よくご存じのあのカボチャのお話です。
蓼科農園でも毎年植えています。 2年ほど前には、“つるくびかぼちゃ”というへちまの
ような珍しいかぼちゃを作ったこともありました。 そういえば、昔懐かしい 煮物などにした
ごつごつした黒っぽいかぼちゃを見かけなくなりました。 料亭や割烹あたりに限られて
しまったのかもしれませんね。
ネットを見ていましたら、かぼちゃと一口に言っても、その種類の多さには驚きです。
「旬の食材百科」(http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/)から、参考部分をコピペする
などして、かぼちゃの全貌を見てみることにしました。 その記事から・・
『かぼちゃ(南瓜)はウリ科カボチャ属の蔓性植物で、その果菜の総称です。日本に今の
「日本かぼちゃ」が入ってきたのは、戦国時代、徳川家康が生まれたとされる1542年
(天文11年)にポルトガル人が種子島に漂着した際、鉄砲と共にカンボジアから持ち込まれた
物が伝わったとされています。「カボチャ」の名前は、その「カンボジア」が訛ったものとする
説が有力と言われてもいます。世界中で栽培されており、品種は非常に沢山あります。このうち、
現在日本で栽培されているものは大きく分けて日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの
3種類があります。』 とあります。 昔懐かしく思ったのは、日本かぼちゃだったんですね。
以下に、これらの種類を列記してみました。
○日本かぼちゃ『水分が多く、粘質でどちらかと言えば甘味が少なく滋味に満ちていますが、
今ではあまり作られなくなってきています。見た目では上から見ると菊のように見える溝が
入っているものや ごつごつとこぶがあるものが多く、代表的なものには「小菊南瓜」
「黒皮南瓜」「鹿ケ谷(ししがたに)南瓜」「鶴首かぼちゃ」などがあります。 また、
一見西洋カボチャのようなイメージがある「バターナッツ」も実は日本カボチャの仲間に
なります。』
また、豊前市特産の三毛門(みけかど)かぼちゃは、今から400年前 ポルトガルから
豊後の国(大分)を経て伝わった、 日本古来の かぼちゃと知られているという。
三毛門南瓜保存会があるようです。
○西洋かぼちゃ『甘味が強く粉質で、加熱するとホクホクした食感をしています。この甘味と
食感が多くの女性のハートを掴み、昭和40年代頃から一気に広まりました。主なものには
「えびす南瓜」「みやこ」などの黒皮栗南瓜や赤皮栗などがあります。北海道の「雪化粧」や
「白爵」など白皮栗カボチャもこの部類に入ります。変わった形の物では、「宿儺(すくな)
かぼちゃ」などの長南瓜があります。』
○ぺぽかぼちゃ『比較的淡白な味で、「金糸瓜」(そうめんかぼちゃ)など変わったものも
あります。また、ズッキーニも実はこの部類に入ります。若取りをするタイプです。』
ところで、“いもたこなんきん”(芋・蛸・南瓜)は、関西地方ではよく知られている言葉
ですが、江戸時代の浮世草子作家、 井原西鶴の一節に【とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃
芋蛸南瓜】とあり、 女性の好きな 食べ物という、ことわざのようなものらしいです。
また、栄養面については、手元にある健康食品会社から来た「元気通信」に、かぼちゃの
特集記事がありました。管理栄養士の 二本木ゆうこ さんの解説によれば、かぼちゃは栄養
豊富な野菜で、なかでも注目はβ―カロテンで、必要量に応じて体内でビタミンAに変換になり、
粘膜の健康維持や免疫力の維持に効果的であり、ビタミンAに変換されないβ―カロテンには、
抗酸化作用があり老化防止や悪玉コレステロールの減少に有効とあります。 さらに、かぼちゃ
にはビタミンEやビタミンCも豊富で、これらも抗酸化力が強くがんや動脈硬化の予防に期待
できるとしています。肌荒れやシミの予防などにも働くというので女性にとってはうれしい
食材だとも。 脂溶性のβ―カロテンやビタミンEを効率よく体内に吸収させるには、油を
つかって調理したり、豚肉、牛肉やベーコン、油揚げなど脂質を含む食材と一緒に食べると
効果的だそうです。
英語で、パンプキン(pumpkin)と習った記憶がありますが、ウイキペディアによれば、
実際には、少なくとも北米では、果皮がオレンジ色の種類のみが pumpkin であり、その他の
カボチャ類は全て squash (スクウォッシュ)と総称される、とありました。
また、ハロウィンで使われるオレンジ色のカボチャはペポ種なんだそうです。
先の、HPには、かぼちゃの生産量が出ていましたので、引用します。
かぼちゃ生産量
(旬の食材百科より)
9月2週に、蓼科農園に行く予定ですが、今年のかぼちゃの出来はどうでしょうか?
7月末時点では、小さな玉が20個くらい目につきましたが、その後どれだけ大きくなったか
楽しみです。 このかぼちゃ、収穫してもすぐに食べるのではなく、1か月くらいおいて、
水分がある程度とんだところで食べると甘味が増しておいしくなるのですね。