蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

立春と冬至  (bon)

2014-01-31 | 日々雑感、散策、旅行

 世の中に知っていてもほとんど何の役にも立たない事柄はママありますが、以前このブログ2011.1.24に記事アップ
しました“葉っぱのウラ・オモテ”などもその一つです。

 今回は、表題の “立春冬至” を取り上げましたが、これも何の役にも・・・です。
ただ、以前から疑問に思っていたことなのです。

 

 立春、冬至はどちらも二十四節気の一つですが、なぜこの二つをタイトルに取り上げたかといいますと、
常々二十四節気の図を見ていて、なぜ最上段に(時計の12時の位置に)冬至が来て、立春は時計の10時あたりの
位置にあるのか?  そして、冬から春、夏と反時計回りに回っているのか?不思議に思っていたのです。
(二十四節気の図参照)なお、二十四節気については、2012.3.5の記事にアップしています。

        二十四節気
            (ウイキペディアより) 

 

 立春は二十四節気の中で第1番です。 大寒が24番目で最後です。 冬至は、第22番目です。
二十四節気は、前にも記事アップして述べていますが、 旧暦のひと月は約28日でこれをそのままに1~12月の
12か月に割り当てると、暦(カレンダー)と実際の季節とがズレてしまい、農作業などの日常生活に不便となります。
これを解消するため、古代中国から一年を24分割して季節重視の暦が作られてきたのが二十四節気ですね。
更にこれを3等分して “七十二候” を作り、より細かな季節変化を言葉で表現するようにしたのですね。
 

 ところで、この “立春” がこの二十四節気の1番であるのは、旧暦の1月(正月)としているからです。
その年の最初の月というのですね。  しかし、立春は1月1日であるとは限らないのです。 というか、殆どの年は
1月1日とならないのです。 それは、旧暦1日はすなわち “朔の日” (朔日=ついたち)で、かならず新月(朔)を
当てていますが、 二十四節気は、月の朔・望とは関係なく割り付けられていますから、立春が1月1日となる
年もあれば、殆どの年はそうはならないのです。 約30年に一度、1月1日が立春に一致することがあります。
これを、“朔旦立春”(さくたんりっしゅん)と呼び、非常に縁起の良い日とされていました。
朔旦立春は、最近ですと、1954年、1992年がそうで、次に来るのは2038年と予想されています。 
また、“雨水”(うすい) を含む月を1月と定めているため、立春が新年の前半となる場合と旧年の12月後半になる
場合があり、前者を “新年立春” といい、後者を “年内立春” と呼ばれています。 
今年、2014年の立春は2月4日で旧暦の1月5日となり、新年立春です。

 

 次に “冬至” です。  古代(紀元前)より、冬至を一年の始まりとしていたそうで、その名残で、“平気法” の
時代から一貫して中国・日本いづれも太陰太陽暦(旧暦)において、冬至は作歴の基点とされてきたのです。
だから、二十四節気の最上段(時計の12時の位置)に置かれているのです。

 我々の知る旧暦(天保歴)では、“定気法” によって二十四節気の配置を決め、二十四節気の “中気” を
用いて月名が決められています。すなわち、次表にあるように、

 「冬至を含む歴月を11月、春分を含む歴月を2月、夏至を含む歴月を5月、秋分を含む歴月を8月とする。
また、中気を含まない歴月は閏月を置く」(月名はグレゴリオ暦)と定められており、通常はこのような原則で
うまく行くが、“旧暦2033年問題” というのがあって、この原則に従えない不都合が生じて、月名が決められない
問題が生じるのだそうです。

          二十四節気と月
              (ウイキペディアより) 


 冬至を含む月を11月(旧暦)と定義していますが、19年に一度冬至の日が11月1日となることがあり、
これを “朔旦冬至” (さくたんとうじ)と呼んでいます。 暦の正確さは、すなわち政治が正しく行われている証である
として、朔旦冬至は昔は盛大にお祝いされたそうです。 今はお祝いはありませんが、1995年に朔旦冬至があり、
次に来る朔旦冬至は2014年、つまり今年がそうなんですね。
今年の冬至は、12月22日で旧歴では11月1日です。

          黄道と天の赤道
              


 この図から、二十四節気の図が反時計回りであるかが明確になります。
太陽は黄道上を反時計回りに回っているからで、むしろこれが自然なのですね。

 

 ついでに、文中に出てきました “平気法”、“定気法” について簡単に述べておきたいと思います。

 これらはいずれも、二十四節気を配置する方法です。 平気法は、冬至から冬至までの一年の時間を24等分する
やり方で、15日ごとの分点で節気と中気を交互に配置し、基点である冬至を11月に固定し、各月には必ず中気が
含まれることとし、 中気が含まれない月が出来るとそれを閏月とする。 
別名、時間分割法ともよばれる。 節気間の時間が均等である。

 これに対して、定気法は、太陽の運行と一致することを目的として、太陽の天球上の黄道と天の赤道の交点
(春分点)を起点として24等分するやり方です。 
別名、空間分割法ともよばれ、節気間の日数は不均等となります。

 

 あぁ、疲れました。 でも、太古の昔から、天文現象というのは人類にとって不可解であると同時に解明され
なくてはならない大切な事柄だったのですね。

 

 しかし、なお、なぜ冬至が基点なのか、そして11月(旧暦およびそれ以前)と決めていたのか? については
今後の調査に待つことになりました・・!

 

 

 

 

 

 

 

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ソチの期待  (bon)

2014-01-29 | 日々雑感、散策、旅行

あと10日後の2月7日から、ロシア ソチで第22回冬季オリンピックが開催される。
ソチは、黒海に面したロシア随一の保養地だという。
先には、イスラム過激派の拠点ともいわれる街を厳戒の中、聖火リレーが無事行われた。


 読売新聞社が先に行った全国調査によれば、ソチ五輪でメダルを期待する種目のトップは、
フィギュアスケートの69%、 続いてスキージャンプの63%、 そして、カーリング、スピードスケート、スノーボードと
続いていました。

 連日のスポーツ欄を賑わせているフィギュアスケート、スキージャンプに対する期待はやはりかなり大きいですね。

 フィギュアの浅田真央は、トリプルアクセルの成否にかかっているのですね。
この人の、しなやかな滑りは、フィギュアのために生まれてきたような感じがする人ですが、多くの激しい厳しい
練習を積んで、本番の4~5分の一瞬に全てを掛ける凄さ、精神力の上に、華麗な演技が構成されるのですね。

 

 “2人のサラ” で知られる、高梨沙羅(17)のスキージャンプも最有力候補ですね。
                      (もう一人のサラは、アメリカのサラ・ヘンドリクソン(19)) 
ヘルメットを付けた、あのあどけない姿から、あの高度から滑り落ち、そして空中を飛来して斜面に着地する
恐怖感を超越し、かつ100分の1秒のタイミング、飛形の保持など精細な、そして強靭な神経は、到底想像がつかない。

                        (ネットから拝借しました)


 かって、雪のない季節でしたが札幌の大倉山シャンツェに行ったことがありました。
ジャンプ台の上に立って下を見下ろした時のあの恐怖は、今思い出しても身震いするほどです。


 ヨーロッパでの連戦をこなして、2月3日にソチ入りする予定だそうですが、専属トレーナと栄養士と共に
連日のマッサージ、手作り弁当などで体調管理・維持しているという。

疲れを知らない高校生も極度の緊張と体力消耗を乗り越えるのは大変なことだろう。

 一年の中で、最も寒い季節が、最も熱く燃えるのももうすぐです。 実力発揮ができるよう祈ります。


 都知事選も、もっと加熱するといいのに・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

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30年後  (bon)

2014-01-27 | 日々雑感、散策、旅行

 本棚を整理していましたら、1985.7.30付けの原稿用紙に手書きした資料が出て来ました。
今から、約30年前の資料です。 
私が(電気通信技術者の立場として)参加していました、関西の某市のプロジェクト “30年後の市の姿” 
を想定した、取り組みの基本方針案を策定する前段の会合に提出したものです。
このような公的な会合では、通常ならA4用紙に資料らしく、概要、想定機能、実現方法、スケジュールなど
項目に沿って順序良く記述するところですが、 この時はどういう訳か、全く散文的な “ものがたり” として
提出したので、メンバーの皆さんは一瞬驚かれたのを覚えています。

 当時から、30年バック・ツー・ザ・フューチャーすれば、丁度現在になりますから、まるでタイムカプセルにでも
入っていたのを取り出した形です。

 恥ずかしながら、以下にご披露しますが、全くズレているという訳でもありませんが、現時点でいえばやゝ
陳腐な感じが否めません。 そして、やはりまだ青さがいっぱいでしたから焦点が狭いのはやむを得ないと反省しています。

 前置きが長くなりましたが、羊頭狗肉の当時の資料です。

 

「未来想像図  ビルが立ち並び、緑の森も備えた普通の街並み。 商店街は賑わいを見せ、住宅地は整然とした
清潔な佇まいを呈している。 オフィス街では、どの企業もOA化、VAN化が進んでおり、ビル内電子化はもとより、
企業内、企業間VANがすでに常識的に活用されている。 それは、街なかに自由に使用できる十分な通信設備が
インフラとして整備されており、全国的な接続のためのいくつかの通信処理ノードポイントが設けられている。
そこでは、種々のコンピューター処
サービスが実施される地域全体の共用設備として完備している。
その運営形態も、一般企業体であるものの、街の諸活動に対するサービスと共に、共同利用推進を第一義とし、
市行政方針にも沿った運営を司っている。

 繁華街に出ると、さすがファッションをリードするだけあって、なかなかのセンスを匂わせた店舗がずらり。
歩いているだけで目の保養のみならず、心のときめきさえ感じさせる。 ブティックに入る。
色とりどりの商品が座り良く並べられていた。 映像端末で数ある商品から自分に合うものを選択してみる。
もちろん、手元の商品で気に入るものがあればそれでよいが、何を探すか? 何を今、自分は欲していいるのか? 
漠然とした欲求・・それがショッピング
の味わいなのだ。 
次々と商品を出してきて品選びをすれば、たちまち周りには商品の山が出来、その内心理的に妥協の心が働いてしまう。 
今直ちに必要なものなら仕方ないが、それよりむしろ、自分の気に入ったもの、近い将来ある目的があって
それに使用したい・・ そういうショッピングが増えることを想定すれば、このお店は極めて満足のゆくサービスを
していると言えよう。
色の組み合わせ、デザインの組み合わせ、自分の体型等パラメータにより一種の画像シミュレーションができた。 
店舗側からすれば、これらのデータをコンピュータ自動管理することにより、新しい商品開発のマーケティング
基礎データとすることも可能であり、さらに統合化すればファッション動向をもその変化傾向として把握することが出来よう。

 店を出て、山の手に歩いて行くと異人館に出た。 映像端末を操作すると、由緒や特徴などの説明が出て来た。
案内に従って操作を続けると 他の観光スポットが紹介された。観光ガイドブックなどでは紹介されていない
魅力あるポイントが次々と選択できる。
レストラン、飲食店の案内もしている。メニュー、料金、カード種別や店の雰囲気、場所などすべて安心できる。 
銀行ロビーや駅などのパブリックスペース、ガソリンスタンドにも同様の端末が置かれていた。

 その中のレストランの一つに行ってみた。
味もなかなかのものだが、驚いたことにテーブル横に壁掛けテレビが仕込まれており、ボタンで検索すれば
近くのホテルのショーや 提携店の生バンド演奏が映る。ナイターの実況中継も見られるようだ。(後略)」

                                     

 
 駄文をだらだらと綴り申し訳けありません。 この後は省略しますが、スタジオ、会議場、ホールなどについても
新しいメディアが取り入れられていて、パリやイタリアの街角が流れていたり、国際会議用ブースなど、
コンベンション都市として “国際情報エアポート” などといっています。
また、住民に対して行政情報が自由に公開されているとか、公共施設利用案内、催事情報、健康診断、市民講座情報、
美術館・図書館情報なども身近で、日常の必需的買い物は家庭やオフィスから行えるとしている。
さらに、郊外には若いカップルや高齢者も勤務しやすいサテライトオフィスが整備され、カルチャスタジオも完備している。
高齢者パワーの活用と社会的参加意識の充足にも言及していました。
最後に教育面にも新しいメディアが単に知識取得面ばかりでなく、人間形成、集団生活など体験指導にまで役立っている姿など・・。

 大体このような “ものがたり” を会合で説明したのでした。

 

 現在では、スマホ、タブレット、インターネット、がこのような役割を演じているようですが、このような
機材、ハードだけの話ではなく、どのような活用がなされるかとか、その内容(コンテンツ)がどのようなものであるか・・
などを暗に言いたくて散文調の資料としたように記憶しています。

 この会合から10年後に、全く予期しないあの忌まわしい大震災が起こってしまったのです。

 

駄文に長々とお付き合いをいただきましてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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八ヶ岳ライヴ   (bon)

2014-01-24 | 日々雑感、散策、旅行

先日久し振りに、自宅PCから八ヶ岳方面のライヴカメラを覗いてみましたら、うまく行かなかったのです。

それで、原村役場に問い合わせてみましたら、昨日回答が来ました。

javaセキュリティを“高”から“中”設定変更してやってみました。

うまく行きました。

2014.1.24 12:15 現在の八ヶ岳などを観測しました。 画像を貼り付けます。

 阿弥陀岳(右少し後ろに主峰赤岳) そして左方向に横岳から硫黄岳 (いつも眺める勇姿です)
          

 

 諏訪湖から北アルプスを望む(穂高連峰 右方向に槍ヶ岳
         

 

 そして、先日記事アップしました 北横岳(北八ヶ岳) 右肩がロープウエイの山頂駅です)
          

 

 セキュリティは普段、“高”にしていますので、ライヴカメラの後は、また元通りにしておきました。

 追) 八ヶ岳ライヴカメラの見方: 原村公式HPの右側のライヴをクリックして・・
2分間自分のコントロール権が与えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大寒  (bon)

2014-01-20 | 日々雑感、散策、旅行

 今日1月20日は、二十四節気の第24番目 “大寒(だいかん、たいかん)” です。
二十四節気とは、ご存じの通り、旧暦では月日と季節感がマッチしないため、昔の人の知恵で
一年を24に区切った季節の表示ですね。   立春から始まり、大寒で一巡します。

 ウィキペディアから拝借しました図でも分かりますように、小寒→大寒→立春 という具合に
季節が変化して行くのですね。

       二十四節気
           (ウイキペディアより転写しました。)


 で、この期間を寒中といい、小寒で “寒の入り” になり、季節のあいさつなどでは “寒中お見舞い・・”
となるのですね。 
大寒はこの期間の真ん中にあたり、一年の最も寒い季節ということなんですが、実際には、もう少し後、
1月下旬から2月初めあたりが例年最も気温が低いのですね。

 今年は、例年よりも寒さが厳しいようで、各地で降雪が激しいようです。また、先日には、旭川近辺で、
氷点下30.5℃を記録したとか・・。

 大寒の定義は、ウイキペディアに、 “現在広まっている定気法では太陽黄経が300度のときで1月20日ごろ。
暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。 恒気法では冬至から1/12年(約30.44日)後で
1月20日ごろである。”  と記述されています。

聞きなれない言葉がありますが、これらについてはまた後日機会があれば説明したいと思います。


 先日、成人の日に新成人たちが、水を被って清めをするイベント?が報じられていましたが、武道では
昔からこの頃に寒稽古が行われますね。 また、大寒の朝の水は1年間腐らないとされており容器などに入れ
納戸に保管する家庭が多い・・ などとも言われています。
ネットを見ていると、大寒に生んだ “たまご” は、栄養価も高いとかとのふれ込みで、“寒たまご” として、通販広告などがありました。

大寒の期間の七十二候は以下の通りとなっています。

初候

   款冬華(ふきのはな さく) 蕗:の薹(ふきのとう)が蕾を出す(日本)

   鶏始乳(にわとり はじめて にゅうす) :鶏 が卵を産み始める(中国)

次候

   水沢腹堅(さわみず こおりつめる) : 沢に氷が厚く張りつめる(日本)

   鷙鳥疾(しちょう れいしつす) :鷲・鷹 などが空高く速く飛び始める(中国)

末候

   鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく) :鶏 が卵を産み始める(日本)

   水沢腹堅(すいたく あつく かたし) : 沢に氷が厚く張りつめる(中国)

 
センター試験は、無事に終わったようですね。新聞紙面に細かな文字で問題が出ていましたが、皆さん大変なんですね。

 

そういえば、ベランダのアジサイには、枯れた枝から新しい緑の芽が出ているのに気が付きました。 盆栽仕立ての、白梅には、今年に入って早や花が咲いています。

         ベランダの白梅
             


 

 

 

 

 

 

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北八ヶ岳  (bon)

2014-01-19 | 日々雑感、散策、旅行

昨日の朝、テレビで北八ヶ岳の雪景色を紹介していました。
女性キャスターが初めての冬山とかで楽しく紹介していました。

 いつも畑から見慣れた八ヶ岳も 冬のそれを見ることはないので、その威容にしばし見入ってしまいました。 
春先の “農園の始まり” の時、冠雪した美しい姿や、11月の “畑じまい” の雪雲が低く降りたちょっと荒々しい
感じの八ヶ岳など四季を通じて眺めて親しみを感じている姿とは、全く別の世界、冬山のすばらしい姿が映し
出されていました。

 南八ヶ岳とは違ってなだらかな北八ヶ岳は、山小屋も通年やっていて初心者でも安全に冬山を楽しめると
紹介されていました。
一面の樹氷、白銀の世界への誘いにしばしその世界の奥に入り込んでいました。

 樹氷 (麦草ヒュッテHPより)         蓼科山の夜明け (北横岳ヒュッテHPより)
    


 北八ヶ岳とは、上空から見た時に、図にあるように大体天狗岳より北、丸山あたりから北方面に連なる
茶臼山、縞枯岳、北横岳そしてぽっかりと見える蓼科山までを指しているようです。 

     八ヶ岳全図 (上空より見た・・)
           (ネット地図から引用して一部加筆しました。)


 先のテレビでは、国道299号(メルヘン街道)の “麦草峠” より南側の丸山(2330m)から高見石小屋、
白駒池あたりの樹氷、氷結した池など、そして夜の降るような星空観察会・・とロマンチックな展開でした。

 

 もう、20数年も前のこと、夏に天狗岳から入って、南八ヶ岳を縦走し、主峰赤岳(2899m)を経由して
美濃戸口に下山したことがありましたが、北八ヶ岳は、眺めているだけにとどまっていました。
ただ一度だけ、何年か前の真夏に畑を休んで、ピラタスの丘からロープウエイで山頂駅(2237m)まで一気に上り、
肌に感じる涼しさからその気温差に驚いたことを覚えています。
30分ほどで一巡りできる溶岩道の “坪庭” も楽しい印象が残っています。
そこから見上げる北横岳(2480m)にも1時間余りで頂上に
けるようで、気軽に行ってみたい気もしますが、
既に体力的に無理をしない方が良いかもしれません。

 

 早速、“原村役場屋上” からリアルタイムの八ヶ岳や周辺の姿を見ようと、原村HPを開いて、以前やったように
“ライブカメラ” を求めましたが、どういう訳か、マイPCからどうしても見ることができませんでした。
Javaを新しくインストールしたりしましたが、何やらメッセージが出て許可されませんでした。残念・・!  
恐らく今年は寒さが厳しいので、一面の雪化粧をしているのでしょう。

 そんなことを思いながら、記事アップしました。

 

 

 

 

 

 

 

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今年最小の満月  (bon)

2014-01-17 | 日々雑感、散策、旅行

 昨夜(1月16日)は満月でしたが、今年最も小さい満月だったのです。

 昨夜は、すでに恒例となりました同期入社の同じ技術専門分野の仲間の新年会がいつもの日比谷界隈であり、
懐かしい昔の話や最近の話題などいつも通り活発な談笑のうちに、お開きとなりました。
帰宅途中、煌々とした満月であることに気が付きました。  外気は寒いですが、大変美しい感じのお月様でした。

 昨夜見た満月は、今年最初の満月で、最も小さい満月だったのですね。
詳しく調べてみましたら、やはりきちっと出ていました。
 

 月は、地球の周りを公転していますが、少し楕円軌道なんですね。地球からの距離は近地点で約35万6400km、
遠地点で約40万6500km、平均で約38万4400kmというんです。
したがって、地球に近い時と遠い時があるのです。 

     月は楕円軌道で公転している
            (ネットより転写しました。)
           

 

それで、この関係を保って、一年かけて太陽の周りをまわっていますから、楕円の近地点と遠地点にある時、
ちょうど満月となるとその大きさがほぼ1割(12~14%)程度違ってくるのですね。

         作図してみました。
              


 ですから、一年のうちで最も大きな満月を見ることも出来ます。  今年は8月11日だといいます。
ネットには、昨年の最大最小の満月の比較が出ていましたので、これも転写しました。

         満月の比較
            (ネットから転写) 

 

また、月の大きさが楕円軌道によって変化していることは、皆既日食や金環食があることでもわかりますね。

 

  日比谷公園の日比谷公会堂寄りのところにあった、おでん屋台です。
             

             まだ早い時刻(17時半)でしたから 、人影まばら・・。



           翌夜(17日7時頃)の満月(十六夜ですが・・・) 自宅から
                 

 


 






 

 

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めぐすりの木  (bon)

2014-01-14 | 花鳥風月

 もう10年以上まえに我が家に来た “メグスリノキ” です。
秋の紅葉が大変きれいでそれで買い求めたのです。 今も秋になると、真っ赤に染まるのはきれいなのですが、
ここ5年くらい、木の先端が少しずつ枯れて葉が付かないので、その部分を切り落としてきたので、何だか
年々木の丈が低くなっているのです。
 
 “普通、植物は成長して大きくなりますが、この木は年々縮んでいる感じです。何か原因があるのでしょうか? 
またその対策等あるのでしょうか?” 

 このような質問を、所属している園芸友の会の先生に提出することにして、友の会幹事さんに送付したところ、
“質問も面白いが、木も珍しいので 、ついでにメグスリノキについて発表しては・・” と要請がありました。


 ベランダのメグスリノキ(秋)               その種(羽が付いています。)
    


 来月の発表に向けて整理していましたら、なんとこの木が 今年の大河ドラマの黒田官兵衛にかかわりがある
ということが分かりました。 司馬遼太郎の小説 「播磨灘物語」 の中で、官兵衛の祖父、黒田重隆
メグスリノキから 眼病用 に薬を作り、それにより巨万の財を築いたというのです。 
おまけに、まとめ終って何気なく、テレビのドラマを見ていたら、丁度その下りが演じられていたので、
あまりの偶然にうれしくなってしまったのでした。


 先の、当ブログの “黒田官兵衛” のコメントに早速そのことを書きましたが、併せてこの記事にて、
主題のメグスリノキについて、簡単に述べることにしました。

 

 メグスリノキは、その樹皮や葉が眼病や肝臓に何かと効果があるというのは本当の事だそうです。 
戦国時代の頃から、樹皮を煎じた汁を目薬として使用すると眼病などに効用があるとする民間療法があった
とされています。 
昭和の中頃には、「星薬科大学」(明44創立、昭25大学設立:東京都品川区荏原)で研究が進められ、
樹皮には、ロドデンドロールやエピ・ロードデンドリン、トリテルベン、タンニン、ケルセチン、カテキンなど多くの
有効成分が含まれていて、眼病の予防・視神経活性化・肝機能の改善などの効果があることが実証されているのです。

 メグスリノキは、国有林でも自生しているので、発表当時次々と被害を受けるなどの悪質な行為が続発したり、
鉢植えしたメグスリノキが盗難に遭うなどの事件にまでなったという受難時期もあったそうです。
現在では、そのようなことはなく、逆にドラッグストアあたりに健康茶の一つとして “メグスリノキ茶” が並んでいたりします。

 メグスリノキは、カエデ科カエデ属の落葉高木で、学名を Acer maximowiczianumという。
別名、“長者の木”とか“千里眼の木”、“ミツバナ”、“ミツバハナ”ともいう。

この木は、日本国内のみに自生し、主として標高700mあたりに多く見られるという。
大きいものでは樹高10mに達する。雌雄異株で、葉は長さ5~13cm程度で、三枚の小葉からなる複葉である。

 

 また、かって奥秩父にハイキングに行った帰り、秩父鉄道の御花畑駅近くの “慈眼寺” に行った時、
大きなメグスリノキがありました。

      慈眼寺のメグスリノキ(左の紅葉している木です。)
                 (慈眼寺HPより)


ここは、秩父三十四か所霊場の第13番霊場としても知られていますが、境内に植えられていて、納経所で
メグスリノキの樹皮のエキスから作られたお茶をいただくことができます。
さらに、右手には通称 “あめ薬師” と呼ばれている薬師如来が安置されている薬師堂 “瑠璃殿” があります。
やはり、眼の神様として目の健康にご利益があるといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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孫とのお正月  (bon)

2014-01-10 | 科学・生物

 これまで何度も巡ってきたこの時期の過ごし方は、
当然ですが、年々成長と共に大きく変化していることに気づきます。

 今年のお正月では、孫は高1と中2(の女の子)で、その遊びもいわゆる双六やかるた(昔はいろはかるた、
昨年は歴史人物かるた)などは全く要求されず、ゲーム的なものでは、トランプ(7並べとかババ抜き、マジックなど)が
根強い人気の他、 新しく百人一首が主流となりました。
百人一首といえば、私の場合は高校になって、学校の授業にもあったりして初めて興味が出て 家族の仲間入りを
したように記憶していますが、今頃の子は既に中2で6~7割は、“上の句” つまり出だしを詠んだだけで、
字札を取ってしまいます。 
以前は単純なゲームだけでしたが、今年などはどれも白熱するというか、どうかすると既に負けているのでした。 
体力などは、さらに明らかに差があることを認識させられます。 
毎年、近場ですが初詣と称して出かけますが、長時間立ったままだったり、長く歩いたりすれば、こちらは
アゴが上がってしまいますが連中は平気なんですね。

 パソコン画面の文字の読み取りや、マウス操作などの速さは全くついて行けません。
持参してきた “お絵かきアプリ(ソフト)” も自分でインストールして、何時間も向かって絵を描いているのです。

 休み中の宿題も持参してきていて、姉妹が並んで一定時間取り組んでいる時が、小生にとってはその時ばかりは
静かで平穏な時なんですね。  時折、“この問題が分かんない!” と、お呼びがかかります。 
大体が数学や理科なので、こちらも安閑としていおれるのです。

 数学で、グラフや確率の問題のいくつかは、問題集の例題などをヒントに何とか答えられましたが、一つだけ、
回答が出来なかった “図形問題” がありました。 
これは、私の宿題として、後日ようやく答が出ましたが、図形問題なので電話で伝えにくく、奮闘してパソコン
(ワード)で解答を作成してメール添付しました。

皆さん、久しぶりに挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

問題です。

 三角形ABCの辺の長さが、図のようにAB=4、BC=2、CA=3 であり。
頂点Aの外角を2等分する線分とBCの延長線と交わる点をQとしたとき、

線分CQの長さ x の値を求めよ。
                                       

  ちょっと、考えてみられてはいかがでしょうか・・・ 
                       (私なりの回答を文末に載せていますのでご参考までに。) 

                                      

                

 

 

考え方と答えです。

 線分ACに並行な点Qを通る線分を引き、値3の点をPとする。
また、線分BAの延長線上で点Aから値3の点をRとする。
AC∥PQ、CQ∥APで四角形ACQPは平行四辺形である。

 一方、∠RAQと∠AQPは等しく、かつ                  
線分AR=QP=3で、四角形AQPRは等脚台形である。
この等脚台形の各頂点を結ぶ線の交点をMとする。

 

ここまでが、補助線を使った準備段階です。ここからが回答へ一直線・・。

 今、三角形RBQに着目して、底辺BQと辺AMの関係を求めれば、辺BQ=2+xだから、xを求めることができる。
では、線分AMはどのように表すことができるか?

AM∥BQだから、三角形RBQの辺RQは、RM:MQ=3:4となりますね。
等脚台形の対角線等しく、RQ=AP かつ、AM=MQとなる。
APは、平行四辺形ACQPだからAP=CQ=x である。

RM:MQ=3:4 で、RQ=x だから、RM=3/7・x、MQ=4/7・x となる。

 ここで、三角形RBQに戻って、

① AM:BQ=3: であるから、AM、BQに数値を代入する。

     AM=MQ=4/7x 、 BQ=2+x であるから ①に代入して

 4/7x:(2+x)=3:7

   3・(2+x)=4/7x・7

      6+3x=4x  ⇒  x=6(答え)     

 

 簡単でしたか?    

 

 

 

 

 

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えべっさん  (bon)

2014-01-09 | 日々雑感、散策、旅行

“商売繁盛でササもってこい”“えべっさんあんじょうたのんまっせ!”

 1月9~11は、西宮の“十日えびす”と今宮の“今宮えびす”が毎年100万人以上の人であがあるという。
十日が本えびすなので今宮でも “十日えびす” とよんでいます。 
拝殿で福笹を授かり、御札と吉兆(きっちょう)と呼ばれる小宝を付ける風習が続いています。

 今日9日は、“宵えびす” といって、これらの両神社は、すごい人出となるのでしょう。
関東の “お酉さま” と同じようなお祭りで、商売繁盛を願う庶民の祭りです。

 “えびす”は、もともと西宮の 夷神社 を本社として各地に分祀されており、祭神は蛭子尊とも“事代主命(ことしろのかみ)” 
ともいわれていますが、延喜式によれば “大国主命” なんですね。
“えびす”の話をしているのに、なんで “大黒さん” が出てくるの? 

 はっきりとしませんが、どうも親子であるらしい。因幡の白兎で知られる大国主命が大黒さん(様)と称せられ、
大国主命の子が事代主命であるといわれ、この事代主命が えびす となったと・・。
大黒様は、俵に乗っかり打ち出の小づちを持つ農業の神様として、そしてえびす様は、鯛を小脇に抱え、
釣り棹を片手にした漁業の神様として祀られています。
俗に、夷大黒と2柱を一つにしてしまうところもあるそうです。 ともに、七福神の仲間ですね。

 ところで、大阪市浪速区にある “今宮戎神社” は、その昔、聖徳太子の四天王寺建立の際に西方の守護神として
建てられたと伝えられている古い神社ですが、ここに、西宮神社の夷を勧請(分祀する、遷座する)して、
“新宮(しんみや)” の夷と呼んだことに始まったとされています。 “いまみや” という呼称はひょっとしてこのあたりから
呼ばれるようになったとも想像できますね。 同じ “えびす” ですが、西宮神社が蛭子系の総本
社であるのに対し、
事代主神とする代表格は今宮戎神社である・・とも言われています。

         今宮戎神社
               (ウイキペディアより)

 

 江戸の頃は、大阪もどんどん栄えていましたから、この “えべっさんも” 大変賑わったそうです。現在も、
相当の人出で賑わい、十日の本えびすには、大阪南の綺麗どころが十数挺の駕籠(かご)に乗って参詣しますが、
駕籠の中には友禅の座布団を厚く敷き重ね、駕籠を紅白のちりめんで飾り、駕籠かきが “ホエカゴ、ホエカゴ”と
掛け声勇ましく練り込む。これを “宝恵籠” というのです。 また、大阪キタの新地の綺麗どころは、25日の
初天神に宝恵籠で参拝するといいます。

 えべっさんでは、18~23歳の女性 “福むすめ” が毎年選出されます。 応募が3,000人くらいあり
そこから40人が選ばれる激戦だそうです。

  また、“誓文払い(せいもんばらい)” という言葉も聞いたことがありますが、もともとは、 “江戸時代,に
京都の商人や遊女が四条京極にある官者殿(冠者殿)(かんじやでん)に参詣し,一年中商売のかけひきに
うそをいった罪をはらい,神罰を免れるように祈ることをいった”  とありましたが、
このえびす講の時にも同じ意味合いから、感謝を込めた 大安売り・特売 をしたのでした。

  

 

 

 

 

 

 

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宇宙の謎 解明に挑む  (bon)

2014-01-07 | 科学・生物

     (ちょっと長めで、申し訳けありません。

 宇宙には、我々の住むこの地球と同じような星“第2の地球”は存在するか? 
宇宙で出来た最初の星(一番星)を見ることはできるか? 
宇宙の暗黒時代が終わり“宇宙の夜明け”を迎える様子を直接見ることができるか?

 このようなワクワクする発見を目指して、世界中の天文学界で挑戦が続けられています。 これは他でもなく、
望遠鏡開発の歴史でもあるのです。
 

 お正月号として届いた会報に、14ページにわたる講演記録が掲載されていて、大変興味深い記事でしたので、
大胆に端折りながらここにアップさせていただきました。

 講演は、“次世代超大型望遠鏡TMTで見る宇宙” と題して、国立天文台教授・TMT推進室長 家正則氏が
昨年7月に行われたものです。(氏は、H23年秋に紫綬褒章受章、昨年度日本学士院賞に輝く。) 
 以下には、この講演記事の順を変えて、抜粋しながら私見も入れて記述させていただきました。

 

 TMTとは何か? Thirty Meter Telescope の略。 なんだ、そうか!

で、これまでで最大の、直径30mの超大型望遠鏡を開発するというのです。 日本、アメリカ、カナダ、インド、中国の
参加で今年(2014年)着工、2021年完成予定の国際プロジェクトです。 建設場所は、ハワイ島マウナケア山頂。
この山には既に “すばる望遠鏡” はじめ “ケック望遠鏡”、“ジェミニ望遠鏡” などが立ち並んでいるところです。

 直径30mの望遠鏡というのはどれくらい大変なものなのか? 
今から15年前に試運転を開始した当時世界最大の日本の “すばる望遠鏡” の直径は8.2mでした。
 この開発は、夜間の冷気等で反射鏡のガラスが縮んで変形しないよう、膨張率ゼロの特殊ガラス製でなければならず、
当時そのようなメーカーは世界に2社しかない。 その1社で製造可能なゼロ膨張ガラスは、直径2mなので、
これを44枚張り合わせるという作業で作り上げたという。

 しかし、これら44枚のガラス1枚1枚に若干個性があって、変形を最小にする組み合わせは、
すべての組み合わせが10の62乗通りもあり 不可能なので、その内の10万通りを選んで計算により
もっとも歪が少なくなるように並べて、さらにこれを研磨する方法がとられた。
研磨は、鏡が単純な球面ではなく、“回転双曲面” という非球面で、わずかな凸凹を測り、凸の部分を少しずつ
磨いて行く方法をとるが、万一凹の部分を磨いて深くしてしまうと、その分だけ全面を磨きなおさねばならなくなるので、
細心の注意を要し、かつ忍耐強く研磨を続けるという作業です。 また、研磨の際に、生活振動や風や日照などで
揺れたりすることの無いよう、地下37mのところに専用の設備を用意したそうです。 
で、研磨作業は4年も続いたとか。
これをハワイ島マウナケア山頂まで運搬するのも大変だったと・・。

 

 望遠鏡がシャープな画質で観測できる、すなわち “視力を上げる” ために、3つの工夫が施されている。 
その一つは、観測中の鏡の歪を除去する工夫です。 重さ23t の鏡を261本のコンピュータ制御の支柱で、
常に歪の無い形状を保持できるようにされている。 各支柱には平均90kgの重さがかかる計算となるが、
この時わずか1gの変化も見逃さない精度を保つのです。 
仮にこれを体重計とすれば、飴玉1個をなめても発見されるという精度だそうです。

その二つは、温度変化への対策です。  ガラスは気温より遅れて冷えてくるので、夜間、外気が下がり
鏡の方が温かくなると “陽炎” が立ち、測定データの精度が落ちてしまう。従って鏡の冷却を実施されている。 
三つ目は、大気の揺らぎで乱れる天体からの光を補正するハイテク技術です。 新開発の “補償光学装置” により、
波面センサーで光の揺らぎを測定し、瞬時にこの光の揺らぎを打ち消す方式です。 
これにより、すばる望遠鏡の視力は10倍改善されたそうです。

 (20年ほど前、若くして急死された後輩の天文学者、磯部三さんを三鷹の天文台に尋ねた折、そこの天体望遠鏡を見学している時、“観測中は人の出入りは禁止なんです”といっていたことを思い出しました。途中で人が観測室に入ってくると風や温度の微妙な変化が観測を妨げるというのです。)

 

 この、すばる望遠鏡と1990年に稼働した “ハッブル宇宙望遠鏡” の性能を比較してみると、
ハッブルの主鏡は 直径2.4mで、すばるに比べて小型です。 しかし、ハッブルは宇宙に浮かんで観測するので、
大気や天候の影響を受けないのでその分有利といえます。 で、約40億光年の彼方にある銀河団をハッブルが
70分間、すばるが60分間露出して得た画像には、どちらも28等星まで捉えていて、その能力はほぼ等しい
ことが分かりました。 
しかし、鏡の直径が大きいすばるはそれだけ集光能力が勝っているため、より多くの期待が持てるのです。

 このように、天文学の興味は、さらに遠い銀河の発見、観測に向けられています。 
遠くにある銀河からの光が地球に届くまでに、空間が揺らぎ、光の波長も長くなる性質があるため、
本来の光は紫外線なのに地球に届く頃には赤外線の波長に変化してしまうのだそうです。
この現象を “赤方偏移” といい、赤方偏移の値が大きいほどその銀河は遠方にあるということになります。
そして、これを実現して行くのは、望遠鏡の主鏡の直径を大きくすることと、種々の補正装置の開発なのですね。

 

 すばる望遠鏡の観測チームは、赤方偏移4.8(124.1億光年)や、5.7(126.5億光年)、6.6(128.2億光年)と、
どんどん遠くの銀河まで発見して行くのです。 
2004年には、15時間撮影した41,533個の銀河の中で、ただ1つ目的の銀河、赤方偏移7.0を発見した・・とあります。 
当時、人類が見つけた最遠銀河なのだそうです。

 その後、次々とギネス記録を塗り替えて、2010年には赤方偏移7.215(129.1光年)の再遠方銀河の
世界記録保持者となったのです。

 ここで、興味深い図を転写させていただきました。

 (会報から転写しました。) 

 137億年前、宇宙は高温・高密度の火の玉状態 “ビッグバン” により始まり、その後、急激な膨張により、
図に示すように38万年後には約3000度にまで冷え、以降9億年頃まで中性水素原子と暗黒物質が主成分である
冷たい宇宙の時代 “暗黒時代” が長く続くこととなるのです。
その後、約3億年(赤方偏移14)~9.5億年(赤方偏移6)の間に宇宙再電離現象が起こり、これを
宇宙の夜明け” ともよばれる現象へと移って行く・・。

 2021年完成予定の “TMT望遠鏡” は、“すばる望遠鏡” に比べて、集光力13倍、解像力3.6倍、
効率感度180倍になるので、32等星、赤方偏移17 まで観測可能と想定されています。
 これにより、近い将来地球と同じように、暑すぎず寒すぎず、水が存在し、生命の居住が可能な“第2の地球”を
発見できるかもしれない。  また、TMTでは、赤方偏移17(134.4億年前)の宇宙まで観測可能と想定されていて、
“宇宙の夜明け” を迎える様子をより詳しく直接見ることが出来るかもしれない。 さらに、宇宙の構成要素の
70%弱を占めるという “暗黒エネルギー” の性質の解明に迫ることができるかもしれないという。

そんな壮大なことを目指して・・研究が進められているのですね。

            お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

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今年も、高尾山  (bon)

2014-01-04 | 日々雑感、散策、旅行

もうこれで7年くらい続いているお正月の高尾山初詣は、今年も今日1月4日に行ってきました。 
高校同級で毎年行っているのですが、元はといえば珍しい “シモバシラ” が出るというので、この寒い時期に
(初詣を兼ねて) 山頂から少し奥へ足を延ばすのです。

 朝9時京王高尾山口の集合ですが、これまでよりも人の数が少ないように思われました。
山頂手前の “薬王院” にお参りするのがコースとなっていますが、今年は入場整理もなくスイスイ参道を
登ることが出来ました。 皆さんの出足が今年は遅かったようです。

 お参りの直前、誰かが “薬王院は、神社なのか、お寺なのか?” なんて、思わぬ質問が出て、
“院というのだから当然お寺でしょう”  “しかし、鳥居があるよ!”  “あぁ、ほんと!”

お守りなどを売っている人に、思い切って・・ “この薬王院は、お寺ですか、神社ですか?” と尋ねてみた。
“ここは、お寺です。”  “ですよね。しかし、鳥居があるのは?”  “それはですね~・・・” 

 帰ってから、調べてみましたら、“真言宗智山派の関東三大本山のひとつである(関東三大本山の残り2つは
川崎大師と成田山新勝寺である)。 744年に聖武天皇の勅命により東国鎮護の祈願寺として、
行基菩薩により開山されたと伝えられている。 その際、本尊として薬師如来が安置されたことから薬王院と称する。
また、1375年に京都の醍醐寺から俊源大徳が入り、飯縄権現を守護神として奉ったことから  
開山本尊:薬師如来、 中興本尊:飯縄権現 の2本尊が祀られているのです。

薬王院の中心となる本堂には、薬師如来と飯縄権現が祀られており、現在の堂宇は1901年(明治34年)に
建立されたものである。 そして、本社(権現堂)には、飯縄権現が祀られている。
 で、この飯縄権現を祀る社殿は神社である。現在の社殿は1729年に建立され、その後改修されてきたが
江戸時代後期の代表的な神社建築である。”

          本社前にて
              

 

あぁ、そうなんだ! 今まで、何気なく来ていたのに、こんなことを初めて知ったのでした。

 山頂から見た富士山(今年)            昨年(スッキリと晴れて・・)
  


 並んで見える 丹沢山系の端 大山(おおやま)    記念撮影
   

 

 ところでシモバシラはどうだったの? ことしは、全くダメでした。
朝の気温も、キリットした冷え込みが感じられなかったのと、このところ雨が無かったからかもしれません。
やはり、かなり冷え込んでないと出ないのですね。

この “シモバシラ” というのは、秋ごろに花が咲く シソ科の多年草 で、これが枯れて髄から水分を吸い上げて
それが凍り、花が咲いたように見える珍しい “氷の花” なんですね。

今年は見ることができませんでしたので、昨年のシモバシラをここに貼り付けます。
(昨年の1/4のブログにアップしています。)

  

 いつもとは、違った道を下山して、お正月のナマリがすっかり解消されて、おつりがくるほど歩いて、
ケーブル乗り場脇の名物 “天狗焼き” を20分も並んで買い求めて無事下山しました。

年中行事も、一つずつ過ぎて行き、今年も早いのだろうなぁ~。

 


山頂でmakの新しいi-padから聞こえてきた曲から・・

 

 

 

 

 

 

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甲午(きのえうま)  (bon)

2014-01-03 | 日々雑感、散策、旅行

 箱根も、今日は6区の山下りでスタートしました。
顔見知り?の選手がいたりしてこちらで勝手に応援したりしながら毎年楽しみに見ています。

 ところで、干支の組み合わせでいえば、今年は甲午(きのえうま こうご)にあたります。 
昨年は、癸巳(みずのとみ きし)でしたし、来年は、乙未(きのとひつじ いつび)です。

 良くご存じの、高校球児が目指す “甲子園” は、甲子の年(1924年)に完成したのでこの名前が付いた・・。
甲子は、干支の組み合わせの1番目で、十干十二支のすべての組み合わせ(最小公倍数)60の最後は、
癸亥(みずのとい)で、次が再び甲子で還暦となる。

                                                  十干十二支の組み合わせ
                                (ウイキペディアより) 

 

 そこで、よく言われるように干支の組み合わせの意味からその年の運勢を観てみることにしましょう。
 それぞれの漢字の意味からそれらの組み合わさった意味へ発展させて考えられていますから、
まずそれらの漢字の意味を調べてみます。

“甲” の字は亀の甲羅を形取ったもので、そこから、甲羅のような堅い殻に覆われた種の状態を意味している
と解釈され、物の書物によれば、“鎧を付けた草木の芽が、その殻を破って少し頭を出したという象形文字で、
革新の動きが始まることを意味している” という。  甲は、“はじめ”を意味し、始まるともいえる。

 一方、“午” という字は、冠 “𠂉” は地表を表し、下の十の一は陽気で、|は陰気が下から突き上げて
まさに地表に出ようとする様子を表した象形文字で、 “つきあたる”、 “さからう” という意味がある。

 これらから、甲午(きのえうま、コウゴ)の年は、新しい勢力が芽生えて来ても、午は牛ではないので、
新しい勢力に対抗する反対勢力が下から突き上げて来ても地表に出ることはできない。
つまり、天下をひっくり返すようなことは今年は起こらないが、新しい改革により大躍進すべき年と見ることができる。 
パッとはじけて、世の中すっかり変わってしまうようなことでは困るわけで、むしろ新しいエネルギーが充満して、
ずっしりと重い力に支えられるのは好ましいといえるでしょう。 地震は困りますが・・。

 そんなことですから、今年一年の過ごし方も じわ~っと力をためて、それがパット花が咲いてしまわない、
つぼみが膨らみ成長するような昇り調子で進んで行くと
解釈して、まあ元気に過ごしたいと思います。

 

元日のニューイヤーコンサートも毎年楽しみです。

   (今年も演奏されましたが、u-tubeから昨年の“美しく青きドナウ”を)

 

 

 

 

 

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東京大仏  (bon)

2014-01-02 | 日々雑感、散策、旅行

 新年、明けましておめでとうございます。

皆様には、良いお正月をお迎えのことと思います。

関東の元日、2日は、風は冷たいものの良いお天気に恵まれて人出も多いようでした。

 2日の今日、近場の “東京大仏” なるところに初詣に行ってまいりました。
初めてのところですが、東京都板橋区の住宅街の一角に鎮座する “乗蓮寺” の通称となっているのですね。

           乗蓮寺
            

 

 ネットによれば、

 古く1400年頃に、板橋区仲町というところに創建されたと伝えられる。その後、江戸時代の初期のころまでに
近くに移転したが、昭和48年(1973年)には首都高速道路建設により 再度現在の赤塚に移転したとありました。
 1591年には、徳川家康から十石の朱印地が寄進され、その後も歴代の将軍から朱印地が与えられるなど
格式ある寺院であるそうです。
 そして1977年(昭和52年)、悲惨な震災や戦災が起きないよう願いを込め東京大仏が建立され、
今やこの寺院の代名詞にもなっているのです。

 東京大仏                         アップ
    

 

 まあまあの人出とともに、お参りをして今年一年の無事をお願いしてきました。

合わせて、今年5月の同窓会イベントが、お天気良く、無事楽しく盛り上がった会となることもお願いしてきました。
お賽銭の額にしては、お願いしすぎですが・・この際、
天災の大きくない事、外国摩擦が激しくない事、経済が後戻りしない事なども、エイッ!

 

今年もお付き合いのほど、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

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