春うららの気分に水をさすようですが、都道府県別7日間の新型コロナ新規感染者数(人口
100万人当たり)および前週比(%)の多い順にみますと、宮城411.5,134.0、沖縄364.1、
173.4、(以上ステージ4超) 大阪247.7、227.1、山形211.5、181.0、東京181.8、117.3、
愛媛165.8、616.7、兵庫152.9、195.8(以上ステージ3超)以下、奈良、千葉、埼玉と続きます。
先週比で下回った県は10県で、全国平均では99.2、138.4%と増加しています。(出典:札幌医大
フロンティア研ゲノム医科学)
新規感染者は全国的に増加しており、今一度気を引き締めないといけないですね。
今日で令和3年の3月も終りです。明日から新年度が始まり、会社、学校ではフレ
ッシュマン(ウーマン)が輝くでしょう・・といいたいところですが、長引く新型
コロナ禍で、重ぐるしい感じさえしています。 大学生で、昨年一学年は全く学校
の門をくぐらなかった人もいるようです。
不思議な日本語も、11回目を数えます。思いついた言葉をメモっていてそれをア
ップしていますので、全く脈絡などありませんが、一つ一つ立ち止まって、言葉を
ひも解いてみますと、そこに歴史があり、謂われがあるなど背景共々面白く感じて
います。
・おざなり
「おざなり」は漢字で「御座形」と書き、「その場限りの間に合わせや、いい加減
に済ませること」をいいます。 「お(御)」は接頭語、「ざ(座)」は座敷、
「なり(形)」は形状を表す語で、江戸時代には、「ざなり(座成)」や「ざしき
なり(座敷成)」と用いられたそうで、座敷(宴会の席)でその場だけの取り繕っ
た言動をするさまを表したところから、そのような意味を表す言葉となったとあり
ます。
元々は江戸時代のお座敷で用いられた隠語で、幇間(太鼓持ち)のことを指して
いたようです。幇間は、宴席でお客さんを持ち上げて楽しませることを仕事にして
いる人ですが、お客の質によっては手を抜くこともあり、そのことから、その場し
のぎでいい加減な対処をすることや様子のことを指すようになったそうです。
似た言葉に、「なおざり」というのがありますが、「おざなりは御座形が語源」
であるのに対して、「なおざりは等閑が語源」で、「そのまま」という意味の「な
お」と、「しない」「去り」という意味の「せざり」が合わさった言葉で、「その
まま放置して何もしない」「そのままにして立ち去る」、つまりこちらは「結局何
もしない」という意味の言葉ですね。
なおざり よりは おざなり の方がまだまし・・??
・バッテラ
私はサバ寿司が好きですが、「鯖寿司」と「バッテラ」はどのように違うのでし
ょうか?
そんなことは、どうでもよいことですが、一応、ハッキリと・・。 ネットから、
『バッテラは酢で締めた塩鯖の押し寿司で、大阪発祥の料理です。酢飯の上に薄
くそいだ酢じめの鯖の身と、甘酢で煮た白板昆布を重ねて型抜きするお寿司のこと
をいいます。 鯖の身が薄いぶん青魚といっても食べやすく、昆布のうま味が酢じめ
の鯖の身と相まって味にまろやかな風味が加わります。』 とありました。
バッテラ
(ネット画像より)
幕末から明治にかけて大阪では小舟のことをポルトガル語の「バッテイラ(bateira)」
と呼んでいたそうです。コノシロ(コハダ)を開いて酢でしめ、酢飯にのせて作っ
た寿司は、中央が太くて尾が上がり、形が小舟に似ていたことから「バッテラ」の
名がついたそうです。 しかし、コノシロは安定して獲ることができないため、代用
として鯖が使用されるようになったのだそうです。
この頃には、大阪湾でコノシロが豊漁であり、コノシロを使った寿司を作り出し
たのが「バッテラ」の始まりとありました。
バッテラとサバ寿司についてつぎのようにありました。
『バッテラと鯖寿司の作り方は少々異なります。 鯖寿司は、少し練った酢飯に塩鯖
の半身をのせ、布巾や巻きすで巻いて羅臼昆布のような、やわらかい昆布で包みます。
切り分けたときには、切り口が丸くなるのです。 一方、バッテラは甘酢で煮た白
板昆布、酢でしめて薄く切った鯖、酢飯を木枠に入れて型抜きして作りますので、
切り口は四角くなります。』
さば寿司
(ネット画像より)
蓼科農園では、大阪のメンバーから、毎回手作りのおいしい『サバ寿司』(サバ
棒寿司)を持参してくれて、食卓を飾ってくれました。それも、今は懐かしい想い
出となりました。
・かまびすしい
「喧しい」と書いて、うるさい、さわがしい、やかましい、といった意味ですね。
「喧」というのは、喧嘩(ケンカ)などにありますが、そもそも、やかましい、う
るさい、との意味を含んだ語句で、「喧々囂々(けんけんごうごう)」や、「都会
の喧噪」などと使われています。「かまびすしい」の漢字は「囂しい」そのほかい
くつかあるようです。
ネットにその語源として 「釜の中で煮えくりかえるように人が集まり騒ぐさま
をいうところからで、カマは釜の義,ビはブリの約,スは集まるの義。」 とあり
ました。
(ネット画像より)
・そびれる
「逸れる」と書きます。「言いそびれる、聞きそびれる など、目的としていた
行動をしそこなうこと、その機会がないこと」とあり… しそこなう 意で、多く
動詞の連用形に付いて用いられます。 例、行きそびれる、出しそびれる、書きそ
びれる・・などがりますね。
また、「そそくれる」という言葉もあるそうで、ネットに・・、
1,機会を逃す。仕損じる、という意味で「言いそそくれる」や「敷居が高く、帰
りそそくれる」など。
2,機会を逃してイライラする。「妙にそそくれた気持で別れて以来の対面だった」
などの例がありました。
・ひもじい
空腹である、お腹が空いている という意味ですね。今ではあまり使われていな
いかもしれませんが、子供のころには聞いたことがあります。もともとは、「ひだ
るし」という「お腹が空いている」という意味の言葉なんですね。「腹が干(ひ)
て怠(だる)い」や「脾(ひ)がだるい」の略などの説があるそうですが、どちら
も空腹を意味しているそうです。
この「ひだるし」が、室町時代の宮廷女官ことばで「ひだるし」の「ひ」一文字
をとって「ひ文字」と婉曲的に表現していたところから「ひもじ」として伝わって
きたとあります。
このような女房詞(にょうぼうことば)には、語頭に何でも「お」を付けて省略
してしまうパターンや語尾に「文字」をつけるパターンなどがあり、一種の隠語で
あったそうです。前者には、お+味噌田楽⇒おでん 、後者には杓子+文字⇒しゃ
もじなどがあります。 ふたもじ はニラのこと。
パズルゲーム(コンピュータゲーム)の「パズドラ」に、ひも爺 という『妖怪ウ
ォッチ』に登場するキャラクター(妖怪)がいるそうです。(私は全く知らない世
界の話です。)
ひも爺
(ネット画像より)
東京大衆歌謡楽団 令和三年二月二十八日 浅草神社奉納演奏