今日10/31は衆議院選挙投開票が行われます。投票率はどうでしょうか? 自民党は
単独過半数を獲得するでしょうか? 立民はどのくらい伸ばした? 維新はどうだったか?
今夜は、しばらくテレビの前で・・。
ここに来てようやく新型コロナ 新規感染者が激減して、世の中少しは動きが出
て来たでしょうか? しかし、更なる次の波が、いつ頃? どのくらいの大きさか・・
など心配の種がなくなったわけではありませんから、オモリを引きずっているよう
な感じではあります。
いよいよ10月も今日で終わりますが、イギリスでは、グラスゴーでCOP26が始ま
ります。バイデン大統領はリーダーシップを発揮するため、現地参加の意気込みの
ようです。
先には、国連会議場にジュラシックパークよろしく恐竜が登場し、地球危機を訴
える動画が流れました。グレタさんも頑張っていることでしょう。少しでも前に進
んで欲しいですね。
では、不思議な日本語(18)です。今回はオノマトペが2つ入ってしまいました。
日本語には、オノマトペの特に擬態語が多いのが特徴ですね。状況や情景のより豊
かな表現を可能にしているのでしょう。 少し長くなってしまいました。
・おがくず 「おがくず」の「くず」は分かりますが、「おが」とは何なのでし
ょうか? おがくずは、漢字で「大鋸屑」と書き、英語ではSawdust[saw鋸+dust屑]
とありますように、ノコギリなどで木材を加工するときに生じる目の細かい木屑の
ことですね。大鋸(おが)は丸太から板を切り出すための大型の鋸のことなんです。
製材所などでは原料材の約7%がおがくずとなるそうです。なお、鉋(カンナ)で削
った屑はカンナクズですね。
おが(大鋸)(ネット画像より) おがたん (ウイキペディアより)
ネットを見ていましたら、この「おがくず」の通販サイトがありました。いくつ
かのサイトが並んでいましたが、何かに利用することがあるため、それも通販です
から、一般的な利用があるのでしょう。
内容を見てみると、確かに各方面での使い道がありました。
・クワガタムシなどの甲虫類の飼育に使われる。昔は、木工所などにおがくずを
もらいに行ったのでした。
・キノコ栽培の培地として。 エノキダケ、ナメコ、シイタケなどのキノコ類の
栽培に用いられる。 大手のメーカ―などでは、栽培キノコの品質を安定するため、
特定の樹種のおがくずを使用しているとあります。
・燃料として利用される。 最近では、飲食店などの炭火焼きなどに使われたり、
キャンプなど屋外での利用で見かけますが、昔は風呂などの燃料として重宝された
とか。
・おがくずを貯めた場所は湿度がある程度一定に保たれるため、エビやカニが比
較的長時間生きられるので出荷時に使われているとあります。
・また、水洗便所の設置が困難な場所などでバイオトイレとして用いられる。
・おすそ分け この言葉はかなり古くから使われていたようですが、「おすそ」の
「すそ(裾)」は、衣服の下端の部分のことで、ここから転じて、「主要ではない
末端の部分」を表わしていて、そこから、品物の一部を下位の者に分配することを
「裾分け」というようになったとありました。 現在では、他人から貰った品物や
利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与えることですね。
おすそ分けは、もともとが裾ですから本来は、目上の人に使うのは適切ではない
のですね。目上の人には「お福分け」というのだそうです。
(ネット画像より)
また、人に物を贈るときに、「つまらないものですが~」とか「粗末なものです
が~」などと謙譲の意味からへりくだることがありますが、最近では、より合理的
な考えからあまりへりくだることをしない場合が多いと思われます。
つまらないもの、粗末なものをなぜ人に贈るのか・・?などの考え方ですね。
さらに、これらの言葉は、書き言葉にはしない方が無難だとありました。品物の上
に「粗品」と書かれたノベルティ用のものがありますが、これなども見直した方が
よさそうですね。
「山分け」というのがありますが、こちらは、一部ではなく均等に振り分ける意
味が含まれるとありました。
・こっそり この意味は、「人に知られないように、ひそかにものごとをするさま」
ということですが、これはオノマトペなんですね。
オノマトペというのは、鳥や動物がなく声などを模した言葉で「擬声語」といわ
れるものと、状態や感情などの音を発しないものを字句で模倣した「擬態語」とい
うのがあります。擬声語は、ワンワン、ピヨピヨ、カーカーなどがあり、擬態語には、
ニヤニヤとか、こそこそ、パクパク・・などがそうです。
こっそりもオノマトペですが、こそこそから派生しているのかもしれません。た
くさんありますが、ほんの一部を列記しますと、あっさり、きっぱり、げっそり、
さっさと、じっと、そっくり、はっきり、ぼんやり、ゆっくり・・とたくさんあり
ます。 特に日本語には、この擬態語が多いのが特徴だそうです。
・びしょ濡れ ずぶぬれ 意味は、雨や水などで全体的にぬれてしまっている様子
とあります。どちらかというと、不快な濡れ質感のオノマトペ表現に「びしょびしょ」
があり、その表現から、もともと 「びしょびしょ」 に濡れているとの意味が含ま
れていますが、少しではなく、すっかり濡れている様を「びしょ濡れ」といってい
るのでしょう。 「びっしょり」という言い方もありますね。
ずぶ濡れ は、「ずぶずぶ」から派生して、ひどく濡れる様子や水だけでなく泥
なども含んでいる場合もあるようです。
「日本語使いさばき辞典」に、水の流れ・湿気などの擬音語・擬態語としていろ
いろと列記されていましたので、コピペしました。 ほんと、たくさんの表現があ
るんですね。
[水滴などが一滴落ちる]ぽとり・ぽたり・ぽつり・ぽとん
[水滴などが少量、次々と落ちる]ぽとぽと・ぽたぽた・ぽつぽつ
[水滴などが多量に次々と落ちる]ぼとぼと・ぼたぼた・ぼつぼつ
[口の小さな入れ物から水が流れ出る]とくとく
[水などが勢いよく流れ落ちる]しゃーしゃー・しゃーっと
[水がひと揺れしたとき]ぼちゃと・ぼちゃん
[水を大きく動かす]ざぶざぶ・じゃぶじゃぶ
[少量の水が流れる]ちょろちょろ
[きれいな水が少量流れる]さらさら
[水が勢いよく流れる]ざーざー・ざーっと・じゃーじゃー
[止められないほどの勢いで水が流れる]だーっと
[水が濁ったようす]どろどろ・どろっと
[水などが冷たい]ひんやり
[水が跳ねる]ぴちゃぴちゃ・ぴちぴち・ちゃぷちゃぷ
[雨や水で激しく濡れる]びしょびしょ・びちゃびちゃ・びっしょり・ずっぷり
[汗や水で衣服などが濡れる]ぐしょぐしょ・ぐっしょり
[湿度が高くて不快な]じめじめ・じとじと
[湿り気を帯びてうるおいがある]しっとり・しっぽり
[にじみ出るように湿気を帯び、不快なさま]じっとり・じくじく
<最後です。>
・おもねる goo辞書から、人の気に入るように振る舞う。へつらう。とあり、
漢字は「阿る」で難しいですね。
相手に良い印象を持たれるように機嫌をとることの意味ですが、「おもねる」の
類語に「へつらう」「こびる」というのがあります。 「こびる」は、とくに女性
が男性の気をひこうとしてなまめかしく振る舞う意味があるようです。
「おもねる」と「へつらう」はともに、相手の機嫌を取ることを意味しますが、
どちらも非難する気持ちが込められているとあり、「おもねる」は上司の他、権力
など見えないものも対象にしているのに対して、「へつらう」は相手が人の場合に
使われるのですね。
そして、「へつらう」は「人に気に入られるように、自分を必要以上に卑下して
振る舞う」というマイナスな意味が含まれるとあります。
(ネット画像より)
最後に、四字熟語に「阿諛追従」(あゆついしょう)がありますが、「阿る」が
あり「諂う」があり、さらに「追従」も機嫌を取る意味ですから、これはもう上位
者にへつらう事を硬くいう表現なんですね。
また、最近になって良く出てくる「忖度」も同じような意味合いですね。「阿諛
追従」「忖度」など難しい表現を使っていても、やっていることはくだらないこと
です。
長くなっお疲れ様でした。
Werner Müller - LADY OF SPAIN スペインの姫君