蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

蓼科浪漫倶楽部2012収穫祭  (bon)

2012-10-30 | 蓼科浪漫倶楽部 畑
一年間の汗の結晶と自然の恵みが作り上げた収穫祭・・は、
10月26~29日にわたりいつもながら楽しい語らいと共に行われました。

関西から4名を含む総勢12名の同期生は、すでに手慣れた作業を役割分担よろしく、
やや風があったものの 小春日和の秋の八ヶ岳に抱かれた畑で繰り広げる、
芋煮なべ、鮭のチャンチャン焼きの  ブロック仕立てのかまどの煙りとともに、
仲間の集いの喜びと楽しさをいよいよ盛り上げたのでした。

 八ヶ岳は、その頂に薄く雪を得て美しい勇姿を誇っていました。

画像をCtrlを押しながらクリックして「ドボルザークの新世界」聞きながら、美しい八ヶ岳の勇姿を眺めると、畑から観た感動が蘇ってきます。



収穫祭の一コマ・・・



夜はパティオでファイアーストーム



近くの 八ヶ岳農業大学校にて・・・



お待ちかねオートスライド・・・をどうぞ。




ファイアーストームの一幕・・動画



おまけ・・・





コメント (13)
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チリコンバレー  (bon)

2012-10-25 | 日々雑感、散策、旅行

他人の記事の受け売りが続きますが、先のH社OBの彼から配信されてきた、「情報工場から」の記事で興味がある内容ですので
ここにご紹介させていただきました。

チリといえば、2010年8月5日、コピアポ鉱山落盤事故が発生し、事故発生当時坑内で作業していた33名の労働者は、
17日後に生存が確認され、10月13日に全員の救出が行なわれたことで、私たちにも身近な存在になりました。
人口は、1750万人で、人口ピラミッドも高年齢層が先鋭になっているまだまだ若い国であるといえるでしょう。



************************
The Economist 2012/10-13 & 19号 p76-78

            チリコンバレーの魅力
          (The lure of Chilecon Valley)

【要旨】アメリカではビザを取得できないという理由で優秀な起業家が追い出されているが、チリは彼らを迎え入れている。
チリ政府はStart-Up Chileというプログラムを開始し、有望な駆け出し企業に資金とビザを与えており、
2010年以来、37ヵ国から 500の企業、 900人の起業家が参加している。外国人起業家を招き、地元の新興企業に刺激を与える
という目的は、チリ人にたくさんのインスピレーションを与え成果を生んでいるようだ。
  ------------------------------------------------------------

 彼らはひとりずつステージに進んで、自分のアイデアを聴衆に向かって発表した。
大家が所有する土地からさらに収益を得られるようにするソフトを開発する企業の代表、シェフを探している人と
自分のスキルを売り込みたい料理人をマッチングするオンラインサービスの共同創設者、企業が携帯電話やタブレット型
コンピュータ経由で労働者に短いトレーニングビデオを送信するアプリを開発するクリエーター。その他の新興企業も
聴衆の中の起業家やベンチャーキャピタリストから熱烈な拍手を獲得した。
Silicon Valleyに拠点を置いているのならば非常に身近な話だ。 しかし、これはイノベーションよりも銅鉱山や
安いワインで知られるチリで開催されたものだ。


 多くの国がSilicon Valleyの自国版を作ろうとしたが、ほぼすべて失敗している。
しかしチリの試みは、本家Silicon Valleyの弱点、つまりアメリカのひどい移民制度を利用している点が非常に興味深い。
自由市場の国が起業家を捨てた時、チリは彼らを歓迎している。

 “Start-Up Chile”は、チリの実業家で政府の臨時職員だった Nicolas Shea氏の発案によるもので、
有望な駆け出し企業を選択しその創設者に40,000ドル相当の資金と1年間のビザを与え、チリに迎えて彼らのアイデアを実現させるものだ。
2010年以来、37ヵ国から 500の企業、 900人の起業家が参加した。Start-Up Chileは、チリ人にも利潤を落としている。

 Shea氏はハイテクベンチャーの源泉であるStanford大学で学んでいた時の経験にひらめきを得た。「ビザを取得できないという理由で優秀な人がアメリカを追い出されているのを見て、
彼らをチリに連れてきてはどうだろうと思った」と彼は語る。


 ブラジル、メキシコなどと同様、チリは南米大陸における起業のハブとしての地位を確立したいと考えている。
地元の新興企業をバックアップするための政府資金によるシード・キャピタル・プログラムを立ち上げ、迅速に新会社を設立できるようにした。
Start-Up Chileによってチリに来る外国人起業家も増加しており、チリ政府は彼らが地元の新興企業の刺激となることを願っている。
このプログラムは外国人から圧倒的な支持を得ている。彼らは資金がなくてもチリの納税者のペソで、ビジネスを構築することができるのだ。

 Start-Up Chileは 4,000万ドルをかけて、来年末までに 1,000社の駆け出し企業をバックアップすることを目指している。
すでに、オンラインでクルーズを予約するサービスCruiseWiseなど、いくつかの成功事例が生まれている。
しかし成功はチリ政府によって設定された2つの尺度で判断されるべきである。1つ目は、起業のハブとして、
海外でチリの存在感を増すことができたかどうか、
2つ目はチリ人に対し、ビジネスを開始するためのインスピレーションを与えたかどうか、ということである。

 1つ目の尺度で判断すればプログラムは間違いなく成功している。現在のエグゼクティブ・ディレクターHoracio Melo氏と
彼の同僚は世界中を駆け巡り、起業家に「チリコンバレー」に来ることを奨励しているため、起業の拠
点としての
チリという認識は必然的に広まってきた。最近の助成金の募集では約60ヵ国から応募があった。
チリの実験はこのような取組みに対する他の国での関心を刺激している。例えばブラジルは、外国の人材を誘致するため、
同様のプログラムを今年後半に開始する予定だ。Shea氏のアイデアにゴーサインを出した前経済大臣のJuan Andres Fontaine氏は、
「Start-Up Chileの広報部は私達が想定していたよりもはるかに成功している」と述べている。

 このプログラムによるチリの起業家への影響を測ることは難しいが、プラスの効果はあったように見える。
外国人は受け取る資金と引き換えに、地元の起業家をコーチングしたり、イベントで話したりすることでノウハウを共有することが
期待されている。2010年から2012年9月の間で、Start-Up Chileの参加者は約 380の会合を開催し、 1,000人以上がワークショップや会議に参加した。

 現在の経済大臣 Pablo Longueira氏は、過去数年で政府が運営する他のシード・キャピタル・ファンドに応募する
チリの企業数が大幅に増加したことや、起業に関することを学生に教える大学数の増加など、Start-Up Chileが大きな変化を
もたらすのに寄与したと思っている。新聞でも、起業家や彼らの仕事に、以前よりも多くのスペースが割かれるようになった。

 Start-Up Chileが地元に投資を始めてから、革新的なアイデアをビジネス化しようとするたくさんの企業にインスピレーションを与えてきた。
最新の募集では約40%がチリの企業からの応募であった。Start-Up Chileによって支えられてきたチリ人は、
外国の同僚と付き合うことで恩恵を受けていると言う。販売員がより多くの情報をすぐに利用できるようにすることで、
小売業者の収益を引き上げるソフトの開発を行うチリの新興企業、 Motion Displays代表の Nicolas Martelanz氏は、
「弊社の Web開発のすべては一人のブラジル人がプログラムを組んでいる」と言う。他のチリ人達もStart-Up Chileには感謝している。

 しかしながら、すべてのものがチリの価値観に合うわけではない。地元の起業家も、Start-Upを利用した後もチリに留まる
ことを考える外国人も、厳しい課題に直面する。資金面やアドバイスで駆け出しの企業を支援する民間

ベンチャーキャピタリストが不足している。チリの大学が起業家を輩出するスピードは、アメリカの大学よりもかなり遅い。
野心的な多くの起業家は、いつかチリコンバレーを卒業しSilicon Valleyへ行くことを目指している。

 活気のある起業文化の創造に対する、もう一つの障壁はチリの厳しい破産制度である。
それは起業に失敗した後の再スタートを困難にしている。また、チリ経済は少数の巨大なビジネス帝国と
非常に保守的な官僚によって支配されている。皮肉なことに、これはStart-Up Chileの父であるShea氏が、最近立ち上げた
インターネット上の小口融資事業の脅威ともなっている。

 物事が良い方向に変わる兆候もある。例えば、破産制度を劇的に改善する法案が立法手続中だ。 Longueira氏はこの法案が年末までに通過すると楽観視している。しかし、大規模な国内市場を誇り、より発展した
ベンチャーキャピタルを持つブラジルと競うことは、チリにはまだ難しいだろう。
ブラジルは、チリよりも官僚主義かもしれないが、その経済はもっと起業家寄りで10倍の大きさがある。

 Start-Up Chileやその他の起業家を支援する取り組みを監督する政府機関、 CORFOの代表 Hernan Cheyre氏は、
大きさからしてブラジルは必然的に南米大陸の中国として見られるだろうが、チリは外国の人材を歓迎し、安定的で
よく整備されたビジネス環境をアジア全域に提供することによって栄えてきたシンガポールのようになることができると主張している。

 シンガポールは長い実績を持っているが、Start-Up Chileはまだ2年目だ。さらに、Start-Up Chileと協調してきた
中道右派の現政権は来年の選挙で政権交代となる可能性がある。新しい政府がStart-Up Chileを終了させる可能性もある。
しかし、あるチリのベンチャーキャピタル企業の関係者は、「どちらの党が勝ってもStart-Up Chileが存続することを希望する」という。
また「チリ人はStanfordや他の主要大学の優秀な卒業生にどんなことができるのかを見てきた。だから自分達にもできる」
と言っている。Start-Up Chileが、野心的に考えるよう地元の人々を刺激したのなら、その成果は決して小さくないだろう。



コメント: 各国でベンチャーの必要性が認識され、育成の施策やファンドが展開されているが、その支援者や投資家
「自身」が真の起業家マインドを持っている事が成功のカギであろう。日本でもグロービスの堀義人氏や、
昨今ベンチャー支援で注目されているサムライインキュベートの榊原健太郎氏などの一層の活躍に期待したい。

Copyright:株式会社情報工場




音楽は、アンデスから~ (チリかペルー?)










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お見合い   (bon)

2012-10-24 | 日々雑感、散策、旅行

またまた古いお話で恐縮ですが、箱を整理していたら私の“雑感”が載った昔の業界紙が出てきました。
昭和56年のお正月「新春よもやま話」として、何人かの記事の中に私の記事がありました。
これがあるために、今まで残してあったのだろうと思います。
その表題が「お見合い」なんです。 恥ずかしながら、記事をそのままご披露させていただきました。


“お見合い”
明けましておめでとうございます。
早々から、“お見合い”というのもどうかと思いますが、先だってある団体が集団見合いを企画したところ、
大変成功し相当数のカップルが誕生したとテレビで報じられていた。
これは北海道の農園で働く青年群と関西地方の女性群との集団見合いである。

 人間、生を受けて全く別個に成長を遂げ、年頃になればおおかた良き伴侶を見つけて結婚し、一家を形成する。
人には本来人それぞれの情感などによって自然に、本能的に結ばれる性質がある。恋愛結婚は、個々人の偶然の出会いから
進展した結果であろう。 しかし、この偶然の出会いの他に、第三の仲介者により意識的、目的的に両者を引き合わせる
“見合い”というシステムが厳然と根強く存在しており、お互いの希望や条件など、その目的の下に“見合う”訳であるから、
この意味においてむしろ合理的なシステムだと思われる。

冒頭の例のように、仲介者の助けにより双方がお見合いすることにより、潜在化していた自己の希望、要求が改めて意識され
急速に話がまとまるケースも多いだろう。


 婚姻の面ばかりでなく、我々の日常生活においても、漠然とした要求や問題意識が、その対象に出会って、見て、
はじめてそれらの感覚が明確となり、決断し解決することも多いところである。

 きわめて単純な話で恐縮だが、昔、照明といえばランプしかなかった時代を想定しよう。
ある人は、照度の点でもっと明るいものがあればと思い、ある人は明るさは良いが煤のでないものがあればと思っている。
世の中にはランプしかないから、ただそのように感じているのみであり、当然これらの要求は強い声として湧き上がる由もない。 
そしてこれらの人々がある日“電燈”に出会えばその特性を知り、たちどころに明るさ、煤などそれぞれの目的から
電燈に切り替えるであろう。

 世の中がランプの時代から、はるかに進展した今日では企業活動における効率化や個人生活における利便向上に対する要求も
ますます複雑化・高度化し、さらに多様化してきている。 
一方、これらの要求あるいは問題を解決する重要な手段を提供する各種の技術も
急速かつ大幅に進歩し、幾多の製品や大規模・高度なサービスシステムが開発されている。
コンピュータの出現は、これが社会に広く活用され大幅な効率化・利便化をもたらすこととなった。

エレクトロニクス分野の技術革新のテンポは速く、電気通信分野でも様々な通話利便を向上する各種サービスや~(中略)~。 
これらのサービスやシステムを利用することとなるユーザ側とそれらを開発する側の要求や条件、目的が、
あらかじめ双方に理解されにくいことから、なかなか具体的なサービス、システムとして結実しないことが多いのではないか。
それが複雑で高度なものであればあるほど、自然にあるいは偶然に出会うことは少ないと思われる。

組織的な企画した積極的な“お見合い”を推進する必要があるのではないか。 
そしてその仲介役は、もちろん開発側の仲人たちであろう。













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シャープの死闘   (bon)

2012-10-23 | 科学・生物

以前にも何度かお世話になっている、友人から配信された“情報工場から”の最新版をここにご紹介させていただきます。

友人とは、もう30年も前に、当時最新の技術開発関連でドイツを巡り、ミュンヘンの大学教授仲間にババリア旧地方の
お祭りなどの招待を受けたものでした。

彼はH社OBですが、今なお多方面に活躍されており、余暇では“炭焼き工場”を開き、エコ路線を実践されていたり、
子供バレーボールの監督を務められたりの超多忙の一人です。

つい最近、送られて来ました関心ある記事ですのでここにアップさせていただいた次第です。

***********************
文藝春秋 2012年11月号 p164-172

       「シャープと日産『外資身売り』の死闘」
        佐藤 正明(作家)

【要旨】日本の家電業界が苦境に立たされているのは周知のことだろう。とくに大きな打撃を受けているのが、
一時は最先端技術による薄型液晶テレビで大ヒットを飛ばしたシャープだ。現在同社は約1兆2500億円もの有利子負債にあえぎ、
まさに企業存亡の危機に立たされている。
 本記事は、そのシャープと、自動車業界における、ゴーン以前の日産の立場に類似点を見いだし、
「どこで経営判断を誤ったのか」を、歴史をたどりながら検証している。いずれも、生産体制のグローバル化に失敗し、
外資との関わりにおいて社内外における戦略にミスが生じている。筆者は、シャープが回復するためには、
新社長が「会社のかたち」を示すべき、と結論づけている。
  ------------------------------------------------------------

 企業には勝負の分かれ目がある。家電メーカー・シャープの町田勝彦社長(現相談役)は、今世紀に入り
三重県亀山市に液晶パネルからキーデバイスまでの一貫工場を建設して勝負に出た。ここで生産したテレビに
「世界の亀山産」の表示を入れたところ、国産という安心感が消費者に受け入れられ、大ヒットとなった。
 町田さんの後継社長の片山幹雄さん(現会長)は、今度は大阪・堺市に、次世代の大型液晶パネルと太陽電池の超巨大工場の建設に踏み切った。

 シャープは亀山と堺の二つの工場に合わせて9000億円投じたが、勝負は裏目に出た。薄型テレビがサムスンとLGの
韓国勢との競争に敗れてしまった。身の丈を超えた投資に踏み切ったシャープは、いま企業存亡の危機に立たされている。

 経営破綻する前の日産の失敗とシャープの今の動きを重ね合わせてみると、共通するのは乾坤一擲の勝負に出て負けたというより、
経営判断を誤ったことから負けるべくして負けたことである。

 自動車メーカーの勝負の分かれ目は、米国における乗用車の現地生産だった。日産は、この時の判断を誤り経営破綻して
外資(ルノー)の傘下に入ってしまった。

 1973年秋に起きた石油ショックによるガソリン価格の高騰で、日本車の低燃費と品質の良さが世界市場で高く評価され、
輸出が急増し世界一の自動車生産大国に伸し上がった。しかしその副作用として欧米で摩擦が起き、対米輸出は自主規制に追い込まれた。
この壁を乗り越えるには、乗用車の現地生産しかない。

 日産は、1976年の春先、岩越忠恕社長の指示で極秘に乗用車の米現地生産に向けての企業家事前調査を進め、
最終決断を次期社長に指名した石原俊さんに委ねた。

 ところが石原さんは岩越さんから託された米現地生産案を棚上げし、「2年以内に国内販売でトヨタを追い越し、
日産を日本一の自動車会社にしてみせる」と大風呂敷を広げた。現実は手元資金のない悲しさで、大胆な販売促進策をとれず
2年を経ても首位に立つどころか、トヨタとの差を一段と広げてしまった。

 そして79年に石原さんは、スペインのトラックメーカーへの資本参加など、私にいわせれば“ガラクタ”としか呼びようがない
プロジェクトをポンポン打ち上げた。
 命取りとなった英国進出プロジェクトはサッチャー首相から国営メーカー、BLの再建を依頼されたことがきっかけだった。
ところが石原さんはそれを断り、エンジンから組み立てまでの一貫生産工場建設を提案した。

 石原体制になってから国内販売は赤字に転落した。だが、石原さんは当初計画通り英国プロジェクトを強行した。
結果は悲惨だった。一連の海外プロジェクトに1兆円投じたにもかかわらず、それを上回る赤字を出し
てしまった。
後継社長は石原さんが残した負の遺産に苦しめられ、最後は外資に身売りという屈辱的な道を選択せざるをえなかった。

 それでは家電はどうか。ビデオ戦争で VHSの勝利が見え始めた85年。シャープの佐伯旭社長がビクター副社長の高野鎭雄さんを訪ねてきてこんな提案をした。
「ビクターさんは薄型テレビを手掛ける気はありませんか。実はうちは密かに液晶を使った薄型のテレビを開発しており、
実用化のメドが付きつつあります」

 高野さんは内心小躍りしたい気持ちだったが考えた末、婉曲に断った。 「残念ながらビクターはデジタルの基礎技術を
持っていません。仮にシャープさんのご指導を仰いでも、激しい競争に打ち勝つことができるかどうか……。
デジタルは怖い技術です。一歩対応を間違えば会社が傾いてしまいます」

 デジタルは無限の可能性を秘めている。それだけに経営トップが的確な判断を下さなければ、技術者は遊びに走り性能だけを
追求した商品を開発しかねない。不幸にして高野さんの危惧は、モバイル市場に出た。日本は世界の
最先端を行く
デジタル技術を駆使した高機能の携帯電話を次々と開発した。

日本の技術について行けなかった世界のメーカーは、いち早く世界標準を唱えたことから、日本の携帯電話は国内でしか通用しないガラパゴス化してしまっていた。

 もう一つの怖さはデジタルの世界では、技術の違いを出しにくいことだ。 
デジタル時代に入ると日本企業のお家芸だったすり合わせ技術は標準化され、部品のモジュール化が進み海外生産も容易になった。
製品の性能に違いがなければ、消費者が最も重要視するのが価格にならざるを得ない。

 98年に町田勝彦さんがシャープの新社長に就いた。家電業界では、デジタル家電が主流となった。
シャープには佐伯さんの時代から培ってきた液晶技術がある。町田さんはここで勝負に出た。
世界初の液晶パネル、キーデバイス、組み立てまで垂直統合した薄型テレビの一貫工場である亀山工場の建設だ。
垂直統合にこだわったのは、独自に開発した技術を特許申請せずに、ブラックボックス化することで技術の流出を防止することにある。

 後継の片山社長が技術流出を恐れず、海外生産に踏み切ることで「亀山ブランド」に価格競争力をつけておれば、
韓国勢の追い上げを振り切り、薄型テレビでオンリーワン企業になれたであろう。
ところが片山さんは、次世代薄型テレビの大型パネルの投資に走ってしまった。

 問題の堺工場は09年に完成した。前年の08年秋にはリーマン・ショックが起き、世界的な金融危機のあおりを受け薄型テレビの需要も急減した。
これに歴史的な円高が追い討ちをかけた。輸出もままならず09年3月期には、1260億円の赤字を計上した。
 12年3月期は国内需要の一巡、輸出の不振から亀山、堺両工場の低操業が加わり、3760億円という巨額の赤字計上を余儀なくされた。

 3月27日には台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業との資本提携を発表した。 鴻海は世界最大のEMS(電子機器の受託生産)企業だ。
ところが資本提携を発表したのを境に、なぜか株価下落に拍車がかかり、8月15日には 164円まで
下落してしまった。
これでは鴻海は出資する前から損失が出てしまう。そこで20%への出資比率の引き上げを要求したが、シャープは経営への関与が
強まることを警戒して難色を示し、交渉は暗礁に乗り上げている。

 シャープの経営は日を追うごとに悪化し人員削減、社員の給料カット、東京ビルを始めとする資産売却などお定まりの
リストラ策を打ち出すだけでは、しょせん焼け石に水である。そんな矢先、薄型テレビ以外の主要事業を売却するとの憶測報道も出始めた。
これが現実化すれば、シャープという会社は残っても、中には何もないがらんどうになりかねない。

 町田さんと片山さんは今回の巨額赤字の責任を取り、それぞれ相談役、代表権の無い会長に退いた。シャープの新社長に就いた奥田隆司さんが、いましなければならないのは顧客、従業員、株主、金融機関、債権者、仕入先などの
ステークホルダーに向けて、経営危機の原因となった薄型テレビの位置付けと鴻海提携を前提とした将来の青写真というべき、
「会社のかたち」を示すことである。これを示さない限り刻一刻と迫りくる過酷な運命から逃れ
られない。

コメント: シャープ、日産両社とも、その失敗の要因は「経営のガラパゴス化」という言葉で表現できるだろうか。
垂直統合による国内生産へのこだわり、国内市場重視といった選択は、あまりにも柔軟性に欠けるものだったと言わざるをえない。
シャープの「世界の亀山」というブランド戦略にしても、イメージ重視であり、国外に訴求するものではなかったように思える。
日本の国内生産=品質が良い、という感覚は、今ではかなり薄れているのではないか。

Copyright:株式会社情報工場











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またもや残念ショー  (bon)

2012-10-22 | 日々雑感、散策、旅行
昨夜(10月21日日曜日)の天体ショーは、またもや期待はずれでした。
やはり、都会の夜は明るいためによほどの明るさのものに出会わないと見ることはできないのでしょう。

昨夜、テレビ番組など見るものは見て・・ちょうど12時(午前0時)にベランダへ・・。
防寒をしっかりしながら、椅子に座りしばし夜空を眺めておりました。

おりしも、キンモクセイの甘い香りが漂い、風もなくそれほど寒くもなかったので、
オリオン星座、それに大きく明るい木星の輝き・・、シリウスも輝いている、ふたご座もちょこっと・・
真夜中にまさしく風流を絵に描いたスタイルだったかも?


約30分ほど見ておりましたが、気のせいらしい光るものがあったかもしれない~のですが、多分違っていたでしょう。
なので、今回も、条件的には月明かりもなく、快晴だったし言うことはなかったのですが、
残念ながら流れ星は見せてくれませんでした。


ネットを見ていたら、このような動画がありましたので拝借してご覧にいれます。2つぐらい見えているようです。










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支部総会盛大に・・ (bon)

2012-10-21 | 同窓会
昨日、10月20日(土曜日)は、同総会(東京支部総会)がありました。

銀座日航ホテルスカイルームに、ご来賓の母校校長先生はじめ
本部の理事長、東海支部長そして本日の講演をしてくださる講師先生をお招きして、
本科の方々も出席され盛大に、楽しく執り行われました。

我が同期は、10名の出席で、ほぼ一年ぶりの再会にもかかわらず新しい感激もないまま
いつものように打ち解けた話題に花が咲いていました。

同期の方々・・・デス。


講演は、50年前に我々の英語の先生だったN先生による、「いのち華やぐ」文学作品と
本来の人々の生き方・・生活の知恵を語っていただきました。 



先生は、11年間高等学校の英語の教師を務められ、その後は、京都大学など39年間にわたる比較文学ご専門の先生でおられ、
退官後も地元で生涯学習の読書会やわが母校の文化講座“源氏物語を読もう”を担当されています。
1932年お生まれですから、現在80歳の傘寿でいらっしゃいます。
特にシェイクスピア、夏目漱石のご専門で著作も多く出されています。

全員の記念写真


支部総会後、同期の連中は講師先生とともに近くの高級喫茶を貸切り再び談笑に時を過ごしました。


講師先生の感動の一つ・・

        「山路来て 何やらゆかし すみれ草」芭蕉









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オリオン座流星群は見えるかも・・・(bon)

2012-10-20 | 日々雑感、散策、旅行

何だか、まるでオオカミ少年みたいな感じになっていますが、明日の日曜日(21日)夜、11時頃以降に東の空あたりを
漫然と眺めると見えるそうです。

つい先日、「10月りゅう座流星群」が見えるかも・・?なんて、言っていましたから、
“またか”と思われるかもしれませんが、暖かくして夜空を仰いでみてください。


オリオン座は皆さん良くご存知かと思いますので、この際確認されてはいかがでしょうか。




この流星は、ハレー彗星が母天体の流星群です。
速度は速く比較的明るい流星が多いことが特長です。今年は月明かりもなく、観察には好条件で、
1時間に10個程度の流星が出現する予測だそうです。
期待しましょう。









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付加価値   (bon)

2012-10-19 | 日々雑感、散策、旅行

もう30年も前になりますが、VAN(Value added network)というのが、当時相当な話題を集めていました。
それまでのいわゆるデータの信号伝送だけでなく、パケット交換や電子メール、今や懐かしいEDI(Electronic Data Interchange)などが、
自由にできる付加価値ネットワークが出現しました。
1982年には中小企業向けに法律で認可され、3年後の85年には通信の自由化とともに全面自由化され、このサービスを営む事業者を
当時第2種電気通信事業者などと呼ばれました。これも、2003年には法改正されこれらの区分もなくなりました。
今から考えてみれば、そんなことがあったのか? なぜそのようなことが起こっていたのか? 当時だと、
インターネットも第2種サービスの範疇だったのですね。
 電気通信が今日のように自由に空気みたいな存在になるまでに、不思議なくらいの出来事だったのですね。


 ここで取り上げましたのは、このようなVANの話ではなく、身近な中で「付加価値」という言葉をよく使うことがありますが、
具体的にはどのようなことかを考えてみました。

時節柄、サツマイモ1本が大体100円だとすると、これをスライスして天ぷらにして販売すれば、5~600円になり、
焼き芋にしても5~600円、夜の銀座なら1,000円くらいした。

(ネットより)


昔、付加価値を重さ100gあたりの金額(価格)で、大体の目安を現した上司がいたことを思い出しました。 
この考えで、ちょっと進めてみますと・・
 
鉄の価格  100gあたり0.5円(ドンナ鉄かとかそんなことは言わない)
自転車   100gあたり300円  以下すべて100gあたりでいうと
自動車 500円、 ジェット機エアバス 500円、ゴルフクラブ(アイアン)5,000円、
めがね 40万円・・・

(ネットより)


価格が高いからそれだけ付加価値が高いとは一律には行かないが、やはり手が込んでいたり工夫が深いほどやはり
それだけ付加価値を付けているのでしょう。 

100g200円のお肉より2000円の方がやはり付加価値が高い。柔らかくておいしい~。これをステーキにしたり、
シャブシャブにしたりさらに付加価値を高める料理をする。雰囲気やサービスなどもこうなると付加価値に大きく関与する。


 昔、単身赴任していたころ某デパートでジグソーパズル6,000ピースを買って、何か月か後に完成させていよいよ
枠(台紙)にはめる段になり、購入したデパートに行って、枠を求めることになった。この時の、対応してくれた店員嬢の
全く付加価値がなかった思い出がある。

つまりこういうことなんです。  枠(台紙)といっても、タタミ1畳近くの大きさがあり普及品ではないが、
それが必要となるパズルが売られているから、在庫があるだろうと期待していた。
しかし、それはないと店員嬢。 しばらく思案していると、店員嬢曰く、「少し小さいのを2枚つないで使用できる」という。
補強枠はどうする?といえば、それもつなぐという。
これは何とかお客の希望を満たし、かつ販売に結び付けたいと思う真面目な考えからであった。 

が、この答えが出た途端、全く無視された気分になり、次に別注文の可能性を尋ねた。
メーカに問合せて後日連絡するということになった。
やがて店員嬢から回答が返ってきた。 メーカが言うには、既製品でそのような大きさのものはなく、個別注文にも応じかねるとのことらしい。

絶句していると、かの嬢は、これくらいの大きさのパズルを買う人はあまりいないし、買われてもそれを完成して
台紙を求めてくる人はほとんどいないといって慰めてくれた。

この些細な案件は、おそらくベテラン社員にも上司にも相談せず、一人で一所懸命対応してくれた結果であろう。
















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今年も、キンモクセイが・・  (bon)

2012-10-16 | 花鳥風月
かなり涼しくなりました。
何本かそのまま残したベランダの鉢植の木に、キンモクセイの花が付き・・甘い香りが一面に
漂っています。 

夏に入る前に枝をかなり刈り込んだせいか、花の数が多いというか、より密集しているようです。
今年も季節が来ると、忘れずに咲く・・自然のすばらしさ~。

良い香りを放っている キンモクセイ



隣には、もう葉っぱは枯れているような感じになっていますが、
紅い実をつけたハナミズキのかわいい姿・・。

ハナミズキの実



ドウダンもかなり色づいてきました。
あぁ、今年も早や秋本番・・・。



台風が南の海に二つ(21号と22号)がやって来ていますが、強い偏西風のお蔭で日本列島は
避けて北上するみたい。

ただ今、(8時半)の室内気圧は、
1033hPa(かなり高気圧)、気温23℃、湿度64% です。













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甘い球   (bon)

2012-10-14 | 日々雑感、散策、旅行

昨日、NY(ニューヨークヤンキース)は、いよいよリーグ優勝決定戦出場が決まった。
昨日の試合でも、イチローは活躍していた。 解説者は、盛んにピッチャーが投げる球を「甘い球」と
言っているのが、どうも引っかかった。

甘い球・・面白い言い方である。意味はよくわかる。しかし、球を味わって甘いわけではない。
もともと味わうなんてものでもない。 

 例によって、ちょっと立ち止まって思いめぐらせてみた。 甘い声、甘い言葉、甘い考え・・・
甘いばかりではない。 渋い声、苦い顔、辛い評価・・・など、このような言い方は結構ある・・。

 仮に、このような言い方を、「五感の形容する言葉」とでも言っておこう。

思いつくままに、五感の形容する言葉・・を列挙してみると、

甘い:甘い球、甘い顔、甘い判断、甘いささやき、甘い点・評価、
渋い:渋い顔、渋い色、渋い判断、渋い点・評価、
辛い:辛い点・評価、
苦い:苦い顔、苦い言葉、

味覚だけではない。

触覚(身体感覚):熱いこころ・思い、熱い涙、やわらかい音、涼しい顔、冷たい態度、重い心、硬い音、硬い話、
視覚:まぶしい顔、
嗅覚:香り高い文体、
聴覚:靴が鳴る

まだまだあるかもしれないが、ネットで調べてみることにしたら・・ナント、

「心理学研究」1988、Vol.58 “共感覚に基づく形容表現の理解過程について”(学習院大学 楠見 孝) 
や他の論文などがぞろっと出てきた。 

またく同じ視点ではないが、これらの論文の中では、文学や小説など作家が使用している例を挙げて、
それがどのように刺激や印象を与えるか・・というような分析がなされていた。 

Modality(話し手の判断や感じ方を表現する言葉)などの範疇に類する形式のようである。
論文の中に、「甘い声」は、甘い(味覚)が形容する声(聴覚)であり、「柔らかい音」なども触覚→聴覚、

昔テレビドラマに宮尾登美子作「蔵」を見たが、初しぼりの日本酒を松たか子が口にして
「すずしい味がする~」というのを思い出したが、これなども触覚→味覚的な表現である。 
「甘い香り」は、味覚→嗅覚。 
こうやって見ると、言葉はいろいろな用い方によって、新しい表現というかより印象深い表現を作り出すことになるのだ・・。


 ヤンキースの後は、沖縄での日本オープンを見た。雨交じりの強風のなかで、プロたちは苦戦していた。明日は最終日。




甘いささやき(paroles)







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環境税   (bon)

2012-10-12 | 日々雑感、散策、旅行

あまり意識していないうちに、今月(10月1日)から施行されているんですね。 
そういえば、少し前あたりにこんなことが話題になっていた・・なんて他人事のように無関心でいること自体、
恥ずかしいことですが、そんな感じの税金?だったんですが、よくわからないことに気が付いたので
取り上げてみました。

 これに入る前に、今日の新聞(読売)で、家電エコポイント制度の実施で、本来目的のCO2削減が
目標の1/10だと会計検査院が指摘していた。
当初、環境省の目標は、年400万トン削減であり、施策終了間際に273万トンに修正したが、
今回の検査院試算では、21万トンに過ぎず、これが1/10だと指摘している。

 デジタル放送対応テレビの普及と相まって約5兆円の経済効果はあったようであるが、
本来目的の環境に対する効果は十分ではないといっている。

 
 ここで、首題の環境税に戻ると、環境税とは、「経済的手法で環境問題を解決するために導入される
税の総称であり、地球温暖化の対策として最も本質的な手法とも言われ、欧州のいくつかの国々で
その導入が検討されている。スウェーデン、オランダ、ドイツ、イギリスなどでは既に導入されており、
これらの国はいずれも温室効果ガス排出量削減を実現している(京都議定書#各国の取組状況を参照)ことから、
導入を検討中の国においても高い効果が期待されている。
これらの国では化石燃料に課税することが一般的だが、1990年代より様々な環境税を実施している
スウェーデンでは再生可能エネルギーに対する減免・還付等を行っている。

また、直接的に温室効果ガスに課税する方法でなくとも、ガソリン・軽油などの自動車燃料や原油、
石炭など特定の商品(化石燃料)に物品税(個別消費税)として課税することで、事実上の環境税として
機能しているものもある。」(ウイキペディアより)


環境省は、その創設の背景と目的として、HPからの抜粋では、
 「地球温暖化への対応は地球規模の重要かつ喫緊の課題であり、我が国においても低炭素社会の実現に向けて、
2050年までに80%の温室効果ガスの排出削減を目指しています。
    (第4次環境基本計画(平成24年4月27日閣議決定)p.69参照)

 我が国で排出される温室効果ガスの約9割は、エネルギー利用に由来する二酸化炭素(エネルギー起源CO2)
となっており、今後温室効果ガスを抜本的に削減するためには、中長期的にエネルギー起源
CO2の排出抑制対策を強化していくことが不可欠です。

 また、原子力への依存度低減を図る中で、省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの拡大など、
エネルギー起源CO2排出抑制対策の更なる推進は、震災以前よりも一層重要となってきています。

 このような背景を踏まえ、課税による経済的インセンティブを活用して化石燃料に由来するCO2の
排出抑制を進めるとともに、その税収を活用して再生可能エネルギーや省エネ対策を始めとする
エネルギー起源CO2排出抑制対策を強化するために、平成24年度税制改正において
「地球温暖化対策のための税」が創設されました。」としており、

地球温暖化対策税による家計負担については、
 「地球温暖化対策税による追加的な家計負担については、現在のエネルギー使用量などをベースにした
単純試算によれば、平均的な世帯で月100円程度、年1,200円程度と見込まれます。
これは、3段階の税率がすべて上がった後を想定したものですので、例えば平成24・25年度の月々の負担は
その3分の1(約30円)程度と考えられます。」



(注1)家計調査(平成22年)(総務省統計局)等を基に試算。
(注2)上記の試算では、本税の導入に伴って様々な負担軽減策が講じられていることを考慮していません。また、税負担がすべて消費者に転嫁されると仮定しており、実際の価格転嫁の状況によって価格上昇額・負担額が異なります。また、電気については発電のために実際に利用される化石燃料の量によって、価格上昇額・負担額が異なります。


 そして、経済的な負担とCO2を減らすための取り組みとして、 以下のように述べています。

「地球温暖化対策税により、化石燃料の利用量に応じて負担が生じることになりますが、
省エネルギーの取組みや再生可能エネルギーの利用を積極的に進めていただくことにより、
経済的な負担を減らしつつ、CO2を削減することが可能です。

例えば、毎日の省エネの取組みでは、
•冷房の温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定することで、年間約1,800円の節約(約33kgのCO2削減)

•1日5分間のアイドリングストップを行うことで年間約1,900円の節約(約39kgのCO2削減)が可能です。

また、家庭用の機器を活用する場合、
•省エネ家電やLED照明、ハイブリッド・電気自動車など環境に優しい自動車への買替え

•断熱材や二重サッシを取り入れるなどの住宅の省エネ化

•太陽光発電・太陽熱温水器や家庭用燃料電池の設置

など様々な取組みを行っていただくことで、CO2を削減しつつ税負担(※)を軽減することができます。」


 ここで、何やら腑に落ちない感じがしたのです。
つまり、目的はまぁ良いとして、この税でどの程度の削減を目標としているか、とか、
完全実施後は、年間で約2600億円分の増税となるとのことで、税収は、太陽光や風力など
再生可能エネルギーの普及や、省エネ対策の費用に充てる・・と言っているが、具体的に
何をどうするのかが見えてこないし、何と言っても目的に対してこれだけの税収で果たして
何ができるのか?疑問に思うところです。羊頭狗肉・・?そんな感じで、またもやお茶を濁しているのかも。 

そして、本気になって考えれば、これらの値上げは一般家庭(平均的)の負担というよりは、これらの税を直接受ける事業者・・電気・ガスなどのように一般転化が厳しい
中小企業や運送業、個人タクシーなどへの集中負担による影響は無視できないであろう。
“税負担は僅かなので四の五の言わないで従いなさい・・”とお上目線の言いぐさのように感じたのでした。



こんなのがありました~









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シュウカイドウが咲き乱れています! pooky

2012-10-12 | 花鳥風月


秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」 松尾芭蕉

花言葉は、自然を愛す、恋の悩み、片思い、未熟[2]。「片思い」はハート形の葉の片方が大きくなるところからといわれる。

シュウカイドウの可憐な花が咲き乱れています!


大きく咲いた花


沢山の花を付けて・・・


可憐に咲く花は・・・


シュウカイドウはベコニヤ族で、
球根がマイナス10度でも耐えるので、多年草の部類に入り
東京でも毎年可憐な花を見ることができます.




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サラブライトマン宇宙へ  (bon)

2012-10-11 | 日々雑感、散策、旅行
今日のニュースをそのままアップしました。

我々のブログでも、音楽のコーナーでたびたび登場したサラ・・・。

公式HPから、部分抜き読み~で、

2012年10月10日付

世界的レコーディング・アーティストであり、UNESCO平和芸術家大使である
サラ・ブライトマンは本日モスクワにて、世界トップの民間宇宙体験会社である
スペース・アドベンチャー社と協同で将来国際宇宙ステーションへの軌道宇宙飛行
ミッションを行う予定であることを発表。

ブライトマンはソユーズ・ロケットに乗り国際宇宙ステーションへ向かう3名の乗組員の一員となる。
ISS到着後、彼女は毎日地球を16回周回し、プロのミュージシャンとしては初めて宇宙から歌を
披露する予定である。彼女の国際宇宙ステーションへの飛行の最終的な日程は
ロシア連邦宇宙局とISSのパートナー達との間でこれから決定される。

ローンチは、2015年の予定だそうです・・。

(公式HPから)



Sarah Brightman - Live from Las Vegas - Time To Say Goodbye 他11曲をどうぞ







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市民農園です・・ (bon)

2012-10-10 | 日々雑感、散策、旅行

“山中教授がノーベル賞受賞に輝いたニュースが駆け巡っている・・久々に明るい雰囲気が漂っています。”


すぐ前の市民の農園は、借用面積1区画、20㎡の小さな畑ですが、夏野菜から秋・冬に向けた準備が進んでいます。

春から育ってきたサトイモは、やや背丈が小さめですがもうすぐの堀上が楽しみです。
なす、ピーマンはもうじき終わりでしょうか・・しかしまだ頑張っていてボサボサな感じになってきました。

サトイモ です。



タカノツメは、頭でっかちに生育し、赤、青の唐辛子が混じった状態です。昨年蓼科で出来たものの
乾いたものから取り出した種からのものですから・・値打ちもの?かも知れません。



先に蒔いたダイコンは、今日間引いて2本立ちに・・、ホウレンソウ、シュンギク、ミズナは、蒔いたまま。

ブロッコリーは順調です。ダイコンは、ブロッコリーの向こう側でちょっと見にくいです。





1週間前に蒔いたホウレンソウ、シュンギク、ミズナ です。

ホウレンソウ


手前がシュンギク、奥にミズナ



今日、スイセン、アイリス、シラーの球根を植え付けました。
今、鉢とかプランターに植えつけることができないため畑を借りておいて、春になって芽が出たところを
鉢に堀上げる予定です。この計画がうまく行けばいいのですが~。

それで、全体を俯瞰して?見るとこんな感じなんです・・・。













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Apple帝国アジア侵略 (mak)

2012-10-09 | 経済 政治 談義
Appleは20日の米株式市場で上場来高値となる665.15ドルで引け、時価総額が6235億ドルと、世界の企業として最高を記録した。、9月にIphone5を発売後はさらに一段と人気に拍車がかかっており、株価は$700.00迫る勢いが続いている。
時価総額(円換算)はざっと50兆円にも上り、豊田の12兆円、NTTの6兆円と比べると、その巨大な規模の凄さには驚かされる。
 週刊ダイヤモンド「日本を呑み込む支配者」最新号によると、日本の電機、家電総合メーカー手の最先端工場をはじめIT部品メーカーがこぞってAppleの下請け工場となり、Appleから餌を与えられないと生き残れないような状況になっているというのだ。
シャープの亀山第1、第2工場、多気工場、マレーシア工場、ソニーの熊本工場にシンガポール工場、パナソニックの北京工場、東芝の四日市工場……。更には今年2月に経営破綻し会社更生法の適用を受けたエルピーダメモリの広島工場もその1つ。同社の技術の粋を詰め込んだモバイル用DRAM(半導体メモリ)は「破綻後にアップルから巨額の注文が入り、フル稼働が続いている。これらのApple傘下の部品供給会社の工場は日本列島各地に散在し、納期をせせかれ尻を叩かれて日夜生産にいそしんでいる。
 中にはAppleの下請けで忙しかった会社が、品質、コストダウン、納期管理の努力が足りないと突然注文を切られて、倒産してしまうような例もあり、
まさに、日本の家電、総合電機会社がApple帝国の属国として、制裁与奪の権を握られていしまっている。
 Appleのサプライチェーンは台湾39社、日本31社、韓国7社、欧米のメーカーと国際分散している。Appleの強豪会社であるサムスーンもメモリーチップを供給している。シャープが再建のために業務提携を交渉している、台湾の受託製造サービス(EMS)世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が、iphone5の組み立てのほぼ全量を組み立てており、、iPhoneの膨大な需要を満たすために、中国本土の鄭州にあるiPhone工場の人員を6月時点の15万人から10月には25万人に増やさねばならないという。2007年に初代iPhoneが発売されてからホンハイの売上高は急拡大したが、Appleからのコストダウン要請に応ぜざるを得ず、当初5.4%あった営業利益率は2011年に2.4%と半分以下に落ち込んだというから、まさに経営の首根っこを押さえられているようなものである。」


「Apple帝国が今やアジアを侵略している」と物騒な表題をつけたが、アジア地区に何百という下請け工場で、何十万という労働者を雇い、まるでアジアを植民地化しているといっても過言でゃない。
上記の実情から判断するに、Appleの成功は、その経営理念にある。自らは世界の人々に夢と喜びを与えるような商品の企画力に専念し、製品製造部門は持たず、Sapplyer's Chainと呼ばれる多数のコスト競争力のある下請け会社(部品製造と組み立て)をグローバルに選択し、そこに生産委託している。ユニクロも素材ファッションなど商品企画と自らの販売店網で販売して、生産は中国の企業に委託するという同じようなやり方で成功している。
製造に必要な設備投資と生産管理、多数の労働者の雇用に要する投資をする必要がなく、経営的リスクを排除排除している。常に下請け工場の、品質、納期、コストの管理に睨みをきかしている。
 製造工場を中国をはじめアジアの各地に何百と配し、何十万何百万もの従業員を安い賃金で雇用し、世界中に売りまくるような、グローバルな発想は、欧米各国がアジアを植民地化した第2次世界大戦以前帝国主義よりも、資本主義社会発展の結末かもしれないことを、自覚すべきなのかもしれない。


 日本は本来物つくり、生産で中国韓国に負けない力がある筈であり、物つくり日本を復活するべきであるとの、のんきな論調が評論家、学者、政治家マスコミに多いが、物つくり(下請け)よりも、物を作らせる(最先端の商品企画をして世界の工場で作らせる)ようなグローバルな発想が、日本再建のキーではなかろうかと、思った次第。


癒しの音楽で.....
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