昨日のNHK「おはよう日本」で、取り上げていました。
エディブルフラワー (edible flowers)つまり、食べられる花、食用花です。
これまで、花を食べる・・というと、菊、菜種(菜の花)、シソの花くらい かと思って
いましたが、なんと、きれいな色をしたナスタチューム、ベゴニア、ペチュニア、パンジー
まで食べるとは、思ってもいませんでした。
それで、少し、状況を把握するために、調べてみた・・という次第です。
ナスタチュウム(ワサビのような辛みがある・・)
(ネット画像より)
ウイキペディアには、『植物の花を食材として用いること、また、食用に供せられる花の
ことである。食用花(しょくようか)。 狭義には味ではなく食卓の彩りを目的として使用
されるものを指す。広義にはブロッコリーやカリフラワーなどの味を目的として野菜として
食用にされるものや、ボリジやタイムなどの香りを目的としてハーブとしても利用されてい
るものも含む。』とあり、 確かにブロッコリーなども、言われてみれば花のつぼみを食べ
ますね。それと、今頃の季節に ふきのとう のまだ花が開いていない蕾をサッと揚げたのは、
チョットほろ苦くて好きですね。春の香りがして・・。
『花を食べる文化は世界中に存在する。 日本にも存在し、ふきのとうや菜の花が季節の
野菜になっているほか、黄色の「阿房宮(あぼうきゅう)」やピンクの「もってのほか」と
いう菊の花が おひたしや酢の物として食べられたり、刺身のつまなどに用いられたりして
いる。 桜の塩漬けは桜湯などにして楽しまれている。また中国ではニラや金針菜のつぼみ
が食材として、キンモクセイの砂糖漬けやバラの花弁が菓子に用いられる。東南アジアでは
バナナの花が野菜としてサラダなどに利用される。ヨーロッパでも数百年も昔から、食卓の
飾りだけでなく食用に花が用いられており、これが1980年代に日本で増加し始めたイタリア
ン・レストランでサラダなどにして用いられたことから、これら欧州の食用花の文化が知ら
れるようになった。それぞれの花に独特の香りがあり、蜜に由来する甘みがあるもののほと
んど無味に近く、食材としての汎用性はあまりない。あくまで色鮮やかさで目を引くための
食品である。』 とあり、なるほどそういうことか・・と認識を新たにした次第です。
菊の花を食べるのは、見た目だけではなく、 その効能に、発ガンの抑制・コレステロー
ル・中性脂肪の低下や栄養面でも、β-カロテンやビタミンC、葉酸をはじめとしたビタミン
B群などの 抗酸化作能力の高い栄養素を含み、紫菊花には抗糖化作用があり、アンチエイジ
ングとしても注目されている、とありました。
日本では、菊は、奈良時代に既に中国から伝来していて、赤紫色のボサッとした「延命楽」
という菊花はよく酢の物などに出てきますが、山形では、“もってのほか”新潟では“かき
のもと”などと呼ばれているそうです。また、刺身などに添えられている黄色の小さな菊花
は“阿房宮(あぼうきゅう)”というそうですが、こちらは青森県八戸の特産だとか・・。
かきのもと
(ネット画像より)
菊は、何となく、あぁ、そうなんだと思いますが、私はこれまで刺身のつまなどの黄色い
花を食べたことがありませんでした。ましてや、色鮮やかな、ナスタチューム(キンレンカ)
などを口に入れるとは思いもよらないのですね。
テレビでは、新潟県阿賀野の農家が取材されていて、キャスターが花をそのまま口に入れて
“ワサビのような辛さ”がする・・などと言っていました。 これらの食用花は、日本では
その生産量の9割が愛知県豊橋市が占めているそうです。
日本エディブルフラワー協会というのがネットにありました。このHPで紹介されている
食用花は、上述した以外に、アリッサム、インパチェンス、キンセンカ、キンギョソウ、
千日紅、デージー、ナデシコ、プリムラ、ペンタス、マリーゴールド、ヒマワリ、鳳仙花、
ノースポールなどなどがありました。これらの殆どを育てたことがありますが、まさか食べ
られるとは・・! もちろん、肥料や、消毒など、食用ともなれば、それなりのことが施さ
れるのでしょうけど、私には食べられそうにもありません。
テレビでは、ケーキの表面にパンジーやナスタチュームの鮮やかな花びらが、また、サラ
ダの上にも花びらが散らされていたり華やかな演出がなされていました。
ババロア
(ネット画像より)
サラダ
(日本EF協会HPより)