蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

PM2.5  (bon)

2013-02-21 | 日々雑感、散策、旅行

最近突如として表れた・・話題にされるように感じたのですが、
もっと昔、昭和42年(1967年)の公害対策基本法において環境基準を設定すべきだということで、
すでに1972年(昭和47年)に浮遊粒子状物質 (SPM) の基準が設定されていた・・のですね。

PM2.5の方は、最近2009年に東京大気汚染訴訟においてPM2.5への対策が言及されたことを受け
その基準が設定された。 こちらは、比較的新しい基準なんです。

ということで、現行では環境省告示として、浮遊粒子状物質(SPM)と微小粒子状物質 (PM2.5) の
基準が定められているのです。

 最近これが話題になり、テレビなどで報道されているように、特に黄砂がひどく
“霧にかすんだような街並み”が映像として映されているのです。

PM2.5による大気汚染のため、上海市内でマスクをして歩く駐在員(2013年1月)=ロイター
(ネット日経新聞より)


 PMとは、Particulate Matterの略で、粒子状物質のことです。
SPMとは、Suspended Particulate Matterの略です。
 これらは、一般的にはマイクロメートル (μm) の大きさの固体や液体の微粒子のことをいう・・とあります。 
主に燃焼による煤塵や黄砂のような飛散土壌、海塩粒子、工場や建設現場で生じる粉塵等などからなり、
これらを大気汚染物質として扱うときに用いる用語・・なんですね。

 アメリカでは、大気浄化法により1971年に初めて環境基準が設定され、当初は全浮遊粒子状物質
(Total Suspended Particles, TSP) の値を定めていたが、1987年の改訂でPM10に変更、
1997年の改定でPM2.5の値が追加された。 
ヨーロッパでは各国が独自に基準を定めているが、EU広域では、1980年に当時のECが浮遊粒子
(Suspended Particulate, SP) の環境基準の値を定め、1990年にPM10の値を設定している。


 順序が後先になりましたが、それらの定義を述べておきますと、
まずPM2.5は、大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね2.5μm以下のもの。
“粒子径2.5μmで50%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子”とされる。 日本では訳語として
「微小粒子状物質」の語が充てられるが、日本以外では相当する熟語はなく専らPM2.5と呼ばれている。

PM10は、粒子径が概ね10μm以下のもの。粒子径10μmで50%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子のことです。
PM2.5はこれと比べて小さなものが多いため、より健康への悪影響が大きいと考えられている。

 一方、日本で定められた浮遊粒子状物質(SPM)は、環境基準として「大気中に浮遊する粒子状物質であって
その粒径が 10μm以下のものをいう ・・とありますが、これは、PM10と同じではありません。
粒子径10μmで100%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子のことであり、PM6.5 - 7.0に
相当するのだそうです。大気汚染の指標として日本のみで用いられています。

(ウイキペディアより)


様々な粒子状物質
•煤煙 - 燃焼により発生。石炭や石油の燃焼により発生するフライアッシュなど。
•粉塵 - 物の破砕等により発生。
•土壌粒子 - 風塵・砂塵嵐により大量に発生。主にケイ素 (Si)、アルミニウム (Al)、チタン (Ti)、
鉄 (Fe) などの酸化鉱物からなる。大規模なものとして、東アジアでは黄砂がある。
•海塩粒子 - 海面から発生。主に炭酸カルシウム (CaCO3) や塩化ナトリウム (NaCl) からなる。
•タイヤ摩耗粉塵 - ゴムタイヤの摩耗により発生。
•植物性粒子 - 植物から発生。花粉など。
•動物性粒子 - 動物から発生。カビの胞子など。
•スパイクタイヤ粉塵 - スパイク(スタッド)による道路面の摩耗により発生。
•宇宙塵、星間物質が宇宙から降下してくるもの。
•ディーゼル排気微粒子 (Diesel Exhaust Particles, DEP または Diesel Particulate Matter, DPM) 
ディーゼル車の排気ガスに含まれる微粒子。PM2.5の大部分を占めているという研究もある。

北京の今日2月21日の大気汚染状況です(ネットより引用しました。)
 



 いろいろわかってくると、ますます住みにくくなる感じがしますね。
最近では、これとは別事象ですが“花粉症”が深刻になっています。 

 この花粉症は、花粉に対するアレルギーによっておこる鼻炎や眼の症状ですが、歴史的には、
古代ローマの記録にも同様の症状が記録されているといい、19世紀末に、これらの症状が
花粉によって起きることが解明された・・そうです。
日本における研究では、1960年に、ブタクサ花粉症について研究発表がなされたのが最初で、
その後、1964年にはスギ花花粉症等が報告され、多くの花粉が関係していることが知られるようになった・・
のだそうです。

 日本では花粉症は今や、国民病とまで言われるようになっています。 原因となる花粉は、
春季に飛散するスギ、ヒノキ等、秋季に飛散するブタクサ、セイタカアワダチソウ等がありますが、
スギは、戦後、荒廃した山野に盛んに植林したスギが成長し、今や大量の花粉を飛散するようになったのだそうです。    

 花粉症の発症については、大気汚染も関係するとも言われており、特に、ディーゼル排出微粒子等の
粒子状物質が鼻粘膜に影響を与え、花粉の体内への侵入を容易にしている可能性が高いと言われているそうです。


 花粉は、既に飛び始めているそうで、花粉症に悩まされる人たちにとってはこれからの季節大変ですね。



映画 大砂塵から お馴染みの~ 







 

コメント (1)
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