遊覧船は、さっきバスで渡ってきた巨大な橋をくぐってゆきます。ここが四国と
淡路島にはさまれた一番狭い海峡。つまり太平洋と瀬戸内海をつなぐ、まるで
砂時計の真ん中の狭い部分のような形になっており、満潮になったり干潮になったり
するときに、激しい海流が起り、少し浅くなっている部分では潮の流れで渦が
できたりするというわけだ。
橋を下から見るって、なかなかないですよね。飛行機に乗って富士山を真上から
見たときには少々冒涜に近い気持ちになりましたが、橋を下から見たときには、
「汚れてねえかな」というくらいで罪悪感はありませんでした。やはり私は
低いところのほうが落ち着く人間なのかしらん。
向こうに見えているのも遊覧船。こちらよりでっかくて豪華な雰囲気。
さてそろそろ渦潮地点。どうですか、渦に見える?海の流れはなかなか激しいですが、
「渦潮」というように、きれいな丸い渦になることはなかなかありません。
このあたりは海底が段になっているようで、海面が激しく泡立っています。
船は海流の一番激しいところで数分とどまっていました。乗客も「おお!」だの
「あそこに渦が!」なんて最初は騒いでおりましたけれど、まあまもなく飽きてくる。
20分は短いかな、と思いましたが、まあ一応満足できる時間でしたよー。