蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ウクライナ  (bon)

2014-02-28 | 日々雑感、散策、旅行

 ウクライナは、今、ヤヌコービッチ政権が崩壊し、暫定政権が発足しました。
多数の死者まで出した反政府デモによる暴動は取りあえず沈静化しています。

 日頃、かっての棒高跳び世界記録保持者のセルゲイ・ブブカ(今年、1㎝フランス人に記録を破られた)や、
作曲家のプロコフィエフ、世界的に有名なレシピ “ボルシチ”、それにお父さんがウクライナ人の相撲の
大横綱大鵬幸吉くらいが そうだという程度で、あまり関心を持ってこなかったこの国が、
今や欧州、ロシアを分けるかもしれないそんな危機を孕んでいるともみられるのです。
(ウクライナは、ロシアの天然ガスの欧州への中継点でもある。)

          ボルシチ(ウイキペディアから)
                           
 

 長引く経済の低迷と外貨準備の枯渇などから、もともと対外支援の必要性が高まっているところに、
根強いロシア、反ロシアの対立感情の下地から、大統領が、これまで進めてきたEU連合協定を中止し、
ロシア寄りに舵きりをしたことに抗議デモが勃発し、エスカレートした。
今年1月に入って、集会、言論の自由を事実上規制する “デモ規制法案” を強行採決したことから治安部隊と
真っ向から衝突して、あげく大統領を解任し、政権が崩壊しました。

 

 この国について、ちょっと調べてみましたら、もともと、コサック時代から戦火や混乱が絶えず起こり
安定した国ではなかったようですね。

 現代に入り、ようやく1918年にウクライナ人民共和国の独立を宣言しましたが、順風ではなかったようです。
その後、1922年にはウクライナ社会主義共和国は、ロシア、ベラルーシ、ザカフカスと共に同盟条約によって
ソビエト連邦を結成したのです。

第二次世界大戦においてもウクライナは莫大な損害を蒙ったそうです。

 さらに、1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故が発生し、国内外に大きな被害が及び、未だゴーストタウンで
あるらしい。 ウクライナ国内に当たる地域には220万人ほどが住んでいたそうですが、我が、東日本大震災で
福島原発事故がもうすぐ3年を迎えようとしているさ中、これも重ねて思ってしまうのですね。

         チェルノブイリ(ウイキペディアより 一部加筆)

                   

 

 1989年9月、ソ連 ゴルバチョフのペレストロイカにより、崩れ行くソ連を見限り、最高会議はウクライナの
独立を宣言しました。 
1917年の独立革命の挫折以来、幾多の試練を乗り越えて、ついにウクライナの独立は達成されたのです。


 また、直近の大統領選挙においては、多くの候補者が林立する中、2大派が激しい戦いをしているのです。 
ウイキペディアから、かいつまんでまとめますと、

 “2004年、クチマ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の際、クチマ大統領の後継ヤヌコーヴィチ首相と、
野党指導者・ユシチェンコ元首相の一騎打ちという形になった。10月の第1回投票ではユシチェンコが首位に立つが、
僅か15万票差であった。

11月の決選投票の結果、ヤヌコーヴィチの当選が発表される。 しかし、ユシチェンコ陣営は翌日夜、
決選投票において全国で1万1000件の不正が行われ、第一回投票の5倍に膨らんだと、政権側の選挙違反を
糾弾した。これにより首都キエフを中心に、ストライキなどの大規模な政治運動が起こった(オレンジ革命といわれる)。

 欧米諸国の圧力もあり再選挙が行われることとなり、12月に実施された再決選投票の結果逆転し、
ユシチェンコが52.12%、ヤヌコーヴィチが44.09%の得票となり、ユシチェンコ元首相の当選が確実になった。
ヤヌコーヴィチ陣営は今度は、ユシチェンコ陣営に不正があったとして最高裁に提訴したが野党による
政府施設の封鎖が起こり、提訴が却下された。 翌2005年1月23日にユシチェンコ元首相は正式に第3代大統領に就任した。

 5年任期終了後の2010年1月に大統領選挙が行われた。18名が立候補し、地域党のヤヌコーヴィチが
1位となったが、当選に必要な過半数に届かず、決着は2位のティモシェンコとの間で行われる決選投票に
持ち越されることになった。 現職のユシチェンコは支持を集められず5位に終わった。

 2月7日、北大西洋条約機構(NATO)などの監視団が見守るなか大統領選挙決選投票が行われ、
ヤヌコーヴィチが勝利した。、開票率96%の段階でヤヌコーヴィチは48.3%、ティモシェンコは46.0%と拮抗しており、
ここでも、ティモシェンコの支持者は不正があったと主張したが、結局、ヤヌコーヴィチの得票率は48.95%と、
対立候補のティモシェンコの45.47%を3.48%ポイント上回った。 
一度は「革命」によって大統領になり損なったヤヌコーヴィチが、今度はウクライナ大統領に就任するという、
皮肉な事態を招くこととなった。”
 

 そんな、ヤヌコーヴィッチ大統領は、このほど失脚しましたが、先日の新聞報道によれば、127haの広大な
私邸 “御殿” が報じられていました。
5階建ての凄い豪邸の写真のほか、自宅敷地内に、なんとゴルフ場、動物園や大型帆船を係留するほか
贅を尽くした豪邸だと・・。1ha=10000㎡ですから、127万㎡。  
 30年ほど前に私がイギリスに旅行したとき、“タットン・パーク” という、昔の豪族の屋敷跡を見学したことが
ありましたが、お屋敷の2階からはるか向こうに見えるヨットが浮かぶところも敷地内でしたから、本当なんですね。 
昨今のように民主化した現代でも、このようなことがあるのですね。

 この国に限らず、そのような目で眺めてみるとあちこちの国で、耐えず他国との緊張を控えたり、
国内の反対勢力との綱の引き合いなどが必ずと言っていいほどあり、むしろ完全平和なんていうところは
皆無なんでしょうね。

 昔、仕事でお付き合いしていた論客が、“シャボン玉理論” というのを持ち出して、力のバランスを説明していたことを
思い出しました。 つまり、シャボン玉は、部分に加わる圧力によって薄い膜が破れないように、膜厚を調節して
球を保っている。 だから、光にあたって七色に変化してみえる。膜厚調節が限界にきて、このバランスが
破れると、シャボン玉は弾けてしまう・・というものです。
この地球の表面での、国々の力の引き合いによる膜厚のバランスが保てているうちは、七色に輝くが、
膜厚調節がうまく行かなくなると大変なことになる。 
心配性ではありませんが、少々気にはなりますね。

 

 

 プロコフィエフの交響曲・・と行きたいところですが、少々疲れましたのでイージーリスニングで・・。

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

数独2   (bon)

2014-02-26 | 日々雑感、散策、旅行

 数独(すうどく)については、2年前(もう2年にもなります・・)に記事アップしていて、
今回は “その2” 続編です。 
数独のなんたるかについては、既に皆様ご存知ですし、そこにも述べていますのでここでは省略しますが、
パズル製作会社 “ニコリ” が開発したパズルが、今や世界中で人気になっています。

 よく電車の中などで、やっている人を見かけますが、難しいものになってくると、やはり、鉛筆それもBなどの
柔らかいものと 消しゴム が必需です。 
 私などは、時間が余っている人ですから、鉛筆、消しゴムのスタイルでやっています。 
数独の他に、パズル(ジグソーパズル)もやっていますから、かなりの時間を非生産的な行動に消費している
ことになります。

 

前置きが長くなりましたが、最近、やや難しいですが面白くできましたのをご紹介します。

 

      ネットで提供されていた数独から・・
           (ネットから) 

 

 

これがちょっと・・という方には、読売日曜版に掲載されている問題も以下にアップします。

     日曜版数独から・・
           (読売日曜版) 

 

 ちょっとやってみて、あぁ、だめだ・・! となった場合、
さらにじっくりとあれこれ眺めていると、じわぁ~とほぐれてくるのですね。

 

どちらかの問題の回答が出来ましたらご一報をいただければ幸いです。

では・・

      少し前から満開が続いている紅梅です・・
                

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遺伝子検査ビジネス  (bon)

2014-02-24 | 日々雑感、散策、旅行

 このところ遺伝子検査ビジネスが話題に上っています。
国内事業者だけでも、2012年で 約740社と3年間で倍増した(経産省)そうです。 
個人的には、何となくいい加減で、あまり信用ならない検査かな?、と思うところもありますが、適正に活用すれば
それなりに効果的であるらしい。
 去年、アメリカの女優、アンジェリーナ ・ ジョリーが遺伝子検査結果に従って、乳がんのリスクをおさえる為に、
乳房切除手術を行うという決断をしたという。 この決断が正しかったのかどうか、他事ながら決められないでいます。
 

 しかし、将来的に病気にかかる可能性や 太りやすさなどの体質を判定したり、がん治療における薬選びに活用され、
特定の遺伝子に変異がある場合だけに効く薬を選ぶなどの活用は現実に有効であろうとも思います。

 このような背景から、遺伝子検査ビジネスがこのところ急増している理由があることが理解できます。
ただ、最近のビジネス例の中には、運動能力、音楽の才能、美的感覚など 科学的根拠に乏しい検査の存在も
指摘されているようで、ひょっとしたら行きすぎなのかもしれません。

 

 経済産業省はこのほど、遺伝子情報を基に病気のかかりやすさなどを調べる「遺伝子検査ビジネス」のあり方を
検討する専門家による研究会の初会合を開きました。 
信頼性の高いサービス提供に向けたルール作りを進めるとともに、健全な新規ビジネスの発展のため、
平成27年度をめどにガイドラインなどを整備する方針であるとのことです。

                          

経産省調査報告(25年2月)によれば、
 “遺伝子検査ビジネスを行っている企業の事業の種類(体質検査、親子鑑定等の別)、遺伝子解析の
実施場所(自社の施設、関連会社の施設等の別)についてアンケート調査を行った。 ここ1~2 年のうちで
当該ビジネスに対し消費者からのニーズも増加傾向にある一方で、 科学的根拠に乏しい検査である等、 
当該ビジネスが抱える問題点についても日本医学会から問われている。
このような状況から、その現状と動向を把握するために我が国の遺伝子検査ビジネスに関わる事業者
(企業、医療機関)の情報や全国の消費生活相談情報を収集・確認し、アンケート調査
を行うとともに、
当該ビジネスを実施している
療機関、企業にヒアリング調査を行い ビジネスの実態を調べた。
更に諸外国の遺伝子検査ビジネスの状況について、規制の状況などを調査し、遺伝子検査ビジネスにおいて
必要とされる規制項目を抽出した。
 こうした調査を踏まえ、我が国の遺伝子検査ビジネスの健全な成長に必要なビジネス環境について検討・考察し、
事業者及び一般消費者に向けた注意喚起事項を整理した。”

とありますが、アンケートサンプルがきわめて少ないと思われますし、これらから直ちに方向性などの結論を
導くのは早計であるのではと思いました。  この報告書でも、明確な結論は見当たりませんでした。

 ネットなどを、検索していますと、それぞれの検査目的に応じた “検査キット” が広告されており、
それなりに活用されているのかもしれませんが、やはり十分なカウンセリングが必要でしょう。

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風姿花伝  (bon)

2014-02-22 | 日々雑感、散策、旅行

風姿花伝 (ふうしかでん) は、世阿弥(室町時代の能役者)が記した能の理論書で、彼の残した21種の伝書のうち
最初の作品である。 
父、観阿弥の教えを基に、能の修行法・心得・演技論・演出論・歴史・能の美学など世阿弥自身が会得した
芸道の視点からの解釈を加えた著述になっている、という。 最古の能楽論の書であり、日本最古の演劇論とも言える。

 多くの人に読まれ始めたのは20世紀に入った明治42年に吉田東伍が学会に発表してからで、それまでは
一族の「秘伝書」として、その存在すらほとんど知られていなかったそうです。
KadenshoFlowering Spirit などの題名で外国語訳もされ、日本国外でも評価されている。
                                          (ウイキペディアから抜粋)
 

 昨日の園芸友の会例会でのテーマの一つで、即物的な園芸の話題の中にひととき幽玄の世界における 
” について思いが巡るのでした。 
馬場あき子 “古典を読む” では、「“花”とは、役者および役者の演技演奏が観客の感動を呼び起こした状態をいう。
観客を魅了したとき “花” が咲く。 世阿弥が “道のため、家のため” 書き表した風姿花伝は、能の美・魅力・感動を
“花” にたとえ、その解明を目指した最初の能楽論書である。」 といっています。
 

花と、面白きと、珍らしきと、これ三つは同じ心なり。” 
花と、面白き感興と、珍しき新鮮感は、三つとも同じことなのである。人々の心に訴える芸術的感動、魅力的な
感銘の根本は言ってみれば簡潔だ。


散る故によりて、咲く頃あれば、珍しきなり。能も住する所なきを、先ず花と知るべし。” 
花は散る故に、また咲く時期があって、珍らかな感銘を与える。能もひとつの風体に安住しないことを、先ずは
花あることと考えるのが良い。
 

ただ花が能の命なるを、花の失するをも知らず、もとの名望ばかりを頼まん事、古きシテの、返す返す誤りなり。” 
 能の道においては、花が命であるのに、その花が我が身から消滅して行くのも気づかず、もと得た名声ばかりに
頼っていることは、この道に長くあるシテの態度として、かえすがえす誤りである。


とまあ、このような話題にしばし浸っていたのですが、 さらに話題が考古学者 佐原眞氏の “花” と人類にに関する
視点に移り、人はいつ頃から花を愛でるようになったのか? などのおもしろい内容に入りました。

大昔、花は描かなかった。」 とあります。
縄文時代(12000年~2300年前)には絵はめったに描かず、むしろ粘土で立体的に造形した。女か女神の像。
イノシシや昆虫などの動物、あるいは弓矢と獲物などを表したものがあるが、花はない。
弥生時代(2300年~1700年前)には、土器や銅鐸などにいろんな絵があります。鹿、水鳥、魚、トンボ、狩人、
高床の米蔵などが描かれていますが、花や木はありません。
日本で花を盛んに造形するようになったのは、6世紀の末、仏教文化からだという。
仏教の象徴、ハスの花がその由来のようです。恐らく朝鮮半島の百済からの伝来のようです。
奈良正倉院の宝物にはたくさんの花があるそうです。
つまり、1万年以上の造形の歴史の中で、花を表す歴史はたかだか1300年に過ぎないことになる・・というのです。

しかも本格的な絵画が始まってからも、画家は、風景画や人物画に花を添えることはあっても、花を主題とした絵は
なかなか描き出さない。 ようやく、100年前、ゴッホのヒマワリ、モネの睡蓮あたりから花を主題とした絵が
盛んになりました。  どうしてなのでしょうか?  
しかし、6万年前、イラクのシャニダール洞穴で ネアンデルタール人の墓からキクなど数種の草花の花粉の化石が
発見されたという事実もあるそうで、そうなると人は大昔においても花を愛でる心を持っていたとも考えられるのですね。
 

 断片的な記述で、雰囲気までは伝わっていないと思いますが、こんなような話題も混じった楽しい例会でした。

 

 晴れていても、まだまだ風は冷たく寒い午後、日比谷公園の “心字池” は、まだ雪つりが美しいアクセントを作っていました。

日比谷公園心字池(奥は、帝国劇場から大手町方向 2014.2.21)
              石垣は、江戸城の外濠あとです。 

 

 

  アニメ映画“三国志”の主題歌(谷村新司)から

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京丸の内新駅舎  (bon)

2014-02-20 | 日々雑感、散策、旅行

先日、宝塚に住む友人から、主題の自筆スケッチが送られてきました。

絵葉書に使えるように、たくさんプリントしたりしましたが、ふと思いついて “ジグソーパズル” にしてみました。

数年前に立ち上げられた、ジグソーパズルのサイトで、任意の写真などを簡単にパズルに仕立てるソフトがあって、
それを使用してパズルアップしました。

 ジグソーパズルの大きさ(ピース数)は、このソフトでは、2~450ピースまで作成できて、
今回の東京駅スケッチのピースサイズは、425としました。 
パソコン上で遊ぶのですが、結構時間がかかり、楽しめます。
作成したパズルの完成時間は、平均で2~3時間くらいかかるでしょう。

 パズル東京丸の内駅舎(スケッチ)
              

 

               音楽などをヘッドフォンで聴きながら、遊ぶと楽しいですね。

                  チャレンジしてみてください。(↓)

             http://www.puzzcore.com/pzl/140217X9S5

 


  懐かしいところで東京ブルース

    

 

            スケッチ原画です。
                      

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

選手の気持ち  (bon)

2014-02-18 | 日々雑感、散策、旅行

 ソチオリンピックをテレビで観ていて、ライヴや録画、さらには選手インタヴューなどを通じて、
選手一人ひとりの内に秘めた思い、気持ちが伝わってくるように感じました。 
これまで テレビのスポーツ番組を観ていて、各種の競技の素晴らしさ、凄さなど、それぞれを楽しみながら
“テレビ観戦” していましたが、こんな感じを持ったことは、 あまり記憶がありません。
とりたてて言うほどの事ではなく当然のことで、そこにこそ感動が生まれる源泉が宿っているといえばそうですが、
今までは、そんな深い思いで観てこなかったのかもしれません。 
テレビ放映が “より感動を伝える” という方針で演出効果を強めているからかもしれません。

とにかく、とくに歴史のある競技などに見入っていますと、選手の一人ひとりが何年もの間、ただひたすら練習と工夫、
改良を重ね、そのレベルを高める努力をしてきて、それを本番で発揮することの難しさ、というか運というか、
それこそいろんな条件が技量の他に総合して初めて期待する結果が得られる・・そのむずかしさが痛感されたのです。
スキージャンプの高梨沙羅選手は、あれだけワールドカップで連勝していたが、不運にもメダルを手にすることが出来なかった。

 ある基準線を超えれば合格・・というのではなく、他の選手との競争の中で優位にならなければ結果が得られず、
他の選手も同じ時間だけ練習や努力を積み上げているから、その力量が予測できない中で自らを鼓舞して、
努力した結果を出さないといけない。 
前回よりも、これだけやって来たのだから大丈夫だ・・今回はメダル獲得できる、という訳にはゆかない。

 完璧なまでに練習を積んで、技量を高めて臨んでも、メダルの保証はない。
他の選手も同じように積み上げて来ている。 そして、本番には種々の条件がある。 
本番を前にして、選手はどんな気持ち、思いで スタートに立っているのだろうか?  頑張ろう、平常心でやろう、
無事ゴールできますように・・など、 いや、もっと切実な思いもあるかもしれない。
ファンや多くの支援者に対する重責もあろう。 個人的な “あの人” の顔が浮かんだりして、“よぉ~し、何としても・・” も、
あるだろうし、“神様、うまく実力が発揮できますように” なんて、思うかもしれない。

           スキージャンプ 葛西紀明選手
                 (ネット画像より)

 

 スキージャンプの葛西紀明選手は、7回目のオリンピック出場で初めて個人メダルを手にした。
飛ぶ前夜のイメージトレーニングで “もし、金メダルが取れたらどうしよう”、 “メダルが取れなかったらどうしよう?”
などが脳裏に浮かんだそうだ。 これだけのベテラン選手でも、競技に臨む 不安にも似た気持ちである。 
若い、羽生結弦選手は、金メダルに輝いた。 やはり、競技に臨む、それまでの練習や工夫、そして直前の気持ちは
みんなと同じ思いでしょうが、若い分だけ、その気持ちの中にも 若干の余裕みたいなものがあるのではないだろうか? 
可能性のバネみたいなものが・・。 そのバネが切実さをいくらか和らげてくれるのではないだろうか? 
41歳、7度目のスキージャンパーのこのバネは、もはやもっと厳しいものであったに違いない。 
モーグルの上村愛子選手もきっとこのような気持ちではなかったか?

スピードスケート1,500m決勝では、1000分の3秒差で金メダル、というのもあった。

 

 受験生の心境も同じかも知れない。
雪の中の、受験シーズン、それなりに頑張って来たけれど、他の人もみんな頑張っている訳で、本番に果たして
実力が発揮できて、 首尾よく合格できるかどうか? 
浪人生にとっては、さらにこの一年励んできたが、だからといって合格が保証されている訳ではない。
あくまでぶっつけ本番なのだ。

 今年は雪が多い。 天候による交通事情などのアクシデントで、“気持ち” まで揺らぐことがないよう、
悪条件バイアスなしで本番に臨めますように・・。

 

 ソチも、早や11日目となりました。
残された競技を無事にこなしてほしい。
世界のトップレベルの戦いであり、そこには君の強い精神力とこれまでの努力の華がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまた、大雪です。  (bon)

2014-02-15 | 日々雑感、散策、旅行

雪ばかりで、申し訳けありません。
 しかし、記録的な雪で、私自身も、この地でこんなに積もったのは記憶にないほどですね。  
      なので、お許しを・・。
 

 昨日から、降り続いていましたが、今朝は時折雨まじりのような感じで、このまま終息する気配です。
風が出て来て、屋根からの早くも解け始めたしずくが飛び散ったり、吹き溜まりでは雪がうねるように積もっていたり、
ベランダに出るのも躊躇されましたので、横着を決め込み、室内からパチリとしたものばかりを貼り付けてみます。

 写真としては、何の変哲もない、面白くもないものばかりですが、記録的・・?だそうですから、
記録のつもりで撮っておきました。 
1週間前に、降った時よりも多く積もっているようです。

それでは~
     こんな感じです。 
            

             たぬ吉くんもたいへん。
                    

                 花置き(先週より、深く積もっています、)
                         

              テーブル、イスには・・
                   

 

 ソチでは、皆さん頑張っています。 アルペンはさすが、クロスカントリーは、しんどいですね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お風呂  (bon)

2014-02-14 | 日々雑感、散策、旅行

 昨日は、早めのお風呂に入りました。 

 市民農園が今月末で借用3年間の期限が今月末に来るため、秋植えのブロッコリー5株(普通3株、スティック2株)を
収穫・整理して、結構汗をかきました。  (市民農園は、再度抽選により借用が決まります。)

 それで、最近では久々の汗をしたので、早めのお風呂・・ ということになりました。
おまけに、夕飯の1品に “風呂吹き大根” が出ました。

 このようないきさつで、“風呂” について記事アップすることになりました。

 お風呂の起源は、紀元前何千年も前から、払い清めの沐浴のための浴室が作られたり、温水の浴室が神殿に
作られていたとありますから、かなり昔からのものなんですね。  また、ギリシャあたりでは、スポーツ施設に付帯して
沐浴のための大規模な公衆浴場として水風呂が作られていたそうです。

 日本では神道の風習で、川や滝で行われた沐浴の一種と思われる 禊(みそぎ) の慣習が古くより行われていたと
考えられているようです。

 仏教が伝来した時、建立された寺院には 湯堂、浴堂 とよばれる沐浴のための施設が作られ、もともとは僧尼のための
施設であったそうですが、その後一般民衆への開放も進んだといわれています。
当時の入浴は湯につかるわけではなく、薬草などを入れた湯を沸かしその蒸気を浴堂内に取り込んだ蒸し風呂形式で
あったことから、“風呂” は元来、蒸し風呂を指す言葉と考えられており、現在の浴槽に身体を浸からせるような構造物は、湯屋・湯殿などといって区別されていた・・とあります。

 平安時代になると寺院にあった蒸し風呂様式の浴堂の施設を上級の公家の屋敷内に取り込む様式が現れ、
枕草子などにも、蒸し風呂の様子が記述されているそうです。 そして、次第に宗教的意味が薄れ、衛生面や
遊興面での色彩が強くなったと考えられています。

 浴槽にお湯を張り、そこに体を浸かるというスタイルがいつ頃発生したかは不明ですが、古くから桶に水を入れて
身体を洗う行水というスタイルと、蒸し風呂が融合してできたと考えられています。
この入浴方法が一般化したのは、江戸時代に入ってからと考えられています。

“風呂” という語源は、もともと “窟(いわや)” や “岩室(いわむろ)” の意味を持つ “(むろ)” が転じたという説が
ありました。


“ふろ”といえば、茶道で必需のものがありますね。

風炉(ふうろ、ふろ)です。 抹茶を点てる際に使う釜ですね。 

 茶釜を火に掛けて湯をわかすための炉のことで、唐銅製、鉄製、土製、木製などがある。 
灰と火(炭)を入れて釜をかけ湯を沸かす道具で、火鉢のようなものです。

             風炉
                (ウイキペディアから、奥の釜)



これには “炉” と ”風炉” という2種類があり、風炉は夏季 5~10月に使用、炉は冬季 11月~4月に使用されるそうです。
 もともと、茶の湯の作法は風炉が基本で、現在も本格形式で点前をする際は風炉を使用するそうです。
炉は風炉の変形として、囲炉裏を囲んで団欒していた風景からヒントを得て取り入れられたとされ、完成させたのは
千利休と言われています。

 また、“風炉”は、工業分野で小さい試金用などの溶解るつぼを加熱す   るための炉のことでもあり、
るつぼのまわりにコークスを入れ、高温(1400℃程度)で加熱する。

 

 さらに、を塗った器物を入れて乾燥させる室のことを、“風呂” “漆風呂(うるしぶろ)” と呼ばれます。
適当な温度と湿度を保って,漆を塗った器物を乾燥させるのですね。


次に、おかずに出て来た “風呂吹き大根”。

           昨夜の一品
               

 

 この名前の由来には諸説あり、一説によると、「漆器職人が冬になるとうるしの乾きが悪くて困っていたところ、
ある僧から風呂(漆器の貯蔵室のこと)に大根のゆで汁を吹き込み、そこで乾かすとよいと教えられ、その通りに
するとうまくいった。 この時、大量のゆで汁を取るため、ゆでた大根も大量に余ったので近所に配った。
すると、これがおいしいと評判になり、風呂にゆで汁を吹き込んだ残りの大根であることから、“風呂吹き大根” の
名前が生まれたというもの。 しかし、“風呂” とは本来、蒸し風呂のことを指し、蒸気を満たした “室(むろ)” が
語源であることを考えれば、上の説は前後が逆転しているよ考えられる。 もともと漆器の乾燥室である風呂に
湿気を与えるために沸かす湯が勿体ないため、大根を茹でるのに使った――という説のほうが信憑性は高い。」
とありました。

熱い湯気の出ているダイコンを “吹きながら食する”・・ 風呂吹きながら食べるダイコンなのでしょうか?

 

 また、“風呂敷”というのも “風呂” に関係ある?  関係あるんですね、これが・・。
 もともとは、この布のことを、古くは衣包(ころもつつみ)、平包(ひらつつみ)と呼ばれていたのですが、それが
風呂敷と呼ばれるようになったのは、室町時代末期に大名が風呂に入る際に平包を広げその上で脱衣などして服を包んだ、
あるいは足拭きにしたなどの説があるが明確ではない。その後、江戸時代になり銭湯の普及とともに庶民にも普及した、
とあります。なお平包の言葉は風呂敷の包み方の一つとして残っています。

 また、昔は、入浴することは心身を清めるための厳粛な行事であり、裸ではなく白衣で入るのが作法であった。
そのため入浴前後に、広げた布の上で服を更衣したが、この布を “風呂敷” と呼んだのがその起源という説があり、
濡れた風呂衣を風呂敷に包んで持ち帰ることなどによって敷布としての役割から包んで運ぶ用途が加わっていくように
なったと考えられる。

さらに、もともと風呂は蒸し風呂のようなものであったため “むしろ”、“すのこ”、“布” などが床に敷かれていた。
これが風呂敷の起源であるとの説もある。大名などが入浴する際に他者の衣服と間違えないよう家紋を付けた布に
脱いだ衣服を包み、湯上りに際してこの布の上で装束を調えたという記録があり、この時用いられていた敷布が
“風呂敷” と “平包” の双方の役割を果たしていた、というのももっともらしい。

 このような入浴の際の習慣は、江戸時代にも継承されていて、江戸や上方の町では銭湯が盛んになり、
庶民も衣類や入浴用具を “平包” に包み持って銭湯に出かけている。  風呂に敷く布で包むことら、
“平包”に代わって “風呂敷包み” や “風呂敷” と広く呼ばれるようになったとも。
このようにして、包むための布としての風呂敷の呼称は、やがて “風呂で敷く布” から、“包む布” として行商人たち
によって全国に広められていったと考えられる。

なるほど、いろいろとあるもんですね。

大風呂敷”といって布団を包めるようなものもあるといいます。

 
       今日は、朝から深々と粉雪が舞っています。 熱めのお風呂がいいですね。

 

 

久しぶりにナツ・カヨから

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

認知心理学  (bon)

2014-02-12 | 日々雑感、散策、旅行

いかめしいタイトルですが、身近で面白い内容ですのでお付き合いください。

 出だしは固いところで、ウイキペディアでは、
“認知心理学は、情報処理の観点から生体の認知活動を研究する学問である。
認知心理学は、知覚・理解・記憶・思考・学習・推論・問題解決など人間の高次認知機能を研究対象とし、
脳科学、神経科学、神経心理学、情報科学、言語学、人工知能、計算機科学などとの関わりあいの中で
認知科学と呼ばれる事もある。  この場合は心理学の手法に留まらず、認知心理学による研究成果に広く基づき、
コンピュータの処理モデルを構築する事やそれを用いて人の認知モデルを再検証する事等も含む。
最近では、意識や感情、感性といった問題にも取り組むようになってきている。”

“コンピュータの発展に伴い情報科学が盛んになり、その情報科学の考え方が心理学に取り入れられ、
認知心理学という分野が成立した。”  といわれ、 “そのキーワードは、情報処理・コンピュータ・認知主義・人工知能・
状況論・モデル・システムなどがある。”   と述べられています。

 とまあ、こういう新しい学問分野でありますが、先日届いた会報には、先の東日本大震災(2011.3.11)から学ぶこと
~東北大学の取り組み~ という論文集がありました。 
興味深く読んだ中に、この認知心理学を視点とした、“災害と人間”  というテーマで述べられた記事がありました
(著者:東北大学災害科学国際研究所教授、邑本俊亮氏)。

 それで、冒頭に記しました認知心理学の視点から、災害時に人がどのような意識に基づいて判断、行動しているかを、
面白く分かり易く分析されていましたので、抜き読みの形で、その要点をここにご紹介します。


先ず、認知バイアスという事象を取り上げられていて、 “人がリスク情報を認知する際、何らかのバイアスが
かかるようですが、災害時に怒り易い認知バイアスにはどのようなものがあるか?”

①    これくらいは普通  例えば突然火災報知機が鳴った時、“これは検査だろう。大したことはない” などと思ってしまう。
 “正常性バイアス”といって、物事を正常の範囲内で捉えたいいう心理なのだそうです。

②   自分だけは大丈夫  他の人は運が悪いが、自分は運が良いと考えたい生きもの。 災害時でも、まさか
自分のところが・・と考えてしまう。比較楽観主義バイアスというのだそうです。

③   前回は大丈夫だった  判断の際に、思い出す好情報の影響を受けやすい。利用可能性ヒューリスティック(経験則)という。

④   皆と一緒なら安心  他の人に同調していれば安心という集団同調性バイアスがある。

⑤   防潮堤があるから安心  防潮堤やハザードマップ情報に頼り切っている。


どれも、思い当たる部分が多いですね。
 このように、人の認知と判断にはバイアスがつきものであり、災害などの時にはこのバイアスを振り切らなければ
ならないといっています。


次に、人の判断は主観的という視点です。

 人は、日常生活の中で、極めて主観的な判断をしているというのです。

①    人の判断は客観的な期待値と必ずしも一致しない  例として、次のどちらを選ぶか?

A: 80万円をもらえる   B: 100万円もらえるが、15%の確率で1円ももらえない

 殆どの人はAを選ぶ。  今度は質問を変えて、

A:必ず80万円を支払う  B:100万円支払うが、15%の確率で1円も支払わなくてよい

 この場合は、Aを選ぶ人は少数で、大半はBを選ぶ。
 

 期待値の計算では、前者では、Aは80万円、Bは85万円もらえるので、Bが望ましいが、多くの人はAを選んだ。
後者では、Aは80万円、Bは85万円の支払いとなるので、Aの方が望ましいが、多くの人は、Aを選んだ。 
合理的な判断とは 違う 判断を人はするのですね。
つまり、もらえる額は確実にもらおう、少しでも支払いが0になるなら、それに掛けようとする心理。

②    人は数学的な確率で判断しない  この例として、2つの例が引用されています。 その一つは、

コインを5回投げた時、次のどちらが出やすいか?

A: ○○○○○   B:○●●○●  多くの人はBと答えるのですが、確率は同じです。 そして、Aの人が、続いて6回目に投げた時、次はか?と問えば、多くはと答えるようですが確率は50%ですね。 
これは、“ギャンブラーの誤謬” と呼ばれる心理だそうです。 
もう一つの例は、2枚の宝くじがあってどちらかをあげると言われたら、どちらをもらうか?

A:111111    B: 168372     ほとんどの人は、Bを選ぶが 当たる確率は同じです。 
しかし、心理としては、Aはめったに出ない、Bの方が当たりそうと思うのです。

③    人の判断は表現に左右される   どちらの先生に手術をしてもらいたいですか? という例題で、

医師A:これまで千人の手術をして950人が5年以上生存している

医師B:これまで千人の手術をして50人が5年未満で死亡している

この例では、表現に左右されて、医師Aを選ぶ人が多いが、両社は同じことを言っているのです。

④    自分の期待が判断に影響する  ここで、Gerald H. Fisher(英)の “man and girl” の絵が出てきます。   
 G.H.Fisherの論文を調べてみましたら、図のよな部分がありました。

        (Fisher の論文から―部分)

 それで、これらの絵をネットから検索して、拡大してここに引用します。

      man and girl
              (ネットより)
 

元の一つの絵が、上段のように男性の顔のようにも見え、下段では女性が座って手で顔を覆っている姿に見える 
いわゆる“だまし絵” と呼ばれているものですね。 自分の期待するように物を見ているというのです。
 この論文から離れて、もう一つよくご存知のだまし絵を見てみましょう。

       my wife and mother-in-law
               (ネットより) 


 1800年代にドイツの絵ハガキにかかれていた絵を、W.EHill(英)によって1930年に公開された
“妻と義母”というモノです。  この絵も潜在意識によって判断され、若い娘にも、老婆にも見えます。
一方が見えている時はその意識があり、その時他方は無意識にあるという。 
よく “気づき” という人の重要な能力がありますが、これは通常の意識では、発見できなかった(しなかった)状況、
つまり無意識にあった状況から気づきによって意識することなんですね。
 

ついでに、もう一つ、だまし絵を紹介しておきましょう。

          婦人と老婆
                (ネットより)

 

これも有名なだまし絵として紹介されている。  
どちらが先に見えましたでしょうか? 若い婦人ですか? 老婆ですか? 
そして、もう一つの絵も気づかれましたでしょうか? さらに、帽子の中にも、絵が隠されていましたね。


⑤    参照情報に引きずられた判断をする   例えば、

A:フランスの失業率は9.9%だが、ドイツではどのくらいか?

B:イギリスの失業率は2.8%だが、ドイツではどのくらいか?

 この2つの質問は、共にドイツの失業率を問われていますが、Aでは、9.9%に近い値を、 Bと言われた人は
2.8%に近い値を応える傾向がある。  “津波の高さは何m” という情報に、引きずられるのです。
アンカーによって判断が引きずられるのでこれを “アンカーリング効果” といわれるのだそうです。


以上に、興味深い人の心理が分析されてきましたが、これらを踏まえて、

今後の災害に備えて出来る事 がまとめられています。

①    災害を知る  日頃から災害について多くの知識を売ることが大事です。 
②人の心理を知る  人は勝手な判断をし易い“認知バイアスがある”ことをよく理解し、適切な判断と行動をする。 
③何度も防災訓練をしておく  何度も繰り返すことが重要だとしています。 実地訓練の記憶は覚えている、
言葉ではなく身体で覚える ことが大事なんですね。  
④震災を忘れない 風化させない ことも重要だとしています。

 

 以上のように、状況や情報から人の認識・判断がいかに心もとないものであるかの側面が理解できました。
私のような世代になると、これまでの多くの経験や失敗のお蔭で、物事を多面的に見て、ある程度正しい判断を
していると思いたいですが、 災害などのように、これまでの自身の経験が無かったり、遭遇の機会が少なかった
ような事象で、果たして適切な判断をして行動できるか疑わしい限りです。
せめて、知識を増やすか、訓練の機会などに積極的に参加して意識を高めておきたいものです。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャズヴォーカル  (bon)

2014-02-10 | 日々雑感、散策、旅行

 前(昨年の11.6)にJAZZについて記事アップしました時、ヴォーカルについても触れておこうと思いましたが、
その時は割愛しました。 
あまりよく知らないことと、敢えて記事にするほどの内容にならない・・と思ったからでした。 

 しかし、何とかジャズヴォーカルについても触れておきたいという気持ちがいつも頭を持ち上げていました。

 それで・・歴史的なことや難しいことは構わずに、自分の好きな、知っている、よく聞いた~そんな中から
ヴォーカリストを選んでみてはどうか。 そんなに気を張らずに、サラリと好きな歌手と曲を上げてみよう・・
それで、ようやく決心がついたというモノです。  そんなに大げさなことではありませんが・・。

 

 前置きだけで終わってはいけませんので、早速本題に入ります。

先ず、女性ヴォーカリストから。

 草分けの、超有名なベッシ―・スミス(Bessie Smith)、1920年代に活躍したブルースの女王と言われた
アメリカジャズ女性歌手を筆頭に、 ジャズヴォーカル御三家と言われた、ビリー・ホリディ(Billy Holiday)、
エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)が挙げられます。 
ベッシ―の“St. Louis Blues”、 ビリーの“Fine and Mellow”、 “Strange Fruit”、 エラの
“How High the Moon” や “Summertime” など、力強い感じすらしてきますね。

 

ビリー・ホリディから

  

じっくりと聴いていますと、何やら葉巻の煙とコーヒーの香りに溶け込みそうな感じになってきます。

 

エラのサマータイム

  

 

 同時代に活躍した白人のアニタ・オディ(Anita O’Day)もいましたね。
彼女は ビリーたちとは雰囲気が少し違った感じですが、よく聴きましたね。

 

   

 

あと、クリス・コナー(Chris Conner)、 ヘレン・メリル(Helen Merrill)、 若いところでナタリー・コール(Natalie Cole)がいました。 
ナタリーは、ご存じ ナット・キング・コール の実娘ですね。

 

ニューヨークの溜息といわれるその歌声、ヘレン・メリルを聴いてみましょう。

 

ちょっと挙げていくうちに結構長くなってしまいました。

 女性ジャズ・ヴォーカリストとして検索してみると、あまりジャズっぽくはないですが、私の好きな歌手も入っています。
何人かいますが、なかでも パティ―・ペイジ(Patti Page)、 ペギー・リー(Peggy Lee)、ローズマリー・クルーニー
(Rosemary Cloonny)、 ジュリー・ロンドン(Julie London)です。

 

パティ―の歌声から

  

 

 この曲は、その昔、私が “ハイファイ電蓄(コンポ)” などを趣味制作していた頃、よく聴いた曲で、
これを聴くと当時を思い出されてきます。

 

 ペギーのジャニーギターを聴くと、映画(大砂塵)もそうですが、その頃アイススケート場で滑っている自分を
思い出しますね。

   

 

 

 男性ジャズ・ヴォーカリストでは、何といっても、ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)ですね。
20世紀を代表する歌手で、幅広く活躍して知名度も抜群ですね。 
曲は沢山ありますが、“What a Wonderful World”を挙げておきましょう。

 

   

 

次いで、ナット・コール(Nat King Cole)ですが、好きな曲はありすぎてリストアップできないですね。
“Stardust” や クリスマスソングなど数々ありますがここでは “Unforgettable” を挙げておきます。

   

 

男性歌手は、この他、ペリー・コモ(Perry Como)の “Catch a falling star” やフランク・シナトラ
(Frank Sinatra)の “My Way”、 ビング・クロスビー(Bing Crosby)の “White Cristmas” が好きですね。
でもこれらは、ジャズというよりは ポピュラーソング の範疇でしょうか。

   

 

   

 

 更に時代が下がって、レイ・チャールズ(Ray Charles Robinson) などに繋がってくるのかもしれませんが、
やはりジャズという雰囲気からはズレてくるように感じています。


いかがでしたでしょうか?

諸兄のご高説をいただければ幸甚の限りです。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積もりました。  (bon)

2014-02-09 | 日々雑感、散策、旅行

 昨日、8日は東京で45年ぶりという、27センチも積もったそうです。
我が家でも同じくらい積もりました。 

雪の話です。

 8日3時頃から降り始めて、日中一日降り続いていました。 
交通機関は軒並み影響を受けて遅延や 航空では運休が続出していたり、停電やけが人も多く、
救急電話も普段の10倍以上であったとか・・。 

 雪国では何でもない事が、そうでない地域では不慣れで、対策が取られていないため、大騒ぎとなります。

 南岸低気圧というのが、太平洋側南岸を移動し、北方からの寒気団が南下した条件でこのような大雪となったそうです。
東北地方でも、仙台市で78年ぶりの大雪であったとか・・。

 

 始まった、ソチのスノーボード・スロープスタイル、初めての種目だそうですが、ちょっと茶目っ気の部分と、
スピードと技を発揮する部分とが混じった感じで、ハーフパイプなどとはちょっと違った雰囲気の競技です。
技術的にも良くわからないのですが、何となく見入ってしまいました。 
 時折、周りの遠い景色にカメラが映ると、雪を抱いた険しい山並みがくっきりと青空に映えて、競技の緊張を
ひと時癒してくれました。

 屋内競技では、スピードスケート5,000m、フィギュアスケートアイスダンスなど、氷の世界です。
スピードスケート、アイスダンスでは、カタカナ名前の日本選手が登場していましたね。


 窓の外は、深々と降っている、テレビは、雪と氷の祭典・・
このような日は内にこもっているのが一番。 そんなことを一人決め込んでいました。

都知事選最終の日で、候補者は最後のお願いに、さぞかしご苦労されたことでしょう。今日の投票もたいへんかも。


 ベランダなどの雪を、パチリトしてみました。 (9日 10時過ぎ。)

 花置きも雪だらけとなりました。
       


   テーブルには、こんもりと・・
            


 鉢物は、スッカリうずもれていました。
    


 下に目をやると、市民農園も一面雪化粧でした・・・ 
             (6階から撮影) 


  寒い話ばかりで恐縮でした。 暖かいお茶でも召し上がってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の足音  (bon)

2014-02-07 | 花鳥風月

 今週は、3日の節分が穏やかな暖かい一日でしたが翌日から、寒気団が南下し、
4日は雪が降りその後も厳しい寒い冬日が続いています。

しかし、2月に入れば植物にとって、土の中では早や春の動きをしているのか、球根類の芽が出始め、
梅などの花が見ごろを迎えています。

お粗末ながら、手近なところの春をご紹介してみます。

この時期、咲いているものといえば、赤いさざんかですが、
その他ありふれたもので春に向けて変化のあるのを少し取り上げてみました。

4日の雪の中の ”侘助”
            


               しばらく前から咲き続けている ”白梅”、 
                            


  やや遅い“紅梅”、
    

 

貧弱ながら咲きだした ”黄梅”、
              

                                                   これで、あと “蝋梅” があれば言うことなしですが・・。

 

 

 小さな鉢に、“シラー” の球根を植えておきましたら、気が付くとこんなに元気な芽が出ていました。

          シラーが芽を出し始めました。
                

                          プランターのチューリップなども芽が出始めています。

 

室内に取り入れているRINちゃん宅から分家して来た“クンシラン”は、2年目の花が咲いています。

       室内のクンシラン
                

 

 

キャサリン・ジェンキンスで・・

 

 

 

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年会 ’14  (bon)

2014-02-04 | 同窓会

 恒例の東期会新年会が、昨日2月3日暖かな陽射しの中、小石川後楽園にて開催されました。 
丁度、梅まつり開催中の庭園を散策した後、入り口脇の ”涵徳亭” で懇親会に入りました。

           梅林を背に
          


      円月橋で・・
          

 一年ぶりの、面々は楽しい談笑で盛り上がりましたが、今年5月に東京で開催される10期生全体の
同窓会準備模様や同窓会当日の2日間に亘る行事の役割分担など具体的な話題に花が咲きました。

      涵徳亭にて
                

 


 また、この日朝から有志10名により、同窓会2日目に訪れる東京スカイツリーの団体入場経路など
下見を実施しました。

                        東京スカイツリー
                                

 

 

   楽しい新年会のオートスライドです。

 


       昨日とは打って変わった今日立春の日は、真冬に戻り、関東も雪がちらついています。

 

 

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しまつ  (bon)

2014-02-02 | 日々雑感、散策、旅行

 何気なくNHKの朝ドラを見ていましたら、フッと耳に停まる言葉がありました。

しまつ” です。 久しぶりに聞く言葉に、急に懐かしさを覚え、早速、辞書を取り出して確認してみました。

 ドラマ「ごちそうさん」で、“大阪あきんどのこころ、しまつのこころです。” 悠太郎が社長に寄付を頼んでいるシーンでした。

 その前に、もう一つ “しまつ” が使われているところがあったのです。これが伏線でした。 
しかし、ここでの “しまつ” の意味は、あきんどのこころでの意味とは、全く違う意味に使われていたのでした。

  

 昭和16年頃ですから、戦争が始まった頃で、いわゆる戦時下の “贅沢は敵!” という風潮の中で、美味しそうな
ビーフステーキを、いっぱい(ぎょうさん)作って食べさせる。 そんな奇をてらったシーンで、贅沢は “ステキ(ステーキ)やで” 
とダジャレを言って、食べたいが、時流に反する咎め心を解消させるため、このたくさんのステーキを使い切って欲しい・・
つまり “始末して欲しい” と促すシーンでした。 
あきんどの “しまつ” は、倹約する、節約するという意味なんですね。 
この違いは、テレビ視聴者の皆さんに完璧に理解されていたでしょうか?  ――そんな心配は無用で、
面白く視ればそれでいいのですね・・。

 

  NHK朝ドラ画面から・・
            

 


 ここで、例によってもう少し掘り下げて(大げさ)調べてみましたので以下にアップしました。

 

「しまつ」 始末 

一、 物事の始めと終わり。始めから終わりまでの事情、いきさつ。顛末(てんまつ)。“事の始末を見守る”

二、 面倒なこと、よくない結果。 “しまいには泣き出す始末だ”、“あれだけ言ったのにこの始末だ”

三、 後片付けをすること。処理すること。 “火の始末”、“不要なものは始末して”

四、 浪費をしないこと。倹約。  “その用紙は始末して使ってくれ”

 

いろいろに使われています。

始末が悪い  “捨てるに捨てられず、かさばるばかりで始末が悪い”、“頭痛のたね”、やっかいな、思うように行かない

始末に負えない  “始末に負えないいたずらっ子” 手におえない、どうしょうもない、救いようがない

始末を付ける  “あの問題はキチット始末をつける” 決着をつける、解決する、処理する

始末書  “あのことで、始末書を書かされた”

始末屋  “若いのに、いまどき始末屋でしっかりしている” 倹約に努める

 

また、

不始末とか後始末などともいいますね。

倹約の意味の “しまつ” と “ケチ” は、違います。

“ケチ”は、極度にもの惜しみすること、みすぼらしいこと、悪いことが起こる前兆、縁起が悪いと思われる、欠点を上げてそしる

  “あいつはどケチだ”、  “ケチがついた”・・・

 

 

気分を変えて・・

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビットコイン  (bon)

2014-02-01 | 日々雑感、散策、旅行

 最近話題として取り上げられている事柄に “ビットコイン(Bitcoin)” と呼ばれる仮想通貨があります。
インターネット上で流通している電子マネーで、通貨の単位はBTCです。
インターネット上で P2P(ピア・ツー・ピア=拠点間直接)決済される通貨です。 紙幣・硬貨が発行されていないため、
「仮想通貨」,
「デジタル通貨」などとも呼ばれています。
また、流通を管理する事業主体や国家もなく、中央銀行のようなものも存在しない。


 米ドルや円など現実通貨との交換は、ウェブ上の “取引所” を通して行われるが、決済は金融機関を通さないため、
諸経費や手数料などが発生しない。 そのため、小口の売買やP2P(個人同士)の取り引き、とりわけ国境を越えた
決済・送金に利用されている。 
例えば、ネット上で、ある品物を購入する時、その品物がビットコイン決済可能商品であれば、すなわちビットコインで
支払うこととなる。

 ビットコイン流通の確証と検証は、これが生成(採掘と呼んでいる)された時点から、取引決済される毎にトランザクション
が発行され、堅固な暗号が施されたトランザクションチェーン(blockchain)
としてすべてのノードに送られ、
いつでもだれでもその存在を知ることができるようになっている。

ウイキペディアによれば、
“Bitcoin (ビットコイン)は公共トランザクションログを利用しているオープンソースプロトコルに基づく ピアツーピア型の
決済網及び暗号通貨である。” と定義されています。

          ビットコイン
             (ネットより転写しました。) 

ビットコインは、中本哲史(サトシ・ナカモト)を名乗る人物によって投稿された論文に基づいて、2009年に
運用が開始されたという。  しかし、サトシ・ナカモトの正体は不明だという。

 通貨の発行は、ユーザーが高度な演算問題を解く “マイニング(mining=採掘)” という作業などを通して行われる。 
ただし、その演算処理は発行量が増えるに従って複雑になり、また2100万BTC以上は創出できないように設計されている。 
誰でもが、この作業をすれば通貨の発行が可能であるが、コンピュータ処理が相当なものであるようで、おいそれとは
できないようです。 そして、現状での価値が仮に1,000米ドル/1ビットコインだとすれば、上限で2100万ビットコイン
ということは、210億米ドルでありそれほど大きなものではないようです。
 しかし、手軽さや利便性の高さが人気で、開発からわずか4年の2013年4月には流通量10億ドルを超えるまでに
成長したということです。
また、ネットワーク運営者達は採掘者として知られ、取引手数料や造幣収益を得ている。

現実通貨との交換レートは、需給関係や経済状況に左右され、投機の影響も受けやすいため、乱高下を繰り返しているようです。

          ビットコインの相場 
                   (ネットから転写しました。)


 こうした為替リスクに加え、資金洗浄など不正な取り引きの温床になっているという批判もあるため、違法活動との
関連性から監視対象とされています。
2013年にFBIはオンライン闇市のシルクロード (サイト)を閉鎖し、2850万米ドル相当を押収したとあり、
中国では取引の使用が禁じられ、欧州銀行監督局は利用者保護に欠けると警告している。


 ネットには、ビットコインの個人入手方法に始まって、通常の通貨と比較して様々なメリットが紹介されています。 
例えば、
 “海外で使用しても、為替手数料や銀行の振込手数料が不要。 ビットコインは世界中のあらゆる所での決済に使えます。
利用できる商品やサービスは、どんどん増えています。 ビットコインの送金は銀行を介さないので、海外で利用しても
高額な振込手数料がかかりません。 もし、あなたが海外のショッピングやサービスを使う事が多いなら、手数料を
大幅に節約することが出来ます。 第三者によって口座を凍結されるリスクがありません。 ビットコインは政府機関や
銀行からの預金封鎖、口座凍結などにより、引出しが出来なくなるというリスクがありません。 投資対象として
注目のビットコイン、希少価値により価格は急激な上昇を続けています。
ビットコインの生成量はあらかじめ決められ
ているため、利用者が増えるほど希少価値が高くなり、今後更なる価格上昇が見込めるのです。”

また、世界最大のビットコイン取引所「Mt.Gox」は、なんと 日本国内(渋谷)にあるというのです。

 確かに、手数料が不要、世界中で通用するなどのメリットは、額面ではその通りでしょうが、結局は主体が無い
(ネットという新しい概念)ことに、私は大いなる不安を感じるのですが・・。

 

 


 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする