蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

年の終りに ‘23  (bon)

2023-12-30 | 日々雑感、散策、旅行

     昨日(12/28)あさ6時過ぎ、日の出前の東の空は赤く染まっていました。その上空高い
     ところに「明けの明星」が輝いていました。空気はキリッと頬に冷たいけれども、全天
     雲一つない明け方は何ともすっきりとした情景で暮れの一日が始まりました。

 

 今年も、あと一日を残すばかりとなりました。
今年一年をふりかえって、いろいろとありましたが、早いような感じもあり、と
共にこの我が身はこの先どこまで繰り返すのか・・などが、妙に実感として感じ
られるような年頃になってきたのでした。 一瞬そんな、センチな思いがよぎり
ましたが、すぐさまいつもの調子に戻る楽観主義者なのでもあります。

 

 今年で一番身近に思えるのは、なんといってもあの陰鬱な新型コロナが沈静化し、
世の中が戻ってきたことでした。今となってはもうあの時を忘れて何もなかった
かのような日常を平気で過ごすのですが、亡くなられた方、後遺症に悩む方さら
には経済打撃の数々、行動制限などによる生活の萎縮など思えば相当ひどい被害に
悩まされたのでした。

 私の腰痛(脊柱管狭窄症)も、コロナのせいばかりではないとしても、この時期
に一気に悪化し歩行困難となり、その後 整体院に通いながらようやく回復途上に
戻ってきました。

 4年ぶりにリアル再会できた山行きグループや職場仲間の忘年会も出来ました。

       久しぶりの忘年会(12/5)
        

 

 戦争、何だか今の時代にでも平気で戦争が起こっている、不思議とも思える現象
が現実で、ウクライナの長引く被害、多くの戦死者、避難民など筆舌に尽くしがた
い惨状に加えて、今また、パレスチナの苦闘はもう想像を絶する状況にまでに追い
込まれ、現代の野蛮に打ちひしがれている様相を呈しています。
 何とかならないのか! 国連も機能しない中、世界世論が盛り上がってきつつ
あるのが唯一の差し込む光のようでもあります。

        ガザ地区の惨状
         (ロイターより)

 トルコ、シリアの大地震、ハワイの山林火災などの自然災害に加えて、異常気象
による「地球沸騰化」現象は、深刻な干ばつ被害、大洪水などの災害をもたらす
のみならず、気象変動に起因した生態系への影響も無視できないのではないでしょ
うか。

 

 年末に差し掛かり、政治資金パーティーの裏金問題に政権与党は窮地に立たされ
ていますが、長年の悪癖は、すぐさま信頼の回復にはつながらないでしょう。
選挙制度違反も追い打ちをかけています。 それでもなお政権交代の機運には程
遠いアンバランスの日本政治は今やどん底に落ち込んでしまったようです。
 GDPもイタリアに追い越されて27位でG7の最下位。民間企業でも、ビッグモー
ターの悪弊に、さらにとどめを刺すダイハツの長期にわたる不正に及んでは、安全
第一は声だけの唱え文句で世間を欺く始末・・あぁ、もうやってられない!

 このような膿は今年だけにして欲しい‥とは行かないでしょうね。残念ながら・・。

 

 どうも嫌なことばかりが先行しましたが、楽しいこともたくさんありました。
先ず思い浮かぶのは、14年ぶりに優勝したWBC、颯爽と活躍しましたね。野球の
優勝では、38年ぶりの阪神タイガースもありました。ラグビーW杯も楽しめました
し、女子サッカーW杯も頑張りました。

 大谷選手の受賞ラッシュとドジャース移籍。ドジャースといえば山本由伸選手
ともども来季の活躍が期待されます。

        (BIGLOBニュースより)

 将棋界は、藤井聡太棋士は八冠を達成し、既に一つは防衛しましたから、この
ままどこまで勝率を延ばすのやら期待の星ですね。将棋といえば、AIが何となく
身近に感じられる副産物もあり、AIといえば、チャットGPTを始めとした生成AIが
話題をさらうとともに、今後の課題を噴出しています。

 

 あと、今年他界した著名な人もたくさんおられました。 身近な感じでまだ若い、
谷村新司さん、寺尾さん(錣山親方)や磯村尚徳さん、坂本龍一さん、作家では
森村誠一さん、山田太一さん、松本零士さん、芸能・歌手関係では大橋純子さん、
犬塚弘さん、財津一郎さん、海外では世界を飛びまわり100 才でなくなったキッ
シンジャーさん、歌手のハリーべラフォンテさんら多くの方がいらっしゃいます。

 

 いろんなことがありましたが、戦争だけは早く終結して欲しいですね。次第に
エスカレートしている傾向が感じられ、これ以上の破壊はなんとしても止めて欲
しいです。

 大みそかは、雨予報が出ています。久しぶりに帰省される方も多いのではない
でしょうか。元日は晴れで初日も出るそうですから、ゆっくりとお正月を楽しま
れますように。

 今年一年、拙いブログにお付き合いを賜りましてありがとうございました。
来る年も引き続きましてご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げまして今年の終り
とします。

 ありがとうございました。

       ベランダのさざんかです。(2023.12.29デジカメにて)
        

 

 

 

Solenzara - Best Of Guitar

 

 

 

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不思議な日本語(44) (bon)

2023-12-28 | 日々雑感、散策、旅行

  2023年も余すところ僅かとなりました。 冬至が過ぎたあたりから冬らしく寒く
なり、日本海側では大雪に見舞われて、早くも交通に支障が出ています。大みそか
は雨模様とか荒れたお天気だと報じられています。

 さて、不思議な日本語も今年最後となりました。 お買い物や掃除など忙しい
ところですが、ちょっと手を休めてどうぞお立ちよりください。 いつもの通り
順不同で思いつくままに並んでいます。

 ・こころもち デジタル大辞泉には、〖1〗[名] 心の持ち方。心がけ。気
だて。「心持ちのよい、素直な娘」  感じていることや思っていること。気持ち。
気分。「子を持って、親の心持ちがわかった」「一杯の酒で好い心持ちになる」 
〖2〗[副]程度がごくわずかであるさま。ちょっと。ほんの少し。「心持ちあご
を引いてください」

とあります。 ここで、取り上げましたのは、〖2〗の「ほんの少し」「ちょっと」
という意味が、どうして生まれたのか不思議に思ったからでした。

 結果的に、なぜそのような意味になったかを調べることができませんでした。
が、推測ですが、量的にはごくわずか(少し)だが、心を込めたものである・・
という意味合いを含めた言い方であるのではないでしょうか。心ばかりの~との
誠意を込めた言い方ではないか。

 「少し」というような意味では「心持ち」のほかに、「気持ち」と言うことも
あります。「気持ち上乗せしておきました。」「気持ち下げていただきますか。」
などといますが、「気持ち」と「心持ち」ではどう違うのでしょうか?

 広辞苑に次のようにあるそうです。 気持ち=そうだと思えばそう感ぜられるほど
わずかに。ほんのちょっと。幾分。 「気持ち短めに切ってください。」 心持ち
=そうだと思えばそう感じられるくらい。ほんの少し。やや。 「心持ち大きめに
書く。」 「気は心」とも言います。 額や量は少ないけれども、真心をこめている
という意味合いを含んで、贈り物をするときなどに言われますね。「—ですから、
少しだけ値引きします」

 でも何だかどちらも同じように感じますね。強いて言うならば、「気」は意識の
面から、「心」は感情の面から発せられる言葉であるのかもしれません。

・気ごころ goo辞書には、その人が本来もっている性質や考え方。「—が通じる
間柄」「—の知れた仲間」 とありました。

 これは、「気」と「心」が一つになった言葉で、直前に述べたように考えること
はできません。むしろ、「気心」は「気」も「心」もという意味で、「その人となり
を」丸ごと言い表しているのではないか? そんな風に思います。

 気心を「気心」とすると、前の言葉で述べたように、「ほんの少し」になって
しまいます。

  気が気でありませんが、もう一度「気」と「心」をふりかえりますと、次のよう
にありました。

 「」①くうき。すいじょうき。「気化」「気体」「大気」 ②天地間に生じる
自然現象。また、一年を二四に分けた一期間。「気候」「気象」「磁気」 ③いき。
呼吸。「気管」「気息」「呼気」 ④ようす。けはい。おもむき。「気運」「気品」
「景気」 ⑤におい。「香気」「臭気」 ⑥心のはたらき。意識。性質。「気力」
「気分」「短気」

ここでは、⑥の意味で使われています。

」①こころ。きもち。精神。「心情」「感心」⇔身・体 ②五臓の一つ。心臓。
「心音」「心筋」 ③まんなか。だいじな部分。かなめ。「心棒」「核心」

 ここでは①の意味でしょうね。

       こんなお酒がありました。
        (ふじきや酒店より)

 そこで、またまた似た言葉の違いを引用してみました。「気遣い」と「心遣い」
です。

  • 気遣い 「あれこれと気を使うこと」「よくないことが起こるおそれ。懸念」
    で。「お気遣い」の意味として相応しいのは前者の方です。「使う」には
    「頭脳・神経などを働かせる」という意味があることから、「気遣い」は
    「神経を使って相手に何かをしたり、発言したりすること」を言います。
  • 心遣い 「あれこれと気を配ること。心配り。配慮」「祝儀。心付け(贈答品
    やご祝儀など)」です。前者の意味は「気遣い」と非常に類似していますが、
    「心遣い」には「心配り」という意味があることから、「心から相手のこと
    を思いやって、何かをしたり発言したりすること」という意味になります。

「お気遣い」は一定のマナーやマニュアルの範疇にある言動であるのに対し、「お心
遣い」はその範疇を超えた言動と言える・・とありました。 難しいですね。


 ・しゃかりき  日本語不思議辞典には、「しゃかりきに働く」など、「しゃ
かりき」は必死になって仕事などに取り組んでいる様子を言い、漢字をあてると
「釈迦力」で、「お釈迦様が人々のために力を尽くす様子」から生じた言葉だと
言われています。しかし、古い出典があまりなく、必死になって頑張るような
「しゃかりき」のイメージは、お釈迦様のゆったりしたイメージとは合わないよう
な感じもあるといっています。

 一生懸命に努力した末の到達点を、仏教の開祖であり菩提樹の木の下で悟りを
開いた釈迦にあやかってこのように表現したという。 これと似た言葉に「ガムシャ
ラ」があるが、意味合いは違う。

 また、「おしゃかになる」という言葉があります。「製品としてだめになる=
死ぬ」ことから「オシャカになる」が成立したと考えられます。「お陀仏になる」
という類義表現もあります。

 「オシャカになる」は江戸時代の文献には見えないそうで、近代の工場で生ま
れた言葉であるようだとあります。

 「しゃかりき」は、もっと新しいことばだとあります。終戦前に使われていた
という証言もあるようですが、確かな例は戦後のものばかりで、戦後に広まった
俗語のようで、ますます仏教用語とは縁遠いとの見方もありました。
 語形から意味の捉えにくい言葉は、擬音(オノマトペ)ではないかと考える余地
があり、かりに「シャカリキ」が擬音だとすると、その成り立ちは、「シャカ+
リキ」か「シャカリ+キ」かのどちらかですが、仕事や勉強を「シャカシャカ、
シャカリ」と一生懸命やるイメージがあるとすれば、その可能性もあるかもしれ
ませんが、決定打ではないようです。 不思議な言葉ですね。

 ・Gメン  ウイキペディアに、『公務員 - 英語圏における俗称。ガバメント・
マン(Government Man=政府の役人)の略。単数形がG-man、複数形でG-men。』
とありました。
 これから転じて、特別捜査官との用法があり、アメリカの法執行機関における、
犯罪捜査・令状執行の権限を与えられた職員。特に連邦捜査局 (FBI)特別捜査官
の俗称とありました。

また、日本では下記の通称があります。

 特別司法警察職員―麻薬Gメン、労働基準監督官(労働Gメン)など、警察官では
ないが、特定の法律違反について刑事訴訟法に基づく犯罪捜査を行う権限が特別に
与えられた一部の公務員・非公務員。

・万引きGメン - 商店で万引きを取り締まる警備員。

・下請けGメン- 中小企業庁の取引調査員。

         Gメン75
         (ITmediaより)  

 

・しなやか  goo辞書に、1弾力 があってよくしなうさま。「—な足腰」「—な枝」
2 動きやようすがなめらかで柔らかなさま。「—な身のこなし」「—な革」 3姿態 
などがなよなよして上品なさま。たおやかなさま。 とあります。 漢字で書くと
「撓やか」で、「しなやか」は「しなる」を語源とし「柔らかくて強い」ことを
表す言葉であるとともに、「すらりとして上品」と「しとやかで美しい」人を肯定
的に表現する言葉でもあるとありました。

 内閣府男女共同参画局のページに面白い記事が掲載されていました。全文は省略
しますが、その要点は次のようにありました。

 『最初の質問にもどります。トップ・アスリート、トップ・ミュージシャン、
そして絵本が好きな男たちの共通するキーワードは何でしょう?  答えは「しな
やか」です。 トップ・アスリートたちは筋力をつけるとともに、柔軟でしなやか
な身体をつくり上げます。 トップ・ミュージシャンはしなやかな演奏技術を身に
つけます。 そして絵本が好きな男たちは、しなやかな発想で展開される物語を
楽しむことができます。
 しなやかであることが、アスリートやミュージシャンの力を引き出すように、
男らしさの縛りを解きほぐし、「しなやかな男」になることは、活力の回復を促し、
自分を元気にします。それは柔軟な人間関係を築き、ひいては穏やかで生きやすい
社会生活へと結びついていきます。』

 内閣府が何を言いたいのでしょうか?

         (コトバの意味辞典より)

 

 どうも、年内最後の不思議な日本語にしては、結論的なことがなく、今一つ締ま
りがない内容で年を越すことになりました。 2020年5月から始まった、この連載
テーマも、今回で、合計220語を数えることになりました。エクセルで分類しました
ところ、残念ながら8語にダブりがありました。「あわよくば」は1回と27回、
「ろくでなし」が3と14、「かりそめ」が2と9といった具合で、トリプルはさすがに
ありませんでしたが、やはりミスを重ねておりました。

 

 

 

 

Juliette Gréco - Sous le ciel de Paris ( 1951 )

 

 

 

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メグスリノキ  (bon)

2023-12-26 | 日々雑感、散策、旅行

 この木を1週間かかって整理しました。

 面白い名前の珍しい木が、我が家のベランダに来たのはもう20年以上前のことです。
直径45㎝のプラスチック鉢に植えたままにしてかれこれ10年以上が過ぎました。珍しい
のと秋の紅葉が見事で、この紅葉に引かれて購入したのでした。

 そんなメグスリノキを今回思い切って整理しました。お別れです。 大きくなり
すぎて、ベランダではこれ以上大きくしない方が良い‥と考えた措置です。 誰かに
貰っていただいて地植えで元気に成長して欲しいと思いながら整理を始めました。

           整理することにしたメグスリノキ
        (鉢は45㎝プラスチック製)

 かなり前ですが、秩父方面に行ったとき、西武秩父駅からそう遠くない慈眼寺に、
メグスリノキは大きく聳えていました。眼のお寺で、日本百観音霊場の秩父札所十三
番にあたります。

 メグスリノキは、日本だけに生息するムクロジ科カエデ属の落葉高木です。その名
の通り、樹皮、小枝、葉を乾燥させ煮出したものは、洗眼薬や点眼薬として用いられ
ていたそうです。 また、肝臓の調子を整える健康茶としても利用されていたよう
です。

 余談ですが、2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の黒田官兵衛の父、黒田重隆
は、このメグスリノキから点眼用薬を造り巨万の富を築いたとの記事もありました。
このようなメグスリノキに関して、拙ブログ2014年の1月と9月に記事アップして
いました。

 

 前置きが長くなりましたが、12月16日から、解体?に挑戦しました。 普通、
鉢物の植え替えでは、折り畳み式ののこぎりを鉢の端の土に差し込むようにして鉢と
根を切り離して根鉢を抜く・・ようにしているのですが、このメグスリノキの場合、
のこぎりの歯が全く入らないのです。根がびっしりとヘリについて、土全体がコンク
リートの様に固まっていました。そこで、草の根を掘り出す「鉄の爪」(後に写真で
紹介しています。)で、鉢のヘリを少し掘りましたが、それでものこぎりは入らな
かったのです。

      鉢の周り(縁)を鉄の爪で掘る
       
          (少し切り始めています。手前は万能のこぎり)

 かくなる上は鉢を切るしか方法はありません。「万能のこぎり」で、鉢を縦に切り
ました。

 3か所を切り、ようやく根鉢を取り出しました。 根と土がまるで、土塀などを
作るときのように、上手くきっちりと詰まりあって、根が邪魔をして土をはがせない
のです。

        鉢から切り出し
   

   

 

 根鉢は、7㎏位いの重さがあり、大きさも30㎝以上もあるので、これを3つに分割
することにしました。 この作業に最も時間と力がかかりました。道具は、鑿(ノミ)
と金づちです。大工さんが柱の継合を切り込むような感じで、鑿を入れる作業が続き
ました。1日1~2時間でしたが4日ほどかかり、手には金づちを持つ手にマメを作り
ながら、ようやく根は3つにわけることが出来ました。

      やっと3分割できました。
       
       (道具:左から鑿、鉄の爪、万能のこぎり、金づち)

 この塊から細かな根に守られている土を掘り出すのにも一苦労しました。鉄の爪を
立てても、びくともしないほどに土が硬くなっていて、何度もつついているうちに
ようやく少しづつほぐれてくる・・そんな感じでコツコツと時間ばかりが過ぎる作業
でした。

               

 街は暮れの忙しいさ中に、ひとり世間から離れて、一生懸命時間を費やしていた
のでした。きれいに土を落とした根は「燃えるゴミ」として、土は、溜めておいて、
川原の土手に捨てる手筈にしています。

 

 鉢植えの花木は、普通、上方に成長して背丈が伸び、あまり高くならないように
途中で剪定しますが、この木は不思議なことに、年々丈が伸びずに、幹の上部が枯れ
てきて、ひこばえが広がる、つまり根ばかりが大きくなっていたということなんで
すね。10年前には1.2mの高さまで30㎝高さが低くなり、今回ではさらに2~30㎝低く
なっていました。

     在りし日の姿(2001年頃) 
     
    (真ん中の木です。)      (紅葉の様子)

 

 

 

I'm Gettin' Sentimental Over You

 

 

 

 

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大阪市立電気科学館  (bon)

2023-12-24 | 日々雑感、散策、旅行

  私にとって大変懐かしい話題が、12/19読売のコラム「編集手帳」に、取り上げ
られていて、なんでも手塚治虫が少年期には、大阪市立電気科学館のプラネタリウム
によく足を運んでいた・・などの書き出しで、JAXAが小惑星探査機「はやぶさ2」を
使って地球防衛に進み、このプラネタリウムを見ていると眠くなる人が多い‥などに
話は移っていました。 この大阪市立電気科学館は、現在は場所を少し移して大阪
市立科学館として運用されているようです。

 現在の大阪市立科学館は、昨年11/6からリニューアル工事に入って、全館閉館して
おり、来年夏ころの開館予定だとあります。

 何が懐かしいかといえば、その昔、私はここを頻繁に訪れていて、プラネタリウム
はもちろん何度も見ていたし、電気館もそれこそ何度も通っていた記憶があるのです。
小学生高学年から中学初めのころだったと思います。

               プラネタリウム
        (同HPより)

 プラネタリウムは初めの頃はその機械の不思議に魅せられていたのでしょう。とに
かく不思議がいっぱい詰まっていて、とても想像できなかったようでした。そのうち、
星空に興味が移って、星座の面白さ、そして、いろんな国で見る夜空や、過去や未来
の星空にも興味がありました。明け方近く、少し夜が白け始める頃、静かな音楽と
共に流れ星が飛び交う素晴らしい空間はとても印象的でした。

 電気館は、5階から順に階下に降りてくるのですが、各フロアには、重力、磁力、
音響伝搬など、原理の解説が模型や実験で自分で確認できるところが、私を引き付け
ていたのだと思います。学校の勉強は好きではありませんでしたが、この電気科学館
のそれぞれは、大変面白く構成されていたのでしょう。

       開館当時の大阪市立電気科学館
        (同HPより)

 

 戦後、私が住んでいたところは、上町台地の上本町2丁目というところで、大阪城
へも1㎞くらいのところでしたが、この上本町2丁目の交差点を直角に西にくだると、
市電で谷町6丁目、末吉橋、長堀橋、心斎橋、四ツ橋ときて、ここで下車するとすぐ
角に電気科学館が聳えていたのです。現在は、中之島の筑前橋と田蓑橋の間にある
ようです。 すっかり忘れていましたが、このコラムが懐かしい子供の頃を思い出さ
せてくれました。

 

 改めて、大阪市立電気科学館をネット調べをしてみました。現在はその名前も、
「大阪市科学館」と変更になっていますが、いつか機会があれば、是非立ち寄って
みたい気がしています。ネットから、歴史的なことなどの要点をピックアップして
みました。

 現在の大阪市立科学館の前身は、1937(昭和12)年3月、四ツ橋にオープンした
大阪市立電気科学館です。1989(平成元)年5月に閉館するまでの52年間にわたって、
「四ツ橋の電気科学館」「四ツ橋のプラネタリウム」と呼ばれて大阪市民に親しま
れた施設でした。

 大阪市電気局が電気供給事業10周年の記念事業として計画した施設で、初期の建設
計画案では、館内設備は美容室、大衆浴場、大食堂、スケートリンクという内容で、
電気利用のショールームとして考えられていたようですが、その後、建物の建設と
並行して、電気の原理と応用に関する展示物を陳列する展示場とプラネタリウムを
設置することが決定され、1937(昭和12)年3月13日にオープンしました。

 電気科学館の6階は「天象館」と名づけられたプラネタリウムホールで、18メー
トルの丸型天井(ドーム)を持ち、その中にドイツのカールツァイス社製のⅡ型プラ
ネタリウムが設置されました。この装置は、肉眼で見ることができる約9,000個の
星を投影し、さらに地球上のどの地点における星空でも再現できる機能、そして過去
から未来までの星空を再現できる機能も持っていて、当時の科学技術の粋を集めた
装置だったそうです。
 このプラネタリウムは、世界で25番目の導入といわれ、国内では初めてだそうです。
当時、この導入に当たっては、小学校を2~3校建設する費用に匹敵する高額(46万円)
だったそうです。2000年に大阪市指定文化財となっています。

       カールツアイス2型プラネタリウム
        (ウイキペディアより)

 電気科学館の2階から5階までは「電気館」という名称の展示場で、電気知識の
教育や電気応用の技術を紹介する目的で、2階にはテレビ電話や真空管類などを陳列
した弱電無電館、3階は発電所模型や電熱乾燥機模型などを置いた電力電熱館、4階
は各種照明装置を展示した照明館、5階は電気の原理を解説する展示を置いた電気
原理館という内容だったとあります。

 他の科学博物館で見られるような歴史的な展示は行なわず、電気の原理や応用技術
といった科学の基本と最新知識の紹介に特化した未来志向の展示スタイルは、当時の
日本では見られなかったもので、電気科学館が日本最初の科学館といわれるゆえんと
なっているともありました。

 1945(昭和20)年3月の大阪大空襲により科学館の一部が焼けましたが、幸いプラ
ネタリウムは無事で、戦後1946(昭和21)年2月からプラネタリウムが再開し、電気館
も無事だった展示を整備した上で、一部分を学校などの希望団体に公開したのを手始め
に、徐々に体制が整えてられてきたのです。

 私がちょくちょく通っていたのは、1950年頃だったのですね。

 国際プラネタリウム協会主催で、23~25年、100周年記念事業が世界中で行われ
ているそうです。大阪では、小惑星の観測写真募集キャンペーンなどが行われてい
ます。

 

 

 

 

【大阪市立科学館】サイエンス好きにはたまらない!Osaka Science Museum

 

 

 

 

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二つの事柄  (bon)

2023-12-22 | 日々雑感、散策、旅行

     今日(12/22)は冬至ですね。昨夜のお風呂には、ゆず2つが入っていました。テレビでは、
    カピバラのお風呂には200個くらいのゆずが入れられていたようでした。 この日を境に、
    陽がすこしづつ長くなる・・いわば新しい一年が始まるのですね。

 

 次世代太陽光発電と地球衝突回避の二つです。

 先日、19日(2023年)の読売朝刊に、偶然この2つの記事が目に入りました。
この二つは、最近 拙ブログに取り上げていたテーマで、関心がある事柄なんです。

 新聞経済面には「次世代太陽電池」とあり、政府は開発促進後押しのために税
優遇処置を、この月内にも閣議決定し、来年度からの適用を目指すというものです。
「ペロブスカイト太陽電池」は、薄いシート状で折り曲げることが可能で、幅広い
用途が見込まれている。脱炭素社会の切り札として、世界で開発競争が激化して
おり、世界に先駆けて実用化を目指す。とありますが、この推進策は、ペロブス
カイト型の太陽光発電設備について、固定資産税の課税標準額を原則2/3に軽減する。
自治体の判断で、これを最大1/2にもできる。というものです。

       ガラスで発電(ペロブスカイト塗布)
       (ネット画像より)

 この税制優遇措置が、大きいのかどうかわかりませんが、この日本発の新技術を
いち早く成功理に導き、その成果を世界に供給することにより、COP28でも世界中が、
温室効果ガス排出軽減に苦労している渦中の救済策として貢献するとの戦略に立つ
ならば、この税制優遇措置はあまりにチマチマしたものではないのだろうか? 
無いよ入りは、一歩前進した施策として歓迎されますが、もっと前向きに力強く
打って出る気はないのでしょうか?
   
      太陽光発電比較
       (ネット画像より)

 現在主流のシリコン系太陽光発電も、当初は日本が世界シェアを占めていました
が、価格競争に敗れ、中国に席巻されてしまっている。 技術開発のポイントは、
昨今では、その追随期間が短いことから、一早やく製品展開をする大きな「起爆力」
が必要ではないか? そんな風に捉えれば、もっと「後押しではなく牽引」の立場
であるべきだと思うのです。主要材料となるヨウ素の生産量は日本は世界2位で
エネルギー安全保障の点からも注目されるのです。

 ペロブスカイト型太陽光発電について、拙ブログ2023.9.7「ペロブスカイト」
に記事投稿していますのでご参考までに・・。

               

 もう一つの地球衝突回避は、新聞の社会面に「はやぶさ2 次は地球防衛」との
見出しで、小惑星へ体当たり技術を、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が26年に
実験するというものです。小惑星が地球に衝突する危険を回避する「スペースガー
ド」については、拙ブログ2023.11.18「スペースガード探偵団in長野」に紹介して
いますが、現在も世界中で観測が続けられています。
 これまでに発見された小惑星は130万個もあるといい、このうち地球に接近して
いる小惑星は33500個もあるというのですね。

 6千6百万年前には、直径10㎞の小惑星が地球に衝突(落下)し、地球の気候が
変わってしまい恐竜までもが絶滅したと考えられています。直径10㎞の小惑星が
落下するのはそうは起らないと思いますが、直径~100m程度の小惑星は、100~
数100年くらいの頻度だというのですね。

 もし、地球をめがけて突進してくる小惑星が発見された場合の対策の一つに、
時間的猶予があれば、その小惑星の近傍に探査機を飛ばして、引力などを利用して
小惑星の軌道を変える方法が考えられています。

 この度の、JAXAの実験は、小惑星「リュウグウ」の試料を持ち帰った「はやぶさ」
の姿勢制御プログラムを更新して延命飛行をさせ、最終的には2031年に目標とする
小惑星に到着する計画にあり、今回その途中で26年7月に経由する小惑星にギリギリ
まで近づいて探査する技術を実証し、その際狙った場所にぶつけて小惑星の軌道を
変える技術を習得するというのです。

        今回の実験想像図
        (JAXAより)

 ボールの端をこする様に接触すれば、ボールは少し弾かれて別の方向に行く・・
そんな感じのことを、はるか2~300万km(地球から月までの5~6倍の距離)も遠い
ところでやってのけようという実験ですね。 壮大な実験ですが、そんなことが
出来るんですね。
 「プラネタリー・ディフェンス」(地球防衛)というそうです。

 

 

Winter Sonata Richard-Clayderman

 

 

 

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三究会オンライン(23) (bon)

2023-12-20 | 日々雑感、散策、旅行

 職場の山好き仲間で始まった、夏山登山を楽しんだグループも35回を数える頃、
新型コロナの襲来で、山行きは断念したのでした。このグループは『三究会』と
名付けて、山登りに拘らず、山を含む自然を究め、お湯を究めそして味の三つを
究めながら、人生を豊かに送ることをモットーとしていますから、30回を超える
あたりからは、自力で山の頂上を目指すことは少なく、散策程度で満足し、残る2つ
を重点的に究めるようになっていたかもしれません。

 そんな時(2020年)にコロナが来ましたから、この3つは取り上げられてしまった
形となり、一昨年からオンラインでの会合となったのです。 今回のオンラインで、
23回目を迎え、それまでの年に一度の再会(山行き)が、手軽さもあり頻繁に会合
できる利点はあります。しかし、今年9月には、4年ぶりに、オンライン参加しない
人も含めて、福井市内の温泉に集合し旧交を温めあったのでした。

        今回のメンバー(富山、石川、福井、埼玉)
          

 そんな経緯の、三究会オンラインは、今回4名と少ない顔合わせでしたが、いくつ
かの話題に盛り上がりがありました。

 一人は、富山地区グループの「退職者の会」の副会長に任じられ、自らも年に
一度の旅行には参加したことがあるが、さて、それだけの行事で良いのだろうか。
もっと楽しく有意義な会とするためにはどのような企画をすればよいか? 何か、
一つの盛り上がりを持った会とするにはどうしたらよいか? そんな前向きな抱負
を語り、具体的な内容を模索している‥というものでした。

 退職者の会ですから、皆さん高齢の方も多く、この地区グループでも300人ほどの
会員を擁し、お互いが殆ど見知らぬ人という感じですから、会合に参加しても有
意義に楽しめる保証はないのですね。むしろ、せっかく参加しても「つまらない」
結果になりかねない心配があります。 とりあえずは機関誌の発行業務があり、
何人かの人に「投稿」をお願いしているというのです。

         (ネット画像より)

 このような「会」は、学校でいえば、学校全体の同窓会に似ていて、イベントや
連絡などの情報は欲しいけれども、必ずしも集まりには参加しない‥という人が
多いのではないか。参加しないから、その「会」を脱会したいというのではなく、
むしろ「会」に所属していたいとの気持ちは強い。「会」から見捨てられないで
欲しい、でも参加はしない‥そんな気持ちの人は結構多いのではないか?

 このような事情を満たす、企画・・たとえば機関誌を活用した会員個人の一筆
登壇みたいなことや、お友達との交流状況などの投稿により、帰属意識を満たす
ことも考えられる。退職者の中で、参加意識の強い人には、活動報告や趣味に関
する提案なども可能かもしれない。

 少人数なので、意見が交錯しなかなか楽しいオンラインとなりました。

         (ネット画像より)

 また、パーキンソン病を患っている仲間は、この度、「全国パーキンソン病友の
会」の県支部の副支部長を拝命され、年に3~4回発行する機関誌作成が当面の仕事
になり、やはりそれなりの負荷を感じられている反面、自身の活動が求められて
いるとの意識が日常生活をより活性化に導く源になっているようにも見受けられ
ました。

 この会は、一般社団法人として、全国45都道府県支部、会員数8000名で構成され、
患者とその家族で活動され、本部では、行政や社会への働きかけ、国会請願、行政
への要望などの活動、支部では、定例会、医療講演会などの開催、地域行政への
要望などを行うほか支部だよりの発行業務などがあるそうです。

 この活動は、先の退職者の会とは違って、相互の助け合い、新しい情報の取得、
周知など、そして行政とのかかわりを持って活動される組織としての活動が求め
られているのです。事務局などとも連携を密にされて、実りある活動を期待して
止みません。

 今回副支部長を拝命した彼も、かっての山行きでは、重いザックを背負い、さっ
そうと闊歩していたのでした。 病気になってからも、山の温泉宿に参加し共に
過ごしたことも何度かあり、いつまでも楽しい想い出を共有しているのです。

               

 このような話題に盛り上がり、直近のニュース、元関脇寺尾の急死、日大フェ
ニックスの廃部、パーティー券裏金問題などの意見交換をして、お開きとなりま
した。

 一昨日、19時半に始まり、21時20分まで、びっちりとした「PC談義」でした。

 

 

 

The Christmas Waltz (Remastered 1999)

 

 

 

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平賀源内  (bon)

2023-12-18 | 日々雑感、散策、旅行

 子供の頃、「平賀源内といえば、エレキテル・・」と一つ覚えで、そのエレキ
テルというのは電気と関係があるのか?程度で、何のことやらわからないままに
いました。

 ここで改めて平賀源内について、どのような人なのか? マルチクリエイター
などともいわれている人にスポットを当ててみることにしました。

 旧暦の、12月18日がご命日であります。

       平賀鳩渓肖像画
        (ウイキペディアより)

 ウイキペディアから、平賀源内は、享保13年(1728年)の生まれで、安永8年12月
18日(1780年1月24日)に亡くなった、江戸時代中頃の人物。その肩書には、本草
学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、
発明家と並べられてあり、その分野が多岐にわたる、マルチクリエイターといわ
れる所以ですね。

 また、名前もいろいろとあり、源内は通称で、元内とも書いたそうです。諱(いみな)
は国倫(くにもと)または国棟(くにむね)、字は子彜(しい)。さらに、数多く
の号を使い分け、画号の鳩渓(きゅうけい)、俳号は李山(りざん)、戯作者として
は風来山人、浄瑠璃作者では福内鬼外(ふくうちきがい)の筆名を用い、殖産事業
家としては天竺浪人、生活に窮して細工物を作り売りした頃には貧家銭内(ひんか
ぜにない)などといった別名も使っていたとあります。まぁ、忙しいというか面白
い人であるようですね。

       平賀源内肖像画
        (ウイキペディアより)

 讃岐の国寒川郡(現在の香川県さぬき市)の白川家(高松藩の足軽)の三男とし
て生まれますが、源内自身は、信濃国佐久郡の平賀氏の末裔と称し、平賀氏が滅ぼ
されたのち奥州の白石に移り伊達氏に仕え白石姓に改め、伊予宇和島藩に従って
四国にわたり、讃岐で帰農したとありここでも目まぐるしい人生を送っています。


 少年時代から藩医で本草学を学ぶほか、俳諧グループに属して俳諧を学ぶ。その
後長崎に遊学し本草学のほか、オランダ語、医学、油絵などを学ぶのですが、その
後、藩の役目を辞して、家督を放棄してしまうのです。 30歳前には江戸に入り
本草学を学び、再び長崎に遊学して鉱山の採掘や精錬の技術を学ぶのです。

 35歳の頃には、第5回目となる物産会、「東都薬品会」を江戸の湯島で開催し、
知名度も上がり、杉田玄白や中川淳庵らと交友関係となっています。 この頃文芸
活動も行いますが産業起業的な活動も行い、現在の秩父市で鉱山開発を行い石綿
などを発見したそうです。 45歳ころには、秋田県に招かれ鉱山開発の指導を行う
ほか、秋田藩士小田野直武に蘭画の技法を伝えています。 これが「秋田蘭画」
として現在も継承され、2016年には上野美術館で「秋田蘭画展」が開催され、友人
と鑑賞に行ったことを思い出しました。これが江戸時代の絵画か! と感嘆する
ほど近代的画法だった記憶があります。

 その後、1776年には長崎で手に入れたエレキテル(静電気発生機)を苦心の末、
修理して復元するのです。これが日本で最初の静電気の発電であり、私らが学校で
学んだのですね。エレキテルは、ラテン語のelektriciteitが訛ったとされていま
すが、当時見世物や医療器具として利用されたそうです。

       エレキテル(複製)
         (ウイキペディアより)

 1779年には、大名屋敷の修理を請け負った際に、酔っていたために修理計画書を
盗まれたと勘違いして大工の棟梁2人を殺傷したことから、11月21日に投獄され、
12月18日に破傷風によりあっけなく52歳という若くして獄死したとあります。

 平賀源内の墓碑銘には、杉田玄白の撰文があるそうです。
嗟非常人、好非常事、行是非常、何死非常 』
ああ非常の人、非常の事を好み、行ひこれ非常、何ぞ非常に死するや
(大意)ああ、何と変わった人よ、好みも行いも常識を超えていた。 どうして
死に様まで非常だったのか

 

 確かに、この通りのようで、大変忙しい、しかし知的好奇心のずば抜けた人で
あったのですね。 天才や異才の人と称され、鎖国であった江戸時代に、蘭学者
として油絵や鉱山開発など外国の文化・技術を紹介するほか、文学者としても戯作
の開祖とされ、人形浄瑠璃などに多くの作品を残したそうです。また源内焼など
の焼き物を作成したりするなど、多彩な分野で活躍したこのような自由人がおられ
たのですね。

 男色家であったそうで、生涯にわたって妻帯せず歌舞伎役者らを贔屓にしており、
中でも二代目瀬川菊之丞との仲は有名であるそうです。

       平賀源内記念館(さぬき市)
        (同HPより)

 

 

 

平賀源内 夢枕獏 奇想家列伝

 

 

 

 

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今週の色々  (bon)

2023-12-16 | 日々雑感、散策、旅行

 なぜか、気を惹かれるニュースが今週は多かったような気がしています? そんな
ことから今週をまとめて、気に留めたニュースを拙ブログに挙げてみました。 
皆さんはいかがだったでしょうか?

 昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵略は、最近では首都キーウ近郊への爆撃
など長引く戦闘はいよいよ首都におよびはじめています。 また、今年10月に始まっ
たイスラエルとガザ・ハマス戦争もますます激化の方向にあり終りが見えません。
多くの死者、負傷者を出し、あらゆるものを破壊する戦争が、今この地球上で現実に
行われていることに異様を禁じ得ませんが事実なんですね。

 国内では、安倍派のパーティー券に関する裏金疑惑が発覚し、連日、政府自民党の
深部に激震が走っています。

          (アマナイメージズより)


 そんな中、今週にもいくつかの大きな話題があり、忙しい1週間のような気がしま
した。ニュースの大小や分野に関係なく、私が印象に残った出来事を綴ってみました。

 ところが、まだ1週間しか経っていないというのに、もはやそれぞれの出来事が、
重なったり、前後したりはたまた忘却の中に紛れてしまったりと、年齢のなせるわざ
とお許し願いながら以下に思いつくまま挙げてみました。

 殺人事件や、その他のセクハラ的な事件は、たくさんありますので除外しました。

〇12/10(日):・安倍派パーティー券問題で、岸田首相は麻生副総裁と会談した
とあります。その後の展開の厳しさから察すると、恐らくこの時、これらを想定した
対処方針、人事方針などの方向性が議論されたのではないか。

 ・大谷選手、ドジャース移籍決定。10年で7億ドルの契約は、メジャーで史上最高
の大型契約だそうです。

 

〇11日(月):・アルツハイマーの新薬が近く保険適用の方向となる。200万円以上
の高額薬がどのように保険適用されるか注目したいところです。

 

〇12日(火):・京都清水寺で行われる「今年の漢字」は『税』が選ばれました。
昨年は『戦』でしたが、今年は、防衛増税の話題や所得税などの定額減税が話題に
のぼったことのほか、インボイス制度の導入など1年を通して税の議論が行われまし
たね。「税」が選ばれたのは、消費税率が引き上げられた2014年以来、2回目だそう
です。

         (yahooニュースより)

〇12/13(水):COP28が会期1日遅れで、「化石燃料からの脱却」で合意文書が
採択され閉会しました。サモアなどの諸島国家からは、イラついたような意見が出た
そうです。そうですよね、こんな遅々とした状況では彼らの国は海水に沈む可能性
があるからです。

 ・臨時国会閉会に当たり岸田首相の記者会見では、裏金疑惑問題で厳しい釈明と
今後の方針が述べられていました。 ご本人には内容が分かるだけに、大変苦しい
ピッチングだったと思います。 事態が明確になれば・・と未来問題として扱い、
その暁に適切に対処したい。信頼を回復したい・・。

         (自民党より)

〇12/14(木):・イスラエル軍が、ガザの地下トンネルに海水注入を開始した。

 ・裏金疑惑で政府、4閣僚が交代しました。岸田内閣支持率28%をどうやって回復
させるのでしょうか?

 

〇12/15(金):・メジャーリーグドジャースの大谷翔平選手入団記者会見がライブ
中継されました。背番号17を付けた真新しいユニフォームを着け、堂々と会見を
していました。彼の目指す選手人生が語られていたと思います。とにかく勝たなけ
ればならないし、球団、選手、ファンが一丸となって優勝を目指す、その歯車の一つ
になって頑張る。通訳の水谷さんの英語は、ほとんど単語が聞き取れないネイティブ
みたいでした。

        (yahooニュースより)

 ・アメリカはイスラエルに対して、ハマスに照準を当てた戦術をとるべく戦略
修正
を求める。一般人への被害を縮小するよう求めたと思われます。

 ・未明、ふたご座流星群が極大となり、8年振りの好条件に多く飛んだようです。
私は、14日夜9時過ぎにベランダに出てしばらく見ていましたが、新月直後だという
のに夜空が明るく、薄いけれども雲が出てきて、天頂に木星の光だけが見えるだけ
で収穫はありませんでした。

 ・日大アメフト部は、理事会で正式に廃部と決定されました。 この17日には、
かって常連を誇っていた日大をしり目に、関学と法政(昨年の早稲田と間違って
いました。)の決勝戦、甲子園ボウルが行われるのですね。アメフト部が直接の
火種ではありますが、元々大学側での管理不足や甘さがあり、それを廃部で済ま
せる乱暴極まる処置に驚いています。もっと粘って、知恵を絞った改革案を提案
するような理事はいなかったのでしょうか?

〇12/16(土)・ウクライナのNATO加盟交渉、全会一致(ハンガリー棄権)で採択。
いよいよ、EU対ロシアの構図が鮮明になってきます。しかし、ウクライナは戦火に
持ち応えなければなりませんから、各国からの支援が欠かせないところです。

 ・政治資金規正法の見直しが行われるという。これまでも見直しは何度かあった
ような記憶にありますが、また見直し・・。公明性などを盛り込むといいますが、
何度見直しても、それの運営面で悪知恵がある限り空しいことになるのでしょう。

 ・明日から、東京浅草で羽子板市が始まるという。既に準備が整っている映像が
流れていました。 今年も、この時期になりました。気ぜわしい感じが・・。

 

             

 何となくだらだらと書き綴ってしまったような感じが否めませんが、いまや日本
は世界の後塵に成り下がっていますが、その日本の政治が、こんな(古くからあった)
問題できゅうきゅうしているようじゃ・・。
 先細り感の年の暮れ・・ですね。

 

 

 

Tchaikovsky - Valse Sentimentale

 

 

 

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COP28  (bon)

2023-12-14 | 日々雑感、散策、旅行

 11/30から12/12の会期で、UAE(アラブ首長国連邦)において行われていました、
COP28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)は、最終合意案の文言「化石
燃料の廃止」の部分で合意が得られず激しい交渉が続けられていたようです。
「化石燃料の段階的廃止」つまり、石油、ガス、石炭の「段階的に廃止」には、
欧米の先進国や島しょ国など100カ国以上が成果文書に盛り込むよう強く働きかけて
いたようですが、サウジアラビアを中心とした石油輸出国機構(OPEC)は、特定の
燃料に言及しないよう求めていたのです。

 会期を1日延長した13日の夜(日本時間)ようやく成果文書が合意されたのです。 
すなわち、ここの部分は「2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするため、
化石燃料からの脱却を進め、この重要な10年間で行動を加速させる」ということで
合意がなされたのです。

        化石燃料から脱却で合意
        (ロイターより)

 産油国であるUAEの議長のもとで、化石燃料からの脱却が今後の気候変動対策の
方向性として合意されたのは大変歴史的だとの専門家の評価がありますが、しかし、
なんと霞のかかった言い回しなんでしょう。その方向性は、化石燃料から離れる
ということですが、その行動を加速させる‥とはじれったいですね。
 そして本当に大事なことは、合意文書ではなく、その実行にあるわけですが、
このような文言で本当にやる気があるのか・・? と問いたいところですね。
(今までのCOPよりも具体的に一歩前進した?)

 また、先に合意されていた「30年までに再生可能エネルギー容量を世界全体で
3倍にし、石炭の使用を減らす努力を加速し、脱炭素化が難しい産業をクリーン化
する炭素回収・貯留などの技術を加速させる」ことも文書に記載されたとあります。
 2030年までに、再エネ容量を3倍にするというのは、大いに結構なことですね。
積極的な投資が歓迎されるところです。

 しかし、同じく先(12/2)に米国を含む22か国は、2050年までに原子力エネルギー
容量を3倍に増加させるとの宣言がなされ日本もこれに賛同しています。 つまり、
21世紀半ばまでに世界全体で温室効果ガス排出をゼロとするためには原子力が重要
な役割を担うというのです。あの福島の原発事故が未だ解決されていない、大きな
問題を抱えているにもかかわらず、日本が賛同したことに少なからず疑問を感じて
いるのです。産業の推進面からのみの判断のような気がしています。

        COP28最終日
        (ブルームバーグより)

 

 また、今回のCOPでは初めて、パリ協定の5年後の実施状況の評価、グローバル・
ストックテイク(GST)が行われることになっていますが、これについてどのような
報告が行われているか、情報が入手できていませんのでここで言及はできませんが、
どのような形で報告されているのか気になるところです。 そして、その報告の
信ぴょう性をどの様に判断して行けばいいのかも難しいところではないでしょう
か?
 つまり、GSTとは、パり協定で決められた各国の温室効果ガス排出削減目標を5年
ごとにその進捗(達成)状況を評価するというもので、今期のCOP28がその第1回目
ということなんです。 具体的な報告が手に入れば、改めてまとめてみたいと思っ
ています。

         ジャパンパビリオン
        (ジェトロより)

 今回、ドバイに展示された日本パビリオンでは、パナソニック:ペロブスカイト
による窓ガラスなどで太陽光発電、三菱重工:水素エコシステム、大成建設:ゼロ
カーボンビルの建設、ダイキン:高効率インバーターエアコン、スペーススール:
放射冷却素材 など15社による展示が行われ、大変関心がもたれたとの評価です。
 つまり、各国とも、具体的な省エネ対策、温室効果ガスを排出しないなどの技術
に関心が高まっているとの証だと思います。併せて、日本の技術が世界に広がり、
大いに貢献できることを期待してやみません。      

              

 13日夜7時のNHKニュースには、COP28関連ニュースはありませんでした。 自民党
安倍派の裏金疑惑関連で半分ほどの時間を費やしていましたが、その後もCOP関連
ニュースはありませんでした。

 

 

 

COP議長の最終演説です。雰囲気だけでも~です。

'Historic' COP28 deal to 'transition away' from fossil fuels adopted - BBC News

 

 

 

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ウエブサロン(17) (bon)

2023-12-12 | 日々雑感、散策、旅行

 一昨日(12/10)も、季節外れの陽気でお昼時は20℃近くまで気温が上がったよう
です。

 そんな午後2時少し前から、ウエブサロンの17回目が始まりました。

 16年も信州蓼科の高原で、畑作業を中心に集まっていた高校同期の集い「蓼科浪漫
倶楽部」が、2019年に傘寿を迎えた機会に閉園することとし、代わって他の趣向に
よる集い「蓼科浪漫倶楽部第2ステージ」を、‘20.2.3に東京晴海 トリトンスクエア
でその第1回を実施しました。

 新型コロナの話題は出ていましたが、丁度この頃、大型クルーズ船、ダイヤモンド・
プリンセス号の乗客が感染したなどのニュースがあり、その後一気にコロナの話題に
染まってしまい、この第2ステージも、第1回を実施しただけで、中断が余儀なくされ
たのでした。

 この仲間も、しばらくは沙汰止みとなって世の中に目を奪われるばかりでした。
そんな折に、ネットでオンラインの談話が出来ることを知り、以来対面は無理でも、
ネットなら大丈夫であるうえ、関東、関西との地理的な隔たりが解消され、各自自宅
から距離無関係に集まれる便利な知恵を授かり、最近ではローカルで会うこともあり
ますが、皆で集まれる「ウエブサロン」も、今回で17回になったのです。

         

 前置きが超長くなりましたが、今回の話題のトップは、前回開催の直前(2日前)に
自動車の貰い事故で、10日間もICUに入っていた M嬢の無事帰還初お目見えでした。
狭い道を左折した途端に対向車が目に入り、これを避けるため左にハンドルを切っ
たことで、歩道の柱に激突、車は大破、胸を強打したのでした。 天の計らいとは
このことで、九死に一生を授かる幸運に浴したのでした。あれから1か月で見違える
対応(オンライン画像)に皆さん驚くばかりでした。

 車は廃車し、周りからは、もう車は乗るな‥の強い意見で、ならば、電動自転車を、
と購入予約を取り付けたようでしたが、本人も少し怖い感じがするとのこと、メン
バー全員からストップがかかり、「もう乗らない」のオンライン宣言にまで至りま
した。 考えてみれば、今回の事故が良い潮時なのかもしれないし、誰かが言って
いましたが「神のお告げ」に違いないと・・。

 彼女は、世話好きで、この事故もその一環だったようですが、お世話のために行動
する「脚(車)」がなくなることを大変悔やんでいました。しかし、そんな悩みが
起きる幸せをかみしめて欲しいですね。

 

 すい臓がんで、今年3月から治療を進めているKさんは、手術のできない部位である
ため抗がん剤治療を進めてきましたが、少し前から錠剤に変わり、現在では2週服用、
1週休みのクールを繰り返しています。こんかい、「少し小さくなっている!」との
朗報に本人はもちろんメンバーの皆もホッと安堵の喜びに沸きました。

 抗がん剤治療も、彼の場合には食欲はあり、睡眠も十分とのことで、最近では
「おいしいもの」を求めて外出するほどの行動が出来ているらしい。 どこも悪く
なかった頃の登りに明け暮れていた時よりも現在の境地でむしろ「下山」の楽しみを
見つけているのかもしれません。

         今回のメンバー
         
  

 前回、「北海道野球伝来150周年記念」のNHK特集番組に出演し、義父・久慈次郎
さんの功績など、元・栗山監督のメインゲストと共に大いに盛り上がったK嬢は、再び、
今度は彼女の近場、阪神競馬場での野球を中心にしたイベントに、たまたま栗山元
監督が出演するというので、家族で差し入れに伺い、そこでも長時間大いに楽しんで
きたという活動ぶりが紹介されました。お孫さんあてに栗山英樹元監督直筆の立派な
色紙を記念にいただいたそうで、画面で紹介されていました。

 彼女は、リンパ浮腫にしばらく痛みと戦っていましたが、上手く治療が効いたのか、
みるみる回復し、今や完治ではないようですが、ほとんど支障がないまでに回復し、
先日には、昔取った杵柄・・の、年配者のディナー・ピアノ発表会があり、彼女は、
懐かしい「慕情」を演奏したそうです。 その活動ぶりには、驚くばかりです。

 高校同期同窓会の幹事のTさんからは、来年5月の同窓会の場所、大阪駅のホテル・
グランビアの予約サインを済ませたとの報告があり、いよいよこれに向かった具体
作業の始まりのスタートが切られたのでした。
 先日大阪で、幹事会が行われたとのことで、7名の出席がありその実行が決定された
のでした。 参加したいが、歩けない、長時間の対応が出来ないなど以前には考え
ても見なかった状況などを考慮すると、何人くらいの規模になるか、幹事軍団の
悩みのタネとなっているようです。

 

 

Love is a many splendored Thing. Played by Natalie at The Victoria Hotel Melbourne:

 

 

 

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かもめ食堂  (bon)

2023-12-10 | スポーツ、芸能、映画

 映画を観ました。
 2006年公開の日本映画『かもめ食堂』です。 群ようこの小説をもとに、全編
北欧フィンランド、ヘルシンキを舞台に製作された、穏やかでゆったりとした人々
の交流を広げて行く様子を描いた作品でした。

 『かもめ食堂』は、フィンランド語でRuokala Lokki (ruokala=食堂、lokki=
かもめ)というそうですが、“ルオカラ”とは、“レストラン”より気安い“ラ
ヴィントラ”、それよりもっと身近で小さい“食堂”のことだそうです。

          (Movie Walker より)

 ある夏の日、一人の日本人女性がヘルシンキに小さな日本食の食堂を開店した
ことから物語が始まります。彼女(サチエ)を演じるのが小林聡美で、現地の女性
から見ると小柄で童顔なので、一見子どもにみられ“子ども食堂”とか“小さい人
のおかしな食堂”と敬遠されお客は全く来ないのでした。

 そんなある日、日本かぶれの現地の青年が入って来て、アニソン「ガッチャマン
の歌詞」を教えて欲しいと頼まれたのがきっかけとなり、書店で見かけた背の高い
日本女性(片桐はいり)に声をかけたことが縁となり、親しくなってこの店で働く
ことになるのです。

          (ウイキペディアより)


 ある時、シナモンロールを焼いていて、その良い香りに引き込まれて何人かの
客が来るようになり、次第に店の味が評判となり繁盛するようになりました。それ
からいろんな人々と交流が広がって行くという、華奢な日本女性が我慢強く頑張る
姿が、しかし、その姿はやさしく、相手を包むようなさわやかで余裕を感じさせる
ものでした。優しい芯の強い女性が描かれていました。 おにぎりもおいしそう
でした。

         (ネット画像より)

 事件性のない、穏やかな人々の交流の中から人生を思い描き未来に向かってさわ
やかに生きて行く姿がスローライフに展開されていたようでした。

                     

 フィンランドで思い出しましたが、国連の『世界幸福度ランキング』で、6年連続
トップを占めているのがフィンランドで、拙ブログにも「世界幸福度ランキング」
(2023.7.11)で取り上げていました。早稲田大学にも留学していた、フィンラン
ド人のラウラ・コビロウさん(女性34歳)の講演録が会報に掲載されていたから
ですが、素晴らしい国のようですね。高額なはずの税金も殆どの人が納めたいと
いうのですね。
 フィンランドは、サンタクロース、ムーミンで有名ですね。オーロラ、サウナ
もそうですが、浪漫の漂う感じですね。しかしそんなフィンランドも今年4月に
NATOに加盟しましたね。

              

 お話変わりますが、少し前に韓国ドラマといっても、バラエティ番組として1時間物
21回連続の『ユン食堂2』を楽しく見た記憶があります。韓国のベテラン俳優4人
(ユン・ヨジョン、ィ・ソジン、パク・ソジュン、チョン・ユミ)が、スペインの
テレリフェ島、ガラチコという小さな村に韓国料理の小いさな食堂で、食材の仕入れ
から、仕込み、調理、配膳まですべて俳優がやってのける構成でした。
 1か月間限定の食堂でしたが、次第に現地のお客の好評を受け大繁盛するのです。
ドラマのようなシナリオもなければ、ただ、お客と俳優たちの調理からお客応対
など店員として働く自然で真剣な姿が印象的でした。 ビビンバやチャプチェを
はじめ、デザートにホットクまですべて対応していましたね。

 

 

 

映画 『かもめ食堂』 予告編

 

 

 

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核兵器  (bon)

2023-12-08 | 日々雑感、散策、旅行

 いきなり物騒なテーマを掲げましたが、手元の会報記事を読むと、ホトホトこの
核兵器については、人類にとってどうしょうもない厄介者で、今やどうすることも
できない危機的な状況にあることを改めて気づかされましたので、ここに書き留めて
おこうと思いました。折しも今日は12月8日でした。

         (ネット画像より)

 

 ネットから検索した核兵器保有状況は図のように、驚くべき数に上っているのです。

 
                   (朝日新聞デジタルより)

 最近でもロシアのウクライナ侵略において、プーチン大統領は核の使用をちらつ
かせていたり、北のミサイルにも核弾頭搭載が匂わされており、核保有こそが国家
安全保障を勝ち取るとの認識に各国の緊張が続いています。

 

 で、会報記事には『核抑止に依存する世界の行く末』(吉田文彦氏、長崎大学核
兵器廃絶研究センター長・教授)と題して、『核兵器に頼る「国家安全保障の現在」
と核兵器が危うくする「人類の未来」との二律背反性への問題意識』について論じ
られており、その問題意識が薄らげば薄らぐほど、私達は恐竜やマンモスのたどった
道に漸近しているのではないかと危惧されているのです。 吉田氏の記事を辿って
以下に要約してみました。

                

 1945年に広島、長崎に原爆が投下されましたが、現在ではその何倍もの威力を持つ
原爆が存在しているのです。この原子爆弾、アメリカで初の核実験が実施される前に
『原爆を爆発させると、その高エネルギーで大気中の窒素などの核融合反応を誘発
して地球が火の球となって人類が滅ぶのではないか』と米国の科学者たちは危惧して
いたとあります。従来の爆弾とは根本的に違う威力を想像していたのです。理論上の
検討と綿密な計算からその可能性は極めて小さいと判断され、核実験は実施されまし
たが、核爆発が如何に異次元の現象であるかが伺えるのです。

 '40~‘50年の冷戦時代、米ソの核軍拡競争が加速し、東西両陣営とも冷戦を勝ち
抜くためには、核兵器が重要兵器と位置づけ、米国はソ連に対抗するために原爆より
2桁も3桁も爆発力が大きい水爆の開発・保有を想定していたのです。しかし、核兵器
による先制攻撃が勝敗を決すると考えれば、民主主義の米国より一党独裁国家のソ連
の方がはるかに迅速にかつ秘密裏に決定できそうであり、核兵器の先制攻撃はソ連が
有利であると考えられる。また、ソ連の先制攻撃を防ぐことは容易ではない。

 したがって、核兵器を全面廃棄し、再核武装が行われないとの合意が国際的に可能
ならばそれに越したことはないとの考えに至るけれども、米ソでこれを結ぶのは困難
であることから、結局はソ連の先制攻撃に対抗するしか道はないとの判断に立ち、
核兵器の軍事的な増強へと進まざるを得ない状況にあるのです。

 '54年に南太平洋ビキニ環礁で実施された米国の水爆実験以来、国際世論の反発が
一気に拡大し国際的な反核・反核実験運動が大きなうねりとなってきたのです。 
 先ごろ100歳で他界されたキッシンジャー氏(当時ハーバード大教授)は、その
著書で『核時代になって私たちが得た逆説的な教訓の一つは、比類ない力を手にした
瞬間、生存していけるかどうかについての難題を解決できるのは、人間の心でしか
ないと思い知らされたことである。マンモスと恐竜がたどった絶滅という運命は、
力だけでは生存競争のメカニズムの中において必ずしも成功しないと警告している。』

 現在でも、核兵器の強大な破壊力で相手への脅しを維持しておけば、こちらの国家
安全保障に有効に機能すると考えられていますが、この当時からこのように考えら
れてきたのです。つまり、核抑止への信奉が続いているのです。

 しかし、一度は核兵器廃絶に米ソが動いた時があったそうです。レーガン大統領と
ソ連のゴルバチョフ書記長との間で、核廃絶合意の直前まで進んだそうですが結局は
幻に終わってしまったのですが、このことが、その後の核軍縮の基盤となって、①
平時において核兵器を全面廃棄すること、②再核武装が秘密裏に行われないよう違反
防止システムの確立 との多国間条約が122か国で合意されたのです。核兵器禁止
条約(TPNW)が2021年に発効しているとあります。

 核抑止依存国は、当然この条約には背を向けていますが、これによる国家安全保障
は、「人類の安全保障」には、何の役にもたたないばかりか、結局は破滅の道しか
残されていないことになるのですね。

             

 こんな分かりきったことが、なぜ実行されないのか? そして、ますますその危機
がリアルに迫ってきているというのです。
 いずれ自らの国も破滅するであろう強力な核兵器を保有することが「国家安全保障」
であると信じているのですから・・。

 

 

 

ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調作品67《運命》 第4楽章

 

 

 

 

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久し振りの渋谷で‘23 (bon)

2023-12-06 | 日々雑感、散策、旅行

 もう何年も続いている、かっての職場を共にした仲間(Project G)の忘年会が
久しぶりに渋谷に帰ってきました。‘20年からはコロナ禍でオンライン会合に移行し、
こちらでは2か月おき位に会合がありましたが、なかなか寄り集まってリアルの飲み
会にふんぎれず、ようやく今年の春、夏とお昼に神田でリアルの飲み会をして、助走
をつけていよいよ夜の飲み会が、4年ぶりに渋谷で実施(12/5)できたということ
なんです。  飲み会如きに大層な・・お話です。

       みんな元気です。
        

 この仲間は、もう45~50年も前に職場を共にし、新しい技術による新しいサービス
の開発に取り組んでいて、世界をリードすべく まだ見ぬサービスに日夜情熱を傾け
ていたのでした。たくさんの想い出や印象を抱えながらも、もうその話は殆ど出なく
なっていました。その頃に目指していたサービスのほとんどは、今日身近なものと
して利用されていて、当時とは部品や機器の性能からその形は違いますが、それなり
に仲間内では満足し自負もしているからでしょう。

 あれからもうかなり年を重ねて、円熟の境地に入ってきましたが、集まると皆の
話題はまだまだ昔の熱気を帯びたトーンで語られますが、時として健康話題も増えて
くるのはやむを得ない流れなんでしょうね。

        


 しかし、一人ずつの話などを聞いていると、当時には思いもつかない面が垣間見ら
れたり、改めて見直してみたりさまざまです。まだ、仕事をやっている人もいたり、
OB会の会長職を引き受けたり、地域の活動に力を注いだり皆さんそれぞれに活動され
ています。また、車を新しくした人も何人かいたり、すでに7~8年になるテスラを
愛用している人もいて活発です。山の話では、マウナケア(4200m)を究めた人が2人
もいました。

  

 昔職場があった内幸町一体は再開発され、そこにはもうその職場の姿はなくなり
ましたが、全体の開発計画などの概要がプレゼンされ、それぞれ懐かしい想い出を
蘇らせていたことでしょう。ほどほどにアルコールも入り話題は大いに盛り上がる
のでした。

 渋谷は、まるで人の坩堝(るつぼ)のように、行き交う人に圧倒されてばかりで
した。地上に出ると、背の高いビルの灯りの塔が夜空に聳えていました。話題の
「青の洞窟」もホットな写真で確認しましたし、まさに息づいている鼓動がつたわっ
てきました。

        

  青の洞窟           渋谷方向を望む
    
         (青の洞窟の写真は、K氏から頂きました。)

 楽しい時間は、瞬く間に過ぎてしまいます。コロナ前までは、年に一度の忘年会
だけでしたが、オンライン会合の味を知ったので、年に何度かの再会が期待されます
し、オンラインだと地域的に離れた人の参加も可能となり別の楽しみがあります。

 いつもお任せしている幹事さんに感謝してお開きとなりました。

 

 

 

Bert Kaempfert - Wonderland By Night (1960) 4K

 

 

 

 

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クリスマスコンサート’23 (bon)

2023-12-04 | 日々雑感、散策、旅行

 スッキリ晴れた暖かいお昼過ぎ、板橋区立文化会館大ホールには、もうすでに開場
を待つ大勢の人が並んでいました。12月2日14時半開場、開演15時。 板橋区
混声合唱団クリスマスコンサートに行ってきました。

  文化会館入り口 
     

 

 毎年そうですが、ほの暗い館内の舞台の袖近く、スポットライトに浮かんだハンド
ベルの演奏から始まりました。静寂の中に澄み渡るベルの響き・・ウインターワン
ダーランドや星に願いをなどの曲が静かに流れる‥そんなオープニングでした。

        ハンドベル
         

 クリコン最初の曲は、「アヴェ・マリア」です。数あるアヴェ・マリの中、今回は、
ルイージ・ルッツィ(1828~1876)作曲のものでした。重厚というより澄み渡った
さわやかな感じの曲でむしろ明るいやさしい感じで歌われていました。

 2曲目には、安水稔和(1931~)の詩に、三宅悠太作曲の『祈りのうた』より
「風のうた」が演奏されましたが、この曲は、安水氏が神戸生まれで、あの阪神・
淡路大震災に遭遇されたことから、震災を主題とした記憶と生きることへの希望を
書きとどめたという思いの詰まった曲で、男声がフィーチャーされた中に、一瞬中断
されまた始まるなどテンポの変化も加わりむしろ明るい感じが流れていました。

       

 次には、クリスマス曲集が始まりました。 お馴染みのソング11曲がメドレーで
展開されましたが、指揮者もサンタ衣装で愛嬌たっぷりの演出、このコーナーを題
して『ジョリー・メリー・クリスマス』は、「ヒイラギ飾ろう」「荒野の果てに」
など讃美歌のほか、「おめでとうクリスマス」「もみの木」などの民謡、そして、
軽快な「ジングルベル」、最後に静寂を呼ぶ「きよしこの夜」のメドレーで構成さ
れましたが、どの曲も難しい編曲により、至る所にリズム、テンポなどの変化が取り
入れられ、転がるような流れに楽しさが表現されていました。 曲の流れ、個々の
曲の面白さなどをうまく演出された全体の構成が素晴らしかったです。

      サンタ姿で・・
        

              

 休憩に続いて、弦楽四重奏のゲスト演奏から始まりました。お馴染みの「アイクラ」
で心を揺さぶられ、「イタリアン・セレナーデ」の静かなメロディー、そして「見上
げてごらん夜の星を」の3曲が演奏されました。しばし、美しい旋律のハーモニーに
吸い込まれました。

        ゲスト演奏 弦楽四重奏
         

 そして最後には、弦楽四重奏、ピアノ、合唱のフル舞台での演奏に入りました。
3曲あり、最初は、「主よ、人の望みの喜びよ」(バッハ)の讃美歌で、厳かな感じ
で進み、次にヘンデルのオラトリオ『メサイア』から「ハレルヤ」が演奏されました
が、この『メサイア全曲』では2時間半に及ぶ大作で、合唱員としては一度は歌って
みたい曲だそうです。板混団員に今年この悲願を達成した人がいる‥とプログラム
ノートにありましたが、実はかって板混の団長でもあった私の友人がその人で、今年
4月に大合唱団で達成されたのでした。

 そして、最後の曲、『Sing Gently』は、バーチャル・クワイア―(仮想合唱団)
の先駆者、エリック・ウィテカー(1970~)による合唱曲です。題名の通り、静かな
やさしいハーモニーが館内に広がり終りを迎えました。

         

 

 アンコールは2曲あり、最後には、『きよしこの夜』を客席を交えた大合唱となり
ました。ここでも工夫があり、1番は、弦楽四重奏で、2番は合唱団の英語が加わり
3番は客席の皆も入って日本語の大合唱で終わりました。

 

 全体の構成もすばらしく大変楽しい演奏をありがとうございました。

 

 

 

Handel's 'Hallelujah!' Chorus live at the Sydney Opera House

 

 

 

 

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師走  (bon)

2023-12-02 | 日々雑感、散策、旅行

 いよいよ今年も最後のカレンダーになりました。
 私ら一般人、とくにリタイア後 長年過ごしている身には、この月といえども特段
他の月と変わりなく、ただ寒さが日増しに強くなるといった気候変化くらいの差で
しかないのに、何となく気ぜわしさを感じるのは、子供の頃からの風習が染みついて
いるからかもしれません。

 そうはいっても、やはりいろいろな馴染み深いスポーツイベントなどは、一年の
締めくくりみたいな大会が催され、街ではクリスマス商戦での華やかさ、おせちなど
の広告に、年の瀬を見せつけられる昨今です。

         (ネット画像より)

 「師走」(しわす)の語源をネットで調べてみました。諸説あり語源は定かでない
とあります。もっとも知られているのは「師があわただしく走る(馳せる)月」が
ありますが、古くは奈良時代の書物に「しはす」の記述がある、平安時代の「色葉
字類抄(いろはじるいしょう)」にも「師馳す」があり、さらに四季の終りの月から
「しはつ(四極)月」を意味した「しわす」や、「としはつる(歳極・年果)」、
「為果つ(しはつ)」から「しはつ」→「しわす」など種々の呼び方があるようです。
 江戸時代、新井白石の説として「年中事物考」に『~我が国の語に、すべての終り
をハツとも、ハテともいふなり、されば万葉集に極の字を読んでハツともいへば、
俗に極月の字を用ひてシハスともいふなるべし』などもありました。

 これほどいろいろな説があるのも珍しいことかと思います。

 振り返りますと、特に今年の夏の異常気象によって、干ばつや洪水、更には森林
火災など多くの地域で最悪の災害がもたられ、多数の死者、難民が出ました。気候
変動問題については、以前から世界の重大事として検討が進められ、この11月30日
から12月12日までUAEのドバイでCOP28 が開催され、初めての「グローバル・ストッ
クテイク」(気候変動対策の進捗を評価する)が行われますが、果たして計画通り
進んでいるのでしょうか?
 岸田総理はプレゼンされるようです。小池都知事も5日間出席するとのことだそう
です。
         COP28 会場
         (ネット画像より)

    
 これら全地球的問題を抱えているさ中に、ロシアのウクライナ侵攻は、すでに2年
近くになろうとし、さらにはイスラエル、パレスチナ戦争により大規模な破壊が続い
ています。古えから、世界平和、人権問題等について世界中でこれほどまでに叫び
続けてきている中、もろくも一瞬にして打ち砕かれた儚さを目の当たりにした年で
もあります。

 

 慰めは、スポーツにあり、今年もWBCはじめラグビーや女子サッカーなどのワールド
カップ
に沸きましたし、日本でのこの12月の主なスポーツもたくさんあります。
 ゴルフ日本シリーズが、この3日に最終日を迎えますが、2日目の成績では中島啓太
が-11でトップを走り、2位は-9で蝉川泰果、金谷拓実、大会3勝目を狙う石川遼
は-3で稲森佑貴と9位タイでした。優勝は誰の手に・・?

        (大会HPより)


 同じく3日には、福岡国際マラソンがあり、17日(日)には、甲子園ボウルが関学
―早稲田で決勝が行われます。名門日本大学は廃部となってしまいました。

 24日は、全国高校駅伝で、溌溂とした高校生が都大路を走ります。男子は第74回、
女子は第35回ともはや伝統ですね。 20日~24日には、第92回全日本フィギュア
スケート選手権が長野であります。若手が次々と現れてこの世界も激しい争いが繰り
広げられています。
 同じく24日の日曜日は、今年を締めくくる有馬記念2023ですね。あのイクイノック
スは電撃引退を発表しましたが、現時点までの人気は断然トップでした。父のキタ
サンブラックを持つ北島三郎はニコニコですね。

 押し詰まった30日には、富士山女子駅伝があります。正式には、全日本大学女子
選抜駅伝大会というそうですが、今年11回目を数えます。早いもんですね。

 円安、物価高にあえぐ日本もこうやってみるとかなり体力があるのですね。12月は、
クリスマスや年末商戦で街は華やかに彩られ賑わいを見せるでしょう。

 えッ、もうとっくに始まっている・・! 
 風邪、インフルなどにご留意されますように・・。

 

 

 

Secret Garden - Nocturne (Live at Kilden / 2015)

 

 

 

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