どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(56)

2008-08-11 00:35:40 | 自然
     
     浅間山噴煙続報(リアルに)

 えっ? えっ? 
 昨日見た浅間山とどこか違うぞ!

 たった一日で、噴煙の上がる位置が変わったのだ。
 そんなことってあるのだろうか。錯覚でなければ、けっこう大変なことじゃないか。
 それとも、単に風向きで左肩になびいて見えるのか?

 写真を撮る場所は前回と同じ。
 撮影日は日曜日だったので、朝から観光客が芝生で遊んでいる。
 あまり意に介している様子はないが、前日の様子を知っていれば多少は警戒してもいいはず。

 もっとも、まだ硫黄の臭いはしないから大丈夫か・・・・。
 四年前には、千ケ滝から急坂を登ってくる間、鼻をつく噴煙溜まりに出合って気が急いだものだった。

 あの時は、たしか「レベル3」だった。
 いま思えば、現在の状況より危険度が高かったのだ。
 だからといって、今回まったく安全とはいえない。目の当たりにした浅間山の変容が、緊張感をもたらす。

 ルート146号は浅間山を緩やかに巻いて走る。
 遠ざかったように見えて、なかなか離れられないのだ。
 実際に直線距離で一番近いのはどこだろう?

 峰の茶屋に差し掛かったとき、拡声器から大音量の『火山情報』が流れてきた。観光客に注意をうながしているのだ。
 火口周辺に近づかないよう、繰り返し念を押している。
 もしかしたら、このあたりが火口へ一番近いのかも・・・・。
 目で見てきた浅間山の変容と拡声器の声がない交ぜになって、不安を掻きたてられる。

 日本列島は、北から南までヒートアップしている。
 地殻変動の活動期に入っているとのことで、慣れっこになっているとはいえ地震のない日を数える方が難しい。
 虐げられっぱなしの国民の怒りも、腹の底に溜まって噴火寸前だ!

 猛暑と地殻変動と人心の乱れ。
 こんなサンミイッタイ(三位一体)は、ごめんだ。
 為政者のモラル破壊は、やがて地球をも破壊する。
 

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2 コメント

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怖いですね (知恵熱おやじ)
2008-08-13 03:03:49

噴煙が移動している!?

もし風で移動しているように見えるというようなものではなく、山の新しい箇所から噴煙が上がり始めたのだとしたら、怖いですね。

ふもとでのんびり遊んでいる人たち・・・サスペンス写真になってしまうよ。


おっしゃるようにこのところ私たちの足元の地下で、何かが大きく動き出しているのかもしれません。

噴煙が今後また別の部分から吹き上がるようであれば、是非また写真をお願いします。
でも気をつけてね。

知恵熱おやじ
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活火山の恐ろしさ (くりたえいじ)
2008-08-13 15:44:24
この"浅間山シリーズ"、土地の人でしか判らない活火山への恐れをビビッドに描かれていて息を呑むようでした。
火山は生きているようで、人間と共生していると思ったら大間違いですね。むしろ、寄せ付けない嶮しさがあるようで……。そこに暮らしているからこそ判る情報でした。
写真も"前回"とはまるで表情が異なっているのも、浅間山、さもありなんですね。

〔弁解〕今朝ほどここにコメントを投稿したつもりでしたが、あとから開いてみたら入ってませんでした。どこかボタンを押し違えたみたいで。
したがって、今朝のとコメント内容が少しずれたようです。ご容赦を!
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