蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

北日本新聞  (bon)

2018-10-31 | 日々雑感、散策、旅行

 突然失礼します。
 手元に、1987年(昭和62年)の北日本新聞がありました。 31年前の新聞です。古い
資料の中から出てきたのですが、なぜ、これを残してあったか、その理由などは不明です
が、この27面の記事がユニークであったことからではないかと思います。
 その27面には、30年後の 2017年10月31日火曜日 のニュース記事として、まことしやか
に書かれているのです。
 記事は2つあります。 一つは、『富山湾に深海遊覧船・・日本海側初の就航。海底2千
メートルを満喫』で、もう一つは、『幼園・・来年秋開設へ 父母ら親業に戸惑い』と
いうものです。 以下に、簡単にそのサワリをご紹介したいと思います。

     1987.10.31の北日本新聞(27面)
      

 

 『富山湾に深海遊覧船』では、「日本海側初の深海遊覧船“マリンライナー”が三十日、
伏木港と石川県和倉を結ぶ富山湾観光ルートに就航した。」との書き出しで始まり、「同
ルート70キロを4時間がかりで“海底散策”。」 「マリンライナー(全長四十メートル、
定員百五十人)は、超電導磁石を主力エンジンに採用。・・振動や騒音が無く、永久電流
で磁石の電力補給も必要ない。コース記憶システムによる完全自動運転。二千メートル
潜水が可能だ。」

 事業化したのは、県内の運輸、観光業者らの出資で設立した「富山湾観光開発」とあり、
今後の誘客の目玉に位置づけているとか。
「午前八時、高岡市太田の第二伏木港を、第一便(和倉温泉行き)が出発した。」などと
事実のようなトーンで書かれ、予約は、募集の十倍とあり、さらには、乗客のインビュー
まで書かれています。
「大阪から来た男性(75)は、“昔は、立山のイメージばかり強かったが、富山湾の良さ
が初めて分かった。日本海縦断なども企画して欲しい”と話した。」 「かっては“しん
かい2000”などの探査船しかたどり着けなかった水深二千メートルの世界を目の当たりに
満喫。」
 

 これが30年前に、ニュース記事として書かれたのです。新聞に、これほど創作した記事
は珍しいですよね。
 

    しんかい6500(1989年完成、2017年までに通算1500回潜航実績)←リアルの話し。
    
       
 

 もう一つの記事は、幼園ならず、『幼園』が、来年の秋に開設されるという記事
です。 かなり皮肉った内容とも取れますが、さもありナン? などと身につまされると
ころも無きにしも非ずです。

 「2018年から新たに設置されることになった義務教育機関“幼親園”の一日体験入園が
三十日、県内で一斉に行われた。」で始まり、子どもとの付き合いやしつけに戸惑う親が
増えているということで、文部省(現文科省)が、抜本的な対策を4年前から検討し、昨
年の国会で設置法案が可決されて、来年9月の新学期からスタートする・・としています。

 高岡市芦原町の体験入園では、幼児34人と父母52人が参加したとあり、「同市内の
Sちゃん(3つ)は、“うちのマーくん(母親)は恥ずかしがり屋でお友達を作ることが
苦手なの。うまく学園生活になじめるか心配だわ”と話していた。」など、もっともらし
く書かれていました。 

 
 28面には、未来技術年表(1993~2015)が挙げられていたり、未来技術のシンポジウム
の内容などがあるところから推測すれば、たまたまこの日にこのような未来形の話題を
面白く記事として、“お遊び”
されたのでしょう。 広告欄を見ますと、「このたび、
北日本新聞社高岡支社社屋落成にあたり・・」とあるところを見ますと、どうやら、社屋
落成記念記事的に扱われたのかもしれません。 1面や他の記事のページがありませんので
その時の一般的なニュースなどは不明です。

ちなみに、ネット調べで、北日本新聞社高岡支社は、高岡市あわら町に現存しております。 

 

 

 

 

 

 

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東京支部総会’18  (bon)

2018-10-29 | 同窓会

 今年もこの時季が来ました。

 大阪の高校を卒業した 関東在住の卒業生で構成された「清友会東京支部」は、名簿
登録で1300名ほどになり、年に一度 支部の総会が、一昨日(10/27)にありました。
 かっては、この総会に 秋篠宮妃 紀子さまのおばあちゃま をはじめ、旧制女学校
本科卒業のそうそうたる人達が集う総会でした。
 思えば、もう50年ほど前に、野球部で活躍したK君と2人で、この総会に出席したこと
がありましたが、会場は100人を越えるご婦人(先輩)ばかりで、私たちはまるで
“坊や”扱いの歓迎を受けたのでした。

 このような体験がありましたので、それ以降スッカリ足遠くなり支部の総会は失念
しておりました。 そんな時、41~2歳頃に、同期メンバ数名とこの支部の運営幹事の
一員ということで無理ムリ関与することになり、それ以降70歳になるまでずっと同期
友人と共に、支部のお世話役を務めて、数年前に後進に委ねお役御免となりました。

 そんな昔の懐かしみや苦労を胸に、今年もこの支部総会に出席しました。お世話役を
していたことで同期の皆さんのありがたい支援があり、今でも、大勢の同期メンバーの
出席があり、つねにダントツの出席数を誇っています。今年は本科の方の出席は無く、
ナント私たちの回生(高10期)が最長老になってしまいました。

 支部総会風景
  

 支部長挨拶に続き、母校校長、清友会会長のあいさつで始まった総会は、一気に当時
の学校のイメージに覆われ、昨今の状況を伺うにつれ会場はタイムスリップしてしまい
ました。
 清友会会長のあいさつに聞き入って、メモなどを取っているうちに、肝心の写真撮影
をうっかりしてしまいました。

 お若いけど、どこか気骨を感じる会長は、今年6月に開催された本部の総会ご挨拶の
中で、私たち10回生の活動の一部である「蓼科浪漫倶楽部」(ブログ)に触れられ、
同級生の深い絆に支えられた活動の一端を紹介されましたが、今回も、ごあいさつの中
でそのことに言及されました。 
 ブログ「蓼科浪漫倶楽部」の存在を発見されたいきさつが話されましたが、本校初代
校長(1901年)大村忠二郎先生に関してネット検索をされていた時にヒットしたとのお
話を伺い、重ねてありがたくうれしく思ったのでした。

 一連の総会議事の後、余興として卒業生とプロシンガーによるジャズライブが、会場
雰囲気を一転させ、コンサート会場に早変わりし、ひととき音楽を楽しませていただき
ました。

 余興 ジャズライブ
  


 最後に、新・旧の校歌と「今日の日はさようなら」を合唱し、一同記念写真を撮り、
散会となりました。

          記念撮影
        

 私たち10回生は、会長をお誘いし、近くに予約しておいたお店で、総会とは違った雰
囲気で、楽しい会話と世代を超えて懐かしい母校の想い出話に時を過ぎるのを忘れ、
いつまでも去りがたい思いのままお別れとなりました。

    2次会の雰囲気
 

  


             清友会会長を囲んで~
        

 

 

 

 

 

 

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異常?  (bon)

2018-10-27 | 日々雑感、散策、旅行

           プロ野球ドラフト会議は賑々しく終わり、今日から日本シリーズが始まります。
       スピードスケート日本選手権が始まり、いよいよ駅伝シーズンを迎え、今年も
       終盤になりました。


 先日、池袋から地下鉄丸ノ内線、発射直前の荻窪行きに乗って、ひと駅 新大塚あたりに
きて、まわりを見回して、その光景にハッと意識が戻ったようになりました。
 気が付くと、両側座席に7人ずつ、吊革に6人、ドア付近に6人の合計26人(自分を除いて)
中 23人がスマホに見入っていました。 いそがしく指を動かしている人、じっと見ている
人など様々ですが、それぞれ熱中している風でした。 今どき、普通なのかもしれませんが、
私には異常?な光景に映りました。

 残る3人のうち、1人は目を閉じていて、他の2人は文庫本らしきものを読んでいました。 
この3人も、もしかしてポケットの中にスマホがあるのかもしれません。

 車中の通話は禁止されていますから、もっぱらメールかゲーム、あるいはネット検索を
しているのでしょう。

       使用シーン
       (ネット画像より) 

 

 スマホの普及は、異常なほど急速に伸び、広い世代に浸透していますが、“携帯電話”の
世界から もはや“モバイルコンピュータ”としての機能が重用され、時々はカメラ機能も
使われたりして、“電話”として使われる機会は少なくなってきているようです。とくに、
若い世代はその傾向が強いのではと感じています。

     スマホ世代別普及
    (総務省HPより)



 スマホの普及               スマホ世帯年収別普及率
   
             (ともに、ガベージニュースより)

 

 ドコモは、この秋(11月下旬)に『カードケータイ』を発売すると発表しました。世界
最薄、最軽で、名刺入れに入る‥が特徴ですが、“ガラケー”なんですね。
 十分なマーケティング調査に基づいた末の発売であると思いますが、“電話機能”中心の
カードケータイは、どこまで普及するのでしょうか? あるいは、薄さ、軽量化の技術開発
に重点が置かれた一ステップなのでしょうか? 『スマホとカードケータイ2台を持参して、
使い分けていただく』とのコンセプトが表明されていました。

 

 昔から、移動中にコミュニケーションができることは夢の機能であり、世界中で、夢の
実現に向け熾烈な開発競争が繰り広げられてきたのです。 

 日本での移動中のコミュニケーションの第1歩は、呼び出し機能だけでしたが、1968年ご
ろの「ポケベル」でした。 '70年の大阪万博で初めて通話ができる「ワイヤレスホン」が
展示され、それが「自動車電話」に発展しました。 '85年には「ショルダーホン」がでて、
名実ともに肩にかけて持ち運びできる電話が登場したのです。 重さはなんと3㎏もありま
した。

      ショルダーホン
        (ネット画像より)


 当時私は北陸勤務でしたが、お客さんにマニアックな方がおられて、ショルダーホンを
大事そうにお座敷まで持ち込んでこられ、ひと時電話のことが話題になったのを記憶して
います。

 '87年には、いわゆる「ケータイ」が出てくるのですが、重さはまだ900gでした。開発は
急速に進み、2年後の'89年には一般に普及した「ムーバ」になり、さらに小型・軽量化され
「FOMA」へと受け継がれ今日に至るのです。
 途中、'98年には、簡易型ケータイの「PHS」が出て、域内、構内通信として普及しました。

 2008年に「i-phon」の上陸とともに、ケータイの姿が一転してくるのですね。 ドコモは、
2010年に「スマートホン」を発売し、i-phonとともに急速に普及し
、その機能も次々と豊富
になり、今では決済機能を持ち キャッシュレス社会の役割を担うまでに変貌を遂げつつ
あるのです。

 

 このように俯瞰してみますと、池袋からの地下鉄車内の出来事は、ほんの一過程に過ぎ
ない仮の光景なのかもしれないのですね。

 

 

 

 

 

 

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大収穫祭‛18  (bon)

2018-10-25 | 蓼科浪漫倶楽部 畑

 暖かく、絶好の秋晴れの蓼科農園で、今年の“収穫祭”をしました。 このところお天気
が不安定でしたが、10月20~23日は、連日風もなく暖かいお天気に恵まれました。
 昨年は、台風22号の直撃予報などで延期し、畑じまいを兼ねて11/9~12の遅い時期になっ
てしまったのと、アクシデントなどもあり今一つ盛り上がりに欠けた感じでした。

 例年、4月から始まる蓼科農園の畑作業は、八ヶ岳に抱かれた標高1000mの高原の地で、
四季折々の作物、移り変わる景色と共に 秋の
収穫祭を迎えるのです。 
 作物の収穫は、初夏のジャガイモから、夏を越して カボチャ、スイカなどのほか 折々の
ピーマン、ナス等の野菜があり、一年を通して楽しみがありますが、10月の“大収穫祭”は、
除草や植え付け等の作業はしないで、取りたてのサトイモ、ゴボウ、ダイコン、ミズナなど
自家製野菜の“芋煮鍋”、サツマイモの焼き芋、サケのムニエルなど、畑に設営した俄か造
りのカマドで調理したりの、高原に広がる景色の中でのパーティーとなるのです。

       澄み切った青空に聳える八ヶ岳
       

 
        芋ほりに夢中
   

 
           勢いよく燃えるカマド
             


       季節の味を皆んなで~
  

 

いつまでも・・青年たち             阿弥陀岳と十三夜の月
  

 

 翌日は、ゴルフ組と散策組に分かれ、それぞれに楽しみを享受しました。 澄み渡った
青空に白球を追いながらの和やかなゴルフは、スコアメイク以上の楽しみを味わい、散策
組も、東山魁夷画伯がモデルとして描いた『白馬の森』で一躍有名になった「御射鹿池(み
しゃかいけ)」の静かな景観を前に、しばし安らぎを覚え、白馬こそ そこには無いものの
画伯の絵を重ねたりしたのでした。

     ゴルフ組(三井の森蓼科GC)      散策組(御射鹿池) 
  

 傘寿を目前にした仲間(高校の同級生)たちが、60年の歳月を経て今なおこのような絆で
結ばれ、穏やかな高原の秋の集いに参加できる喜びに感謝しつつ、今年も無事“大収穫祭”
を終えることが出来ました。

 

 

お楽しみオートスライドをどうぞご覧ください。(約6分です。)

 

 

 

 

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写真展  (bon)

2018-10-19 | 日々雑感、散策、旅行

 このところ雨が多いですが、昨日は久しぶりの秋日和で、駅前の街路樹のハナミズキも
紅葉して、真っ赤な実がたくさんついていました。 そんな、さわやかなお昼前、神田
小川町のギャラリーで開催されている写真展『鉄道のある情景』(京都大学鉄道研究会)
に行ってきました。
  一昨年までは、新宿御苑そばのギャラリーでしたが、ここが神田小川町に移転したとい
うことで、こちらでは初めての開催のようでした。

 地下鉄丸ノ内線の淡路町で降りて、靖国通りを進むと、小川町交差点までスグで、クロス
しているのは本郷通りで、景色は少し変わっているものの、何となく懐かしい感じもする
のでした。 スポーツ用品店が並び、かって、このあたりでゴルフクラブを買ったことも
ありましたが、この時季、スキー用品、スノーボードなど賑々しく飾られていました。

 小川町交差点               前方、神保町
    

 前方に神保町が見えますが、ここを右に曲がると、すぐにギャラリーがありました。 
入ると、すぐ右手、一番のところにYu氏の作品がありました。 

       写真展ギャラリー
         
 

 いきなりでしたが、その作品から、底冷えする真冬の山間に、湧き上がるような力強さ
を感じました。 山深い木々には、一面の雪がつもり、針葉樹林の雪はちぎれた綿を置いた
ように、黒っぽい背景に雪の白がちりばめられ、その中央に真っ白な煙をモクモクと突き
上げながら迫りくる機関車・・奥羽本線? 森閑としたモノトーンの雪景色、画面中央から
向かってくる機関車から湧き出る白く輝いた煙の力強さが印象的でした。

  担当の方と話しながら、一点一点の作品の解説もいただき、楽しく拝見させていただき
ました。 出展作品は、OBの方もいらっしゃいましたが、今回は、現役の方々の作品もた
くさんあり、また、昨年今年の作品などには、鉄道(電車)のデザインがずいぶん奇抜に
なって来ているなどの変化も楽しめました。 生駒山のケーブル、宝山寺駅付近やびわ湖、
竹生島の遠望、京阪電車、関西本線など懐かしい写真も拝見できました。

 もう一つ印象に残りましたのは、夕暮れの帰宅ラッシュ時でしょうか、明かりがともっ
た名古屋の高層ビルをバックに、通勤電車のヘッドライト、一つの窓から見えるその車内
に混雑した人影が、薄暮のひかりの中で、それぞれの対象がくっきりと浮かび上がった
都会の一コマでした。

 

 歩くと少し汗ばむくらいの日差しの中を、明大通りの坂を上って、御茶ノ水に向かいま
した。道路左に聳える明治大学の建物群、右には日本大学理工学部。 お昼の時間帯でし
たので学生や人通りがかなりあり、道路脇には楽器店が軒を連ねて賑やかでした。
明治大学(一部)            楽器店(管楽器)
 


 お茶の水駅に差し掛かると、前方にはビルの壁が出来ていました。 正面、右がわには
東京医科歯科大病院、並んで左側にずっと、順天堂病院が聳えているのでした。 本郷通
りに面して病院の大きくて立派な出入り口があり、行き交う人で一杯でした。

 巨大病院群              お茶の水橋から後楽園方向(順天堂病院)

 

  広い都会の雑踏の中で、大勢のそれぞれに目的をもち、忙しく足早に過ぎる人達の中に、
一人、混じらない自分の存在が俯瞰されるのでした。


   明日(20日)から蓼科農園“収穫祭”に行ってきま~す。 






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首と頭  (bon)

2018-10-17 | 日々雑感、散策、旅行

  首と頭は一体になっていますが、言葉に“首をひねる”といえば、考え込む、思案する、
疑問に思うなどの意味があり、“頭をひねる”といえば、工夫するや思いを巡らすなど少し
違った意味となっています。 物理的には、首も頭も一緒に動いているのですが・・。

 “首が回らない”といえば、借金が多くてやりくりができない様で、“頭が回らない”は、
知恵が働かないとの意になり、面白いですね。

 最近の新聞だったと思いますが、首と頭についての言葉が出ていて、ちょっと目に留まっ
たままになっていました。 確かに、“首を左右に振る”、“頭を振る”などは否定として
同じ意味で使われています。

 “首”と“頭”について、国語大辞典(学研)やネットを調べてみることにしました。

               (写真は、全てネット画像より)
 

 とは、『 動物の体の上端または前端の部分で、脳や目・耳・鼻などの重要な感覚器官
のある部分』とあり、首から上の部分で、その意味するところは、物の始まり、先端、最初、
トップ、主だった人、の意味を持ち、さらには、脳の働き、思考力などの能力を意味する
言葉から、人数や頭髪などの意味で使われています。頭が良い、頭数、頭を剃る・・など。

             ヘッド    
          
  

 また、とは、『本来の漢語における「」という字はもっぱら、“トップ”“かしら”、
またそれらの原義としての“あたま”“頭部”を意味する』とあり、さらに『もともと日本
語「くび」は“頸部”を指す語だったが、戦闘や刑罰において“頸を斬って頭を落とす”
斬首の慣習があったことから、やがて“切り落とされた頭部”自体をも「くび」と呼ぶよう
になり、さらには(胴体と離れているか否かにかかわらず)“頭部”一般を指す用法が生ま
れたものとされている。』 なるほど、首は頭に近いのですね。(首と頭はくっついている)

         ネック
           


 これらから、首都、首相、首位、元首、船首など、その意味するところは、主たるところ、
トップ、先端など、頭よりは下部にありながら最上部の意味で使われていますね。
 頭取、先頭、船頭、頭目、目頭、頭金なども、主要な人や先端的な意味で使われますが、
どちらかというとの方が多く使われている感じでもあります。

 

 を突っ込む は、その先端を突っ込むのでわかり易いですが、同じ意味で、を突っ込む
といいますね。 むしろ、後者の方が多いかも・・。

 を切る は、解雇を意味し、を洗う は、覚悟して待つ、観念する、昔は切腹を意味し
たでしょう。を切る は、頭をはねるなどとともに先端部分を切り取る、除外するなどで、
を洗う は、洗髪する意味だけですね。  余談ながら 足を洗うなどもありますね。

 また、尾一貫 は、始めから終わりまで、徹徹尾 も最初から最後までですが、首と頭
が区別されています。  長が陣指揮をとる、や 船は船にて漕ぐ。 
のことを乳という。

 

 

 

 

 

 

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抗酸化物質  (bon)

2018-10-15 | 日々雑感、散策、旅行

         昨日のゴルフ、日本オープンは、24歳の稲森が、-14で初優勝しました。最終ホールは
       さすが緊張してボギーながら、フェアウエーを歩く姿もリラックス風に見えました。
       期待された、藤田は終盤崩れてしまいました。
        野球は、あの巨人が、セ・リーグCSファイナルステージへ・・。 

 

 先のブログ記事「目の愛護デー‛18」のところで、白内障、緑内障、加齢黄班変性などの
眼科疾患の原因の総元締めに“老化”があると分かりました。 万民にとって老化は避ける
ことのできない現象ですが、この老化を少しでも遅らせる工夫があるのですね。 

 先ごろ届いた小冊子に「抗酸化物質」の記事(久保明医師、常葉大学健康科学部長)が
ありましたので、大いに参考にさせていただきながら、ネット記事なども参照して、短め
に取りまとめてみました。

 まず、酸化物質とは何か?ですが、先生の記事に『 酸化物質とは、活性酸素の作用で
体内に生じる有害な過酸化物・過酸化脂質などのことで、細胞膜と細胞間脂質を酸化、つ
まりサビつかせるもの』とあり、『老化とは、酸化物質により、細胞が酸化される事であり、
その元凶である活性酸素は呼吸によって取り込まれた酸素の一部(2~3%)が強い酸化力
に変わったもの』とありますから、生涯呼吸をしている限り老化は免れないのです。

 人間の身体は、うまく出来ていて、体内には、活性酸素の攻撃を抑える「抗酸化酵素」
が働く仕組みになっているのです。そうなんですが、これらの酵素・補酵素は年齢と共に
低下するというのです。 そして、活性酸素は、ストレス、過労、睡眠不足、激しい運動
などによる酸素の消費に伴って蓄積されて行くというのです。
 体内の酸化と抗酸化力のバランスが崩れてくると一層老化が進むことになる。

 なので、意識して、抗酸化物質を補給して、少しでも老化を遅らせようということなん
ですね。

        (ネット画像より)
 

 抗酸化物質とは、酸化されやすい物質ということで、下表にありますように、①抗酸化
ビタミンと呼ばれるビタミン類、②緑や白の野菜、柑橘類に多い水溶性のフラボノイド類、
③赤、黄、緑の動植物に含まれる脂溶性のカロテノイド類などの食品があると示されてい
ます。

      

 さらにこれらの食品の他、ニンニク、タマネギなどのイオウ化合物やキノコ類のβグル
カンなども注目されるほか、抗酸化物質の働きを助け、効果を高めるビタミンB2や亜鉛、
セレンなどのミネラルも必要だと言っています。
 そして、こうした抗酸化物質が効率よく作用するためには、片寄りなくまんべんに補給、
摂取するのが良いとあります。 好き嫌いせずに何でも食べる・・これが良いのですね。

 そして、サプリメントとして、ビタミンC、Eやイチョウ葉、アスタキサンチンなども
お勧めとありました。

 

健康長寿ネット(ご参考に)

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/kousanka-zai.html

 

 

 

 

 

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東京暮色  (bon)

2018-10-13 | 日々雑感、散策、旅行

 昨日、BSテレビで、小津安二郎監督の映画『東京暮色』(1957年、松竹)を観ました。
 小津監督後期の映画で、モノクロの最後の映画だそうです。

 銀行監査役の父(笠智衆)は、かって出征中に、妻(山田五十鈴)が子供を置いて若い
男と失踪していたため、短大を卒業した二女(有馬稲子)と二人暮らしをしていた。
 そこに、長女(原節子)が2歳になる女の子を連れて実家に帰ってきている。結婚生活が
うまく行かず実家に帰って父の世話をするが、父も帰ってきた理由をあまり聞こうともし
ない。有馬稲子は、大学生といい仲になり、遊び人仲間と行動するようになり、そのうち
身ごもっていることを知り、密かに堕胎してしまう。

      (ネット画像より)

 そんな暗い内容の映画で、おまけに夜や室内の暗い場面が多く、ラストシーンに至って
も明るい光が見えるというような一抹のハッピーな感情を抱かせることもなく、笠智衆が
淡々と一人暮らしの生活が始まるところで終わり、何とも印象の暗い、やるせない、希望
が見えないままの映画でした。

 1957年公開といえば、私はまだ高校生の頃で、映画の設定時代も、戦後の復興が始まっ
た頃の東京、五反田、雑司ヶ谷あたりの夜の街の様子が描かれていて、長男が昭和26年に
谷川岳登山で死亡しているという設定ですから、これ以降の時代のようです。
 有馬稲子の遊び仲間が住むアパートでは、彼らが花札に興じたり、五反田の雀荘での
若者の姿や男女に関する事柄も、いわゆる太陽族のような感覚とは違った、もっと以前の
暗さがあり、時代錯誤との悪評もあったそうですが、麻雀のシーンなど懐かしく拝見しま
した。

 そんな有馬稲子が、妊娠していることを知り、相手の学生を探しながら、雀荘に出入りし、
そこの女将が、まだ見ぬ自分の母だと感じ、姉(原節子)に話し否定されるが後日分かり、
結局自分の父親が誰なのかに疑問を抱き、自分が帰るべき家も定かでなくなり、身の置き
場がなく、とうとう踏切に飛び込んで自殺する。

       (ネット画像より)

 山田五十鈴は、そんな役回りだが、存在感十分で懐かしい感じでした。過去に失踪した
罪悪感をも持ちながら、雀荘の女将から連れ合い(中村伸郎)の実家のある北海道に引っ
越して行く決心をする。
 有馬稲子を無くしたことを知り、原節子に花を持参するが罵倒され、今夜の夜行で上野
を出発すると告げる。 懐かしい上野の12番ホームの映像が出て、3等車の雰囲気の中、
窓を押し開けてホームをしきりに伺い、もしや見送りに来てはしないか気になるが、誰も
来ないまま汽車は出て行く・・。そんな自分でも、もしや・・と思う空しさだけが残される。
 それでも、原節子は、家庭を大事にすることに気がつき、実家を後にする決意をする。
前向きなシナリオは、ここだけで、父、笠智衆は、一人で支度し会社に出かけるシーンで
終わるのです。

 何ともやるせない気持ちのまゝ、映画は終わってしまい、何だかあと味がスッキリしな
い映画の印象は否めませんが、御前様より、はるかに若い笠智衆、原節子、山田五十鈴、
杉村春子そしてただ一人若い、ネッカチーフをした有馬稲子、さらには、チョイ出の
山村総らの久しぶりに見る懐かしい俳優の皆さんや、五反田あたりでも道路はまだ舗装
されていなかったり、玉を左手で入れる電動式でないパチンコや、雀荘の雰囲気など当時
の生活の様子の細やかな演出は時代を映し素晴らしかったです。

 「東京」は、華やかな活気付く街の中に、それぞれの人の生活の中の辛い面がその反対
側で落差を際立させている効果があるのかもしれません。
 小津監督の映画の、「東京物語」なども、そんな感じでした。 でもこれは、希望が
ありました。 麦秋、彼岸花、秋刀魚の味・・などもそうでした。

 なお、有馬稲子は、1932年生まれで、現在大阪、池田市にお住まいとか。86才。夕陽丘
高等女学校から宝塚音楽学校に行かれたそうです。

  長々とお疲れさまでした。





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目の愛護デー'18  (bon)

2018-10-11 | 日々雑感、散策、旅行

   昨日10月10日は、「目の愛護デー」でした。 昨年も当ブログにもこれに因んだ内容で
記事アップ(2017.10.10)していました。 制度の下りなどについては、昨年のブログ記事
からその部分をコピペしました。
『 はじまりは、1931年(昭和6年)に失明予防の運動として、10月10日を「視力保存デー」
と定めて、中央盲人福祉協会が主催、 内務省、文部省の後援で毎年活動を始めたのがきっ
かけ』とありました。

 また、昨年の記事には、高校生までの未成年の視力変化(低下)についてグラフで示した
りして、その原因や予防等について言及していましたので、今年は、高齢者の視力について、
年齢ごとの視力変化のグラフなどがないか?  そのような調査データがないか? ネット
調べをしましたが、残念ながら見つけられませんでした。

 調べているうちに、気が付いたのです。 高校生以下の学童には学校での“身体検査”と
いうのが定期的に行われていますから、身体の発育や視力などのデータがキチっと取られて
いるのですね。
 しかるに、社会人以降はそれぞれの会社等で行う“健康診断”で、もっぱら、消化器系、
循環器系その他、がん、糖尿などを主体に検査し、視力については、運転免許証更新時に
検査したり、眼鏡を作る時に検眼する程度で、全国的なデータなどはないのが当たり前で
すね。

     眼の構造
       (ネット画像より)
        

 日本人の約7割の人が眼鏡使用者、and /or コンタクト使用者であると、ネット記事に
ありましたが、さもありなん・・ですね。 電車に乗ってもスマホばかり、家でもスマホや
パソコンなどの投過光の画面ばかり長時間見ているのですから~。
 高齢者に至っては、もともと通常の加齢から老眼による眼鏡使用者が普通ですが、この他、
視力障害を起こす以下のような疾患があります。(santen HPから抜粋しました。)

     ◎老眼・・・・・加齢による誰にでも起こる(白髪と同じ)症状。
    
◎白内障・・・・水晶体が濁るという病気。
    
◎緑内障・・・・ 先天性を除き、加齢によるもので、早くて40代から変化が生じ
                     視野障害が起こる。
    
◎眼底の変化・・網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性。

 ここで・・

緑内障は、眼の中にある血液に代わって栄養などを運ぶ房水という液体の圧力(眼圧)が
  高くなり視神経に障害を起こし視野が狭くなる病気です。
眼圧が上昇する原因にはいく
  つかあるようです。
 また、眼圧が正常でも、もともと視神経の眼圧への抵抗力が低く
  障害を
起こす場合もあるようです。 緑内障患者の中には、むしろこちらの方が多いと
  ありました。

網膜静脈閉そく症は、動脈を通して網膜に栄養と酸素が与えられて、静脈によって二酸化
  炭素や老廃物を排出していますが、その運んでいる途中
で、静脈(血管)が詰まってし
  まう病気で、さらに網膜中心静脈閉塞症
と網膜静脈分枝閉塞症に分かれます。
    前者は血管の根元のところが詰ま
り起こるとあり、後者は血管の末梢部分が詰まる病
 気で、罹患者数はこ
ちらの方が圧倒的に多いそうです。主な原因は動脈硬化だといわれ
 て
います。

糖尿病網膜症は、血管が傷んで、血液の循環が悪くなり、血液中の水分、たんぱく質、脂
 肪などが外に滲み出る症状の病気です。血糖値が高くな
ることで、血管が傷つき血流が
 悪くなり、身体中の血管に障害が現れるので
、当然、網膜にも悪影響が出るのです。

加齢黄斑変性は、高齢化に伴って増加している病気で、眼球奥の中心部にある黄斑に異常
 が起こる病気です。症状は、モノが歪んで見えたり、視野の中心
部が暗く見えるなどが
 代表的です。普通、片側の目は正常であることが多
く、片側の目がこの病気にかかって
 も気づかないことがしばしばあるそ
うです。


  これら、加齢によりいろいろな怖い病気が起こってきますが、これらのほか、硝子体に
ごみのようなものが生じて起こる飛蚊症やドライアイなど日常的な症状まで結構起こりえ
ますから、日ごろから注意をしたいものですが、なかなか思うようにできていない状況です。
 
私にとって反省すべき重要ポイントの一つです。

  で、高齢者について、これらの目の疾患の割合がどのようになっているか、ネット調べを
しましたが、見つけることができませんでした。緑内障、加齢黄斑変性、白内障などに起因
する失明率の割合はグラフ化されていましたが、各論文にはこのグラフが引用されていて、
定量的な分析は見当たらなかったのです。
 医学について全く無知なので、調べ方が悪いのもしれませんが、それぞれの症状や原因
などの解説は、丁寧になされているのに、統計的な側面については、一瞬“弱いのではな
いか?”などと、思いましたが、これは大変失礼であったと即座に反省した次第です。

 なぜかといえば、高齢者の同一人物が複数の疾患を同時に患っているケースが多いからで、
緑内障が〇%、加齢黄斑変性が〇%のように全体に対する割合は現わせないのですね。
緑内障だけの年齢別割合とか、白内障の割合とか、各疾患ごとの割合は、当然ながら示され
ていました。

 緑内障の年代別有病率は、日本緑内障学会データから、40歳代:2.2%、50歳代:2.9%、
60歳代:6.3%、70歳代:10.5%、80歳以上:11.4%とあり、 
白内障はネット記事から、
40歳代:~20%、50歳代:50~%、60歳代:78~80%、70歳代:80~90%、80歳以上:
~100%とありました。

 また、加齢黄斑変性については、日本眼科医会や厚労省の記事から、50歳代くらいから
発症し、75歳を超えると急増しそのピークは男性80~84歳、女性75~89歳とありました。
また、ここ9年間で2倍に増加したとも。

 最後に、これらの眼科疾病の予防について、調べてみましたが、もともとが加齢による
ところが多いために、加齢による影響を極力少なくすることが大事で、改めて予防法など
と断言できるものではないようですが、とりあえず、正しい食生活が重要で、特に、老化
を遅らせる抗酸化作用の強いポリフェノール、ルティン、ビタミンC、Eなどを摂るように
心がけることが、白内障、加齢黄斑変性の予防につながるようです。
  また、目から強い光を受けないために、サングラスなども効果的だとありました。 
失明率第1位(日本で)の緑内障については、まずは早期発見することが大事だとありまし
た。 予防としては、白内障などと同じように食生活を正しくし、特に糖分の過剰摂取を
控え、血流をよくする運動などもよいとありました。

 くどくどと、長くなった割には、ピタッとした解説にはならず、全体的に難しい内容
だったようです。 目からうろこ・・という具合にはなりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーン・アイズ / ペペ・ハラミジョ

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コンサート「こもれび」 (bon)

2018-10-09 | 日々雑感、散策、旅行

  昨日(10/8)は、月曜日でしたが、「体育の日」で休日でした。  各地ではスポーツ
大会などで賑わったことでしょう。

 私は、スポーツではなく合唱のコンサートに出かけました。 今回は、板混(板橋区
混声合唱団)ではなく、「みさと混声合唱団―こもれび演奏会」で、会場は、市ヶ谷の
「ルーテル市ヶ谷」のホールでした。  このホールには、4年前の「こもれび」クリス
マスコンサートにも来ていて、何となくお馴染みみたいな感じでした。

      ルーテル市ヶ谷正面
       

 

 今回の「こもれび」演奏会は、30周年の記念コンサートにあたり、パンフレットにそ
の歩みが記されていましたが、私が初めてこの演奏会のお招きに預ったのは、ナント23
年前
1995年3月の東京芸術劇場大ホールでした。 それから、今回が7回目ということ
になりました。 

 指揮者の久保田洋氏もさすがお年を召された感じでした。(こちらも、同じだけ歳を
重ねていますが)


 友人とは、お昼前に落ち合って、お昼をご一緒しましたが、開場にはまだ時間がたっ
ぷりありましたので、久し振りに市ヶ谷周辺を散策してみました。 以前、もう50年も
前になりますが、この近辺、“加賀町”というところに独身連中ばかりが家族寮に分散
して住んだことがあり懐かしい思いでゆっくりと歩きました。

     「こもれび」演奏会プログラム
       
 

 前置きが長くなってしまいましたが、「こもれび」30周年記念演奏会のプログラムは、
第1部 ①ベネディクトゥス(ハーン曲)②主のしもべらよ、主を賛美せよ(ペルゴレー
ジ曲)③神よ、私たちはあなたを讃えます(モーツアルト曲)、そして、休憩をはさん
で 第2部 レクイエム(フォーレ曲)とすべてミサ曲で、荘厳な旋律ですが、ルーテル
市ヶ谷のホールにマッチして、ステージも客席とフラットな感じで、マイクを通さない
一体化したライブの響きは一層高まりを見せ素晴らしい演奏でした。

 
 全曲合掌とともに、ミクロコスモス室内合奏団による弦楽器とハーブ、オルガンの柔
らかい調べが合体して、まろやかな流れの中に曲に深みが与えられ、合唱を一段と引き
上げながらハーモニーは進行するのでした。

 導入部はスローな短めの曲で始まり、続いてアップテンポの合唱、弦楽器の掛け合
にグッと引き込まれるうち、見事な声量のソプラノ ソリストが一層曲を盛り上げ、ホー
ルは一体になりました。 3曲目のモーツアルトでは、オルガンが加わり、合唱と室内
楽のコラボによる美しい旋律の流れが続いていました。

      ソプラノとともに
       
 

 第2部 のフォーレ作曲のレクイエムは、モーツアルト、ブラームス、ヴェルディと並
んだ 4大レクイエムと称され、初演はなんと1888年にパリで行われています。図らずも
わたしは、今回のフォーレ曲を含めると、これまでにすべてを聞いたことになり、さら
には、新しい1947年作曲のモーリス・デュリュフレのレクイエムも聞いていました。

 「レクイエム」は、死者の霊を慰め、感謝、平和への賛歌でもあり、永遠の安息を願う
荘厳な響きが流れますが、それに声量豊かなソプラノ、テノールの2人のプロのソリストが
加わり、大きな山場を作るのです。
 言葉は、古代語? で全く理解できませんが、合唱と室内楽、そしてソリストが織りなす
旋律は
聞く人々を安らぎと無の世界に誘うのでした。 

 割れるような拍手で演奏は終わりましたが、聴衆はアンコールを要求し、アンコールの
2曲目にナント、日本語で、やさしく美しい誰もが知る「今日の日はさようなら」でした。
 ソリストも含めてステージ全員によりこの曲が始まるや、客席からは詰まるような声が
出て、身を乗り出さんばかりに背筋を伸ばしていました。 曲が終わるや、間髪を入れず
一斉に爆発するような拍手が起こったのは、みんなが感動した証でありいつまでも鳴りや
まなかったのでした。
 上手に演出された
プログラム構成も相まって、素晴らしい演奏会でした。


 後先になりましたが、思い出の市ヶ谷周辺をパチリとしました。 一帯がDNP(大日本
印刷)の街のような感がありました。

浄瑠璃坂                           DNP中心部? 
     

 

 

フォーレ レクイエム作品48 楽園にて(さわりがありましたので・・)





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フレイル  (bon)

2018-10-07 | 日々雑感、散策、旅行

 最近、フレイルという言葉がちょくちょく目に止まるようになり、改めて調べてみる
ことにしました。

 厚労省の定義によれば、『 フレイルとは、加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や
認知機能等)が低下し、生活機能障害、介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった
状態。』とありました。
 日本老年医学会からの解説では、欧米で使用されている「Frailty」の日本語訳として
使用された言葉であり、これまで日本語では「虚弱」「衰弱」などが使われ ネガティブ
な印象が強かったが、むしろ、超高齢社会において、高齢者の健康長寿を実現するために
も「フレイル」という名にして、これを広く国民に周知する必要があるとされていました。 

  つまり、フレイルは、体がストレスに弱くなっている状態のことですが、早く介入を
すれば元に戻る可能性があるということなので、早期に認識し、対処しようということ
なんですね。

 フレイルの基準(判定)について、長寿科学振興財団のHPでは、次のように定義して
いました。 
以下の5項目中、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合は
プレフレイル(フレイルの前段階)と判断されます。

  1. 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
  2. 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
  3. 歩行速度の低下
  4. 握力の低下
  5. 身体活動量の低下

 ここで、体重減少や筋力低下などの身体的な変化だけでなく、気力の低下などの精神的
な変化や社会的なものも含まれるといっています。

 フレイルの概念を顕わした図を、ネット画像から引用しましたが、図の三角形で示され
ている、「健康」→「プレフレイル」→「フレイル」→「要介護」→「死」に至るプロセ
スの中間に位置していて、そして、その内容について、3つの円に示されているように
「身体的虚弱」「こころの虚弱」そして「社会性の虚弱」と広範囲にわたっていることが
分かります。

 フレイルの概念 
   
                           (健康長寿ネットより)

  

 フレイルの状態になっていると、風邪をこじらせて肺炎を発症したり、怠(だる)さ
のために転んで打撲や骨折をする可能性があったり、入院したりすると環境の変化に対
応できなかったりします。 一時的に自分存在が判然としなくなったり、自分の感情を
コントロールできなくなることもあるそうです。このような事がきっかけで、フレイル
から寝たきりになってしまうことがあるといいます。
 したがって、フレイルの状態にあることを、家族や医療者がいち早く気付いて対応し
て、フレイルの状態から健常に近い状態へ改善したり、要介護状態に至る可能性を減ら
したりすることが重要なんですね。

 

 また、フレイルと同じように加齢によって、サルコぺニアと呼ばれる症状があります。 
サルコペニアとは、加齢や疾患によって、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体
幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を、または、歩くスピードが遅くなる、杖や
手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」をいう、とありました。

 サルコぺニアの診断基準として、以下の3項目が揚げられていました。

 1、筋肉量の低下 
 2、筋力の低下
 3. 身体機能の低下

 そのメカニズムとして、同財団の「健康長寿ネット」から下図を引用しました。

   サルコぺニアのメカニズム
  
                         (健康長寿ネットより)

 
 上図から、歩行速度が0.8m/秒以下で、握力が男性26㎏以下、女性で18㎏以下になると、
サルコぺニアの可能性があると言っています。 歩行速度は、だいたい加齢とともに
減少し、一般に下図のように表されています。

   歩行速度
   
                          (ネット画像より)

 80歳くらいで、だいたい0.9~1.1m/秒が平均的な歩行速度のようです。

 

 フレイルもサルコぺニアも、加齢に伴う機能低下を意味していますが、サルコぺニア
は、筋肉量減少を主体として、筋力、身体機能の低下を主要因としているのに対して、
フレイルは、移動能力、筋力、バランス、運動処理能力、認知機能、栄養状態、持久力、
日常生活の活動性、疲労感など、広い要素が含まれているのです。

 

 歳をとるということは、無事にその年齢まで社会に存在し、活動して、それなりに
役立ってきていることに自信と誇りに満たされている訳ですけれども、反面、身体的な
加齢による衰えは万人に等しく、その差はあれ、必ず到来する現象であります。

 悲しくもあり、寂しいことですが、不可避ならば、これを素直に受容して、フレイル
やサルコぺニアにいち早く気付いて処置し、少しでも快適な時間を長く持ちたいものです。

 

 

 

 

 

 

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タマネギ苗植え'18  (bon)

2018-10-05 | 蓼科浪漫倶楽部 畑

 台風24号の接近で予定を順延して10/2~4に蓼科農園に行ってきました。今年7回目です。 
今回は、タマネギの苗とニンニクの植え付けがメインで、そのほか台風でゆがんだ支柱や
ネットの補修をこなしてきました。

 台風一過の秋空、岩肌をくっきりと現わした八ヶ岳、とりわけ阿弥陀岳の威容は、高原
の秋を演出し、まだ刈り取り前の鮮やかな黄金色に実った一面の稲穂は、
その舞台を一層
華やかに盛り上げていました。

澄み渡る八ヶ岳              岩肌もくっきり阿弥陀岳
   


       黄金色した稲穂を進むスーパーカー
         

 

 畑に集合し、Aコープで買い物を済ませて、K邸に入るや、停電のハプニングに気が付き
ました。中部電力に問い合わせたりして、茅野市、富士見市の広域にわたって台風24号に
よる倒木が原因で停電が継続している、復旧の見込みは早くて明日‥ との回答に、夜に
備えて、ローソク、電池などを買いに出たのでした。


 前回に畝建てをしておいた4つの畝の穴あきマルチからは、早や雑草が出ていましたが、
それらを取り除いたのち、タマネギの苗、ニンニクを植え付けました。
 昨年のタマネギは、畑にタネを直播きし、収量不足の失敗をしましたので、今回は、
pookyさんが、東京練馬で8月頃に種まきし、その後ポットへの植え替え、追肥をし、丁寧
に育苗した約700個のポットの15~20㎝ほどにしっかりした苗をマルチ穴に植え付けました。
ニンニクは約400個、ラッキョウ約100個を植えました。
 これによって今、4つの畝は、生命を吹き込まれ冬越しして成長するのですね。

 みんなで植え付けの様子         生命を吹き込まれた4つの畝
  

 

             おにぎりタイム
               
             

 

 停電は、戦後経験した程度で久しく遭遇しませんでしたし、まして蓼科のK邸で起きる
など,
想像だにしていませんでしたから、大ハプニングの事態でした。所々にローソクを
点け、移動には懐中電灯、ŁEDランタンで・・と、かえってロマンティックな雰囲気が
漂い、これまた得難い光景の中の夕食となりました。お肉の色、麩、焼き豆腐などの色の
楽しみは失われましたが、おいしいスキヤキの味は変わりようもなく、普段あり得ない
貴重な経験もまた楽しでした。

 ローソクの明かりで・・         スキヤキ鍋を囲む
  

 

 停電は、予定より早めに回復し、夜半には通電され、電力会社の不断の復旧工事の努力に
感謝するとともに改めて電気のありがたさを認識したのでした。

 頑張った青年たち            完成した畑
  

 

 サトイモ、サツマイモ、黒豆は順調に育っていて、いよいよ、次回は大収穫祭を
迎えます。  高原のは、早や冷え込む季節となりました。

 

 お待たせしました。オートスライドをお楽しみください。(4分強です。)

 

 


 

 

 

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若者ことば  (bon)

2018-10-01 | 日々雑感、散策、旅行

           早や、10月に入りました。 超大型の台風24号が列島を縦断し、またまた
             各地に被害を与え、休む暇もありません。地震、台風と度重なる被害は、
             もう終わりにして欲しいです。


 “マジかよ!” “マジ、そうなんだ!”とか “わたし的には・・”などの言葉を
若者が話しているのを聞いたことがあります。 少し前では、“食べれない”“見れない”
など、「ら」抜きの言葉が話題に上ったこともあります。 中には、“ガチ”など、
意味の良くわからない言葉もあります。
 言葉は時代と共に、新しく生まれるのですね。 “ギャル”や“ナウい”など、当初は
やや違和感がありましたが、その内 普通に使われているような気がします。
  このような言葉について、取り上げてみました。

 このほど(9/25)、文化庁から「国語に関する世論調査」の結果が報道発表されました。 
 平成7年度から毎年実施されているもので、今回は29年度の調査結果が発表されました。
調査は、全国16歳以上の男女2022人(有効回答数)に行われ、調査項目として、〇国語や
言葉への関心、〇外来語についての意識、〇新しい表現や、慣用句等の意味・言い方など
計6項目にわたっていますが、このうち最後の 〇新しい表現や言い方について、 取り
上げてみました。

 文化庁の調査で、29年度に取り上げた6つの言葉について、「聞いたことがある」、
「聞いたことはあるが使うことはない」、「使うことがある」、「分からない」 に区分
して質問した結果、全体として、次表のようにまとめられています。

   新しい6つの言葉についての区分 (文化庁平成29年度調査より)
    

  上の表で、「使うことがある」のトップは、“上から目線”で、比較的浸透している
言葉で、もう20年もすれば、どの世代でも広く使われるかもしれません。 次いで、
対等を表す“タメ”が 51%で、立場を意味する“立ち位置”、 本気、真剣を意味する
“ガチ”が 41%で続いています。
 反面、先送りを意味する“後ろ倒し”や、ほぼを強調した“ほぼほぼ”は 3割以下で、
「聞いたことがない」がまだまだ多く現時点ではそれほど浸透していないようです。


 「使うことがある」をピックアップして、これを世代別にグラフにしてみますと下図の
ように、大体同じような傾向を示しています。高齢者では、ほとんど浸透していないこと
が分かります。

    


 上表で、“タメ”“目線”“ガチ”“立ち位置”などは、若年層ではかなり(8~90%)
使われていて、それに反して高齢者は殆どいないことが分かります。

  また、平成26年度の文化庁調査での、5つの新しい言葉について、同じように「使うこ
とがある」の世代別の割合は下図のようになっています。

    


 良くない、不都合ななどの意味を表す“ヤバイ”は、否定的な意味だけでなくgoodの
意味でも使われていて、調査時点でも若年層でかなり普及しているのです。 同じく、
“微妙”も普及していて、若者の象徴みたいな言葉の一つなんでしょうが、中高年層で
も割と普及しているのですね。断定的なニュアンスを薄めて、やや曖昧さを強調させた
表現なのでしょう。

 “わたし的”なども、“文部省的には・・”とか“笑い話的には・・”などとやたら
“的”を付ける人もいて、最近では若者だけでなく中高年でも使う人がいるようです。
 グラフにあります“話とかしてました”、“良かったかなみたいな”なども、ちょっ
とたどたどして愛嬌を感じますね。

 今回の調査では、本来とは異なる意味で慣用句などを使うケースが広がっていることも
わかったとしています。
“なし崩し”の意味を 本来の「少しずつ返して行くこと」と理解している人は19.5%で、
65%以上は「なかったことにすること」なんだと。 
“檄を飛ばす”も、67.4%が「元気のない人を活気づけること」と思っており、本来の
「自分の主張を広めて同意を求める」は、22.1%だったそうです。


 日本語学の第一人者である 北原保雄氏(筑波大学名誉教授・元学長)の講演録にも
「しっくりこない日本語」としていくつか述べられていました。
その中から、2~3拾ってみました。

 “きれくなる”や“きれかった”など、若い人の間で使われていますが、本来は“きれ
いになる”、“きれいだった”となるところですね。 “みたく”も挙げられていました。
“君みたく頭がよくないから・・”

 また意味の取り違えの例も述べられていました。
“世間ずれ”の意味を 55%の人が「世の中の考えからずれていること」と理解していて、
本来の「世間を渡ってずる賢くなっていること」35.6%だったそうです。年齢別にみると、
16~19才では85.4%が間違えていますが、70才以上でも32.7%もの人がいたとなるとやや
疑問ですね。

 “住めば都”も若い世代では、過半数の人が「住むのなら都会がいい」だったそうです。
これは、“住めば”を“もし、住むのならば”と仮定の意味と捉えているからでしょう。

  “一姫二太郎”に至っては、子どもを持つなら、女の子一人と男の子二人(計3人)と
思っている若者が多いんですって! えっ!?

        

  台風一過、おかげさまでさしたる被害が無く、キンモクセイが一斉に咲きベランダに
甘い良い香りが漂っています。

  台風接近のため順延して、明日から、蓼科農園に行ってきま~す。 
 タマネギ、ニンニクなどの植え付けと収穫祭の準備などがメインです。

 

 

 

 

 

 

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