたりしていました。
懐かしいです。 大学では、同室の人が1人住まいでしたから、私の弁当には、お
かずも必ず複数入っていて分け合っていたことが想い出されます。
なつかしいアルマイトの弁当箱
(ネット画像より)
なぜ、弁当というのでしょうか? ウイキペディアに『弁当とは、携帯できるよ
うにした食糧のこと。「辨当」「便当」などと書かれることもある。「弁当」は、
「好都合」「便利なこと」を意味する中国南宋時代の俗語「便當」が語源とされて
いる。「辨(そな)えて用に當(あ)てる」ことから「辨當(弁当)」の字が当て
られたと考えられている』とありました。
また、日本における初期の弁当は飯と梅干などの漬物のみの簡単な構成だったが、
経済的に豊かになるにつれ肉料理、野菜、魚介類と多彩になっています。 一方、
おにぎりや稲荷寿司等を詰めた弁当も人気があります。
英語もそのまま「bento」と呼ばれますが、洋風の弁当箱はランチボックス(Lunch
Box)ですね。
弁当の起源は平安時代まで遡るようです。当時は「頓食(とんじき)」と呼ばれたおにぎりのほか、「干飯」「糒」(ほしいい)と呼ばれる、調理済みの乾燥米が
携帯用の食料として利用されていたようですが、江戸のころには重箱に入った豪華
弁当?もあったのかもしれません。
江戸名所御殿山花盛 歌川広重画(お弁当を広げている)
(ウイキペディアより)
また、最初に「駅弁」が発売されたのは明治時代で、複数の説があるようですが、
1885年(明治18年)7月16日に宇都宮駅で発売された、おにぎりと沢庵を竹の皮に
包んだ弁当が駅弁の発祥とされているとありました。
こちらは最近の駅弁
(ネット画像より)
日本における弁当の種類がありました。
・日の丸弁当 白飯の真ん中に赤い梅干し1つの最もシンプルなお弁当
・幕の内弁当 白米といくつかのおかずをセットにした弁当。
・海苔弁当 ご飯に海苔を敷き詰めた弁当。
・松花堂弁当 略式懐石料理で、十字に仕切った弁当箱に様々な料理を入れたもの。
・三色弁当 ご飯の上の具材を彩よく三色に分かれるよう盛り付けたもの。鶏そぼろ
と卵(錦糸卵、炒り卵)を用いるのが定番。他に桜でんぶ・緑黄色野菜・海苔など
が用いられる
このほか、量の多い大きなお弁当 “ドカベン”などもありますね。
・ぽっちゃり ウイキペディアに、『ぽっちゃりとは、顔や体つきがふっくらと
して愛らしいさま。特に、太めの若い女性を好意的に捉える概念として用いられる
ことが多い。』とあります。 2000年代以降にメディアで「太め」を「ぽっちゃり」
と言い換えて「肥満した女性」を好意的に取り上げる機会が増えましたが、それまで、
痩身女性のみが美しいとされてきた従来の価値観が変化してきたとの見方があると
いう。
肥満や侮辱語である「デブ」との違いには明確な基準は存在せず、「肉付きが良
いがデブというほどではない」とする意見と「デブの好意的表現」とする意見がしば
しば議論の的となるそうです。
・内緒 表ざたにしない、内内の話や事柄のことをどうして内緒(ナイショ)と
いうのでしょうか?
語源由来辞典によれば、『仏教語の「内証(ないしょう)」が転じた言葉で、 内証
とは、自らの心のうちで真理を悟ることを意味するサンスクリット語の漢訳で、
「自内証」ともいう。 その意味が転じ、外から知ることが出来ない秘密の事柄を
さすようになり、内輪の事情や暮らし向きなどの意味にも使われるようになった。』
とあります。
なるほど、そもそもは「心のうちで真理を悟る」内証から来ているというのです
ね。仏教の世界では、この内証によって外に現れた利他の働きを外用(げゆう)と
いい、仏菩薩などが衆生の機に応じて外に現わすさまざまなはたらき、すなわち
光明、相好、説法、神通 などのことで「内証外用」と総称されたりします。
(ネット画像より)
このように見てきますと、「内緒」.は、心の内に秘めたる悟りのことで、本来
崇高な行為ともいうべき事柄なのに、それが転じたという内緒の意味は、本来とは
真逆とは言わないまでも、かなり隔たりがあるように感じます。どちらかというと、
秘密にする、隠すという行為が強く働いているようで、内内に悟る・・とは程遠い
感じがします。
それより、表向きにはしないが、ある人のため、ある事柄のために密かに役立つ
行いをする・・というのが本来の内緒の意味であったのかもしれないと思うのです
がどうでしょうか。
内緒で清掃をする 内緒で積み立てをする 内緒でお参りする・・など。しかし、
これだと、内緒というより「人知れずして」の方がぴったりですね。
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ドリス・デイ シークレット・ラヴ 1954 / Secret Love