多羅尾伴内を知っている者はあまりいなくなった
片岡千恵蔵が演じる名探偵の名前だ
「ある時は〇〇ある時は××しかして実体は〈・・・・〉
最後に名乗りを上げる間の持たせ方が心憎い
子供も大人もみんなが真似した名セリフ
大映で4作東映で7作制作され
いずれも興行的に大ヒットしたシリーズで
荒唐無稽と酷評されたが片岡千恵蔵の代表作だ
「笑点」に出演の林家木久蔵〈扇〉が
よく口まねをして笑わせていたあれだ
多羅尾伴内の七変化ぶりが痛快で
リメイク映画も作られたが成功せず
片岡知恵蔵の印象が強烈だから
最初の映画から約80年後の今でも
黒ハット姿の多羅尾伴内が
目の前に忽然と現れるのだ
〈画像は多羅尾伴内役の片岡千恵蔵〉
くぼにわさま、俳句川柳16の中にある「元禄も 顔色なしの 御簾〈みす〉の内」(の解釈)がこのあいだから気になっております!
>多羅尾伴内!!←知りませんでした🐻💦でもその名セリフはよく知ってます✨(そう... への返信
その名セリフはよく知ってます・・笑点で木久蔵師匠が物まねしていたのを見ると、多羅尾伴内はまだ人々の記憶に残っていたんですね。
元禄は庶民のあけすけな色事模様、平安ではそれらを御簾のかげに秘匿しているが上流階級も結構奔放だったのだなあと川柳にしました。
「ある時は〇〇、またある時は××、しかしてその実体はxxx」
いや~、片岡千恵蔵のその渋さに、完全にハマってしまい、よく真似した名セリフです。
そうですか、更家さん世代でも真似していましたか。
片岡千恵蔵の渋い声が耳に残って真似したくなりますよね。
当時の映画会社「大映」の経営が傾き始めていた昭和21年ごろ知恵蔵が永田ラッパを助けるつもりで現代劇出演に踏み切ったらしいですね。
GHQが軍国思想の復活を心配してチャンバラ〈剣劇〉を禁じたものだから、多羅尾伴内に二丁拳銃を持たせてぶっぱなすという活劇が誕生した。
アメリカのテレビ映画でハマーというとんでも刑事がやたら拳銃をぶっぱなして大うけしていますから「これならどうだ」という気持ちもあったんでしょう。
これが受けて大ヒット。
庶民は誰かれなしにあの名セリフを口にしていました。
懐かしいですね。