世の中に広く知られる楽曲の多くは、いわゆるメジャーなレコード会社や制作会社からCDやインターネット(モバイル着メロ)配信という形で提供されています。最近では話題曲のほとんどがTVドラマやCMとのタイアップとか、もしくは大きな広告料をかけてキャンペーン的に売り出されているのが現状です。最近の映画の例で言いますと『マジックアワー』の宣伝でTVに出まくっていた三谷幸喜監督の姿が思い浮かびますが、とにかく映画を鑑て貰わなければ何も始まらないという発想のように感じました。
一方海外のアーティストの中には敢えて無料で新曲をインターネット配信し、その曲を良いと思ってくれたより広いFANがライブやコンサートに足を運んでくれることで生計を立てようというビッグネームも現れてきています。もちろんそれ程までにメジャーな存在になっているアーティストだから出来るという面もあると思いますが、もう少し草の根的な楽曲との出会い方の発想や仕掛けが無いものかと考えます。
そういう仕掛けの一つに音楽配信サイトといわれる、主としてインディーズの人達の楽曲を集め提供するWEBコミュニティーがあります。よく知られたものとしては上にあげたMySpaceの他に、日本最大のインディーズ音楽配信サイト『muzie』、様々なプロモーション企画にも積極的な『NEXTMUSIC』、ヤマハが運営しオリジナルだけでなくコピー演奏も受け付けている『MySound』などがあり、多くの楽曲を聴くことや基本的にダウンロードもできます。しかし、これらのサイトは未だまだ将来のメジャーへの登竜門か、NEWスター候補の発掘場所としての位置づけに甘んじているように思えます。
それら無料登録サイトとは別に、有料という対価を払ってでもプロフェッショナルを目指す人達を対象に、多くの音楽関係者への楽曲の推薦や紹介などの仕掛けを掲げている『mf247』や、アーティスト・ページを持てたりインディーズでも音楽配信収益が上げられるシステムを構築している『syncl』があります。そして僕は近々プロモーション的に『mf247』を試用してみたいと思っています(初めに登録審査があるようなのですが‥‥)。