ホテルのテレビは衛星放送が入っており、200チャンネルくらいありました。ひとつずつ
リモコンで見ていくと、確認に30分かかります。よく見た(聞いたか)のがロシアの民謡
番組。それとNHKworld。たまに日本語を話す映像が出ても、全部英語になってしまう。
京都に住むヨーロッパの国から移住してきた人たちのドキュメンタリーをやっていました。
そしてよく見たのが、ご覧の格闘技チャンネル。とにかくいくつかのチャンネルでは、
24時間格闘技をやっている。ヨーロッパのローカルな総合格闘技やボクシングが多く、
ローカルだけに2線級の選手の試合だもんで、判定決着が多い。
そして中国の変な格闘技が出てきたり、日本のどこだか知らない女子プロレスが出て
きたり。そして、なんとブッチャーが出てきました。大阪プロレスです。ブッチャーって、
もう70過ぎてる?いま調べてみたら、なんと77歳!介護施設の年齢じゃんか!
さすがにもう動きません。ご覧の通り、ほぼコーナーに立っています。タッグの味方が
相手をやっつけてコーナーに吹っ飛ばすと、ブッチャーは右手を指し伸ばし、「地獄
突き!」。ううむ、究極の省エネだ。そして味方が相手を仰向けに倒すと、おもむろに
出てきて「毒針殺法」のエルボーを落として試合終了。大丈夫ですかー、立てますかー?
やっつけて勝ったほうが心配になりましたー。
CMでは、「大丈夫^^日本製だから♪」の「ハズキルーペ」そっくりな商品がでました。
しわくちゃのバーさんが針仕事をしていて、よく見えなくてイライラ。そこでルーペを
出して「おお!よく見える!」とにっこり。しかしこの大樽のおばあさんの尻に敷かれたら、
日本製でも絶対に大丈夫じゃないと思う。次に運転手のジーさんが出てきて、書類が
見えなくて怒り出す。そこでルーペをつければ途端に顔が明るくなる。次のバーさんも
同じ流れなのだが、全部かなりの高齢者。日本のCMでは、ルーペいらねえだろ、という
若くてきれいなお嬢さんが出てきて、「ハズキルーペ、だ~い好き♪」だったよな。
こういった道具が必要な人を出して現実的な流れにするべきか、それはどうでもいいから
見栄えの良い映像にするべきか。もちろん売れることがCM作成の第一目的なのだが、
どちらがいいでしょう?
ヨーロッパの酒場には、バッチイおっさんがビールを飲んでいる広告が貼ってあります。
日本の居酒屋では、なぜかピチピチのお嬢さんが水着で大ジョッキを手にしています。
日本って変だと思われますよね。俺、そっちのほうでいいんだけど(^益^;