いよいよ11月も最後となりました。 このところ寒暖の差が激しく、体調管理が
難しいですが、そのせいかどうかわかりませんが紅葉の色づきは大変良いようですね。
気候変動について、今日からドバイでCOP28が始まります。喫緊の課題がたくさん
あり、どう展開して行くでしょうか?
不思議な日本語のこれまでの、言葉の整理を始めました。言葉とそれが何回目の
記事に出ていたかを、あいうえお順に並べ替えた索引みたいな仕上がりを想定して
います。
それでは、例によってランダムにならべてみました。
・がってん goo辞書に 1 同意すること。うなずくこと。承知。がてん。
2 理解すること。納得すること。得心。がてん。3 和歌・連歌・俳諧などを批評
して、そのよいと思うものの肩につける「〽」「○」「・」などの印。また、その
印をつけること。4回状 などを見終わり了承の意を表すために、自分の名前の肩に
印をつけること。5 考え。心づもり。所存。とあります。
語源由来辞典によれば、上記意味の3にあるように、和歌などのすぐれた作品に
「〽」などの印を付けることを「合点」と言ったことに由来するとあります。和歌
に点をつけることを「点を合ふ」と言い、それを変体漢文で「合点」と書かれて出来
た言葉であるため、和製漢文と思われる・・などとありました。
また、上の4項の回覧文書などを見た時に、自分の名前の上に承知の意味として
「合点」と同じように印をつけていたことから、「承知」や「同意」の意味として
一般に使われるようになった。
腑におちない意味の「合点がいかない」は、「がってん」の音変化で「がてん」
と言う。早合点。
“おっと、合点承知の助・・!”
(ac-illustより)
(「がってん」でネット検索しましたら、がってん寿司のサイトばかりが出てきました。)
・ちぐはぐ 語源由来辞典に、『ちぐはぐとは、物事が食い違い、調和がとれない
こと。対になるべきものが揃っていないこと。 で、その語源には、「ちぐ」が
「鎮具」で金づち、「はぐ」は「破具」で釘抜きを意味していたとし、金づちと釘抜
きを交互に使っていては一向に仕事が進まず、何をしているのか分からないことから、
「ちぐはぐ(鎮具破具)」という言葉が生まれたとする説や、棟梁の下につく者が、
金槌が必要な時に釘抜きを渡し、釘抜きが必要な時に金槌を渡すさまから、「ちぐ
はぐ」になったとする説がある。』とあります。
なるほど、この言葉は『大工道具』から来ていたのですね。似た言葉に『とんちん
かん』がありますが、こちらは、鍛冶屋から来ているのですね。ついでに、そろばん
が元になってできた言葉に『にっちもさっちも』(二進も三進も)や『ご破算』
『ご明算』などもあります。
『ご破算で願いましては~』・・子供の頃がなつかしいですね。
(ネット画像より)
・野良 ウイキペディアに『野良(のら)とは、野や野原のこと。または「のら」
とひらがな表記した時は、放蕩のこと。』とありました。 さらに、その意味する
ところが多岐に使われている例として、以下に述べられていました。
・野良着 - 野良仕事での着衣。一般的に体の保護から、丈夫な作業着をいう。
・野良仕事 -農業 において、屋外での仕事のこと。または一般的に野外活動や
野外での労働をさす。
・野良豆 -ソラマメ の別称。・・知りませんでした。
・人に飼われていない愛玩動物が放浪していること、またはその動物。野良犬もしく
は野良猫。
・野良アプリ-非公式アプリストアからインストールされるスマホアプリ。のことを
言うそうです。
まぁ、このような意味ですが、ちょっとくどくなりますが、「野良」(のら)の
「良」はなぜこの字が使われているのでしょうか? 野や田んぼを一般に複数で捉え
て「彼ら」「我ら」と同じような意味で捉えたとして「彼等」「我等」のように、
「等」字を当ててもよさそうですが、「ら」の字源が「良」ですから、同じ当て字を
使うなら「良」を使って、野や田んぼで良い仕事をする・・みたいな意味を込めて
「野良」となったのではないか?
また、野良猫、野良犬は、人の生活圏で飼われている猫や犬が、飼い猫・犬でなく
なったのを野良猫・犬といい、飼い主がいない「のらりくらり」としているところ
から「のら」が付けられ「野良」の字を当てたとあります。 それらが生活圏から
外に出た場合は、野猫・犬と呼ばれ、もともと生活圏にいなかったのは野生という‥
などともありましたが細かな分類ですね。
(ウイキペディアより)
「どら猫」とは、よその家から物を盗んだ「のら猫」のことだそうです。
「♬おさかなくわえたどら猫~」
門倉夕希が歌う「ノラ」(作詞:ちあき哲也、作曲:徳久広司)の「ノラ」は、何を
意味しているでしょうか? Yahoo知恵袋に、『「野良犬」「野良猫」の「ノラ」
だと思います。「自堕落に生き、すさんだ暮らしをしている女」のことを歌った曲
ですから…』
・隣保 「りんぽ」とは、となり近所の家々や人々。また、となり近所同士で
助け合うこととあります。町内会の下部組織と捉えることもあるようです。 さらに、
ウイキペディアに、『隣保館(りんぽかん)とは、貧困・教育・差別・環境問題など
により世間一般と比較して劣悪な問題を抱えるとされる地域(スラムや同和地区など)
において、その対策を講ずる事の出来る専門知識(教育学や法律に関する知識・社会
福祉援助技術など)を持つ者が常駐(住み込む事が理想的であるとされる)し、地域
住人に対して適切な援助を行う社会福祉施設。時に(特に外国の隣保館を指す場合
において)セツルメント(settlement)と呼称される。 現在では広義で、特に
セツルメントの語は専門家による一般市民への福祉的援助・指導を指す意味合いが
ある。』 とあり、かなり広い意味を持つ施設・活動ですね。
また、厚生労働省発社援第0829002号(平成14年8月29日) (各都道府県知事・各指定
都市市長・各中核市市長あて厚生労働事務次官通知)の「隣保館の設置及び運営に
ついて」には、「隣保館は、社会福祉法に基づく隣保事業を実施する施設として、
その事業を実施してきたところであるが、さらなる事業の推進を図るため、別紙(略)
のとおり「隣保館設置運営要綱」を定め、平成14年4月1日から施行することとした
ので、その適切かつ円滑な運営を図られたく通知する。なお、この設置運営要綱は、
国において運営費等について予算措置をする隣保館の事業等を定めるものであるので、
念のため申し添える。」とありました。 なので、ネットを検索すると、全国各
自治体での状況がたくさんヒットしました。
この隣保館は、1870年代にイギリスではじまっているのですね。
ところで、隣保の「隣」は分かりますが、この「保」というのはどうしてつけられ
ているのでしょう? 中国、唐の制で、近隣の四家を「隣」とし、その家を加えた
五家を「保」と称したところから、隣保は令制での末端行政組織を指し、この五戸を
最小の行政単位として相互監察、相互扶助を義務づけた とあります。
・コロッケ マッシュポテトに肉や野菜、卵、香辛料などの具材をパン粉で包み
オーブンなどで調理されるフランスのクロケット(croquette)が原型で、日本流に
発展して、日本ではたっぷりの油で揚げたあのコロッケですね。フランス語でクロ
ケットとうのは「バリバリ音を立てて咬む」という意味だそうです。
茹でたジャガイモを潰したマッシュポテトをベースとする庶民的な通常のコロッケ
(ポテトコロッケ)と、ペシャメルソースを用いる洋食屋のクリームコロッケに大別
されるそうです。形は円盤型、円筒型が普通ですね。 このコロッケはとんかつ、
カレーライスと共に大正の三大洋食なんだそうです。
ところで、物まねタレントの「コロッケ」は、出演していたライブショーの経営者
のあだ名が「ロッキー」と呼ばれていたそうですが、物まねタレントも経営者と同じ
ヘアスタイルで風貌が似ていたところから「小(コ)ロッキー」とのあだ名がついた
ところから、コロッケという芸名が付いたとされていました。
(ネット画像より)
門倉有希 - ノラ