お天気は晴れ・・ですが、冬空の風が冷たく肌を刺すそんな日が続いています。
日本シリーズも終り、大相撲九州場所も済んで、北国はすでに雪、関東でも初氷の
知らせが届き・・あぁ、11月も最後の一日となりました。
それでも、地球温暖化で、紅葉の盛りも平年より遅いそうです。新型コロナは、
また新しい変異株が発生したそうです。南アフリカは、日本から距離的には遠い国
ですがグローバルの時代、感染拡大はあっという間ですから早や、入国禁止の令が
出されました。
寒さが厳しくなりインフルエンザの時季到来・・新型コロナには格段の予防が求
められています。
不思議な日本語も19回目となりました。今回は、関西方面の方言が入っていて、
馴染みのない言葉かもしれませんがご容赦ください。 では・・
・へそまがり お腹の真ん中にある「おへそ」が曲がっているというのではな
いのですね。 他人の言うことを素直に聞けない、ひねくれ者、変り者をいいます
から、おへそ(臍)が曲がっていたり、横についていたりということからとしても
いい得ているような気もしますが、人体の臍ではなく「綜麻(へそ)」から来てい
るそうです。
綜麻(へそ)
(ネット画像より)
綜麻(へそ)とは、織機にかける麻糸や紡いだ糸を 糸巻きに巻いたもののことを
いい、ひねくれた人が巻いた綜麻は 巻き具合が曲がっていたことから「へそまがり」
といったそうです。
諺に『なりに似せて 綜麻を巻く』というのがあり、ひねくれた人が巻いた綜麻は、
巻き具合が曲がっていてその人を表しているとありました。
もう一つ、「へそくり」というのがありますが。これも、同じ綜麻なんですね。
昔 農家の婦人たちは この綜麻で、せっせと糸を紡いで内職をし 旦那に内緒で少
しずつ お金を貯めていたことから‥というのが語源とありました。
「綜麻繰り金」なんですね。
・こむら返り ふくらはぎや、足の指や土踏まずの筋が急に突っ張ることがあ
ります。寝ているときなどに起こることがあり、眠いのに急に起こされたりします。
痛いですね。
「こむら」は、足のふくらはぎのことなんですが、昔、平安時代あたりには、「こむら」
や「こぶら」と呼んでいたそうですが、次第に「膊(こぶら)」が主流になっていた
ところに、江戸時代に入って「ふくらはぎ」と呼ばれるようになったそうです。
しかし、この古の「こむら」や「こぶら」が、複合語「こむらがえり」の中に残
っているということなんですね。
「ふくらはぎ」とは、語源由来辞典に、脹ら脛(ふくらはぎ)は、すねの後方の
ふくらんだ部分で、「ふくら」は、「膨らんでいる」「ふっくらしている」の意で、
「はぎ」は古く「脛(すね)」を指す語であったことから「膨らんでいる脛」・・
とありました。
(ネット画像より)
残念ながら「こむらがえり」の医学的な発生のメカニズムはわかっていないそう
です。 ただ、筋肉は汗をかいてミネラルが失われたり、体が冷えて血行が悪くな
ったり、疲労物質がたまったりすると、筋肉の制御機能が狂って誤作動を起こすよう
だと考えられているそうです。 でも、すやすやと寝ているときに突然起こったり
しますよね。 こむら返りは特に中高年層に多く見られるトラブルなんだそうですよ。
・あいさに どうも、近畿地方の方言のようですね。 私は大阪生まれ・育ち
ですがこの言葉を久しぶりに聞き、一瞬 “アレっ”と思うほど耳にしていません
でした。 それほど土地に密着した言葉なのかもしれませんが、何となく懐かしい
感じもしたのでした。
で、その意味は「時々、時折、しばしば、たまに」で、ネットに例がありました。
『あんたはん(貴方)、あいさに、てんごいわはる』これは、完全に京ことばだと
おもいます。
語源としては、ハッキリと書かれていませんが、国語大辞典に、『間さ』が出て
いて、これに「に」を伴って副詞的に用いる・・とあり、合間、まれ、時たま と
解説されていました。 時間的な間からきた言葉なのでしょう。 地方によっては、
空間的に、物の間の意味・・「本のあいさに」=本の間に の意味となるところが
あるようです。
(ネット画像より
・~たて 採りたての野菜、炊きたてのご飯・・などの「~たて」です。
ネットのWeblio辞書の「立て」の項に次のようにありました。
辞書の三項目、[接尾]に『1動詞 の連用形に付いて、その動作が終わったばか
りであることを表す。「炊き立てのご飯」「出来立てのビル」 2助数詞 。 ㋐
連続しての負けを数えるのに用いる。「下位チームに三たてをくう」 ㋑勝負事な
どの回数を数えるのに用いる。「博奕をして遊びけるに、立てに五貫十貫立てけれ
ば」〈太平記・三三〉』
Weblio辞書の一、二項には次のようにあります。
一項、[名] 1 立ててあること。「立て看板」 2酒宴。遊興 。 3おごり
4筋。筋道。 5おきて。 とりきめ。
二項、[接頭] 人・役目などを表す名詞に付いて、その役目の中心であること、首
位であることを表す。 「立て女形(おやま)」「立て行司」「立て三味線」「立
役者」
なるほど! 立て行司や立て役者などは、言いますよね。
お話は飛びますが、『蕎麦の三たて』 というのは、皆さんご存じ、「挽きた
て・打ちたて・茹でたて」のことで うまいそばの三条件として使われてきた言葉
ですね。
(ネット画像より
・こさげる 「こびりついたものを削り取る」という意味なんです。Weblio辞書
には、関西特に中国地方の方言とありました。 削り落とす、削る・・なんですが、
焦げ付いた鍋の底を力を入れて擦り削る感じの言葉なんですね。
こさ・げる で、小割(こさ)く ことなんですね。こすって落とす。 表面に
付着しているものを、削るようにしてそぎ取る。
標準語では、こそげる(刮げる)、こそぐ(刮ぐ)というのがあるようです。
意味は同じで、1 物の表面をを削る。付着物を削り落とす。「金具の錆(さび)を
こそ・げる」 2 髪やひげをそる。
こそぐ
(ネット画像より)
On The Sunny Side Of The Street (Remastered)