函館の3日目の朝を迎えました。ここはちょっとお高いホテル。広々とした部屋、
大浴場で、週末は避けるのでいつも空いていてとても気持ちがいいのです^^
競馬場が見えています。この日は高速バスで札幌まで移動。函館本線(山線)に乗って
長万部から二股温泉を訪れるか、もしくは海線で室蘭などに寄るかとも考えましたが、
すると小樽には連休をはさんでしまう(ホテルがバカ高!)ので、今回は6時間の
バスで一気に札幌にしたのです。
噴火湾をぐるりと回って一気に北上。ここは苫小牧の手前あたりか、うっすらと
駒ケ岳が見えています。朝9時台に出発して到着は4時頃だったか。昼をはさむの
ですが、なんと休憩はたったの2回で各15分。昼飯はどうするんだー。というわけで、
2回目のサービスエリアで何か買おうと思ったが、弁当などはない。おにぎりが
1個だけ残っていました。それも俺の嫌いなツナマヨ!おにぎりっつったらシャケ、
梅干し、昆布、タラコでもいいんだけれど、ツナマヨだけはうんざりだ~~w
なんであんなものが具なんだ?しかたなく食べたんだけど。。。
札幌のホテル。8月にはどこも満室で、ビジネス系でも2~3マソなんてのが
あったとか。だから暑い夏は東京の自宅で耐えに耐えたんですが。さていつもの
通り、旅行サイトで「安い順」にソートをかけてすすきのエリアのホテルを選んだ
のですが、入ってみたらBGMの設備(使えなくなってたが)、テレビをつけると
アダルトが出てくるし(見られなくなってたが)、風呂はガラスからのぞける
ようになってるし、こりゃあ愛の宿泊施設じゃないで~すか。そういえば、
入口はいきなり客室に入れるエレベーターになっていた。普通は宿泊客でない
人が入りにくいように、フロントの前を通らないとエレベーターに行けないように
なってるものだが?
あとでスナックで「どこに泊ってるの?」と聞かれ、この話をしたら、「ああ、
デリ〇ルを呼べるように特化したホテルがあるのよ」と教えてくれました。
そおだったかぁ~~w だからタオルやバスタオル、アメニティが全部2つずつ
あったというわけか。。。
さていつもの酒場に電話をしたら、なんと予約が入っているからと断られる。
まあしかたなく、適当に彷徨って「根室食堂」にやってきた。ここはコロナで大変だ
というニュースに何度も出てきた新橋の同じ名前の店とは関係ないそうです。
従業員全員が東南アジア系の人たちで、なんか外国に来たみたいでした。最近は
円安で出稼ぎは減っているそうですが。
札幌ですからクラシックの生から。ホテルには大浴場&サウナがあったので、
たっぷり汗をかいたあとなので旨いって!
八角の刺身がありました。脂が乗っていますぜ。北海道に来たな~という感じです。
あ、これ函館にはないんですよ。
厚岸の牡蠣もありました♪
サンマも旨いぞ。ちなみに中国船が北海道の近くまでやってきてサンマを獲っている
いるとか。中国船が獲ると「国内産」なんだそうです。日本のは禁輸してるくせに。
中国が獲らなきゃ漁獲量が増えるかな、と期待していたんだが、ズルイな。
「汚染水」の海でもいいんですか~w
いまホタテが輸出できなくて困ってるそうですね。あれも近年中国に競り負けるもん
だから、日本のスーパーではほとんど見なくなりました。まあ高く売れるほうに
売りますもんねェ。だから中国が禁輸したと聞いたとき、これで日本に出回って
食べられるかな、と期待していたんだが、出ない! いま倉庫に満載だそうです。
出すと値崩れするからだそうです。売らないのは自由ですからね。前みたいな値段で
売ったら買いますよw
というわけで、いつものスナック「アモラス」に。余市の限定ニッカウィスキーを頂き
ました。この店、断られた居酒屋の2階にあり、そのご主人の奥様がやってるんです。
夫婦で上下関係^^ で女のほうが上と(^益^)b
なのでママさんに「今夜は下で入れてくれなかった」といいつけておきました。
しばらく楽しく飲んでいると、1階の居酒屋に予約して飲んできたグループが上に
やってきました。俺を占め出す原因となった連中です。あちらは知ったこっちゃない
でしょうが。
スナックって、お話しのお相手をしてくれることが大事な接客業です。なのでママさんは
「あら、〇×さん!」と名前を覚えたり、話した話題を覚えていることが大事です。
ある店では、忘れないようにあとでノートをつけておくというママさんがいました。
さてここのママさん、よくまあいろいろ覚えています。おそらくは天賦の才能かと。
たまに札幌に来たときに寄って、1年前の話で「そんなこと話したっけ」なんてことも
よく覚えています。だって毎日何人も相手をしているんでしょう?すごいことです。
函館は2泊。十字街のホテルを出て、今日は湯の川温泉に泊まります。この2~3月に
たっぷり滞在したところだから、いまさら観光でもないし、ホテルのチェックアウト
から次のチェックインまでどう過ごそうか。まずはベイエリアの土産屋さんで、
小樽のなじみの酒場に持っていくお菓子などを買う。青森では特にいいものなかったし。
この日は雨の予報。雨雲レーダーを見ると、10分後に降るようだ。するとぴったり
10分後、雷が鳴って、次には函館山に稲妻がビカッと落ちたぞ!
店の横で、アジア系ガイコツ人が団体で記念撮影をしていました。「はいはい
並んで~~。1、2~の~~」なんてやってたら、突然雨が降り出した。それも
いきなりのどしゃ降り! うわ~~~!っとみんな屋根の下に避難。
路面電車に乗って、松風町にやってきました。「函館ラーメン 鳳蘭」の塩ラーメンを
食べようと思ってやってきたら、マップには「営業中」なのにやってない!
しかたなく近くの「函館麵屋 四代目」に入りましたw
むむ、なかなか旨かったぞ。やっぱり函館の塩ラーメンは、この澄み切ったスープが
とっても美味しくないと~^^
おう、雨が止んだぞ。函館山の頂上が見えている。旅行パックの団体客は、もう
スケジュールが決まっていて、上には30分しかいられなかったりします。という
わけで、雨だろうが雪だろうが何にも見えないときだって、やってきては帰って
いきます。さっきは大雨だったけど、いまいる人たちは喜んでいるだろう~。
ネットで調べたら、「シネマ太陽函館」で、ちょうど昼にジブリの新作「君たちは
どう生きるか」をやっているではないか~。このところ旅行先で映画館に行きます。
岡谷スカラ座、伊那旭座、いつも数人いるかいないか、俺ひとりのときもあります。
このときは4人くらいでした。ちょっと贅沢な気分になれます^^
前宣伝がなかったので、タイトルからして吉野源三郎の小説の映画化なのかわかり
ませんでしたが、内容は宮崎のオリジナル。「わかりにくい」という感想が多い
らしく、また監督もそういうふうに作ったと言っていたようですが、別に難解だとか
変なストーリーだとかは思いませんでしたよ。もともと「文明」とか「善悪」とか、
割り切れない問題を描く監督ですしねェ。
湯の川温泉でたっぷり温泉を堪能して、夜は近くの食堂に。長年通った居酒屋
「かなざわ」が閉店してしまいました。地元情報では「かなざわロス」が静かに
広がっているそうだ。
でもここも悪くない。酒場じゃないけど、こういう日もあっていい。
ホテルのバーは、前回愛想のあまりよくない人だったので、やめておきました。
しかしたまたまその閉店時間にフロントを通ったら、何やら素敵な女性がバーテンダー
の格好をして引き揚げていく姿を見かけたので、こりゃあ後の祭りだ!と残念に
思ったのでしたw でも次回の保証もないぞ?
フェリーを降りて、街に行くバスを待つ。空港と同じで、観光客が多いから駅に
行くだけではなく、ホテルのあるベイエリアまで行ってくれます。
こんな輸送車が来ました。競走馬を運ぶ専用車です。函館には競馬場があります
からね。船に乗せるんだなあ。
あれもそう。何台も来ましたよ。だいぶたくさん運ぶんだなあ。馬も大変だ。
こりゃ外国から来たやつかなあ。青森と違って、函館にはガイコツ人が多かったです。
バスはベイエリアに到着し、2~3月に滞在したマンスリーマンションを通過して
十字街のホテルへ。しばらく住んだところを歩くのは懐かしいような、変な気分に
なりました。ホテルはちょっと高級ですが、これから行く温泉、寿司屋、バーへの
アクセスがいいから選んだのでした。部屋に入ると寒い!なんと冷房の設定が22度。
気をきかせたのでしょうが、冷蔵庫の中みたいw
ううむ、ダブルベッド。奥のテーブルは、ふたりが90度で座ってイチャイチャする
ように設計されているのか?
高田屋嘉兵衛にご挨拶して、谷地頭の温泉へ。
そこからすぐにある弁天寿司に行くのが黄金のコース。広くて気持ちのいい温泉に
たっぷり浸かる。秋田の温泉から青森の鉄分の多い不老不死温泉に行き、恐山の
菩提寺にある硫黄臭の強い白い温泉に入り、ここ函館の茶色い温泉です。つまり
ホテルのユニットバスはほとんど使わないできましたぞ。部屋の掃除の人も楽です
よね~^^ やはり谷地頭温泉では見覚えのある常連さんたちを見かけました。。。
そして弁天寿司に。入るなり親父さんが「あれえ、さきち・さん!」と驚く。
覚えててくれましたねえ。2~3月の滞在で何度も通ったからなあ^^
いろいろ話をして、次回来たときには前に約束した英国式パブに今度一緒に行こうと
話したのでした。
9時頃になって帰ろうとすると、「もうお客も来ないからホテルまで車で送るよ!」
と言ってくれました。そりゃ恐縮だし、これから2軒目のバー・アルトに行くと
言ったら、「そこまで車で送る!」とまあご親切に(^益^;
というわけで、送ってもらいました。バーのマスターは、俺が車から降りて来るのに
これまた驚く。久しぶりの再会に、そこでも話に花が咲きました^^
そうだ、3月の滞在最後のとき、アゴから激しく流血した記憶のない事件については
親父さんも話さなかったし、俺も聞きませんでした。それは永遠の謎となったのです。
バスは定刻通りに津軽海峡フェリー、大間の桟橋に到着しました。出航まで30分ない。
船に乗るのに、乗客名簿の用紙を書いてチケット売り場に並ぶ。すると乗船アナウンス
が入り、上の階に行くともう並んでいる乗客たちは乗り込み始めた。昼飯を食べる
時間は全くなし。売店もあったが、見ている余裕なし。まあ船内に何かあるだろうと
思って乗り込んだ。
大間から函館まで、本州最北端から北海道に船で渡るには90分。晴れていれば対岸が
見えますからね。チケットは当然一番安い2等。観光客はみんなデッキに出る。ただの
移動手段として使っている人たちは一斉に寝る。昼時なのに、見事にみんな寝る。
私は観光客なので、デッキに出ました。本州よ、さようなら~。しかし2等席の
デッキは一番後ろなので、でっかい煙突から出る黒い排気ガスが風によっては
吹いてきて油臭いぞw 1等や特等席の人たちは、前のいいとこに出られるのかな。
そんときに思った! 俺ひとりだと絶対に2等最安値の選択。だってたったの90分。
高い乗船券払うくらいならそれで酒を飲むってばさ。しかし、これがきれいな女性を
連れていたら!白百合の化身ですか、スミレの精ですか、という人との二人旅だったら、
それは排気ガスが流れてくるようなこんなところはまずいでしょう~~www
ま、というわけで俺は節約したお金で夜に酒を飲むぞ。
大間の岬です。最北端の先に小さな島があり、そこに灯台が立っています。
秋田から青森に来て、下北半島を最北端まで北上して、ついに本州からさようならです。
食堂はありませんでした。ううむ、鹿児島の桜島へのフェリーでは、乗船時間が
たったの15分なのにうどん屋があったよな。。。ちょうど昼時だってのに、1本しか
ないバスに乗ってきて到着したらすぐに乗船時間だってのに、食べるところがない。
しかたなく売店ともいえないようなカウンターにわずか並んでいたあんぱんと
チップスターを食べる。大間のマグロの寿司カウンターまでは期待してなかった
けどさーw
あんぱんを食ってまたデッキに出たら、函館山が見えました。
立待岬が見えます。右のほうにはうっすらと五稜郭タワーが。
この函館山の南側はアクセス不能の切り立った断崖。なのでぐるりと回っていく
ことはできません。
南西部は、船でしかいけないところです。バーアルトのマスターによれば、そこには
数軒の漁師をやって暮らしていた民家があったそうですが、廃村になっているとか。
打ち捨てられた民家が見えないかと探してみたけれど、見つかりませんでした。
この3月に、行けるところまで北側から行ってみましたよ。あの民家がとぎれる
あたりで通行止めになっているのです。
旧検疫所、いまはカフェになっている建物が見えました。散歩をしていて、立派な
建物があったから近づいてみたら、窓に何人も若者がこっちを向いて座っている
ので、あれ?と思ったらオサレなカフェにいたのですね。
そのときに撮った写真です。なんかオッサンが近づいてきて写真を撮るな、と
みなさん思ったことでしょう。。。あの窓にズラリと顔が並んでたのw
湾に入って行きます。私は函館山を見ると、いつも「星の王子様」に出てくる
象を飲み込んだ大きな蛇の絵を思い出します。
まもなく到着。
湾内の遊覧船に乗ると、この手前まで来て回って戻るんです。
おお、下が開いている高速船がとまっている。どこに行くんだろう?
11時過ぎのバスに乗って、大間の岬に向かいます。これだと函館行きのフェリーに
ぴったり接続するのです。出航の30分前。少し大間の港町をぶらついたり昼飯を
食べたりもしたいなあと思ったのですが、その前のバスは3時間以上前で朝一番に
なってしまうのです。それもなあ。。。 バスは下北駅から数分でホテルの前を通過
するはずなのですが、最初っから10分以上の遅れ!フェリーにぎりぎりにならないか?
下北半島を北上し、津軽海峡に出ます。半分を過ぎたあたりでバスは時刻表通りの
運行になって、少しほっとしました。もう少し余裕を持った運行にしてくれんかw
半島の突端が見えてきましたぞ。
冬は厳しい寒さでしょうねェ。津軽海峡冬景色だもんなあ。
大間の港町に到着しました。マグロ獲ってるのかな。
おっ!「ここ本州最北端の地」って書いてあります。時間があれば、このあたりを
のんびり散歩したかったのだが。コレ、バスの右側に座っていたので見られました。
あっという間に通過したので、よく写真が撮れたもんです^^;
ちらほらと観光客がいました。カポーばっかりだ。まあそうだろうな。いいな。