さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

恐山菩提寺 4 極楽浜

2023年10月18日 | 東北シリーズ


無間地獄だの賽の河原だの、ちとエグい(最近の若者は良い意味で使うとか?)
ところが続きましたが、「極楽浜」という目出度い名前のところにやってきました。
その名前にふさわしいきれいなところです。
とうちゃんとかあちゃん、一緒にいるかなー。


東日本大震災の供養塔が立っていました。


風車が並んで立てられており、クルクル回っています。むこうには大尽山(おお
つくしやま)。たまたまテレビをつけたとき、吉田類の「日本百低山」という
番組をやっており、タイムリーにもこの山を登っていました。ここから出発して、
そんなに高くはない山ですが、往復に数時間かかるので、この菩提寺の宿坊に
泊って朝から登る人がいるそうです。頂上からはこの菩提寺が見られてとてもいい
景色でした。


風車は死者を弔っているのでしょうね。


冬は雪の閉ざされるのでしょうが、景色の素晴らしい秘境ですね。


湯気がモウモウと立っているんですよ。


展望台があるというので、一応登ってみました。


こんな感じです。極楽浜のほうがきれいだよ^^;


暑いので「冷やしラーメン」なるものを注文。「冷やし中華」だといろいろ具がある
のだが、冷やしラーメンはただの「もり」なのねーw


というわけで町に戻ってきましたよ。バスステーションが「JR田名部駅」とあるので、
おそらくは廃線になったところ。線路跡がないか裏を見ましたが、もう跡形も
なくなっておりました。この路線は下北駅から津軽海峡に面した大畑までのローカル線。
それが本州北の最先端である大間まで伸びる計画があったそうですが、結局実現せず、
「幻の大間線」と呼ばれたそうです。


まだホテルに戻るのは早いので、喫茶店でチョコレートパフェを食べました^^


「むつ来さまい館」などという施設があるので、いちおう入ってみる。


お祭りで使うものかな?


床にはエリアマップが。 それだけ。 別に観光客向けの施設じゃないのか。


お、むかしの百貨店ではないか。いまや絶滅危惧種。調べてみると、大正時代に
松木呉服店が始めた青森で初めての百貨店だったそうです。入ってみると、一階
だけの運営らしく、フードコートがありましたが人はほとんどいなくてガランと
していました。。。


というわけで、夜の酒。昨夜の「さいはて居酒屋下北物語」に行ったらお休み!!!
少し歩き回ったが、「ぶらりと気楽に立ち寄って」「のんびりゆったりくつろいで」
なんて書いてある店に入ってみた。

一品目の串焼きが出てくるまで30分以上待ちました。その間にビールが1本なくなり
ました。二品目のこの「イカの陶板ゴロ焼き」は1時間近く待ちました。料理人が
ひとりだしなあー。「のんびりゆったり」かw

イカはとてもおいしかったですよ。でもなかなか来ないから、最初の2品注文だけで
終わり。そしたら「4000円!」。メニューに値段が書いてあるので、明らかに高すぎる。
久々に嫌な気分になって、この日はこれで終わりとしました。これも無間地獄w


恐山菩提寺 3 賽の河原

2023年10月17日 | 東北シリーズ


ここからは「賽の河原」です。


死んでしまった小さな子供が、この賽の河原で石を積む。「ひとえ積んでは母のため、
ひとえ積んでは父のため・・・」と毎日何時間も一生懸命泣きながら石を積みますが、
鬼が出てきてそれを崩してしまう。どうやら「親を悲しませて、この不幸者め!」
という罰なのだそうです。そりゃあ~~ひどい!子供だって死にたくはなかった
だろうし、親だって子供が死んでからそんな苦しみ、悲しみを味わってほしくない。


この石を、幼子がひとりで泣きながら積んでいたと思うとクラクラするではないか。


まあそこでお地蔵さまが救いに来てくれるということなんだそうです。

最初っから来いってよ!


「塩屋地獄」って、ここも地獄かい~。温泉が湧き出るナイスな場所に思えるがw


ホレホレ、硫黄の臭いがいい感じですよ^^


ボコボコ出てました。塩分が強いの?水に粘り気があるようで、泡もこんなふう。


地獄というだけあって、殺伐としているところです。

仏教といっても諸説あるので、なじみのある地獄のイメージはこの賽の河原だとか、
もっとシンプルに血の池、針の山といった拷問系だ。悪人は地獄行き!天国に行き
たきゃ善行を積め!というわけだ。因果応報ごもっとも。悪がはびこる世の中ですから、
悪いやつらはあの世で苦しんでもらわなきゃ割が合わないだろう。それは死んだあとに
最後の審判があって、天国か地獄かの判決が下る耶蘇教でも同じ論理だ。

しかし、浄土真宗は違います。「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」と
きたもんです。善人は当然晴れてあの世に行けますよ。そして悪人なら尚更なんです。
ううむ、おそらくかなり深い。救われなきゃならないのは、むしろそれを必要とする
哀れな連中のほうでしょう、という意味か?

また「善」とか「悪」とか、簡単には言えないよ。自分が「善」だと思い込んで
いても他の人から見れば「悪」じゃねーか、なんてこともたくさんあるし。しかし
その倫理的考察は置いといても、それだと善人悪人全員が地獄回避となるのか?

みんな天国に行ってしまったら、俺なんかいたたまれないね。純粋で清らかな人たちが
いるところで、悪さしたズルした人を傷つける悪口言った邪まな欲望に憑りつかれた
邪な情欲に取りつかれた邪な・・・という記憶がたっぷりある俺がそんなところに
いたらとても恥ずかしくていられません。

まてよ、全員がもれなく天国に行ったなら、まさか習近平、金正恩、プーチン、
トランプ、安倍晋三と同室になったりするのか?それはあまりにもうんざりなので、
「すみません、部屋を変えたいんですが」と言ったら、次の日に目が覚めたら横に
忖度の佐川さんがいて、ゲッとなって寝返りをうったらそっちにはジャニー喜多川!

そおか、血の池や針の山よりひどい、それが「悪人だって」という意味なのか?


ううう、ここは「水子供養」の地蔵尊。手を合わせました。。。


恐山菩提寺 2 無間地獄

2023年10月16日 | 東北シリーズ


奥へ奥へと進んで行きます。


このあたりは「無間地獄」と書かれていました。亡くなった者を弔うために遺族の
人たちが石を積むのです。酒場のおばちゃんが「旅行者が記念に石を持って帰ろう
とする人がいるんだけど、触っちゃダメなんだってば」と言っていました。そりゃ
俺も知ってたよ~^^;


硫黄の臭いがたちこめており、ところどころで湯気が出ています。


これだけきれいに積んであるということは、絶えず石を積み直しているのでしょう。


風車がクルクル回っています。


観音様が立っていました。


おお、山を登ってくると湖が見えてきました。


こっちにはお地蔵様。「地獄」とはいえ、これだけあちこちに仏様がいれば
救われそうな?


恐山菩提寺 1

2023年10月15日 | 東北シリーズ


硫黄の臭いがたちこめる温泉に1時間たっぷりと入って、霊場を見て回りましょう。
暑い!日差しが強くてただでさえ暑いのに、温泉に1時間も入っていたもんだから
暑い暑いι(´Д`υ)アツィー。汗がとめどなく噴き出してくる。ハンカチで拭くが、止まら
ない。広げて乾かすと、わりとすぐに乾いてくるが、汗も止まらないのでェ~~w


どうやらこの風車を買って、お供えするようです。うしろの階段を上ったところに
奥の院 不動明王の像があるそうです。また汗かくけどなーw


温泉もよかったけれど、恐山のメインスポットはここからです。


火山灰とその塊か?


たしかに「霊場」という雰囲気を感じますね。


死んだらこういうところをひとりでとぼとぼ歩くの? とうちゃんかあちゃんに
会えるとか、鬼が出てくるとか、すごい美女が現れるとか、暗がりに赤提灯だとか、
どうなるんでしょうね?


不動明王までやってきましたー。


ここは観光客がワイワイ団体でやってくるときは避けたほうがいいでしょう。
しかし雪が降ると閉鎖になって(バスも通らない)1年のうち半年は来られないので、
時期を選ぶのが難しいですが。


恐山の霊場で温泉に入る

2023年10月14日 | 東北シリーズ


さて恐山菩提寺の境内に入ります。イタコがいるという話でしたが、見かけません
でした。イタコとは「口寄せ」をする人で、降霊術で死者とお話しができるとか。
そんなん俺とか~ちゃんしか知らないことを言って試してみるとか、「ドイツ語しか
話さない人だけど・・・」とかからかってみたくなりますが、失礼ですよね^^;

まあそれって心理カウンセラー的な役割で、クライアントの悩みや不安を慰めてあげる
ようなことをしているのでしょう。それはそれで結構なことです。でも過去の偉人や
その背後霊と話ができるとか、生まれ変わりで前世のことがわかるとかいうインチキ
新興宗教もありますよね。そういうので集金しているやつらにはあばいて懲らしめて
やりたくなる気もしますが。


入口には六地蔵。


来迎の像だそうです。


では入りますぞ^^


バスでひょいと来てしまいましたが、本来は長い道のりを歩いて山を登ってきて、
秘境に入ってくるという場所で、厳かな気持ちになる雰囲気なのです。


なかなか迫力のあるところです。


みなさん真面目にパンパンしてました。


温泉があるということだが、あれか?


お~、これか~。硫黄の臭いがしていますよ。ちなみに女湯は反対側の少し引っ込んだ
ところにあり、窓は閉まっていました。暑いので窓を開けたいだろうにね。


中には二人入っていました。そのあと誰もいなくなったので撮影できました。
草津みたいに湯は白く濁って硫黄の臭いが充満。温度は少し熱い。

下北駅にあった観光案内所のおばさんが、「恐山は霊場をぐるっと見て回ってだいたい
1時間くらいです」と言い、そのあとバスの時刻表を見たら帰りのバスは3時間来ない。
そこで2秒固まって「まあゆっくり見て回って^^;」と笑っていました。

昼をはさむから食事をするつもりだし、温泉にもゆっくり浸かりたいので3時間で
ちょうどいいじゃないか~と思っていたのでした。町に早く帰っても、別にする
こともないんだし^^

というわけで、1時間くらいゆっくり入るつもりで、湯舟で熱くなったら出て座り、
誰もいなくなったら奥の湯舟には水を足せるので少し温度を下げました。こんな温泉に
のんびり入れて極楽極楽。3~4人入ってきましたけれど、みんなわりとすぐに出て
いました。不老不死温泉にも入ったし、三途の川を渡って温泉に入り、こりゃぁ~
長生きして末永く酒を飲めるかな?