いつまでも暑い日が続いています。
台風が次々と来ています。どうも地球の夏はこのまま行けば「沸騰」してしまい
そうな状況ですが、今年はかろうじて助かって、いよいよ朝夕から “気持ち”
秋を迎える段階まで来たようです。もう一息ですね。でも、雨のない毎日です。
そんな今月も最後になりました。不思議な日本語も40を数えました。例によっ
てアトランダムで、順序に意味はありません。 では・・。
・玄関 日本の家屋の主要な出入り口を玄関といいますが、これは明治以降
のことだそうです。 玄関には下足箱(下駄箱)があり、上がり框があるのが普通
でしたが、最近ではバリアフリーの進展や空間を狭くしたものが多くなっている
ようです。
ウイキペディアによれば、玄関は、禅寺の方丈に設けられる入り口や書院造りで
邸宅の正式の出入り口に設けられる部屋や建物を指し、江戸時代には式台を構えて
いる出入り口を指していたとあります。
「玄関」は、佛教語で、「玄」は奥が深い悟りの境地を意味し、「間」は入り口
を表しているといい、この二つを合わせた「玄関」は、『玄妙な道に入る関門』、
つまり奥深い仏道への入り口という意味なんだそうですね。
(ネット画像より)
玄関と入り口は同じではないですね。倉庫や小屋、お店、デパートなどの入り口
を玄関とは言いませんね。病院や図書館はどうでしょうか? 「玄関口へお廻り
ください」などのアナウンスは聞かれますね。学校はどうでしょうか? 校門を
入って、学校の玄関の前に来た。学校の入り口に来た・・というのは、ニュアンス
が違う感じがします。
英語では、entrance(入口、入場、上り口)、gateway(関門、入り口、出口)、
door(ドア、入り口、扉)で、日本でいう玄関の区別はないようです。
入口ではなく出口のことで、昔 失敗したことがありました。スペインで地下鉄
に乗って最寄りの駅について、出ようとしたのですがどこにも出口が見つからな
かったのです。
英語で入り口はEntranceで、出口はExitですから、スペイン語も似ていると
思い、確かに入り口はEntradaでしたので、きっと出口もExitに似ていると思い
込んで、あちこち歩いてそれらしい文字を探していたのですが、どこに行っても
「⇒Sortida」と書かれていて、これは次の駅が「Sortida」という駅名だとばか
り思ってしまったのでした。しばらく探して見つからず、とうとうその矢印に添っ
てSortida方向に歩いて行くとそこに出口があったのでした。
(ネット画像より)
後で調べてみましたら、スペイン語の出口はSortidaで、éxitoは「成功」の
意味なのだそうでした。
・普段 普段とは、いつもその状態であること。日頃。日常。 なんですが、
なぜ「段」なのでしょうか? 「普段」の本来の漢字表記は、「不断」であると
あり、不断の「絶えないこと」「いつまでも続くこと」の意味から、「いつもの
状態であること」「日頃」の意味が派生したそうです。
で、当て字で「普段」と書くことが多くなったそうです。 あ、そういうこと!
「晴れ着」の対として「普段着」の語があるように、普段は「特別な時・場合」
と対立した意味を含む言葉なんですね。したがって、「普段は真面目」と言うと、
「特別な場合は不真面目」といった意味が含まれるのです。「普段から真面目」
というのはいいですね。
・みなぎる 漢字で書けば「漲る」で、難しいですね。 サンズイに張る
ですから、水が張っている状態で、「水が一杯になる。水勢が盛んである。」の
意で、さらに「力・意志などが満ち溢れている。」の意味とあります。水が一面に
張り詰める状態なんですね。あぁ、このような時期もあったのですよネ。
元気がみなぎる=活力がある、勢いに溢れている 全身に力がみなぎる=予感
や思いが全身に行き渡っていっぱいになる 自信がみなぎる=力を得た心があ
ふれる 力がみなぎる=生気があふれている
すばらしいことです!
(ネット画像より)
・てっきり 「てっきり今日は雨だと思っていたのに」などのように使う
「てっきり」ですが、どうしてこのような言葉が生まれてきたのでしょうか?
ま、どうでもいいことですが、面白いというか、不思議ですね。 意味は、
確かだと思っていた予想が外れてしまったこと を指して言いますね。
「てっきり」を付けることで、予想への信頼が高かった意味合いを出しているの
です。
どうしてこのような意味になるのでしょうか? 調べてみても、ハッキリと書か
れているところがなく、よくわかっていないようです。
「的切」などが論じられていたりしますが、どうも当て字というか、無理筋の
感じがします。その中で 大言海に、「あてはまる」とか「かなう」という意味の
「適(てき)」がこれに近く、しっかり、うっかりのように音変化したものでは
ないかとの説明があるそうです。 この場合、「適かり」・・ではなく「適きり」
なんですね。
(ネット画像より)
・やばい 最近若者の間で、この「やばい」がよく使われているようです。
聞いていると、まずい、とか困ったなど以外の時も、この言葉を使っているよう
なんですね。
「大丈夫(だいじょうぶ)」という言葉も、健康だ、安心だ、問題ない・・など
の意味ではない、ありがとう、いえ結構です などかなり広い意味で使われてい
るようです。
言語由来辞典によれば、「やばい」とは、あぶない、不都合な状況が予想され
るさまを意味しています。やばい商売、それはやばいね・・など。
やばいは、「具合の悪いさま」「不都合」を意味する形容動詞「やば」を形容詞
化した語で、もとは盗人や香具師(テキヤ)などの隠語であったそうです。
「やばい」の語源となる「やば」は、「彌危ない(いやあぶない)」「あやぶい」
と同じ語系と考えられるとあります。
1980年代頃から、やばいは若者言葉で「格好悪い」の意味としても用いられる
ようになった。1990年代からは「凄い」「最高」の意味でも使われるようになり、
現代では、肯定・否定問わず用いられるだけでなく、意味なく発する言葉として
「やばい」が用いられるようになったとあります。
下記は、一例として、小学生のお子さんを持つ保護者224名を対象とした、
「やばい」の用法をテーマとした言葉の使い方についてのインターネット調査結
果がありましたので、参考にコピペじました。
(調査実施:小学館集英社プロダクション/期間:2018年2月28日~3月1日)
"Bei Mir Bist Du Schön"– Hot House West (Gypsy Jazz Swing Orchestra)