浅間山も熱中症?
一昨日のニュースで、浅間山の警戒レベルを一段階引き上げ「レベル2」とするとの報道があった。
具体的には、7月ごろから火山性微動が活発化していて8月には一日100回を越える振動を観測したことから、火口周辺2キロ以内の立ち入りが禁止されたということなのである。
前回の噴火は2004年9月のことで、夕食の後のくつろいだ時間帯にいきなり強烈な爆発音と揺れがあり、何事かと慌てて外に飛び出したものだった。
地震のようでいて、ちょっと違う。窓ガラスに風圧を受けた感覚があり、建物が揺れはしたが短時間の衝撃だけで、地震のようにいつまでも揺れを感じることはなかった。
一瞬、唐松の大木が倒れ掛かったのかと、屋根のあたりを点検したりもした。ひと回りして何事もなかったので、やっと浅間山の噴火に思い及んだというお粗末であった。
あとから知ったのだが、爆撃にも似た噴火による衝撃を<空震>というらしく、波紋のように広がる空気の威力はすさまじいものだった。
たしかに噴火の予兆はあった。
東京からの行き帰り、浅間山を何層にもわたって覆っていた黒い雲と噴煙のただ事でない様相を見ていたのだから、近々そうした事態があることを予感することもできたはずである。
しかし、まったく経験のなかった悲しさ、とっさに噴火を想い描くことができなかった。日常的に身近な地震の方に頭がめぐったという次第だ。
ルート146号の峰の茶屋や浅間高原付近で火山灰と噴石の痕跡を見たのは、交通規制が解除されたあとだから、当時はしばらくヒヤヒヤわくわくしながら事態の推移を見守ったわけだ。
普段客の少ないフレンチ・レストランが数日間報道陣で賑わい、われわれは『噴火特需』と呼んで興奮したものであった。
さて、今回の予測はどうなるか。
野次馬根性丸出しで、写真を撮りに行ってきた。
素人判断では、現在のところ何事も起こりそうにない。
今夏は軽井沢も例年にない暑さに見舞われているから、浅間山も熱中症にかかったのでは?
オヤジ風タイトルを付けてはみたが、実は少々怖いのだ。
レベルの急変がないことを祈りつつ、毎日お山の顔色を窺っている。
活火山の近くで生活する人ならではの臨場感が伝わってきました。
怖いけれど人の力を超える自然の驚異的な力に惹かれる窪庭さんの本能のようなものも生々しく感じられます。そのことによってかえって生き生きしてくるような・・・。
爆発の兆候など噴煙に現れましたらぜひその写真もいち早く載せてください。
でもお気をつけて!
知恵熱おやじ