さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

焼津市歴史民俗資料館

2018年02月13日 | 関東甲信越



小泉八雲記念館のお隣に、歴史民俗資料館がありました。こっちもタダです。



お決まりの古墳時代の展示から始まりです。んで縄文だの弥生だのって土器なんぞが
並んでいるわけですが、私の関心はもちっと近代の江戸末期や明治あたりからかな~。



おうおう、コレコレ。



よくもまあ、こんな古いテレビやラジオなんかが残っていました。広い物置なんかが
あり、めんどくさいから捨てないで長年ほうっておかれた、という条件が揃ったので
しょうね。



おっ!第五福竜丸は焼津の船だったのか。これはこれは・・・。

1954年、南海のビキニ環礁で、米国が水爆実験を行いました。第五福竜丸は、米国が
設定した危険水域外にいましたが、水爆の威力はものすごく、この船を含め、多くの
人々が被ばくすることになりました。

まあそのあと、激しい批判と反核運動、責任を認めたがらない米国、その顔色を窺って
なんとか穏便に済ませたい日本政府という構図になるわけです。今でもトランプは
核兵器使用の可能性を広げようとしているし、安倍は反核団体の接見を拒否し続けて
いますね。



被曝して帰港したら、大量の放射能が検出されたそうです。乗組員は全員被曝して、
例によって毛が抜けたり歯茎から血が出たり、皮膚がただれたり頭痛や嘔吐。げー。



「原子マグロ」って言葉がすごいですが、風評で魚が売れなくなったそうです。
福島の米や野菜がそうでしたな。いまだに過去の話ではないか。



静岡県のみならず、日本中の漁船が南洋に行っていたわけですから、
全国的に魚離れが起こったそうです。

なんと愚かな、と思ったりもしますが、(敵の)中国や北朝鮮で、そして
民主主義による選挙で選ばれた(こちら側の)トランプや安倍なんぞも
「国のため」核兵器が必要不可欠だと言っているんだから、お互い
「総意」で核兵器の配備合戦というわけなんだなあ。



昭和60年には、このように焼津市が「核兵器廃絶宣言」を出したわけです。それにしても、
こういうものを「歴史資料館」にしまっておいていいのかな。「過去にこんなことが
ありました」って。。。



外にはこんなものがありました。第五福竜丸の事件から60年がたち、平成26年に
こんな碑を立てたのですね。忘れちゃいないかぁ。