自民党総裁選挙に4人が立候補し、種々論戦を繰り広げてきましたが、今日投票が行われます。
予想では、1回目で過半数を獲得することがなく、上位2名の決選投票になるとの見方が有力視
されていますが、結果はどうなるでしょうか?
新型コロナはここに来て新規感染者が急に減少してきて、緊急事態宣言等の処置は解除されますが、
このまま終息してくれることを祈るばかりです。
毎月の終り頃に、不思議な日本語を記事アップするようになってきましたが、特
段の意味があるわけではありません。ただ、思いついた都度メモしている言葉が
次々と溜まってくるので、このような形になり、今回はその17回となってしまいま
した。 いつも通り、順不同です。
・滅相もない
「滅相」とは何なんでしょうか? 「滅相もない」の意味は、「とんでもない」
や「思いがけない」といった意味で、相手の言葉を否定するときに使われます。
しかし、相手を否定すると言ってもマイナスの意味ではなく、思いがけないことが
起こったときに「そんなことは無いですよ」と謙遜の意味合いを込めて否定する場
合につかわれます。
ですので、相手に不快感を与えることなく、ビジネスシーンでも使える言葉だと
あります。
(ネット画像より)
で、「滅相」ですが、仏教用語に「四相」という4つの考え方があるというのです。
つまり、・生相:生まれる ・住相:存在する ・異相:変化する ・滅相:
消える の4つです。
最後の「消える」ことは、人では「死」のことで、「滅相」は人にとっては「あ
ってはならないこと」であり、このことから「とんでもない」という意味の言葉と
なったとありました。たしかに、この4つの相は、生まれて、そこに存在し、変化
し消滅する ですから道理ですが、人の死は、必ず来るわけで「あってはならない、
とんでもない」というのは、ちょっとお世辞というか、生きている間に限定した
見方で、必ずしも頷けませんが、まあ、このように言われているようです。
ついでに・・ですが、「滅相もない」の敬語表現として「滅相もございません」
は、間違った言い方だともいえるとあります。
その理由は、「滅相もない」というのは一つの形容詞であって「滅相」と「ない」
に分けて「滅相」と「ございません」というふうに敬語表現することはできないと
いうのです。なるほどそうですね!「滅相もない」を丁寧に言う場合は、「滅相も
ないことです」や、「滅相もないことでございます」が適切だとあります。
もう一つ、「とんでもございません」にも同じことが言え、「とんでもない」も
一つの形容詞なので「とんでも」と「ない」を分けて「とんでも」と「ございませ
ん」という敬語表現することは正しくないそうです。「とんでもないことです」や
「とんでもないことでございます」が正しいようす。
・しれっとする
「平然としている、素知らぬふりをしている、けろっとしている」という意味で
すが、この 「しれっと」とは、いったい何のことでしょうか?
結局はよくわからないようなんですが、漢字で書くと「痴れっと」と書く場合が
多いとあり、この場合には「しれっ」は「愚かになる」などの意味を持つ古語「痴る」
(しる)の変化だとの説があります。
また、当て字で「白れっと」などと書かれている場合もあるそうですが、「白々
しい」という意味からと考えると近いようでもあります。
「うそがばれてもしれっとしている」などの例文がありました。
・犬笛
犬笛(いぬぶえ)は、犬を訓練するときに実際に使われている「笛」のことです。
犬はヒトが聞き取れるよりも高い音が聞き取れるので、人を煩わすことなく犬の訓
練をする目的の笛のことなんですね。 犬笛は、16000Hz~22000Hz位の高い音が出
せる(あるいはもっと高い音まで出せる)ことができるよう構成された笛で、人が
聞き取れる最高音はせいぜい20000Hzだといいますから、トレーナーはこの笛を使っ
て、犬の関心を引いたり、しつけのために罰を与えたりすることができるのだそうです。
しかし、あまり高い音だと、遠くまで届かなかったり、障害物や高低差にも弱く
なるので、実用面では人にも聞きとれる程度の周波数域になるとあります。
犬笛
(ウイキペディアより)
これが実際の犬笛ですが、『犬笛は犬には聞き取ることができるが、人の耳では
聞き取ることができない音を発することから、転じて、特定の層を意識して暗号の
ような表現を使い(特に人種差別的な)メッセージを発信し、人心を操る政治手法
のことを指して、「犬笛」と呼ぶことがある』ともありました。
『 政治家が特定の有権者を意識して暗号のような表現を使い、「人心を操る」政治
手法のことを、「犬笛」戦術と呼ぶ。犬にしか聞こえない周波数で鳴る笛と同じよ
うに、その意味が分かる人にだけ分かるように工夫された、多くの場合は人種差別
的なメッセージのことだ。』とも。
ここに取り上げたきっかけは、後者の意味からだったと思いますが、残念ながら、
肝心のそれが何だったか失念してしまい、具体的な中身を示すことができないこと
をお詫びします。 な~んだ! 面白くない。
・つがい
鳥などの雄・雌を「つがい」といいます。 漢字ペディアには、①二つそろって
一組になること。また、そのもの。 ②雄と雌。「小鳥を―で飼う」 ③つなぎめ。
また、関節。 とありました。
鳥などのように必ずしも「雄・雌」の一対だけでなく、もっと広い二つ揃って一
組になることやつなぎ目など広い意味があるのですね。
そういえば、「蝶番(ちょうつがい)」というのがありますね。
蝶番とは、開き戸・開き蓋などの開く建具を支えて開閉できるようにする部品で、
語源的には、組み合わさったつなぎ目が、あたかも蝶々が羽を広げたりするあの形
状に見立てたところから命名されたと考えられるとあります。建築業界では「丁番」
の表記、「ちょうばん」の読み方が主流であるようです。英語ではhingeです。
・ナンパ
明治のころの新語として「軟派」が使われたとありますが、当初は政治用語で
「意見や主張が軟弱な党派」「強硬な意見を主張することのできない者」の意味だっ
たそうですが、このことから「新聞・雑誌で、社会面や文芸、またはつや物などの
記事を担当する部門やその記者」のこと、「異性との交遊や、華美な服装を好んで
する青少年の一派」を表すようになったそうです。
さらに、一般的に女性との交際や、おしゃれに気を使ったりする若者は「軟派」
と呼ばれ、腕力や男らしさを強調する者は「硬派」と呼ばれるようになったのです。
私などは、このイメージの時代なんですね。
それが、1980年頃から「ナンパする」といった表現が用いられるようになったこ
とで、カタカナ表記の「ナンパ」は単独の意味を持つようになっていったとあります。
つまり、ウイキペディアに 『ナンパは、面識ない者に対して、公共の場で会話、
遊びに誘う行為。その行為を行う者』とあり、「ナンパ行為」は出会いの一つの方法
として存在しており、一般には繁華街の路上、観光地、海、ディスコ、ゲームセン
ターなどで行われることが多く、バブル景気のころには、ディスコがその実践の場
として若者の一部に流行したとありました。
Wellton Bouncing in Moscow 2010