こんな山奥まで
アメリカオニアザミに占領されてしまった
などと
今さら驚くのも
おかしいが
実際
寒冷地の庭先まで
アメリカオニアザミは出張っているのだ
もちろん
タンポポだって
セイヨウタンポポが
りんりんと輝いていて
それでも
日本の太陽は
分け隔てなく
光をそそいでいる
たしかに
戦争に負けたのは
事実だが
いつまでも恨みを引きずることなく
ザリガニでも
メダカでも
淘汰の仕組みに
身を委ねている
野草も昆虫も
在来種が控えめなのは
なぜだろう
欧米を見習って侵略など試みたが
手ひどいしっぺ返しをくって
資質がないことを悟ったのか
アザミでもメダカでも
侵略には向いていないのだ
いいじゃないか
アメリカオニアザミ
在来種の優雅さには及びもつかないが
花は
花の美しさを託されて
この山奥でも
駅馬車のように
むらさきの砂塵を巻き起こしている
ああ ペギー・リーが聴きたくなった
プレイ ザ ギター
プレイ イット アゲイン
マイ ジャニー
大砂塵の主題歌が庭先まで流れ出る
そして伊藤久男だ
山には山の憂いあり
海には海の悲しみや
まして心の花園に
咲きしアザミの花ならば
沁みるなあ・・・・あざみの歌
昭和の音色がデッキから這い出ると
草たちも虫たちも
午睡からめざめて
命のよろびを
噛み締めている
(2016/01/22より再掲)
カセツト買い良く聴いた伊藤久男さんのあざみの歌
懐かしいです。
アメリカオニアザミ我が地区でも良く目にします。
言われてみると、その時々の気分が出てくるのでしょうか。
とんがったり、怒ったり、センチになったり、いろんな詩が浮かぶのは、やはり気分・・・・なのだと思います。
伊東久男さんは、正統派の歌手で、声もいいし歌もうまかったですね。
『あざみの歌』は、長い間きいていたので、ぼくも懐かしいです。
アメリカオニアザミは、もう日本中を占領しましたか。
哀愁帯びた歌が私を虜にしました。
伊藤久雄さんのアザミの唄もいいですね。
チョットだみ声を発する・・・たまりません。
あのような歌手は、もう出ないのでしょうか。
話は変わりますが昨夜、深夜便で織井茂子さんのクロユリの唄を久し振りに聴きました。
素晴らしい清涼の持ち主ですよね。
ペギーリーの声は、ぼくも最高に好きでした。
あの曲が流れる時のシーン、堪らないですね。
伊藤久男もいいですよね。
声量があって、『イヨマンテの夜』のように歌い上げる力量は、正当に声楽を学んできた当時の歌手の素晴らしさでしょう。
織井茂子さんも、<クロユリは恋の花・・・・>と、鍛えられた地声が聴く者の胸を揺さぶります。
そういえば、NHKの「のど自慢」では、二人とも常連というか定番でしたね。
ご紹介、ありがとうございました。
新型コロナウィルスの感染予防、日々、大切ですね。
密閉、密集、密接をしっかり避けて、予防しましょうね。
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先ほど、貴ブログを拝見させていただきました。
新型コロナは、これまでのウィルスの中でも一番厄介な相手ですね。
確かに、しっかり備えて収束の日を待ちましょう。
DVDを借りてきて、ジャニーギターがメインテーマ曲になっている「大砂塵」の西部劇を見たのですが、これが以外に詰まらなくてガッカリしたのを覚えています。
ちょっと覗いて見たら、今頃の人の評価は低いですね。
1950年代の作で、ぼくが見たのは1970年代だったと思います。
大スター、ジョン・ウェインが活躍した時代より一世代前の作品ですから、ちょっと古臭いかもしれません。
一方、主題歌の「ジャニーギター」はペギー・リーの気怠い歌い方がみんなのハートをつかんで、大ヒットしましたよね。
たしかに、ペギー・リーの印象だけが強くて、映画の記憶は薄れていますね。