なぜ、そんな気になったのであろうか。「湯もみ」を見ようなどという気に・・・・。
湯畑をひとめぐりしたとき、右手の古びた小屋から入場開始を告げる呼びかけがあり、その鼻にかかった案内嬢の呼びこみに、好奇心をくすぐられたという面はたしかにあった。
吉村は、祭りや見世物に人一倍の興味を持っていた。
ただ、人混みの隙間にほの見える影のようなものを意識する癖があって、子供のころから手放しで騒ぐといったことができない性質であった。
この時も、チケット売り場を前に気持ちを決めかねていたのだが、「せっかく来たのだから・・・・」と仲間の望月に勧められて、その気になったのだった。
「行こうよ」
「そうだね、入ってみようか」
望月のことばを引き取って、吉村は横の二人に声をかけた。
だが、八田も真部も気乗り薄で、なんでそんなものを観る気になったのかと、半ば呆れ顔で吉村を見返すのだった。
ふたりとも吉村と同じ郵便局に勤めながら、時間ができると趣味の世界に没頭している。
メンバーのなかで最年長の八田は渓流釣りに熱中しているし、同輩の真部はアマチュア・オーケストラに所属して、バイオリンの練習に打ち込んでいる最中だった。
このふたりの覚めた目つきに出会って、吉村は困惑した。
ここまでは旅の日程に異議を唱える者もなく順調にきていたが、初めて意見が分かれたことで少々不安を覚えた。
「わるいけど、俺たち先に一杯やってるよ」
八田が照れ笑いを浮かべて言った。「・・・・西の河原を歩いてきたら、喉が乾いてしまってな」
なんのことはない。早く飲みたいだけなのだ。
事実、視線の先には軒を接して連なる食堂や焼き鳥屋の看板が見え、「あそこだからね、あも角の店・・・・」と屋号をたしかめさせるのだった。
「さあ、いこう」
「いきますか」
真部もいそいそとついて行く。
遊歩道を降り、きゃしゃな首を伸ばして歩くアマチュア・バイオリニストの背中を、吉村は不思議なものを見るように見送った。
酒好きのイメージとは程遠い印象があっただけに、しばらく戸惑いが残った。
今回のプランは、登山仲間の望月が持ち込んだものだった。
同じ郵便局の保險課外務員として働く望月が、顧客の依頼で予約しておいた『かんぽの宿』がキャンセルになったとかで、急に湧き起こった話であった。
簡易保険の資金をもとに、独立採算制で経営するという保養所は、国や市町村が運営する公共宿泊施設と違って、絶えず利用客の好感度を意識している。
過度のサービスを抑え、料金も一般旅館と国民宿舎の中間に設定するかたわら、食事や風呂などでかなり満足できるように配慮されている。
たとえば食事などは、四ランクに分かれた中から好みや予算で選ぶことができるし、一品料理を注文して変化をつけることもできる。
吉村も山行きの帰りに、妙高と十和田で保養所を利用したことがあったが、建物は新しく、ロビーや娯楽室も簡素ではあるが清潔なところが大いに気に入っていた。
難は週末の予約が取りづらい点にあるが、これとても利用者の人気を思えばやむを得ないことと考えていた。
そうした事情を熟知している吉村だから、土曜日からの一泊二日が空いていると聞いて、即座に動き出した。
草津はやや俗っぽいかなと危惧したが、仲間にあたってみるとたちまち参加者がそろった。
秋の草津は紅葉がプラスされて、四季のうちで最も値打ちのある季節なのだという。
慌ただしく決まった小旅行ではあったが、けっこう楽しめそうな予感があった。
「なかなかの盛況ですね」
入場券を買い、人ごみに押されるようにして中へ入る。さまざまなアクセントの言葉が飛び交う独特の雰囲気が、幼い頃のときめきを思い起こさせる。
六歳の夏に生き別れとなった父の背中を求めて、踊りの輪を見つめ続けた日のことが甦る。
感傷を恥じながらも、吉村は鼻腔の奥を疼かせる反応にそっと指を当てた。
高い天井と小屋の四隅が薄暗かった。場内には灯りが点いているのだが、小屋全体に行き渡るほどの照度はなかった。
最も明るい場所は、入口を入って左手の一段高くなった舞台である。昔ながらの丸提灯と角灯が、金色の緞帳を上下から照らしている。
ピンクとブルーに染め分けられた角灯が殊のほか美しく、真ん中から垂れ下がる長めの短冊が郷愁を誘った。
「いやァー、きれいだこと」
「あそこで、湯もみをやるんじゃねえけ?」
舞台の前の一段低くなった場所は小さなプールほどの湯舟で、それが四つに仕切られ、周囲は木枠とその外側の広い板敷で占められている。
湯舟に突き出すように置かれた片側五枚ずつの湯もみ板は、等間隔に向き合う姿で『くさつ』の文字を浮き上がらせている。
これから始まるモノへの期待を集めて、使い込まれた道具がスタートラインに手をついている感じであった。
吉村は望月とともに、奥の観覧席に進んでいった。
一番前の黒光りする丸太の手すりに腕を載せ、その腕に顎をひっかけて身を乗り出すと、望みを果たした満足感が湧いてきた。
「やったぜ、特等席」と叫びたいような、腹の底から突き上げてくる喜びである。
運動会でも学芸会でも、昼食の時に母のもとへ戻る席は、いつも後ろの端といってもいい場所にあった。
男手のある家庭へのひけめとわかっていても、遠慮がちな母の態度に口惜しさを感じていた。
だから、最前列は心地よかった。長年の鬱憤を晴らすように、思い切り身体を伸ばして手すりに寄りかかった。
うっとりしたのも束の間、スピーカーの音量が急に大きくなり、緞帳がするすると巻き上げられた。
草津音頭にのって、舞台の両側の袖から湯もみ嬢の登場である。
緋色の浴衣に紅白の絞りの半纏、揃いの衣装も艶やかに短い階段を下って湯舟の左右に展開する。頭に巻いた白のハチマキがひときわ眩しい。
目が慣れると、女たちの半数はあまり若いとはいえなかった。たった今、野良仕事から駆り立てられてきたといった感じのもの者もいた。
まじまじと見下ろす観客の目前を、恥ずかしそうに微笑みながら通り過ぎる女たちの様子が拍手を呼んだ。
「拾いもんですよ、この雰囲気・・・・」
興奮気味に話しかける吉村とちがって、カメラを構える望月の表情は冷静だった。
女たちが位置に着くと、合図に従って湯もみ板を取り上げる。湯舟をはさんで五人と五人、新民謡と思しき湯もみ歌に合わせてショーが始まる。
板を右ひだりに傾けるだけの単純な動作だが、湯けむりが目に見えて濃く立ちのぼり、湯の練れていくさまが実感できる。
望月はもう自分の席を離れていて、カメラ好きの本性そのままに動き回っている。
八田も真部もそうだが、三人三様に主張を認め合っていて、それが人間性を感じさせて面白い。面白がる一方で、吉村は自分だけが本性を隠している気がした。
「おれはズルイ人間や・・・・」声にならない声で、自分を責める。
少し手加減をした言い回しになったのは、今しも自己嫌悪が澱となって喉元を下っていったからだ。
湯もみを続ける女性たちの手元を見つめながら、吉村は近頃こんな気分になることが多いと思っている。
夢を見る機会が少なくなって、その分意識の上に不快なものが浮かび上がるようになったとも考えていた。
東京へ出てきてしばらくの間は、うなされるような夢を数多く見た。母と離れて一人立ちする不安だったのか。母をいたわる心の痛みだったのか。
ある日戻ってこなくなった父について、母は「女と出て行った」とだけつぶやいた。
おそらく最も残酷なことばを子供と自分に言い聞かせた母は、その日以降男になった。男となった母への負い目が、吉村の夢や嫌悪となって立ち現れているのであった。
湯もみが一段落すると再びスピーカーが鳴り、舞台の証明が光度を増した。
思い入れたっぷりの口上に導かれて、三人の踊り子が白扇で顔を隠すように登場する。
舞台左手の和太鼓にも紅いタスキの娘が取り付き、音楽と同時に湯もみ嬢も合わせた三位一体のショーが始まった。
吉村の目は、自然に舞台の踊り子に向けられていた。
左手で褄をとり、右手の白扇で顔を隠す演出の狙い通り、観客の視線はほとんど踊り手にそそがれていた。
斜めの動きに始まって、踊り子の顔が正面を向いたとき、一瞬の静止に合わせて観客のため息が漏れた。焦らされた期待感が、満足の思いとなって吐露されたのだ。
だが、そのとき、「あっ」と驚きの声を発した吉村に気づいた者はいない。彼は手すりの丸太にしがみつき、目を凝らしていた。
いずれ劣らぬ美形のなかに、記憶を射抜くひとつの顔があったのだ。
右端で踊るやや太り肉の女性は、紛れもなく彼の知る「花園さん」に違いなかった。
花園さんとは、吉村が熊本から上京してきて初めて住んだ団地の、同じ棟の住人として顔見知りになっていた。
亭主は都内の郵便局に勤める三十代の事務職で、その奥さんが、吉村の憧れた花園さんなのである。
地下鉄東西線の西船橋駅からバスで十五分ほどのところにある新興住宅地で、五階建ての中層建築が条件に適ったのか六棟を郵政宿舎として買い上げ、職員の住居に当てていた。
2DKの間取りは広いとはいえないが、それでも家族二人以上の世帯が優先で、よほどのことがない限り独身者の入居は許されていなかった。
ただ、近々結婚するとか、親と同居する予定があれば話は別だ。
吉村の場合は、将来母を引き取るつもりと話したことが根拠となって、特別の配慮がなされたものと理解していた。
二年ほどの団地生活の間に、花園さんと言葉を交わしたのは数えるほどだった。
ふだん顔を合わせる機会は少なく、五階から下りてくる花園さんとすれ違ったりするのは、吉村の休みの日に限られる。
それだけに、花園さんと出会ったときのことは印象に残っている。
若草色のブラウス、花柄のワンピース、薄紫のカーディガン、ライトブルーの半コート、季節によって異なる華やかな服装が、動きの少ない表情とともに浮かんでくる。
なぜか、そこに居るのが場違いのような気持ちにさせ、共に困惑するようなものを置いていく。
(郵便局員の奥さんとは、とても思えない)
ため息をつきつつ花園さんを後ろ姿を見送る吉村は、平凡な日常が一変するような幸運の到来を信じられる気がして、その都度胸をときめかした。
湿り気の多い雪が降った日、階段の踊り場で譲りあった拍子に花園さんが足を滑らせた。背を反らして手を泳がせるのを、とっさに腕を掴んで引き寄せた。
反動で上体を彼の方にもたせかけた花園さんのコートの襟元から、香水と体臭の入り混じった甘い匂いが、ふいごのように吹き付けてきた。
「ごめんなさい、ありがとう」
吉村の鼻先に、花園さんの微笑む顔がある。
上目遣いの瞳と、笑みによっていっそう両端の下がった唇のつくり出す得異な表情は、吉村がこれまでに出遇ったことのない新種の魅力だった。
さらに、体のどことどこが触れ合ったのか、胸から腕にかけての重みのある柔らかさが、彼を有頂天にした。
生涯で一番得をしたことを挙げるとすれば、「あの時のことかな?」と、吉村はその場面を反芻する。
いつも髪をセットし、身奇麗にしていた花園さんが、ひときわ洗練されて舞台の上にいた。
今でも目と唇の特徴はそのままで、やや両目の間隔が開いて見えるのは化粧のせいかもしれなかった。
当時、花園さんを中傷する陰口を聞いたことがある。「何をやってるんだか、わかりゃしないよ」「そうそう、水商売にいたんじゃないかって聞いたことあるわよ」
やっかみ半分の主婦の噂は気になったが、妬みがあっても不思議ではないと思っていたから、吉村の高揚感は増しこそすれ衰える兆しはなかった。
ところが、団地の夏祭りで共に模擬店を出した棟長の地元郵便局員の指摘が、ほどなく現実のものになろうとは吉村も予測できなかった。
「ああいう唇の女は、幸せになれないって聞いたよ」
世間ではしばしば口にされてきた言葉のように感じられて意に介さなかったが、半年後に吉村が愕然とする事態が起こったのだ。
二月の寒い朝、新聞をひらいた吉村は、地方版の片隅に花園ひろ子の名前を見出した。詐欺容疑で逮捕されたと記されていたのだ。
会社役員のAさんの妻との触れ込みで、市内の呉服店から数十点の高価な商品をだまし取ったと書かれていた。
Aさんは実在の人物らしい。花園さんとはどんな関係にあったのか。
亭主である郵便局員は、どんな立場に置かれるのか。
夫婦の間で何が話し合われたのか。
あまりにも突飛すぎて、吉村の想像力を超えている。
もっとも、そう思うのは吉村だけで、世知に長けた団地の住民は、今回の顛末をすでに見通していたのかもしれない。
噂し合っていた主婦たちは、それ見たことかと五階あたりを見上げていたが、新聞報道のあと郵便受けから名札が消えているのを発見して胸に穴の空いた思いがした。
「かえって花園さんらしいや・・・・」と強がったものの、吉村の内部で何かが崩れた。
ジョギングにかこつけて階段を駆け上がってみても、やはりドアの上の表札は外されていた。
亭主もまた、吉村の知らないうちに引っ越して行ったらしい。住民の好奇の目の中を去っていった亭主の心情が偲ばれた。
(花園っていう苗字、ぴったりすぎるんだよな・・・・)
ほんとうは別の姓を持って生まれたのに、結婚して『花園』になった。
その名前を獲得した時、彼女の人生は大きく変わったのではないか。
何度思い出してみても、郵便局勤めの亭主とは生活ぶりが不似合いすぎるのだ。
とても人柄や職業が気に入っていたとは思えない。
もしかしたら、『花園』という名が欲しくて、闇雲に結婚したのではなかったか。
そんな思いつきが説得力を帯びるほど、奇妙な組み合わせであり、その後の運命であった。
舞台の上では、袖口を内側から指でつまんでぴんと張り、櫓を漕ぐような所作が繰り返されていた。
現在は旧姓に戻っているのか。それとも新たな姓を名乗っているのか。
予想だにしない再会の仕方に、吉村は人生の不思議を感じていた。
事件の報道以後、消息を知ることのなかった花園さんが、たとえ温泉場のショーとはいえ、花形の一人となってライトを浴びているのは嬉しかった。
「いいぞォー、見事だぞォー」
悲鳴に似た声を発する吉村を、周囲の観客が迷惑そうに注視した。
ほんとうなら、「花園さーん」と叫びたいところだが、さすがにそれはできなかった。
楽屋に回って声をかける場面も夢想したが、もとよりそれも夢でしかなかった。
花園さんの事件があってから半年ほどで、吉村も宿舎を出た。同居の条件が日に日に重荷となって、彼はみずから退去を願い出たのだ。
事実、まだ現役で働く母は熊本を離れる気などなく、嘘がしだいに肥大してヘラヘラと一人歩きを始めそうな気がしたのだ。
自分の嘘というより、母に嘘をつかせている・・・・。済まないと思う気持ちが、吉村の決心を促した。
腹にひびく和太鼓の音が高まりを見せた。踊り手はさらに二人加わり、五人が見事な足さばきで前になり後ろになって風を織る。
ひらいた白扇を背景に、花園さんの横顔が浮かび上がる。にこりともしないのは、日本舞踊の特長なのだろうか。
いずれにせよ、観光地での湯の香にまみれた踊りは、花園さんに授けられた天職のように思えた。
やがて太鼓が止み、湯もみ板が静止して、ショーは終わった。ポーズをとった踊り子の前に緞帳が降りる。
席を立ち出口へ向かう観客を見送りながら、花園さんの前に立てない自分を情けなく思った。
勇気を出して花園さんの前に立てば、あるいは新たな人生が開けるかも知れない。そう思いながら一歩を踏み出せなかった。
そっとしておくのが一番いいなどと逃げ腰になる自分を、恥じていた。
再び自己嫌悪が襲ってきた。
引っ込み思案の吉村、傍観者の吉村と恥じる声が耳元に聞こえる。
折しも、出口へ向かう中年男が、太った女の肩に手を回して笑いかけていた。あれこれ喋りかけるダミ声が、人ごみを押し分けて吉村のところまで届く。
「まさか、これほど粒ぞろいの芸者がいるとは思わなかったよ」
「あんた、鼻の下を伸ばしてたでしょ」
「お前も、疼いてんじゃないのか」
アハハ、アハハと下卑た笑い声を残して小屋を出て行った。
吉村は、声が途絶えたあたりをぼうっと見送った。
やがてあとを追う形で、演芸場から吐き出される。
やや下り坂になった歩道を、望月と共に流れていくと、湯畑を囲む商店街の一角にプラタナスが色づいているのが見えた。
花園さんとの間で飛び交った様々の思いが、湯けむりに混じってスーっと消えていくような気がした。
突然、消息のわからない父のことが甦った。父が生きる場所も、潤いのある場所であってほしい。
(わたしが一人で息子を育てたのよ)
父との言い争いの中で、母が突きつけた言葉が忌まわしく甦る。
黄葉と湯けむりを目の中に収めながら、花園さんの人生も安らかであって欲しいと、脈絡もなく思った。
坂のはずれの焼き鳥屋の前で、真部と八田が手を振っていた。
「まったく信じられないよ。観光地だというのに夕方四時まで休憩だってさ」
八田が大げさに嘆いてみせた。
「すげえや」
「だろう?」
望月と真部も交えて、しばらく立ち話に興じた。
「それで、ずうっとここに立ってたの?」
「まさか、隣の酒屋で立ちをやってたのさ」
立ちというのは、彼らが仕事帰りに寄って帰る酒屋での立ち飲みのことを指している。
薄給の郵便局員の間で昔からはやっている、憩いの形式なのだ。
「なんだ、くたびれちまうだろう。どこか別の店に入ってればよかったのに」
「焼き鳥屋で待っていると念を押した手前、まごつかせては申し訳ないからな」
八田が微笑んだ。
「そうか・・・・」吉村も笑った。心が晴れ晴れとするのを感じた。
「じゃあ、改めて一杯やりますか」
「いやあ、宿ももうチェックインできる時間じゃないですか。これからぶらぶら歩きながら行きましょうよ」
「ちょっとは腹を空かしておかないと、せっかくの懐石料理が不味くなりますからね」
真部もあいづちを打つ。
ご機嫌の四人連れが、狭い街並みを抜け、黄葉の遊歩道を宿へ向かって歩き始めた。
一陣の風が、彼らの背中を押すように吹き抜けていった。
(おわり)
* 当作品は、ブログ内の『吉村くんの出来事』の第三話を改作したものです。
「吉村くんの出来事」の中の一篇を今回独立させるについては、長い間のウズウズした欲求があったことは確かです。
それが何かはわかりませんでしたが、このようにご指摘いただいたことでハッとしました。
なるほど、遅まきのヰタ・セクスアリスなのかあ。
そういうことなんだと、納得した次第です。
生き方にちょっと危うさのある女性、道徳的ではない部分を匂わす女性に男は憧れるのですね。
いろいろと気づかせていただき、ありがとうございました。
後に思わぬ時に気付かされることがあって、自分のことながら驚かされることがありますね。